日程調整ツールとは?メリット・デメリット、選び方などを解説

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  • 日程調整ツールとは、会議やイベントなどの日程調整を効率的に行うためのツールのこと
  • 日程調整ツールの導入で、複数人の日程調整の自動化や日程調整ミス防止が可能
  • 日程調整ツールを導入する際は、利用目的や使用頻度を確認して選ぶのがおすすめ

日程調整ツールとは、日程調整を効率的に行うためのツールのことを指します。ツールの導入で、個別にイベントの詳細を連絡する手間が省けたり、自動的にカレンダーに予定を追加したりすることも可能です。本記事では、日程調整ツールのメリットや選び方を解説しています。

目次

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  1. 日程調整ツールとは
  2. 日程調整ツールの種類
  3. 日程調整ツールを導入するメリット
  4. 日程調整ツールを導入するデメリット・注意点
  5. 日程調整ツールの活用場面
  6. 日程調整ツールの選び方
  7. まとめ

日程調整ツールとは

日程調整ツールは、会議やイベントなどのスケジュールを日単位や時間単位で調整できるツールです。例えば、主催者が複数の日程を提案し、参加者は都合の良い日程を選択することで、ツールは参加者の回答を集計して最適な日時を算出できます。

多くの日程調整ツールは、リマインダーやカレンダーとの連携も可能です。効率的なスケジュール調整を実現するツールとして、個人や企業・チーム活動・学校など幅広い用途で活用されています。

日程調整ツールの種類

日程調整ツールには、予約受付型・候補提案型・投票型の3つの種類があります。それぞれの特徴を以下にまとめます。

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種類特徴
予約受付型・予め主催者が日程を設定し、参加者がその中で日時を決める
・都合の良い日程を選べるため、効率的にスケジュール調整が可能
候補提案型・主催者が複数の候補日程を設定し、参加者と日程を調整
・参加者全員の回答から最適な日時を合意形成
投票型・参加者に都合の良い日程を提示し、希望日に投票してもらう
・得票数が多い日時に決まるため、参加できない人が出る場合がある

予約受付型

予約受付型の日程調整ツールは、空いている候補日時から参加者が自身の都合の良い日時を選ぶタイプです。参加者は用意された日程から、都合の良い日時を選択して予約できるため、迅速かつ効率的なスケジュール調整が可能です。

主催者は参加者の予約状況を把握し、公平な予約を行うことができます。定員があるイベントや時間帯を限定した会議など、特定の時間枠で予約を受け付ける場合に適しているタイプです。

また、予約受付型のツールは参加者が直ちに予約を確定できるため、往復のメールや調整にかかる手間と時間を削減できます。そのため、主催者と参加者双方にとってスケジュール調整を効率化する有用なツールと言えます。

候補提案型

候補提案型の日程調整ツールは、参加者が都合の良い日をいくつかピックアップし、主催側がその候補から選択・承諾するタイプです。参加者全員の回答を考慮して最適な日時を算出し、グループ全体で合意形成を図ります。

参加者の都合に柔軟に対応できるため、スケジュール調整がスムーズに行えます。また、多数の参加者を調整する場合でも効率的にスケジュールを決定し、円滑な会議やイベントの開催を実現できる点が特徴です。

候補提案型のツールは、参加者の意見を尊重してグループ全体で日程を調整できるため、イベントや会議に適していると言えます。

投票型

投票型とは、参加者の都合のいい希望日を挙げて投票してもらい、得票数が多い日時に決定する方法です。候補提案型は、参加者の意向や都合を尊重する必要があるため、手間や時間がかかります。

これに対し投票型は、参加者に投票してもらう形式のため、迅速に日時を決めることができます。一方で、投票によって日時が決められることで、都合がつかずに参加できない人が出てくる可能性も考慮する必要があります。

そのため、全員必ず参加しなければならない商談や会議には向いておらず、参加が必須ではないイベントや飲み会などに用いるのがおすすめです。

日程調整ツールを導入するメリット

日程調整ツールの導入には、日程調整の自動化やダブルブッキングの防止など多くのメリットがあります。ここからは、日程調整ツールを導入するメリットについて解説します。

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連絡の手間が省ける

日程調整ツールの導入によるメリットとして、メールなどで個別にイベントの詳細を連絡する手間を省ける点が挙げられます。

ツールを活用して参加者にイベントのURLを送ることで、招待が簡便になります。参加者はURLからアクセスして、日程などの回答ができ、手続きやアカウント登録も不要です。回答は自動的に集計され、主催者は効率的に最適な日時を確認できます。

