おすすめのAI議事録自動作成ツール8選|選ぶ際のポイントも解説
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- AI議事録自動作成ツールは、音声認識の精度・機能・多言語対応の可否に注目して選ぶ
- 普段利用しているWeb会議ツールとの連携性や、セキュリティ対策機能の確認も重要
- 社内の固有名詞や専門用語は事前に辞書に登録しておくことで、訂正の手間を軽減できる
AI議事録自動作成ツールとは、AI技術によって会議音声の自動認識・自動文字起こしができるツールです。手間と時間のかかる議事録作成が効率化され、社内での共有も簡単にできます。この記事では、おすすめのAI議事録自動作成ツールや選ぶ際のポイントなどを紹介します。
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AI議事録自動作成ツールで議事録作成を効率化

AI議事録自動作成ツールとは、録音した音声をAIが自動でテキスト化し、議事録を作成するツールです。従来のように、会議・商談・打ち合わせの録音音声を聞き返して手動で文字起こしする必要がなく、内容を素早く他メンバーに共有できるのが魅力です。
AI議事録自動作成ツールにはさまざまな製品があるため、自社での運用に適したものを導入する必要があります。本記事では、AI議事録自動作成ツールの選び方のポイントやおすすめの製品を解説します。
AI議事録自動作成ツールは音声認識の精度・機能・対応言語で選ぶ

AI議事録自動作成ツールを選ぶ際は、「音声認識・文字起こしの精度」「機能性」「多言語対応・翻訳の可否」に注目するのがおすすめです。これらのポイントを押さえることで、議事録作成がより効率化し、ビジネスの加速化にもつなげられます。
また、外部ツールとの連携性や操作性、セキュリティ対策、費用対効果にも注目すると、ツールの導入効果の最大化につなげられます。各ポイントの内容について、次の章で解説していきます。
【重要なポイント3つ】
- 音声認識・文字起こしの精度は高いか
- 求める機能があるか
- 多言語対応・翻訳は可能か
【その他の比較ポイント】
- Web会議ツールと連携できるか
- 操作しやすいか
- セキュリティ対策は十分か
- 費用対効果は高いか
AI議事録自動作成ツールの選び方で重要な3つのポイント

AI議事録自動作成ツールを選ぶ際は、精度の高さ・求める機能の有無・多言語対応や翻訳の可否に注目しましょう。ここでは、AI議事録自動作成ツールの選び方で特に重要な3つのポイントを解説します。
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AI議事録自動作成ツールの選び方で重要な3つのポイント
音声認識・文字起こしの精度は高いか
現在はAI技術の進歩により、音声認識や文字起こしの精度が80~90%程度のAI議事録自動作成ツールが増えています。しかし、実際の音声認識・文字起こしの精度はツールごとに異なるため、求める精度に達しているかを確認する必要があります。
例えば、デモや無料トライアルなどを活用して試験運用するほか、SNSや口コミサイトで実際の利用者の評価を確認するのもおすすめです。音声認識や文字起こしの精度が高いツールを導入すれば、修正の手間が少なくて済み、担当者の作業負担も軽減できます。
求める機能があるか
AI議事録自動作成ツールによって、搭載されている機能が異なります。議事録作成がさらに効率化する機能や、組織での利用に特化した機能を備えたツールもあるため、自社での運用に役立つ機能があるかどうかにも注目しましょう。
AI議事録自動作成ツールの機能の例について、以下にまとめました。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| 辞書登録 | 固有名詞や専門用語を登録 |
| 話者識別・自動分離 | 複数話者から発言者を特定してテキスト化 |
| 内容の自動要約 | 内容を自動で要約・箇条書きで整理 |
| 共有・共同編集 | 複数人で同時に編集 |
| 検索機能 | 日付・キーワード・発言者などさまざまな条件で検索 |
| キーワードのタグ付け | 事前に設定したキーワードを拾って自動でタグ付け |
| タスク管理 | 重要事項を自動でタスクを抽出・管理 |
| 分析 | 頻出したキーワード・参加者ごとの発言頻度・ 発言者の感情を分析・数値化 |
多言語対応・翻訳は可能か
国際会議など複数の言語でやり取りする場面では、多言語対応のAI議事録自動作成ツールの利用が望ましいです。英語・中国語など言語別にあとで手作業で書き起こす手間がかからず、全ての参加者の発言を一元的にテキスト化できます。
また、翻訳機能の有無も重要なポイントです。多言語対応のみのツールは、発言者の発言を言語をそのままテキスト化するだけで、翻訳はできません。日本語などへの自動翻訳が必要な場合は、翻訳機能を備えたツールを導入する必要があります。
特に、同時翻訳機能があればリアルタイムで発言が翻訳されていくため、コミュニケーションの円滑化にも役立ちます。
AI議事録自動作成ツールのその他の比較ポイント

