20代未経験者でもIT転職できる?成功するためのポイントも解説

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  • IT業界は人材不足のため、未経験者であっても20代なら転職しやすい
  • 20代未経験者が挑戦できる職種として、IT事務やIT営業、プログラマーなどがある
  • ITパスポートや基本情報技術者などの資格があると、20代未経験者のIT転職に有利

未経験者であっても、20代ならIT業界への転職は可能です。IT事務やIT営業、プログラマーといった職種にチャレンジできます。この記事では、20代未経験者がIT転職するメリットや、転職に成功するためのポイント、役立つ資格などについて解説します。

目次

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  1. 20代なら未経験でもIT転職できる
  2. 20代未経験者がIT転職しやすい職種
  3. 20代未経験者がIT転職するメリット
  4. 20代未経験者がIT転職に成功するためのポイント
  5. 20代未経験者のIT転職に役立つ資格
  6. 20代未経験者がIT転職で企業を選ぶ際の注意点
  7. まとめ

20代なら未経験でもIT転職できる

IT業界は専門性が高いため、未経験からの転職は難しいと思う人も多いでしょう。しかし、20代であれば、未経験でもIT業界への転職が可能です。ここでは、未経験でも20代ならばIT業界に転職しやすい理由について解説します。

未経験でも20代ならばIT業界に転職しやすい理由

  1. IT人材が不足しているため
  2. ポテンシャル採用の可能性が高いため

IT人材が不足しているため

IT化が進む現在において、IT人材の需要はますます高まっている一方で、その専門性などを理由に、IT業界では深刻な人手不足が続いています。多くの企業が働き手を求めているため、未経験でも採用される可能性が高いです。

ポテンシャル採用の可能性が高いため

20代は30代・40代に比べて、スキルや実務経験は少なくとも、ポテンシャル採用される可能性が高いです。ポテンシャル採用とは、応募者の潜在能力や成長の見込みといったポテンシャルに重きを置く採用方法です。

一般的にポテンシャル採用は新卒や第二新卒に適用されますが、そうでない20代でも十分に可能性はあります。前述の通りIT業界は常に人材を欲しており、今後優秀なIT人材に成長する可能性がある人には、広く門戸を開いているためです。

そのため、未経験であっても、20代の若いうちであれば、IT業界への転職に成功する可能性が高いのです。

20代未経験者がIT転職しやすい職種

ITといえばエンジニアを想像しがちですが、それ以外にもさまざまな職種があります。エンジニアほどの高度な専門知識が不要な職種もあるため、20代未経験者でも転職に挑戦しやすいでしょう。

ここでは、20代未経験者がIT転職しやすい職種について解説します。

IT事務

IT事務は、事務の面からITエンジニアをサポートする職種です。データ入力・書類作成・電話やメール対応などの一般事務に加えて、IT機器の導入サポートやPCの初期設定、ソフトウェアのインストール、社内システムの運用など、IT関連の事務業務も担当します。

一定程度のIT知識は求められるものの、エンジニアなどに比べると高度な専門知識はそれほど必要ありません。一般事務から転職を目指す人でも、挑戦しやすいIT職種の1つといえます。

IT営業

IT営業とは、自社のIT商品について、顧客の課題解決につながるような提案・販売・サポートを行う職種です。顧客への商材の提案から契約、商品の導入、導入後のアフターフォローなど、自社商品を軸にした接客を一貫して担当します。

自社商品への深い知識が求められるため、ITについての専門的な知識をある程度身に付ける必要があります。これに加えて、コミュニケーション力・観察力・プレゼン力など、一般的な営業スキルも重視されます。

営業経験のある人はもちろん、コミュニケーション力が高い人やITに興味がある人に向いている職種といえます。

プログラマー

プログラマーは、プログラミング言語を用いてシステムの構築・機能開発・バグ修正などを行う職種です。プログラミング言語には、Web開発・アプリ開発・AI開発などの分野があり、それぞれ使用言語が異なります。例えばJavaScript・Java・Pythonなどが代表的です。

プログラミング言語は独学での習得が比較的簡単なものもあるため、20代未経験者でも目指しやすいです。担当するのは主に下流工程ですが、経験とスキルを積んで、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーへキャリアアップする人も少なくありません。

未経験からでもIT業界での大きなステップアップを目指す人は、プログラマーを検討しても良いでしょう。

保守・運用エンジニア

保守・運用エンジニアとは、すでに動作しているシステムの安定稼働につとめる職種です。手順書に則ってサーバーやネットワークの動作状況を監視し、トラブルの未然の防止や、障害発生時の緊急対応などを行います。

