おすすめのノーコードツール11選|選ぶ際のポイントや注意点も解説

Check!
- ノーコードツール選びでは、自社が作りたいものに合ったツールを選ぶことが重要
- 初心者でも操作しやすいかや、コストパフォーマンスも確認する
- ノーコードでの開発は大規模で複雑な開発には向かないことが多いため注意する
ノーコードツールとは、プログラミングの知識がなくても、アプリやWebサイトなどを開発・構築できるツールです。コードを書く必要がなく、ドラック&ドロップといった視覚的な操作で構築が可能です。本記事では、おすすめのノーコードツールや選び方などを解説します。
目次
開く
閉じる
開く
閉じる
ノーコードツールでアプリやWebサイトを作ろう

ノーコードツールは、プログラミングの知識がなくてもアプリやWebサイトを作れる便利なツールです。コードを一切書かずに、画面上でパーツをドラッグ&ドロップするだけでシステムを構築できるため、初心者でも直感的に操作できます。
ローコードツールは一部のソースコードは自分で書く必要があるのに対し、ノーコードツールは視覚的な操作で開発できるのが大きな違いです。そのため、業務担当者が自らの手で、イメージ通りのアプリやWebサイトを制作できます。
また、開発スピードが速く、修正や改善もすぐに行える点も大きなメリットです。本記事では、そんなノーコードツールの選び方や、おすすめのサービスを詳しく紹介していきます。

ノーコード開発・ローコード開発とは?違いやメリット・デメリットを解説
ノーコード開発とは、ソースコードの記述やプログラミングの知識不要で開発を行える手法です。対してローコード開発は、必要最低限のソースコードの記述で開発を行う手法です。本記事では、ノーコード開発・ローコード開発のメリット・デメリットや開発ツールの選び方を解説します。
ノーコードツールは機能・操作性・コストで選ぶ

ノーコードツールは、自社に合ったものを選ぶことがとても大切です。数あるノーコードツールの中から最適なツールを選ぶには、「目的に合った機能があるか」「操作がしやすいか」「コストパフォーマンスが良いか」の3つのポイントを意識しましょう。
ツールごとに得意分野や対応しているデバイス、料金体系も異なるため、自分たちの使い方や予算に合ったものを見極める必要があります。ここからは、この3つのポイントについてそれぞれ詳しく解説していきます。
【重要なポイント3つ】
- 目的に機能があるか
- 開発しやすい操作性か
- コストパフォーマンスが良いか
【その他の比較ポイント】
- テンプレート・デザインの自由度が高いか
- 外部サービスと連携できるか
- サポートが充実しているか
ノーコードツールの選び方で重要な3つのポイント

ノーコードツールを選ぶ際は、「機能」「操作性」「コスト」の3つをしっかりチェックすることが大切です。ツールによってできることや使いやすさ、料金プランは大きく異なります。
自社で何を作りたいのか、どんな人が使うのか、どれくらいの予算をかけられるのかを考えて、最適なツールを選びましょう。この章では、ノーコードツール選びで失敗しないために、3つの重要なポイントについて詳しく解説していきます。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
ノーコードツールの選び方で重要な3つのポイント
目的に合った機能があるか
まず大切なのは、自分がやりたいことに必要な機能がノーコードツールに備わっているかを確認することです。ノーコードツールといっても作れるものはさまざまで、ECサイトや業務アプリ、予約システム、ブログなど得意分野が異なります。
たとえば、商品を販売したいならカート機能や決済機能が必要になり、社内のタスク管理ツールならデータベース機能が欠かせません。自分の目的をはっきりさせたうえで、それに必要な機能があるかどうかをしっかりチェックしましょう。
また、サービスによっては一部の機能が有料になることもあるので、無料でどこまで使えるかも合わせて確認しておくと安心です。
対応デバイスなども確認
ノーコードツールで作ったアプリやWebサイトが、どのデバイスで使えるのかも大事なポイントです。PCでは見やすくてもスマホでは使いにくいと、不便になってしまいます。
最近ではスマホからサイトにアクセスされるケースも多いため、スマホやタブレットでも快適に使えるかは必ずチェックしましょう。また、ツールによっては、PC用サイトしか作れないものや、スマホアプリに変換できるものなど対応範囲が異なります。
操作する人やユーザーがどんな環境で使うかを考えて、必要なデバイスに対応しているツールを選びましょう。
将来的な拡張も考慮する
ノーコードツールを使って開発を進めると、最初はシンプルな機能だけで足りていたとしても、次第に「もっとこうしたい」というニーズが出てくることがあります。
そんなときに、拡張機能があるか、外部サービスと連携できるか、コードの追加が可能かなど、柔軟に対応できるかは重要なポイントです。将来的な機能追加やデザインの変更に対応できないと、途中でツールの乗り換えが必要になり、コストや手間がかかります。
今だけでなく将来的な事業拡大を見据えて、柔軟に拡張できるノーコードツールを選ぶのがおすすめです。
開発しやすい操作性か
ノーコードツールは「誰でも使える」ことが魅力ですが、実際には操作が分かりにくいものもあります。そこで重要なのが、操作画面が直感的で分かりやすいか、説明が丁寧でサポート体制が整っているかという点です。
特に初めて使う場合は、画面の配置やボタンの意味がすぐに理解できるかどうかが、使いこなせるかどうかを左右します。また、チームで使う場合は、他のメンバーも同じように使えるかも考慮する必要があります。
実際に無料で試してみて、「これならできそう」と実感できる操作性かどうかを確認しましょう。
コストパフォーマンスが良いか
ノーコードツールは、短期間でアプリやサイトを作れる反面、長期で使うとそれなりに費用がかかることがあります。そのため、料金と使える機能のバランスを見て、コストパフォーマンスが良いかどうかをチェックしましょう。
無料プランがあるツールなら、最初はそれを使って試してみるのがおすすめです。有料プランに移行する際も、月額費用のほかに追加機能の費用やユーザー数による料金変動があるかを確認しましょう。
最初は安くても、長く使うと高額になるケースもあるため注意が必要です。予算に応じたプランが用意されているかも含め、長く使いやすいツールを選ぶことが大切です。
ノーコードツールのその他の比較ポイント