他ツールとの連携性や操作性、セキュリティ性に加えて費用対効果にも注目すると、より効果的にAI議事録自動作成ツールを選定できます。ここでは、AI議事録自動作成ツールのその他の比較ポイントを解説します。
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AI議事録自動作成ツールのその他の比較ポイント
Web会議ツールと連携できるか
Web会議ツールと連携できるAI議事録自動作成ツールであれば、対面・Web会議に関わらず会議の内容を自動で文字起こしできて利便性が高いです。リモート会議の頻度が高い企業は、自社で運用しているWeb会議ツールとの相性を確認しましょう。
取引先ごとにWeb会議ツールを使い分けている場合は、対応範囲が広いAI議事録自動作成ツールの導入が望ましいです。
操作しやすいか
誰でも簡単に操作可能かどうかも、AI議事録自動作成ツールを選ぶうえで重要なポイントです。例えば、ワンクリックで起動・停止できるものや、他ツールとの連携作業が少ないツールは、デジタル操作に不慣れな人でも使いやすいです。
また、精度の高いツールであっても、一定程度の修正作業は必要であるため、文字起こしされたテキストの修正のしやすさも大切です。ファイルを直接編集できるタイプのほか、コメントや複数人での同時編集ができるツールは、修正作業を効率的に進められます。
セキュリティ対策は十分か
個人情報や企業機密といった秘匿性の高い情報を取り扱うAI議事録自動作成ツールには、一定のセキュリティリスクが伴います。
特にオンライン経由で利用するクラウド型ツールは、情報漏洩や不正利用の危険性が高いため、万全のセキュリティ対策があるかを確認しましょう。例えば、通信の暗号化やアクセス制限、ログ監査、ファイルの外部送信防止機能などを備えたものが望ましいです。
ユーザーごとに閲覧・編集・削除などの権限を設定できるツールもおすすめです。あわせて、データの保存場所やサーバーの提供元の管理体制も確認し、自社のセキュリティポリシーに違反していないかをチェックする必要があります。
費用対効果は高いか
AI議事録自動作成ツールは、総合的に見て費用対効果が高いものを選びましょう。例えば、多機能なツールはできることも多いですが、一方で機能を持て余す恐れがあり、コストの無駄につながります。
反対にコストの安さに固執すると、必要な機能がない・自社の運用体制に合わないといったデメリットが生じる恐れがあります。自社に必要最小限の機能を備えつつ、予算を過度に超えないツールを選ぶことが大切です。
おすすめのAI議事録自動作成ツール8選
PLAUD株式会社
PLAUD.AI
ここがおすすめ!
- 高精度AIによる自動文字起こしで議事録作成の手間を大幅削減
- 多様な要約テンプレートで議事録の形式や内容を目的に応じて最適化
- 112ヶ国語対応と無制限クラウドストレージで多言語環境やデータ管理にも安心
ここが少し気になる…
- すべてのサービスを利用するにはプラスで費用が掛かる
Notta株式会社
Notta
ここがおすすめ!
- 他社と比較して費用対効果に優れた料金設定とプランの提供
- シンプルかつ直感的な操作を実現し、初心者でも安心して使える
- 常に機能開発や改善に努め、寄り添ったサポート体制で導入後も支援
ここが少し気になる…
- プランによっては使える機能が限られてしまう
ここがおすすめ!
- 誰でも迷うことなく直感的に操作できるシンプルな設計
- 音声・動画・テキストをひとつの画面で共有できる連携のよさ
- 管理機能やセキュリティ対策が充実しており安心して使える
ここが少し気になる…
- 費用や無料プランの有無は問い合わせで確認
Nishika株式会社
SecureMemoCloud
ここがおすすめ!
- 国内最高水準の高精度な文字起こしを実現
- 会議音声を最短4分で処理、テキスト化が可能
- 多言語や専門用語への対応力が高い
ここが少し気になる…
- 利用規模やプランによって費用が膨らむ可能性あり
株式会社アドバンスト・メディア
ScribeAssist
ここがおすすめ!
- インターネット接続不要で、気密性の高い現場でも安心
- Web会議でも対面でも、幅広いシーンで利用可能
- ChatGPTとの連携で、文字起こし結果の自動要約を実現
ここが少し気になる…
- 料金を確認するには問い合わせが必要
株式会社コマースロボティクス
AIミニッツ
ここがおすすめ!
- 低コストで導入しやすく、運用コストも明確に把握可能
- 誰でも使いやすいシンプルな操作性で導入後の業務効率化が実現
- 強固なセキュリティによって気密情報を安全に管理
ここが少し気になる…
- 多言語対応が限定的
ここがおすすめ!
- Zoom連携会議での発言をテキスト化・議事録作成が可能
- 音声認識制度99.8%の正確さで、議事録の信頼性を確保
- リアルタイムで30カ国語の翻訳が可能で国際会議に最適
ここが少し気になる…
- オンプレミス導入には非対応
ここがおすすめ!
- 高精度の音声認識と話者識別により、正確な文字起こしが可能
- 録音から文字起こし、要約まで自動処理されるため、業務効率が向上
- あらゆる端末で使用できるため、幅広いシーンで活躍
ここが少し気になる…
- 録音音声の文字起こしを行うため、リアルタイム確認には不向き
AI議事録自動作成ツールを導入する際の注意点

