おすすめの介護ソフト16選|選ぶ際のポイントや導入時の注意点も解説

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- 介護ソフトを導入する際は、機能・外部機器との連携性・操作性を確認して選ぶ
- 実際に業務効率化に繋がるか、信頼できるサービスかなど、口コミもチェックしておく
- 無料体験やデモが利用できるソフトもあるため、使いやすさを比較すると良い
介護ソフトとは、介護現場で発生する様々な業務を効率化するためのツールです。利用者情報の管理や介護記録の作成、職員の勤怠管理・給与計算まで、幅広い業務の負担を軽減できます。この記事では、おすすめの介護ソフトや選ぶ際のポイント、導入時の注意点などを解説します。
目次
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介護ソフトを活用して介護現場の業務負担を軽減

介護現場の業務を効率化したいなら、介護ソフトの導入が効果的です。介護ソフトとは、介護施設や訪問介護などの現場で使われる専用のシステムで、介護計画書の作成や利用者の記録、介護保険の請求手続きなどを行えます。
さらに、職員の勤怠管理や給与計算にも対応しているものもあります。この記事では、おすすめの介護ソフトや選ぶ際のポイント、導入時の注意点などを解説します。
介護ソフトは機能・外部機器との連携性・操作性で選ぶ

介護ソフトを導入する際は、どれを選ぶかがとても重要です。現場で本当に役立つソフトを選ぶためには、「必要な機能を備えているか」「外部機器と連携できるか」「誰でも簡単に操作できるか」の3つのポイントに注目しましょう。
次の章では、これら3つのポイントについて、それぞれ詳しく解説していきます。
【重要なポイント3つ】
- 必要な機能を備えているか
- 外部機器と連携できるか
- 誰でも簡単に操作できるか
【その他の比較ポイント】
- クラウド型かオンプレミス型か
- サポート体制は充実しているか
- 口コミ・シェア率もチェック
介護ソフトの選び方で重要な3つのポイント

介護ソフトを選ぶときは、自分たちの施設に合ったものを選ぶことが大切です。そのために意識したいのが、「必要な機能を備えているか」「外部機器と連携できるか」「誰でも簡単に操作できるか」という3つのポイントです。
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
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介護ソフトの選び方で重要な3つのポイント
必要な機能を備えているか
介護ソフトに必要な機能がそろっているかどうかは、選ぶうえで最も大切なポイントです。まずは、自分たちの施設やサービスがどの分野に対応しているかを明確にしましょう。たとえば、以下のようなサービス分野があります。
- 居宅介護支援
- 介護予防支援
- 訪問介護
- 訪問リハビリテーション
- 通所介護
- 通所リハビリテーション
- 介護老人福祉施設
これらの中で、導入するソフトがどこまで対応しているかをチェックします。また、ソフトによっては、介護保険の請求だけに特化したタイプもあれば、記録・勤怠・給与管理まで一括でできるタイプもあります。
また、機能の内容も幅広く、以下のような業務に対応しているかもポイントです。
機能 | 概要 |
---|---|
利用者情報の管理 | 基本情報・健康情報・連絡先などを一元管理 |
介護記録の作成 | ケア中の様子やサービス内容をリアルタイムで記録 |
介護計画の作成 | ケアプランを作成・共有・更新できる |
介護報酬の請求データ作成 | 介護保険の請求書類を自動で作成 |
勤怠管理 | 職員の出勤・退勤時間を記録し、シフト管理と連携可能 |
給与計算 | 勤怠情報をもとに給与データを自動計算 |
外部機器と連携できるか
介護現場では、ナースコールやバイタル測定器などの外部機器を使うことが多くあります。介護ソフトがナースコールやバイタル測定器などの外部機器と連携できれば、職員が手作業で入力する手間を省くことができます。
たとえば、体温や血圧などのデータが自動でソフトに送られると、記録時間が大幅に短縮され、利用者の状態変化にもすぐに気づけます。
導入前には、すでに使っている機器とスムーズに連携できるかどうかを確認しましょう。また、メーカーによって対応状況が異なるため、詳細を問い合わせるのも重要です。
誰でも簡単に操作できるか
介護現場は忙しく、パソコン操作に慣れていないスタッフも多くいます。そのため、誰でも簡単に使える操作性は非常に大切です。
ボタンが大きくて見やすい、説明なしでも使えるレベルの分かりやすさがあるソフトなら、忙しい現場でもスムーズに介護ソフトが定着するでしょう。
介護ソフトの多くは無料体験版やデモが用意されているため、実際に使ってみて、簡単に操作できるか確認しておくと安心です。操作に時間がかかってしまうと、せっかくの業務効率化がかえって負担になることもあるため注意が必要です。
介護ソフトのその他の比較ポイント