ノーコードツールを選ぶときは、機能や料金だけでなく、テンプレートの使いやすさ、外部サービスとの連携、サポートの充実度なども大事なポイントです。
こうした細かい部分は、実際に使い始めてから不満の原因になりやすいため、事前に確認しておきましょう。以下では、ノーコードツールのその他の比較ポイントについて詳しく解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
ノーコードツールのその他の比較ポイント
テンプレート・デザインの自由度が高いか
テンプレートやデザインの自由度は、初心者でも見栄えのよいアプリやサイトを作れるかに関わる重要なポイントです。テンプレートが豊富で、ドラッグ&ドロップだけで配置が整うツールなら、スムーズに開発が進みます。
また、デザインの細かい調整が可能かどうかも大切です。たとえば、色やフォント、ロゴの位置などを自由に変えられると、自社や自分のブランドイメージを表現しやすくなります。
ブランディングの一貫性を保つうえでも、テンプレートとカスタマイズ性の両方がそろっているツールを選ぶとよいでしょう。
外部サービスと連携できるか
ノーコードツールが外部サービスと連携できるかどうかも、ノーコードツールを選ぶうえで大切です。たとえば、Excelファイルからデータを読み込んで使えたり、Googleアカウントでアプリにログインできたりすると、手間が減って利便性が向上します。
また、APIの仕組みを使って、他のサービスと機能を組み合わせると、より複雑なシステムも作れるようになります。将来的にアプリを成長させたい場合や、業務と連動させたい場合には、こうした連携機能の有無をチェックしておくのがおすすめです。
サポートが充実しているか
初心者にとって安心できるのは、サポート体制がしっかりしているノーコードツールです。操作に迷ったときに確認できるマニュアルやチュートリアル動画があると、開発について学べます。
さらに、メールやチャットで質問できるほか、急ぎのときは電話で対応してくれるなど、サポートの手段が豊富だと安心です。特に日本語対応かどうかは、英語が苦手な人にとっては重要なポイントになります。
使い始める前に、どんなサポートがあるのか、どこまで対応してくれるのかを確認しておきましょう。
おすすめのノーコードツール11選
サイボウズ株式会社
kintone

ここがおすすめ!
- 自分達で業務に必要なアプリが簡単に作れ、現場の業務にフィット
- 申し込み後すぐに作成可能かつ、改善もノーコードで素早く完了
- 豊富なプラグイン連携により、自社に必要な機能を柔軟に追加できる
ここが少し気になる…
- プランにより一部の機能やオプションに制限がある
株式会社ネオジャパン
AppSuite

ここがおすすめ!
- 「ノーコード」でプログラミング知識がなくても簡単に業務効率化に貢献
- 多様なビジネスシーンに対応した豊富な「テンプレート」の提供
- 「スマホアプリ」にも対応し、営業活動や工事・設備業でも活躍
ここが少し気になる…
- 作成したアプリをさらに活用したい場合は「desknet's NEO」の導入が必要
BizteX株式会社
BizteX Connect

ここがおすすめ!
- プログラミング不要で簡単にSaaS連携ができる
- RPAと連携することで、クラウドからローカルまで自動化が可能
- 専任担当者による「伴走サポート」できめ細かな支援を提供
ここが少し気になる…
- 費用は要望のシナリオ数により異なるため問い合わせで確認
株式会社ジャストシステム
UnitBase