また、日程変更時には自動的に更新通知が参加者に届き、情報の共有がスムーズに行えます。これにより、イベント関連情報の一元管理が可能になり、参加者はいつでも情報を参照できるため、誤解や混乱を防げます。

複数人の日程調整も自動でできる

日程調整ツールにより、複数人の日程調整が自動で行われるため、日程調整の工数大幅に削減可能です。従来の方法では、複数の参加者の都合を個別に確認するために時間や手間がかかり、スケジュール決定までの期間が長引くことがありました。

しかし、日程調整ツールを利用すると、主催者が複数の日程候補を提示し、参加者が都合に合わせて提案を行います。ツールが参加者全員の回答を自動的に集計し、最適な日時を算出するため、主催者が個別に回答をまとめる手間が省けます。

参加者も自分の都合に合わせた提案をツールに入力するだけで済むため、短期間で回答が集まります。このように、日程調整ツールの導入によって手間を削減でき、スケジュール決定が迅速化されます。

利用方法を選べる

日程調整ツールは、アプリ・Web・iPhone・Androidなどさまざまな環境に対応したものが多く提供されています。利用者は自分の好みや利用デバイスに合わせて、最適な方法で日程調整ツールを利用可能です。

デスクトップでの作業やオフィスでの会議ではWeb版、外出先や移動中ではスマホアプリを使用するなど、自分の日常生活や業務に合わせて日程調整を行えます。

特定のデバイスに依存することなく、場所やタイミングを選ばずにスケジュールを管理できれば、外出中やテレワーク時にも便利です。利用デバイスや場所を問わず、自分に最適な手段で日程調整を行うことができます。

日程調整ミスを防止できる

日程調整ツールの活用により、日程調整ミスを防止できる点もメリットです。ヒューマンエラーによるダブルブッキング、予定忘れなどが発生することを防ぐために、日程調整ツールにはリマインダー機能が備わっています。

参加者に対して予定をリマインドすることで、スケジュールを再確認させて日程調整のミスを防止します。また、自動でスケジュールを調整できるため、入力ミスや勘違いが起きにくくなり、間違った日程に決定するリスクも避けられます。

時差を考慮できる

タイムゾーンに対応した日程調整ツールなら、時差も考慮してスケジュール調整を行うことができます。そのため、国際的なイベントや複数地域の参加者がいる場合も、適切な日時を決めることが可能です。

また、イベントが変更された場合にもリアルタイムに参加者に通知することで、スケジュールの迅速な調整が可能です。日程調整ツールの活用により、参加者と主催者の両方が効率的で正確なスケジュール調整が可能になり、円滑なイベント運営ができます。

日程調整ツールを導入するデメリット・注意点

日程調整ツールは、コストがかかる点や操作に慣れるまでに時間が必要な点には注意が必要です。ここからは、日程調整ツールの導入に伴うデメリットや注意点を解説します。

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コストがかかる

ビジネスに特化した日程調整ツールの場合、高額なコストがかかりやすい点に注意しましょう。これらのツールは、高度な機能やセキュリティ対策が必要なため、個人向けのツールよりも導入費用や利用料金が高い傾向にあります。

そのため、ツールを導入する際は、無料トライアルも活用して必要な機能や使い勝手を検討することが重要です。また、利用頻度や利用者規模に応じてコストを見極めることで、適切なツールを見つけることができます。

操作に慣れるための時間が必要

日程調整ツールは、従業員が操作に慣れるために時間が必要です。特に従来の方法に慣れ親しんでいる場合やIT機器に不慣れな従業員がいる場合には、新しいツールに適応するまでに時間がかかることが考えられます。

従業員が操作に慣れるには、トレーニングやマニュアルの提供に加え、使いやすいツールを選ぶこと、段階的な導入などが有効です。従業員の利便性を考慮し、適切な対策を講じながら日程調整ツールを導入しましょう。

システムトラブルへの対応を考える必要がある

日程調整ツールを導入する際は、システムトラブルによって利用ができなくなる恐れがあることにも留意が必要です。ツールが利用できないと、スケジュール調整の遅延や参加者との連絡不備が起こります。