介護ソフトを選ぶときは、機能や操作性だけでなく、その他の比較ポイントにも注目することが大切です。
「クラウド型かオンプレミス型か」「サポート体制はどうか」「実際に使われているか(口コミやシェア率)」なども、導入後の使いやすさや満足度に大きく影響します。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく説明します。
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介護ソフトのその他の比較ポイント
クラウド型かオンプレミス型か
介護ソフトには大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。クラウド型はインターネットを使って利用するタイプで、初期費用が安くどこでもアクセスできるのが特徴です。
一方でオンプレミス型は、自社のパソコンやサーバーにソフトをインストールするタイプで、通信環境に左右されず安定して使えるのが強みです。それぞれの特徴を表にまとめました。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
---|---|---|
導入方法 | インターネット経由ですぐ 利用開始可能 | ソフトを社内にインストール |
メリット | ・初期費用が安い ・外出先でも使える ・常に最新の機能を利用可能 | ・セキュリティ管理が自社で可能 ・通信障害に強い |
デメリット | ・ネット環境が必要 ・月額費用がかかる | ・初期費用が高い ・保守や更新に手間がかかる |
サポート体制は充実しているか
介護ソフトを選ぶ際は、サポート体制がしっかりしているか確認しましょう。トラブルの発生時は、すぐに相談できる窓口があると安心です。特に、初めてソフトを導入する施設では、操作説明や設定サポートがあるかを事前に確認しておきましょう。
また、電話やチャットなどで問い合わせができるかどうか、対応してくれる時間帯も要チェックです。介護現場では夜勤や休日も業務があるため、平日昼間だけでなく、夜間や土日にも対応してくれるかも重要です。
導入後も安心して使い続けるために、サポート体制の充実度は必ず比較してみましょう。
口コミ・シェア率もチェック
介護ソフトを選ぶときには、実際に使っている人の声や導入数も参考にするのが効果的です。公式サイトの情報だけでは分からない使いやすさやトラブル時の対応などを、口コミから知ることができます。
また、導入施設数や業界でのシェア率が高いソフトは、多くの介護事業者から選ばれている信頼性の高いツールといえます。同じ規模・業種の施設での評判もチェックすると、自社に合った選択がしやすくなります。
導入前には、複数の比較サイトやレビューを見て、実際の使用感や満足度を把握することが重要です。
おすすめの介護ソフト16選
NDソフトウェア株式会社
ほのぼのNEXT

ここがおすすめ!
- 介護施設・居宅サービス・地域密着型サービスなど、多様な事業所に対応
- 5年間の使用権で料金が確定、 介護報酬改定も追加費用なし
- 導入後も専門スタッフによる手厚いサポートで安心
ここが少し気になる…
- 5年間のソフトウェア使用権の価格については問い合わせで確認
株式会社ワイズマン
ワイズマンシステムSP
ここがおすすめ!
- 介護・福祉の全サービスに対応し、現場業務をサポート
- 介護給付・予防給付・総合事業、LIFEへの対応など、幅広いニーズに対応
- インターネット環境だけで導入可能、 管理も全てお任せ
ここが少し気になる…
- 価格やLIFE以外の連携システムについては問い合わせで確認
ここがおすすめ!
- 初期費用0円、月額定額制で分かりやすい料金体系
- スマホやタブレットで簡単入力、 請求業務も自動連動
- 2ヶ月の体験・データ移行・初回請求手続きが無料の専属サポート体制で安心
ここが少し気になる…
- 他社ソフトからのデータ移行は無料だが、全データが移行可能か確認が必要
株式会社インタートラスト
まもる君クラウド

