おすすめのレコメンドエンジン6選|選び方・比較ポイントも解説

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- レコメンドエンジンは、レコメンド方式・他ツールとの連携性・料金体系を確認して選ぶ
- リマインドやランキング、メッセージングなど、おすすめ表示以外の機能にも注目する
- 導入前に目的やKPIを設定し、導入後は効果検証と改善を繰り返すことが重要
レコメンドエンジンを活用すれば、ユーザーのサイト回遊率やコンバージョン率を効果的に高めることができます。ただし多くのツールがあるため、分析方法や機能を確認して、最適なものを選ぶことが重要です。この記事では、おすすめのレコメンドエンジンや選び方を解説します。
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レコメンドエンジンの活用でCVRアップ

レコメンドエンジンとは、ユーザーの興味や行動履歴に基づいて、その人に合った商品やコンテンツを自動的に提案するシステムです。
例えば、オンラインショップで商品を探しているとき、「あなたにおすすめ」として他の商品が表示されるのがレコメンドエンジンの働きです。レコメンドエンジンを活用することで、サイトの回遊率が向上し、結果としてコンバージョン率も効果的に高められます。
しかし、数多くのツールが市場に存在するため、分析方法や機能を理解し、最適なレコメンドエンジンを選ぶことが非常に重要です。この記事では、おすすめのレコメンドエンジンや選び方を解説します。

レコメンドエンジンとは、ユーザーの過去の行動や思考に基づいて、特定のアイテムやコンテンツを表示するシステムのことです。レコメンドエンジンの導入で、購買率の向上に繋がります。本記事では、レコメンドエンジンの機能やメリット・デメリット、選び方などを解説します。
レコメンドエンジンはレコメンド方式・連携性・料金で選ぶ

レコメンドエンジンを選定する際には、3つの重要なポイントがあります。次の章では、これらのポイントについて詳しく解説していきます。
【重要なポイント3つ】
- どのような方式でレコメンドできるか
- 外部ツールと連携できるか
- 料金体系・費用対効果を確認
【その他の比較ポイント】
- レコメンド以外の機能もチェック
- ユーザー視点で画面が見やすいか
- 信頼できる実績があるか
- サポート体制は充実しているか
レコメンドエンジンの選び方で重要な3つのポイント

レコメンドエンジンの効果を最大限に引き出すには、自社の要件に合ったレコメンドエンジンを選びましょう。エンジンの選定には、ユーザーの利用シーンや目的、または導入のコストや効果といったさまざまな観点での判断が求められます。
本記事では、レコメンドエンジン選びに欠かせない3つの重要ポイントについて解説します。
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レコメンドエンジンの選び方で重要な3つのポイント
どのような方法でレコメンドできるか
レコメンドエンジンには、いくつかの異なるレコメンド方式(アルゴリズム)が存在します。自社の要件に合った方式を選ぶと、より効果的な提案が可能になります。以下の表は、主要なレコメンド方式の特徴を簡単にまとめたものです。
方式 | 特徴 |
---|---|
協調フィルタリング | ユーザー間の行動データを基に、似た行動をする ユーザーの推薦を行う方式 |
コンテンツフィルタリング | 商品の属性や特徴をもとに、ユーザーが過去に 興味を示したアイテムと似たものを推薦する方式 |
パーソナライズレコメンド | ユーザー個別の嗜好や行動履歴を分析し、特定の ユーザーに合った推薦を行う方式 |
ハイブリッドレコメンド | 協調フィルタリングとコンテンツフィルタリングを 組み合わせて、より精度の高い推薦を行う方式 |
外部ツールと連携できるか
レコメンドエンジンを選ぶ際は、ECサイトやWebサイトへの導入が簡単であることが基本ですが、他のツールと連携できるかも重要です。特にMAツールやCRMシステム、Web接客ツールと連携できると、得られるデータが増えてレコメンドの精度が上がります。
例えば、CRMとつなぐことで顧客の購買履歴や属性に基づいた個別の提案ができたり、MAツールと連携して自動的にメールや広告でおすすめ商品を紹介したりすることが可能です。
料金体系・費用対効果を確認
レコメンドエンジンを選ぶ際には、料金体系や費用対効果をしっかりチェックしましょう。多くのレコメンドエンジンは従量課金制を採用しており、利用する量や頻度に応じて費用が変動するため、使用状況によっては予算を超えてしまう場合もあります。
そのため、事前にシミュレーションを行い、どの程度の費用がかかるのかを具体的に把握しておきましょう。また、導入した分のコストに見合う効果が期待できるかどうかも確認が必要です。
例えば、売上の増加や顧客のリピート率向上など、具体的な成果が見込めるかをしっかりと見極めることで、投資に対する効果を最大化し、無駄なコストを抑えた運用が可能になります。
レコメンドエンジンのその他の比較ポイント

