白色申告対応の会計ソフトおすすめ2選|メリットや選び方も解説

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  • 白色申告とは、税制上の優遇がない代わりに簡単な方法で税金を計算して申告する方法
  • 白色申告対応の会計ソフトには無料で使えるものもあり、帳簿付けの手間を軽減できる
  • 会計ソフトを選ぶ際は、使いやすさや電子申告に対応しているかどうかなどを確認する

白色申告とは、税制上の優遇がない代わりに簡単な方法で所得税または法人税を計算して申告する方法です。白色申告対応の会計ソフトには無料で使えるものもあり、帳簿付けの手間を軽減できます。この記事では白色申告対応のおすすめの会計ソフトや選び方を解説します。

目次

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  1. 白色申告とは
  2. 白色申告に必要な書類
  3. 白色申告で会計ソフトを使うメリット
  4. 白色申告対応の会計ソフトおすすめ2選
  5. その他の会計ソフトの選び方
  6. まとめ
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白色申告とは

白色申告とは、税制上の優遇を受けられない代わりに、簡単な方法で所得税または法人税を計算して申告する方法を指します。主にフリーランスなどの個人事業主が確定申告で法人税を提出する場合に、青色申告以外で申告する場合も白色申告となります。

白色申告で所得税の確定申告を行う場合は、収支内訳書・確定申告書を作成します。青色申告の場合は、最大65万円の特別控除を受けられますが、事前の承認申請や、複式簿記の帳簿付けなど手間がかかります。

白色申告の場合は、シンプルな帳簿をまとめてつけられるため、経理処理が苦手な方にも向いています。

青色申告との違い

確定申告には、白色申告と青色申告があります。白色申告は税務署への届け出の必要がなく、帳簿は簡単な単式簿記が認められています。決算報告書は収支内訳書となり、税務上の優遇はありません。

青色申告を行えるのは、事業所得・不動産所得・山林所得を得ており、事前に開業届および青色申告承認申請書を提出し承認されている場合です。青色申告は、複式簿記で帳簿を作成する必要があります。

決算申告書は青色申告決算書で作成し、確定申告を行います。青色申告の最大のメリットとして、最大65万円の特別控除を受けられることが挙げられます。

白色申告青色申告
税務署への事前申告必要なし必要
帳簿の作成方法単式簿記複式簿記
決算申告書の種類収支内訳書青色申告決算書
税制上の優遇なしあり

単式簿記・複式簿記とは

単式簿記とは、簡易簿記とも呼ばれ、1つの取引について1つの記録をする方法です。身近なもので例えると、お小遣い帳や家計簿、預金通帳などが挙げられます。シンプルな記帳方法であり、誰でも比較的簡単に帳簿づけができます。

一方の複式簿記は、1つの取引を複数の科目で記録する方法です。お金の出入りと共に、財産の増減を把握することができますが、複式簿記は記帳方法が煩雑になります。そのため、経理処理に関して、ある程度の知識が必要です。

白色申告に必要な書類

白色申告をする際に必要な書類は、確定申告書と収支内訳書です。また、保険料控除や医療費控除などを受ける場合、生命保険の控除証明書や医療機関の領収書を確定申告書に添付します。白色申告に必要な書類は、国税庁のサイトで手に入ります。

【白色申告に必要な書類】

  1. 確定申告書B
  2. 収支内訳書
  3. 確定申告に添付する控除関係書類

参考:確定申告書等作成コーナー|国税庁

白色申告で会計ソフトを使うメリット

白色申告は、単式簿記が認められており簡単に記録が行えますが、会計ソフトを利用することで、さらにメリットが得られます。どのようなメリットが得られるのか、具体的に解説します。

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白色申告で会計ソフトを使うメリット

  1. 帳簿付けを自動化できる
  2. 無料のソフトもある

帳簿付けを自動化できる

会計ソフトを利用すると、仕訳・記帳が自動化され、さらに記録が簡素化されます。自動化されるプロセスとして、銀行・クレジットカードなどの金融機関の明細や、電子マネーなどのサービスと連携することで、取引データが自動で取得されます。