サーバーやネットワークの専門知識のほか、トラブル発生時の情報収集能力や、関係各所と連携するコミュニケーション能力が求められます。一方で、プログラミング技術などの専門性の高い知識はそれほど必要ないため、20代未経験者でも挑戦しやすい職種といえます。

サーバーエンジニアなどへのキャリアパスもあるため、転職後のステップアップも可能です。

Webマーケター

Webマーケターは、IT技術を駆使して企業のマーケティング戦略を立案・実行します。具体的な業務内容には、Webサイトの企画・制作やSEO対策、Web広告・SNSの運用、メールマーケティングなどがあります。

また、運用ツールの効果測定やデータ分析、改善なども、Webマーケターの重要な業務です。WebサイトやSNSなどのIT知識に加えて、マーケティングに関する知識・経験が求められます。

新しい情報をすぐにキャッチできる、強い好奇心と柔軟な対応力がなによりも必要とされるため、トレンドに敏感な20代の人におすすめです。常に高い成果を求められるため、やりがいのある仕事をしたい人にも向いているでしょう。

デバッガー

デバッガーとは、開発段階にあるシステムやソフトウェアにバグがないか検証する職種です。バグが見つかった場合は修正対応も行います。小さなバグにもすぐに気づいて対応できる、注意力やフットワークの軽さが求められます。

また、長時間繰り返し同じ作業に従事できる忍耐力・持久力と、バグ発見時に関係者と連携するためのコミュニケーション力も必要です。一方で、高度なプログラミング知識がなくても取り組めるため、20代未経験の人でも目指しやすい専門職の1つです。

なお、プログラミング言語の知識があると、よりスムーズな業務遂行につながります。転職してからスキルアップするという選択肢もあるでしょう。

20代未経験者がIT転職するメリット

未経験からのIT業界への転職はハードルが高く感じられますが、実際に転職に成功している20代未経験者も少なくありません。また、転職によって、さまざまなメリットにも期待できます。

ここでは、20代未経験者がIT転職するメリットについて解説します。

柔軟な働き方が可能になる

IT業界は、他業界に比べても働き方が柔軟な傾向があります。特にプログラマー・エンジニア・Webデザイナー系の職種は、パソコンと通信環境があればいつでもどこからでも業務に取り組めるため、リモートワークやフレックスタイムを導入しているIT企業は多いです。

また、事務系職種についても、クラウドサービスを利用したリモートワークや在宅勤務の傾向が高いです。そのため、IT転職すれば、家事・趣味と仕事の両立など、男性・女性ともにライフスタイルに合わせて働ける可能性が高いです。

服装や副業の自由を認めている企業もあるため、自己実現を目指す人にも働きやすい業界といえるでしょう。

年収アップが狙える

IT職種は施文性が高いため、他業界と比較しても年収が高い求人が多い傾向にあります。20代未経験であっても、転職直後から年収250万〜300万でスタートするケースも多いです。

なお、IT企業は実力主義の傾向が強いため、スキルや実績があれば20代でも500万円以上の年収も不可能ではありません。未経験からでも努力して上流工程エンジニアなどにキャリアアップすれば、転職前より大幅な年収アップが見込めます。

スキルアップできる

IT業界に転職すれば、実務を通してプログラミングやフレームワーク、ツールの使い方といった専門スキルを習得できます。ITスキルは社会的に需要が高いため、スキルアップすることで自身の市場価値が上がり、より高度な役職へのキャリアアップにもつながります

IT業界はトレンドの移り変わりが激しく、変化に対応するためには継続的な自己アップデートが求められます。そのぶん、最新技術に触れる機会が多い点もメリットといえるでしょう。

特に、ITベンチャー企業は1人あたりの裁量権が大きく、転職直後から責任のあるプロジェクトに携われる可能性や、プログラミングなどの専門分野に留まらない、幅広い業務への対応が求められることも多いです。

さまざまな経験を積むことで、IT分野以外でのスキルアップも見込めるため、社会人としても、大きな自己成長にもつなげられます。

独立も可能になる

IT業界ではフリーランスで働く人も少なくありません。20代未経験からの転職であっても、十分なスキルと経験を積めば、将来的にはフリーランスへの転身も可能です。前述のようにIT業界は人手不足の傾向にあるため、即戦力になれるフリーランスの需要は高いです。

自身で仕事を選べるぶん、会社員のに比べても高度なプロジェクトや最新技術を学べる仕事に携われる可能性が高く、年収アップも見込めるでしょう。また、より柔軟な働き方ができるため、プライベートの充実にもつなげやすいです。