レコメンドエンジンを選ぶ際には、単にレコメンド機能だけでなく、他にも重要な比較ポイントがいくつかあります。ここでは、レコメンドエンジンの多様な機能やユーザー視点での使いやすさ、開発元の信頼性、サポート体制などを詳しく解説していきます。
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レコメンドエンジンのその他の比較ポイント
レコメンド以外の機能もチェック
レコメンドエンジンは、おすすめ機能だけでなく、他にも役立つ機能を持つものがあります。これらの機能をチェックすることで、より効果的なマーケティング戦略を構築できます。以下は、代表的な機能の一覧です。
機能 | 概要 |
---|---|
データベース | 顧客のデモグラフィックデータや行動履歴データを管理 |
リマインド | 購入されていない商品を紹介するカゴ落ち対策機能 |
ランキング | 人気の商品を表示し、購入意欲を高める機能 |
メッセージング | 行動履歴に基づくおすすめ商品やランキングを配信 |
レポート | レコメンドの効果を集計し、分析する機能 |
ABテスト | おすすめ商品を複数パターンで試し、効果を 比較する機能 |
ユーザー視点で画面が見やすいか
レコメンドエンジンのユーザーインターフェースは、実際にレコメンドされるユーザーにとって見やすく、使いやすいものであるべきです。特に、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも使いやすいデザインであるかどうかは大切なポイントです。
モバイル対応が不十分だと、ユーザーが情報を得るのにストレスを感じ、せっかくのレコメンド内容も効果が半減してしまいます。反対にどの端末でも見やすく快適なインターフェースであれば、商品の魅力がより伝わりやすいでしょう。
そのため、レコメンドエンジンを選ぶ際には、ユーザー視点での操作性や見やすさに加え、さまざまな端末でスムーズに表示されるかをしっかりと確認しておきましょう。
信頼できる実績があるか
レコメンドエンジンの導入を検討する際は、その開発元の信頼性も重要な要素です。実績や評判を確認することで、導入後の成功が見込めます。特に、自社と同規模・同業界の企業への導入実績があるかどうかをチェックすることが望ましいです。
成功事例が豊富なサービスは、信頼性が高く、実際の運用においても期待できる効果を発揮する可能性があります。このような実績があるレコメンドエンジンを選ぶことで、安心してビジネスに取り入れられます。
サポート体制は充実しているか
導入後のサポート体制も、レコメンドエンジン選定時の重要なポイントです。導入後にシステム設定や運用方法で困ったとき、迅速に対応してくれるサポートがあると、スムーズに運用を始められます。
さらに、一部のサービスではコンサルティングを提供しており、初めて導入する企業でも専門家のアドバイスを受けられるため安心です。サポート体制が整っていれば、ビジネスの成長に伴うシステムの変更やアップグレードにも柔軟に対応できます。
そのため、レコメンドエンジンの導入を検討する際には、サポート体制の内容とその充実度をしっかり確認し、安心して運用できる環境を選びましょう。
おすすめのレコメンドエンジン6選
チームラボ株式会社
チームラボレコメンデーション
チームラボレコメンデーション
ここがおすすめ!
- 大手ECはもちろん、不動産や求人・ウエディングなどさまざまな業界に対応
- アプリ・レシートやサイネージといったリアル店舗への連携でも活用可能
- 中小規模サイトだけでなく、大量データやアクセスにも耐えられる
ここが少し気になる…
- サイト規模により価格が異なるため、個別見積りが必要
株式会社イー・エージェンシー
さぶみっと!レコメンド
ここがおすすめ!
- 最短1週間で表示開始でき、すぐに効果を実感できる
- 行動・購入履歴を基にした「ユーザーごとのおすすめ商品」をメールで配信
- 「新着表示」や「ピックアップ」「ランキング機能」なども標準装備
ここが少し気になる…
- API連携やカテゴリに対して費用がかかり、サービス導入時には初期費用が必要
株式会社Logreco
Logreco