これらのリスクを最小限に抑えるには、ベンダーのサポートが充実しているツールを選びましょう。トラブルがあった際の対応や、定期的なバージョンアップとメンテナンスがあるかなどが確認すべきポイントです。

定期的にバックアップを取る

上記のように、日程調整ツールではシステムトラブルが起こることもあります。トラブルが起こっている間は一時的にツールが利用できなくなることも考えられるため、定期的にデータのバックアップを取っておくようにしましょう。

万が一スケジュールにアクセスできなくなっても、バックアップがあれば顧客との重要な商談予定を見逃すリスクも回避できます。確実に日程を管理し、予定通りにイベントを進めるには、カレンダーも併用するなど、日程調整ツールだけに依存しないことが重要です。

日程調整ツールの活用場面

日程調整ツールは、会議やイベントをはじめ、面接や研修などさまざまな場面で利用されています。ここでは、日程調整ツールの活用場面を紹介します。

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会議や打ち合わせのスケジュール調整

日程調整ツールを会議や打ち合わせのスケジュール調整に活用することで、効率的な日程調整ができ、参加者全員の都合を一元管理しやすくなります。

自動リマインダー機能を使えば、参加者の不参加や遅刻を防止できます。さらに、海外からの参加者がいる場合でも、タイムゾーンの調整がスムーズに行えます。

また、自動で日程を提案してくれるため、時差や予定の重複を回避し、最適な日程を算出することが可能です。このように日程調整ツールは、参加者と主催者の時間と労力を節約する上でも有効です。

営業のアポイントや商談の日程調整

日程調整ツールは、営業のアポイントや商談の日程調整にも活用できます。ツールを使うことでスピーディーな日程決定が可能になるだけでなく、顧客や取引先の都合を素早く把握可能です。

柔軟な提案と調整ができるため、商談相手のスケジュールに合わせて調整が行えます。また、自動リマインダー機能により商談日程を忘れる心配がなくなります。そのため、逐一手帳などに書いて覚えておく必要もなくなり、管理が楽になるでしょう。

イベントの日程調整

日程調整ツールによってイベントの日程調整を行うことで、参加者の都合を一元管理し、効率的な日程決定ができます。

また、カレンダーアプリなどと連携できることで、参加者の予定忘れによる不参加を防げます。さらに、日程調整の進捗状況や参加者の意見を共有することで、コミュニケーション活性化の効果も期待できるでしょう。

これらのメリットにより、イベントの日程調整がスムーズに行われ、参加者と主催者が時間と労力を節約しながら、よりイベント運営を成功させやすくなるでしょう。

面接や研修の日程調整

日程調整ツールは、採用活動にも活用できます。多数の候補者との面接はスケジュール調整が煩雑になりがちですが、希望日時を募って調整することで、時間と手間を削減可能です。もし日時に変更が生じた場合も、自動で候補者に通知されます。

面接日時の調整が効率化されれば、人事担当者は面接の準備や評価基準の設定など、より重要な業務に集中できます。また採用後の研修実施においても有用で、参加者全員の都合を考慮しながら、最適な日時に設定することが可能です。

プライベートの予定の日程調整

プライベートの予定の日程調整に日程調整ツールを活用することで、家族や友人とのスケジュール調整が容易になります。

例えば、家族や友人との旅行の計画に活用できます。仕事が忙しいと、長期間の旅行計画を立てるのは困難です。しかし、日程調整ツールを利用することで、家族や友人の都合の良い日程を照らし合わせられるため、スムーズに予定を決行できます。

日程調整ツールの選び方

日程調整ツールには、様々なタイプや機能があります。用途や使い勝手、セキュリティ面などさまざまな要素を考慮し、自社に合ったものを導入しましょう。

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利用用途に合っているか

日程調整ツールは、プライベートに特化したタイプとビジネスに特化したタイプがあります。プライベートに特化したツールは、家族や友人との日程調整に適しており、使いやすく直感的な操作と柔軟な提案機能が特徴です。

一方でビジネスに特化したツールは、多くの参加者を考慮した複雑な調整が可能です。タイムゾーンの調整や重複予定の回避などビジネスニーズに合わせた機能を持ちます。

また、日程を調整する方法として、予約受付型・候補日提案型・投票型があります。それぞれにメリットがあるため、利用目的や参加者のニーズを考慮して、使いやすいツールを選びましょう。