ここがおすすめ!
- 「PC・スマホ・タブレット」の台数が無制限のクラウドシステムで、外出先でも使える
- 初期費用・保守費用・バージョンアップ費用が「無料」で導入ハードルが低い
- 記録・請求・計画作成をはじめ、売上管理や国保連伝送など介護事業に必要な機能を網羅
ここが少し気になる…
- 無料体験期間を除き、最低3ヶ月の契約が必要
株式会社ケアコネクトジャパン
ケアカルテ
ここがおすすめ!
- PC・スマホ・音声入力など業務に合わせた多様な記録手段に対応
- 見守りシステム・ナースコール・バイタル機器などと幅広く連携
- 事業所の運用に合わせたカスタマイズで、使いやすいシステムを構築
ここが少し気になる…
- 具体的な費用は問い合わせで確認
ここがおすすめ!
- シンプルな画面設計と充実したサポート体制で初心者でも安心
- さまざまな介護ICTシステム・機器・アプリとの連携で業務を効率化
- ケア樹Freeは月額利用料が無料で、法改正時の更新も無償対応
ここが少し気になる…
- 導入時の設定や操作説明、データ移行はオプション対応
プラスワンソリューションズ株式会社
ナーシングネットプラスワン

ここがおすすめ!
- シンプルなデザインと直感的な操作で、パソコンが苦手な方でも安心
- 初期費用0円、月額8,000円からの導入しやすい料金設定
- 介護事務管理士資格を持つオペレーターが導入から運用まで丁寧にサポート
ここが少し気になる…
- 月額8,000円は最低価格であり、実際の料金は見積りで確認
株式会社日本コンピュータコンサルタント
介舟ファミリー

ここがおすすめ!
- データ移行・初期操作説明・初回請求サポートでスムーズに導入
- 使い慣れた介護記録ソフトと連携でき、記録から請求までの一気通貫を実現
- データはクラウド上に保管され、自動アップデートで常に最新版を利用可能
ここが少し気になる…
- シンプルさにこだわっているため、カスタマイズ性は低い
株式会社ロジック
Care-wing

ここがおすすめ!
- ICタグで簡単ログイン、音声入力にも対応でヘルパーの負担を軽減
- 特定事業所加算に必要な指示・報告・申し送りの管理を効率化
- 管理者や責任者は遠隔地でもサービス状況をリアルタイムで確認
ここが少し気になる…
- NFC(近距離無線通信)対応のスマホを用意する必要がある
株式会社ソフトサービスライフケア
介護トータルシステム『寿』

ここがおすすめ!
- 請求・記録・経営資料作成を1つのシステムで完結
- 利用形態は、クラウド型と導入型から選べる
- わかりやすい画面と充実したヘルプ機能でパソコンが苦手な方でも安心
ここが少し気になる…
- 他社介護システムからのデータ移行の可否は問い合わせで確認
株式会社Rehab for JAPAN
Rehab Cloud
ここがおすすめ!
- 計画書作成から請求まで一元管理で転記作業を大幅に削減
- デイサービスの加算算定業務をサポートする機能が充実
- AIとデータ活用で個別性の高いリハビリ計画を自動提案
ここが少し気になる…
- プランやオプションの料金は問い合わせで確認
ここがおすすめ!
- 月額220円から利用可能な従量課金制で、上限価格もあり
- 直感的な操作画面とスマホ対応でパソコンが苦手でも安心
- 現場の要望を反映した定期的な機能アップデートで使いやすさ向上
ここが少し気になる…
- 訪問サポートは、旅費・交通費別途請求の可能性がある
株式会社LITALICO
かんたん介護ソフト