ここがおすすめ!
- 完全ノンプログラミングで誰でも簡単に業務システム開発ができる
- 同時ログイン可能なライセンス体系により高コスパで導入可能
- 外部データベースと直接連携でき、活用の幅が広がる
ここが少し気になる…
- 費用やテンプレートの有無などの詳細は問い合わせで確認
住友電工情報システム株式会社
楽々Framework3
ここがおすすめ!
- ブラウザでのマウス操作で誰でも簡単にシステム開発ができる
- 基幹業務システムでそのまま使える900以上のパターン部品の提供
- 保守切れなしで長期運用可能な安心のサポート体制
ここが少し気になる…
- ノーコードではないため、最小限のコーディングは必要
オーティファイ株式会社
Autify NoCode
ここがおすすめ!
- 複数部署や会社全体での横断利用により、最大限の効果を発揮
- 「テスト自動化導入」や「品質保証サービス」など、手厚い支援
- AIによるテストケースを生成し、テスト設計にかかる工数を削減
ここが少し気になる…
- それぞれのプランによりサポート体制が異なる
ここがおすすめ!
- コーディングを自動化する「AIコーディング」を搭載
- AIがソースコードから設計ドキュメントを生成し、柔軟な設定が可能
- テストケースの設計が可能で、実行のリードタイムを大幅短縮
ここが少し気になる…
- 初期費用や各プランの費用は問い合わせで確認
ここがおすすめ!
- 「No! ユーザー課金」を掲げ、月額利用料を大幅に削減
- 専用サーバの提供により、安定性や堅牢性を実現
- クラウド環境でインストール不要、チュートリアルもあり導入が簡単
ここが少し気になる…
- サポートは有償で上流工程やカスタマイズなどの対応は含まれない
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート
Accel-Mart Quick

ここがおすすめ!
- 開発初心者は「ノーコード」上級者は「ローコード」で開発できる
- 「カスタマーサクセス支援」の提供で、人材育成にも効果的
- 初期環境構築やインフラの運用の負担がなく、コスト削減が可能
ここが少し気になる…
- 利用人数の目安があり、大規模になる場合は事前相談が必要
ウイングアーク1st株式会社
MotionBoard

ここがおすすめ!
- 豊富なチャートと分析ロジックを搭載
- 「高精度な商用地図」により、地域ごとの傾向を視覚的に可視化
- ニーズの多い業種や業務向けのテンプレートを多数用意
ここが少し気になる…
- 一部地図機能はオプション対応
株式会社ジャストシステム
JUST.DB

ここがおすすめ!
- 「完全ノーコード」で誰でも簡単に超高速で開発できる
- 複雑な処理や繰り返しの作業もRPA不要で自動実行
- 「生成AI」や高度な機能を標準搭載
ここが少し気になる…
- 費用や機能の詳細は問い合わせで確認
ノーコードツールを利用する際の注意点

ノーコードツールは、誰でも簡単にアプリやWebサービスを作れる便利なツールですが、万能ではありません。使いやすい反面、対応できないことや、将来的に困る可能性もあります。ここでは、ノーコードツールを使うときに知っておきたい注意点を3つ紹介します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
ノーコードツールを利用する際の注意点
ノーコードの限界を理解しておく
ノーコードツールは、誰でも開発できるという点が魅力ですが、万能ではありません。とくに複雑なシステムや大規模なアプリを作ろうとすると、機能が足りなかったり、動作が重くなったりする場合があります。
ノーコードは、業務用の簡単なアプリや小〜中規模のWebサービスには向いていますが、本格的なシステム開発には限界があるという点を理解しておきましょう。
もし将来的に機能をどんどん増やしていきたい場合には、ノーコードだけでなくローコードやエンジニアとの連携も視野に入れる必要があります。
データ構造・設計への理解は必要
ノーコードツールを使えばプログラミングなしでアプリが作れますが、裏側の「設計」が甘いと使いにくいアプリになってしまいます。特に重要なのが「データ構造」と「業務ロジックの設計」です。
たとえば、顧客情報をどのように保存するか、どうやって一覧表示させるかなどをしっかり考えておかないと、あとで整理がつかなくなったり、動作が遅くなったりします。ノーコードでも、アプリの中身の設計はとても大切です。
初めは簡単な構成からスタートし、少しずつ設計力を身につけていくのが理想です。
外部への移行は難しいこともある
ノーコードツールで作ったアプリやサイトは、そのツール内でしか動かないことが多いです。つまり、将来的なシステムの内製化や、他の開発ツールに切り替えるのが難しい場合があります。
そのため、将来どう活用したいかをあらかじめ考えて、必要なら「移行しやすいか」「データが外に出せるか」をチェックしておきましょう。長期的な視点をもって選ぶことで、費用対効果の高い運用に期待できます。
まとめ

ノーコードツールは、プログラミングができなくてもアプリやWebサイトを作れる便利な開発手段です。初心者でも始めやすく、業務に合わせたシステムを素早く構築できる点が大きな魅力です。
一方ですべての開発に向いているわけではなく、大規模で複雑な開発には不向きな場合もあります。そのため、目的に合った機能があるか、操作性はどうか、費用やサポート体制は適切かなどを事前に確認することが大切です。
本記事で紹介した選び方や注意点を参考にして、自分に合ったノーコードツールを見つけてください。