20代未経験者がIT転職に成功するためのポイント

20代未経験者からIT転職を成功させるには、早めの行動や最低限のスキル習得、企業研究など、入念な転職準備が重要となります。ここでは、20代未経験者がIT転職を成功させるためのポイントを解説します。

早めに行動を起こす

IT業界に限らず未経験からの転職はポテンシャルが重視されるため、年齢が若いほど転職活動を優位に進めやすいです。実際に、20代前半のほうが未経験向けの求人数が多く、20代後半になるとスキルが重視される求人が多くなる傾向にあります。

転職の成功率を高めるためにも、少しでも転職を考えているのであれば、早めに行動を起こしましょう。IT向け転職サイトへの登録やIT転職に役立つ資格取得、情報収集などから始めることをおすすめします。

IT関連の経験をアピールする

前述のように未経験からのIT転職においては、20代前半より20代後半のほうが採用のハードルが高くなります。しかし、20代後半であっても、何かしらのIT経験をアピールすれば転職に成功しやすくなります。

例えば、IT職種でなくても、IT業界で働いた経験は転職活動で優位になりやすいです。IT業界について理解があり、ミスマッチによる離職の可能性が低いと企業に判断してもらえる可能性があります。また、IT企業以外でもITに関連する業務の経験は評価につながります

まったくIT関連の経験がない場合は、IT関連の資格取得がおすすめです。IT業界では即戦力が期待されるため、独学でもスキルを習得していれば採用されやすくなります。また、独学で資格取得した意欲を評価してもらえるのもポイントです。

企業研究を怠らない

IT業界では、企業ごとに求める人物像や職場の雰囲気、業務範囲、マネジメントの仕方などが大きく異なることがあります。そのため、企業研究が不十分であると、転職後に大きなギャップを感じ、早期での退職につながりかねません。

入社後のギャップやミスマッチを減らすためにも、入念な企業研究を行い、自身との相性を確かめる必要があるでしょう。口コミなども確認しながら、企業情報を可能な限り詳細に集めるのがおすすめです。

志望動機を明確にしておく

20代未経験者はポテンシャル採用の可能性が高いため、入社に対する意欲の高さをどれだけアピールできるかが成功のポイントとなります。採用担当者を納得させられるような志望動機を考えましょう。

なぜ入社したいのかに加えて、自分が入社したらどのように貢献できるかや、入社後に実現したいこと・達成したいキャリアを具体的に描くことが、説得力のある志望動機につながります。そのためにも、徹底した業界研究や企業研究、自己分析が欠かせません。

選考の場で明確な志望動機を自信を持って伝えることで、他の候補者との差別化を図りながら意欲の高さをアピールできます。その結果、選考通過率アップも見込めるでしょう。

基本的なIT知識は学んでおく

未経験者を歓迎している企業へ応募する場合であっても、基本的なIT知識は学んでおきましょう。即戦力としてアピールできるだけでなく、入社への意欲を評価してもらうことができ、選考に通過しやすくなります。

必要な知識は希望の職種によって異なるものの、基礎的なIT用語やプログラミングの基本知識については、すべての職種共通で習得しておくことが望ましいです。また、AIやDXなどのIT業界のトレンドについても知識を深めると、選考での自己アピールに活かせます。

ポートフォリオを用意する

ポートフォリオとは、自身が持つスキルや知識が一目で分かるようにまとめた成果物です。例えば、自身のプロフィールや資格・得意分野、習得済みのプログラミング言語、使用可能なツール、制作実績一覧などを記載します。

プログラマーやエンジニア、Webデザイナーなどの職種を希望する場合は、実際の制作物を提出するのもおすすめです。

基本的に未経験者がポートフォリオを求められることは少ないですが、あえて提出することで、自身のスキルや強み、そして入社に対する努力の姿勢を伝えることができ、選考が優位に進む可能性があります。

IT転職サイト・エージェントを活用する

20代未経験からのIT転職を成功させるには、IT転職サイトやIT転職エージェントの利用がおすすめです。ITに特化した転職サイトや転職エージェントは、IT関連の求人が豊富で、IT業界に精通したアドバイザーの転職支援を受けられることも多いです。

IT業界に特化した求人が豊富なため、未経験者向けの求人も見つかる可能性が高まります。また、経験豊富なアドバイザーが、キャリア面談をもとに自分に合った求人を紹介し、選考に向けたアドバイスや、書類添削・模擬面接などの選考対策を実施してくれます。

さまざまな面からサポートを受けられるため、IT業界や転職についての知識が乏しい人でも、安心して転職活動を進めやすいです。

未経験者向けのIT転職サイト2選|選び方や転職成功のポイントも解説

IT業界への転職は、ポテンシャルをアピールできれば未経験者でも可能です。未経験者向けの転職サイトを利用することで転職成功率も上がります。この記事では、未経験者のIT転職の実情を交え、おすすめのIT転職サイトやその選び方、転職を成功させるためのポイントなどを解説します。