ここがおすすめ!
- 「LogrecoAI」による自動接客の実現で顧客単価の向上に貢献
- 一度設定を決めるだけで手放し運用が行え、運用負担を軽減
- 人気商品やセール商品だけでなく、伸び悩んでいる商品もアピール
ここが少し気になる…
- 費用や詳細な機能は問い合わせで確認
ここがおすすめ!
- 規模にあわせて無駄なく選べる3つのプランの提供
- 在庫がない商品を非表示化し、無駄打ちなく使える
- 直帰率や離脱率を下げるための機能を多数搭載
ここが少し気になる…
- PVランキングや管理画面などの機能はプランによって利用不可
シルバーエッグ・テクノロジー株式会社
アイジェント・レコメンダー

ここがおすすめ!
- リアルタイムで解析することで、常に最新のニーズに合わせられる
- 豊富なオプション機能により、コストの無駄を省ける
- 経験豊富なコンサルタントによる改善活動の提案と実施
ここが少し気になる…
- 閲覧履歴やメール・ランキングはオプション機能
シルバーエッグ・テクノロジー株式会社
レコガゾウ

ここがおすすめ!
- 訴求力が高い「特許取得」のパーソナライズド・メール技術を使用
- 「One to One」でのコミュニケーションが可能
- 既存のメールシステムを使うことで運用コストを抑えられる
ここが少し気になる…
- アイジェント・レコメンダーのオプションサービス
レコメンドエンジンの導入フローと注意点

レコメンドエンジンの導入は、効果的なマーケティング戦略の一環として非常に重要です。以下では、具体的な導入フローと注意点について詳しく解説します。
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レコメンドエンジンの導入フローと注意点
1. 目的・KPIを設定する
レコメンドエンジンを導入する際には、まず「売上向上」や「顧客満足度の向上」といった具体的な目的やKPI(重要業績評価指標)を明確に設定することが重要です。
目的がはっきりしていれば、導入後にどのような結果を基に効果を判断するかが分かりやすくなり、効果的な運用につながります。目的があいまいなままだと、導入したレコメンドエンジンの効果を正しく評価できず、運用が中途半端になってしまう恐れがあります。
そのため、レコメンドエンジンの導入にあたっては、あらかじめ目的とKPIをしっかりと設定し、明確な基準を持って効果を検証する姿勢が求められます。
2. 無料トライアルで試してから導入する
多くのレコメンドエンジンでは無料トライアルが提供されており、導入前にツールを試すのがおすすめです。このトライアル期間を利用して、レコメンドエンジンの精度や使いやすさを実際に確認できます。
無料トライアルでは、自社のニーズに合っているか、またユーザーインターフェースが直感的で使いやすいかを判断しやすくなります。
さらに、トライアル期間中にレコメンド機能がどの程度役立つか、操作の難易度はどうかなどを確認することで、導入後に発生し得る問題点も事前に把握できます。このように、慎重に検討すると失敗リスクを減らし、導入後もスムーズに運用できるようになります。
3. 効果測定と改善を繰り返す
レコメンドエンジンの運用を開始した後は、効果測定を行い、結果を分析して改善を繰り返しましょう。運用データを活用して、レコメンドの精度やユーザーの反応を確認し、必要に応じて調整を加えることで、システムの性能を向上させていきます。
例えば、ユーザーがどのような商品に興味を示すのか、レコメンドがどれほど購入につながっているかなどを把握すると、改善の方向性を見つけやすくなります。
効果測定と改善を続けることで、レコメンドエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出し、コンバージョン率の向上にもつながるでしょう。
まとめ

レコメンドエンジンを活用すると、ユーザーのサイト回遊率やコンバージョン率を高められますが、最適なツールを選ぶためには、各ツールの分析方法や機能をしっかり確認することが大切です。
選定時には、レコメンド方式や他ツールとの連携性、料金体系に加え、リマインド機能やランキング表示、メッセージングなどの補助機能にも注目しましょう。
また、導入前に目的やKPIを明確に設定し、導入後は定期的に効果を検証して改善を重ねることで、レコメンドエンジンの効果を最大限に引き出せます。これらのポイントを押さえて、レコメンドエンジンを効果的に活用していきましょう。