ここがおすすめ!
- 国保連請求の伝送代行サービスが無料で利用可能
- 既存の介護ソフトからのデータ移行も無料で対応
- 月額10,780円で複数サービス対応、保守・バージョンアップ費用も不要
ここが少し気になる…
- 3台以上のパソコンで同時利用したい場合には不向き
株式会社カナミックネットワーク
クラウド型介護保険システム
クラウド型介護保険システム
ここがおすすめ!
- 入金管理の見える化や加算取得支援など、経営管理機能が充実
- オンライン会議機能搭載でチーム連携をサポート
- スマホでのタッチ記録・QR読取で介護記録が簡単になり、直行直帰も可能
ここが少し気になる…
- 初期費用や月額料金については問い合わせで確認
株式会社ワイズマン
ワイズマンセカンドライン
ワイズマンセカンドライン
ここがおすすめ!
- 小規模事業所向けに機能を絞ったクラウド型システム
- 月額定額制で追加費用なし、伝送費用や法改正対応も込み
- パソコン台数の制限がないため、利用者やスタッフが増えても安心
ここが少し気になる…
- スマホやタブレットには対応していない
ニップクケアサービス株式会社
楽すけ
楽すけ
ここがおすすめ!
- パソコンが苦手な方でも使える直感的な操作性で請求業務を効率化
- つながりやすいヘルプデスクと遠隔サポートで初心者でも安心
- 複数介護サービスでの導入で、年間サポート料がお得になる割引制度あり
ここが少し気になる…
- インストール型ソフトのため、特定のパソコンでの利用に限定
介護ソフトの導入フローと注意点

介護ソフトは便利なツールですが、導入の際には段階的なフローと事前確認が重要です。いきなり契約してしまうと「使いにくかった」「現場に合わなかった」というトラブルにつながる可能性があります。
ここでは、介護ソフトを導入する際のフローとそれぞれの注意点について解説します。
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介護ソフトの導入フローと注意点
1. 現状の課題や導入目的を明確にする
介護ソフトを選ぶ前に、まず「なぜ導入したいのか」「どんな課題を解決したいのか」をはっきりさせましょう。例えば、「介護記録の手書きが大変」「介護保険の請求作業に時間がかかる」など、具体的な悩みを洗い出すことで、必要な機能が見えてきます。
導入目的が不明確なまま進めてしまうと、不要な機能が多く操作が複雑になったり、費用が無駄になったりします。介護ソフトにはさまざまな種類があるため、自分たちの業務に合ったものを選ぶためにも、現状の課題整理から行いましょう。
2. 無料体験やデモで使いやすさを比較する
介護ソフトを選ぶときは、実際に使ってみることがとても大切です。介護ソフトは無料体験版やデモが利用できるソフトも多いため、操作のしやすさや画面の見やすさを確認できます。
使い勝手は現場スタッフの負担や業務効率に直結するため、必ず体験してから比較することがおすすめです。特にITに不慣れな職員でも直感的に操作できるかどうか、記録や入力作業がスムーズかをチェックしましょう。
導入後に「こんなに使いにくいとは思わなかった」とならないよう、事前の使用感確認は欠かせません。
3. 契約期間・解約手数料も確認しておく
介護ソフトを導入する際は、契約の条件も事前に確認しておきましょう。中には「1年契約が必須」「途中解約に手数料がかかる」といった条件がある場合もあります。
試したい場合は、短期間で契約できるプランや、無料で始められるプランがあるソフトを選ぶのが安心です。また、将来的に別のソフトに切り替える可能性があるなら、解約時のルールやサポート対応についても調べておきましょう。
まとめ

介護現場の業務を効率化したいなら、介護ソフトの導入がおすすめです。介護ソフトとは、利用者情報の管理や介護記録の作成、勤怠管理や給与計算など、日々の業務をサポートしてくれるツールです。これにより手作業が減り、スタッフの負担が軽くなります。
ただし、便利なソフトを効果的に使うには、選び方や導入の流れをしっかり理解しておくことが大切です。必要な機能がそろっているか、外部機器と連携できるか、誰でも簡単に使えるかをチェックしましょう。
導入前には、現場の課題を明確にしてから、無料体験などを通じて実際に試してみると安心です。本記事を参考に、自施設に合った介護ソフトを選び、業務の効率化と働きやすい環境づくりにつなげましょう。