AI議事録自動作成ツールの導入効果を高めるには、事前の準備や運用開始後のチェック体制の整備が必要です。ここでは、AI議事録自動作成ツールを導入する際の注意点を解説します。
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AI議事録自動作成ツールを導入する際の注意点
環境整備を行う
雑音が多い場所や会議室が広過ぎる場合は、AIの音声認識の精度が落ちる可能性があります。音声認識の精度が高いツールを導入するのも大切ですが、同時にツールの利用場所の環境の整備も重要です。
例えば、音声がクリアに認識できるように会議室内を静粛に保つことや、適切な場所へのマイク設置が必要です。参加人数が多い場合は複数のマイクを設置したり、ヘッドセットを併用したりするのもおすすめです。
また、複数人が同時に発言すると、正確に音声認識できない恐れがあるため、発言は順番を守って行いましょう。これらの作業により、正確な音声認識や文字起こしに期待でき、結果として手動での修正作業の削減にもつながります。
人による最終チェックが必要
AIがテキスト化したデータは、音声の読み取り間違いや漢字の誤変換などが一定程度存在します。そのため、高精度のツールであっても最終的には人が目視で確認し、修正する必要があります。
議事録作成を完璧に自動化できるわけではない点は、ツールを導入するうえで認識しておくべきでしょう。
特殊な単語は辞書に登録しておく
固有名詞や専門用語は、AIの聞き取りミスが発生しやすいため、辞書登録機能であらかじめ登録しておくのがおすすめです。これにより、AIが一発で音声認識・出力できるため、人による修正の手間も軽減できます。
なお、ツールによっては、独自のアルゴリズムによって、AIの機械学習不要でどんどん精度を高めていくものもあります。辞書登録機能に加えて、このような精度向上の仕組みがあるツールを検討するのも選択肢の1つです。
まとめ

AI議事録自動作成ツールとは、会話の内容をAIが音声認識してテキスト化することで、議事録を自動作成できるツールです。最近では、音声認識や文字起こしの精度が高いツールが増えており、必要最小限の修正で済む場合も多いです。
あわせて、辞書登録や話者識別・自動分離、多言語対応・翻訳などの機能を備えたツールを導入すると、議事録作成がさらに効率化します。連携性や操作性、セキュリティ性も含めて、総合的な観点から費用対効果の高いツールを導入するのがおすすめです。
本記事を参考に、自社の運用に適したAI議事録自動作成ツールを導入して、時間と手間のかかる議事録作成業務を効率化しましょう。