操作しやすいか

直感的に操作できるUIかどうかも重要な要素です。使いやすく操作が簡単なUIを備えていれば、従業員が慣れるまでの時間もかからず、社内に定着しやすいでしょう。

迷わず操作できるツールなら、タスクの実行もスムーズに進み、時間とコスト節約にも繋がります。また、ールの利用率の向上や日程調整作業の効率化を図れます。

他ツールと連携できるか

日程調整ツールが他のツールと連携できれば、スケジュール管理やタスク管理がより効率化されます。例えばカレンダーやタスク管理ツールと連携できると、日程が決まると自動的にイベントがカレンダーに追加されたり、関連タスクが自動的に追加されたりします。

これにより、予定の一元管理とタスクの把握が簡単になり、忘れることなくスケジュールを管理できるでしょう。また、メールやチャットツールとの連携では、参加者への招待やリマインダーの自動送信が可能となり、コミュニケーションがスムーズに行えます。

さらに、手作業のデータ複写や重複入力を避けることでミスが減るため、時間と労力を節約することもできます。

複数デバイスに対応しているか

日程調整ツールが複数デバイスに対応しているかもチェックしたいポイントです。例えば、アプリで日程調整ができると、プッシュ通知によるリマインダー、オフラインでの利用などが可能になります。

一方、Webに対応している場合は、インストール不要で利用環境の制約が少なく、シームレスなデバイス切り替えができます。複数デバイスに対応していることで、利用者は自身の好みや状況に応じて利用方法を選択でき、日程調整がより効率化します。

使用頻度に合っているか

日程調整ツールは無料プランと有料プランがあり、使用頻度に合わせて選ぶのがおすすめです。使用頻度が低い場合に有料プランを選ぶと無駄なコストがかかり、必要な機能を十分に活用できない可能性があります。

また、無料プランは機能や利用回数が制限されているケースが多いため、よく日程調整を行う企業や人には適していません。使用頻度に合わせてプランを選ぶためには、自分や組織のニーズをよく理解し、必要な機能や利用回数を考慮しましょう。

無料ツールの注意点

無料の日程調整ツールは、機能の他、利用できる人数や調整できるイベント数が制限されているものも多いです。多数の参加者がいるイベントを開催したい場合などには、無料ツールでは不十分でしょう。

また、SFAやCRMなどとの連携機能が制限されている場合もあります。SFAやCRMと連携すると、顧客との商談予定などを自動で登録したり、顧客情報を反映させたりすることが可能です。

営業活動にも日程調整ツールを使いたいなら、これらの連携が可能な有料ツールの方が適していると言えるでしょう。

必要な機能が備わっているか

会議や面接などのビジネスシーンで日程調整ツールを利用したい場合は、複数日程候補の提案やタイムゾーンの自動変換・メモやコメント機能・リマインダー機能・カレンダー連携などの機能が備わっているかの確認がおすすめです。

これらの機能を備えたツールを利用することで、柔軟な日程調整が可能になり、国際的な会議でもタイムゾーンの問題をスムーズに解決できます。また、リマインダーやカレンダー連携機能によって参加者の予定忘れを防ぎ、スケジュールの一元管理が容易になります。

セキュリティ対策は万全か

日程調整ツールを選ぶ際は、ベンダーによるセキュリティ対策もチェックしておきましょう。イベントや会議など、会社の予定の中には機密情報も多く含まれているため、社外に流出しないよう注意しなければなりません。

また参加者の名前やメールアドレスなど、個人情報も扱います。そのため、ベンダーのセキュリティポリシーや、SSL暗号化・データバックアップを行っているかなどを確認することが重要です。

特に無料ツールの場合は有料のものと比べてセキュリティが脆弱な傾向があるため、公式サイトなどでよく確認し、安全に利用できるものを選ぶようにしてください。

まとめ

日程調整ツールとは、会議やイベントなどの日程を自動で調整できるツールです。日程調整の方法には、予約受付型・候補提案型・投票型の3つがあり、複数の参加者間で日程調整を効率的に行うことができます。

ツールの導入により、迅速かつ効率的な日程調整ができたり、カレンダーとの連携によってスケジュールの一元管理が容易になったりなどのメリットがあります。ただし、コストや操作に慣れるまでの時間が必要であり、システムトラブルへの対応も考慮が必要です。

本記事を参考に適切な日程調整ツールを選んで、ビジネスシーンやプライベートで効率的なスケジュール調整と円滑なコミュニケーションを行いましょう。

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