さらに自動取得されたデータは、自動的に仕訳し帳簿に反映させることが可能です。AIによる自動仕分けの場合、学習機能により仕訳の精度がアップしていきます。

そのほか、紙のレシートや領収書はスマホで読み込み、データ化させて自動仕訳を行う機能を搭載したものもあります。経理処理を自動化させることで、業務の効率化や時間ロスの軽減が期待できます。

帳簿をつけることで「推定課税」を避けられる

税務調査の際、納税者の帳簿の保存や、領収書や請求書の管理が不十分な場合、売上や経費などを推定して計算し、その金額をもとに納税額が決定されるものです。推定課税は青色申告には適用されず、白色申告の場合のみ課される措置となります。

推定課税を避けるには、適正な帳簿付けが求められます。そのため、会計ソフトを利用して帳簿付け行うことで、お金の動きに関する貴重な資料がすべて記録されており、信憑性があるため、推定課税を避けられる可能性が高くなります。

無料のソフトもある

会計ソフトには、ずっと無料で利用できる会計ソフトもあります。いわゆる無料お試しではなく、正式版が無料で期限なしで利用が可能です。白色申告に対応しており、クラウド型が多くあります。

無料でも、機能面が充実したものも多く、操作画面もシンプルで使いやすいものが多数ラインナップされています。中には、帳簿付けから白色での確定申告までカバーしているソフトもあり、白色申告で行う経理処理の工数を大幅に削減することが可能です。

白色申告対応の会計ソフトおすすめ2選

freee株式会社

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簿記知識がない方にこそおすすめ!自動入力・仕訳で簡単作成

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ここがおすすめ!

  • 青色申告対応!⚪︎×を選択するだけで確定申告ができる
  • スマホアプリでスキマ時間に簡単会計処理
  • ミスを防げるガイド付きやチャット相談など万全のサポート体制

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ここが少し気になる…

  • 簿記知識が豊富な方には返って扱いづらい
  • 給与計算やマイナンバー管理など会計以外の機能は使えない

対象規模 個人事業主〜中小企業 料金(税別) ・スターター 年額 11,760円
・スタンダード 年額 23,760円
・プレミアム 年額 39,800円
個人向け 法人向け
連携 ・銀行口座
・クレジットカード
法改正対応 ・インボイス制度
・電子帳簿保存法
その他の機能 ・取引の自動登録・自動仕訳
・確定申告書の作成・提出
・経営状況の見える化
・スマホアプリ対応
無料トライアル

その他の会計ソフトの選び方

会計ソフトを選ぶ際は、個人事業主向けなのか、法人向けなのか、また帳簿の知識が少なく、経理処理が苦手な人でも操作が簡単に行えるのかなど、重視すべきポイントがあります。

また、ソフトの導入方法もクラウド型・インストール型がありそれぞれの保存されるサーバーが異なるので、どちらを選択するのかメリット・デメリットを踏まえて考慮しなければなりません。

そのほかにも、会計ソフトを選定するに当たり、さまざまなポイントがあります。必要な機能や、サポート・セキュリティ対策など、以下のようなポイントにも注目することがおすすめです。

【重要な3つのポイント】

  1. 個人事業主向けか法人向けか
  2. 帳簿の知識が少なくても使いやすい操作性か
  3. クラウド型かインストール型か

【その他の比較ポイント】

  1. 必要な機能が搭載されているか
  2. 電子帳簿保存法・インボイス制度に対応しているか
  3. 電子申告に対応しているか
  4. 使用するデバイスやOSに対応しているか
  5. 他システムと連携できるか
  6. 顧問税理士とデータ共有ができるか
  7. サポート体制・セキュリティ対策は万全か
  8. 無料トライアルがあるか

まとめ

白色申告とは、税制上の優遇を受けられない代わりに、簡単な方法で所得税または法人税を計算して申告できます。申告対象となる所得の種類も特に定めはなく、事前の承認も不要です。

青色申告は税務署に事前の承認を得ることで、最大65万円の特別控除が受けられます。しかし、複式簿記での帳簿付けが必要となり、経理処理の知識や確定申告のために準備する書類の作成も複雑であるため、顧問税理士のサポートも必要になる場合もあります。

白色申告は、会計ソフトを利用することで経理処理が自動化され、さらに簡素化できます。ずっと無料で利用できる会計ソフトもあるため、適正な帳簿付けが可能です。白色申告で会計ソフトの導入を行い、業務効率化をさらにアップさせましょう。

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