20代未経験者のIT転職に役立つ資格

IT業界は即戦力を求める傾向が高いため、IT関連の資格を取得しておくと、転職活動が有利に進む可能性があります。資格取得は必須ではないものの、ゆとりがあればぜひ挑戦することをおすすめします。

ここでは、20代未経験者のIT転職に役立つ資格について解説します。

ITパスポート

ITパスポートは国家資格の1つで、ITの基礎知識を持つことを証明するものです。誰でも受験することができ、合格率は50%と比較的通りやすいため、20代未経験者でも取得を目指しやすい資格といえます。

ITパスポートを取得すると、書類選考や面接でITの専門知識があることをアピールでき、選考に有利になりやすいです。IT業界では事務や営業であっても基本的なIT知識は必要なため、職種にかかわらずIT転職を目指すのであれば取得を検討しても良いでしょう

参考:【ITパスポート試験】情報処理推進機構|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IT分野の基礎知識と技能を証明する国家試験です。システムエンジニアやプログラマーなどの技術職を目指す人におすすめです。

この資格を取得するには、コンピューター・データベース・ネットワーク・セキュリティ・システム開発まで、幅広いIT知識が求められます。しかし、合格率は40%と比較的難易度が低く、未経験者でも取得を狙いやすい資格です。

基本情報技術者試験を取得すれば未経験者ながら即戦力としてアピールでき、転職に対する意欲の証明にもなります。また、情報処理安全確保支援士試験やネットワークスペシャリスト試験といった、上位資格への足がかりとなる資格でもあります。

ITエンジニアとしてステップアップを目指す人は、取得を検討してみましょう。

参考:基本情報技術者試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィススペシャリストは、Microsoft製品の知識と操作スキルを証明する資格です。「一般レベル」と「上級レベル」の2つの難易度があり、いずれも実際にパソコンを操作する実技試験が課されています。

Officeシリーズなどについて体系的に操作法を学ぶことができ、実務にも活かせるため、特にIT事務を目指す人におすすめです。習得すれば選考で自己アピールできるだけでなく、転職直後からスムーズに業務に取り組める可能性が高いです。

参考:マイクロソフト オフィス スペシャリスト|MOS公式サイト

20代未経験者がIT転職で企業を選ぶ際の注意点

20代未経験者がIT転職する場合は、教育制度や労働環境をリサーチし、自分に合っているかを確認することが大切です。ここでは、20代未経験者がIT転職で企業を選ぶ際のポイントについて解説します。

20代未経験者がIT転職で企業を選ぶ際の注意点

  1. 教育制度が整った企業を選ぶ
  2. 労働環境をチェックする

教育制度が整った企業を選ぶ

未経験からIT転職をする場合は、教育制度や研修制度が充実している企業を選びましょう。教育制度が十分でない企業は即戦力を求める傾向が高く、未経験からの転職であっても、周囲のサポートを得られない可能性があります。

また、実力より極端に高い成果を求められるのは、心理的負担が大きく、モチベーションの低下にもつながりかねません。転職サイトなどを活用してリサーチを行い、自身に合ったレベルの教育制度や研修制度がある企業を選ぶことが大切です。

労働環境をチェックする

残業時間・有給取得率・福利厚生などの労働環境も、IT転職で企業を選ぶ際の重要な基準です。IT業界は比較的残業が多い・有給取得率が低い傾向があると言われることがありますが、実際の状況は企業ごとに異なります

より働きやすい環境の職場を選ぶためにも、キャリアアドバイザーからの情報収集や口コミなどを通して、各企業の現場を知る人の声を参考にしてみましょう。

まとめ

IT業界は深刻な人手不足が続いており、未経験であっても20代からであれば転職に成功する可能性は高いです。IT業界は他の業界に比べても先進的な風潮があるため、転職に成功すれば、年収アップや柔軟な働き方の実現、キャリアアップに期待できます。

未経験からのIT転職はポテンシャルが重視されやすく、事前の企業研究や志望動機の明確化、IT知識の独自学習など、働く意欲をアピールすることが転職の成功につながります。年齢が若いほど選考に有利になるため、転職の予定があるなら早めに行動しましょう。

未経験からのIT転職は不安も大きいことから、業界に精通したアドバイザーの支援が受けられる転職サイト・エージェントの利用がおすすめです。本記事を参考に、20代未経験からのIT転職を成功させましょう。

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