おすすめのノーコード開発・ローコード開発ツール12選|選び方も解説

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- ノーコード開発・ローコード開発ツールは、目的・操作性・連携性に注目して選ぶ
- 海外製のツールも多いため、日本語でのサポートに対応しているかどうかも確認する
- 導入時は目的を明確にし、無料トライアルで使いやすさを比較するのがおすすめ
ノーコード開発・ローコード開発ツールを活用すれば、プログラミングの専門知識を持たない初心者でもアプリ開発やWebサイト制作が可能です。この記事では、おすすめのノーコード開発・ローコード開発ツールや選ぶ際のポイントを解説します。
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ノーコード開発・ローコード開発ツールでアプリを作ろう

ノーコード開発ツールとは、直感的なUIやドラッグ&ドロップによって、アプリやソフトウェアを作成できるツールで、プログラミングの知識・技術のない人でも利用できます。
一方でローコード開発ツールは、基本的なプログラミングの知識や技術は必要ですが、少ないコード作成で素早くアプリやソフトウェアの開発ができるツールです。どちらも、業務に使うアプリやシステムの自社開発が可能になり、開発費のコスト削減ができます。
自社にプログラミングできる人材がいない企業はノーコード開発ツールの導入が、人材がいる企業はローコード開発ツールで開発スピードの向上を図るのがおすすめです。
しかし、数多くのノーコード開発・ローコード開発ツールが提供されているため、自社に適したツールの選択に迷う場合も多いです。そこで本記事では、ノーコード開発・ローコード開発ツールを選ぶ際のポイントの解説を交えて、おすすめの製品を紹介します。

ノーコード開発・ローコード開発とは?違いやメリット・デメリットを解説
ノーコード開発とは、ソースコードの記述やプログラミングの知識不要で開発を行える手法です。対してローコード開発は、必要最低限のソースコードの記述で開発を行う手法です。本記事では、ノーコード開発・ローコード開発のメリット・デメリットや開発ツールの選び方を解説します。
ノーコード・ローコード開発ツールは目的・操作性・連携性で選ぶ

ノーコード・ローコード開発ツールを選ぶ際には、ツールの利用目的との適合性、直感的に操作できる操作性、他システムとの連携性で選ぶことが重要です。次章からは、下記のツール選びに重要な3つのポイントとその他の比較ポイントについて解説します。
【重要なポイント3つ】
- 目的に合っているか
- 直感的に操作できるか
- 連携性・拡張性を確認
【その他の比較ポイント】
- コストは予算に見合うか
- サポート体制は整っているか
- 開発後の販路があるか
ノーコード・ローコード開発ツールの選び方で重要な3つのポイント

効率的にノーコード・ローコード開発を行うためには、以下の3つのポイントをよく確認してツールを選ぶことが重要です。ここでは、各ポイントについて詳しく解説します。
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ノーコード・ローコード開発ツールの選び方で重要な3つのポイント
目的に合っているか
ノーコード・ローコード開発ツールは、固有の特徴を持ったさまざまな製品が提供されており、ツールによって開発の得意分野が異なっています。そのため、事前に導入目的を明確にして、それを達成できるツールを選ぶことが重要です。
たとえば、ECサイトやSaaSツール・Webアプリの開発であれば、Webアプリ構築に強いツールが適しています。また、定型業務を自動化するツール開発なら、自社で運用しているシステムとのデータ連携やタスクを自動化できるツールがおすすめです。
直感的に操作できるか
ローコード・ノーコード開発を進める上で、開発ツールの操作性の確認は非常に重要です。特にプログラミングの知識や技術を持つ人材がいないことで、ノーコードツールの導入を考えている場合は、ドラッグ&ドロップなどの直感的に操作できるツールがおすすめです。
対して多少のプログラミング知識があり、IT機器の操作に慣れた人材がいる企業には、ローコードツールがおすすめです。ノーコードツールに比べてカスタマイズ性があり、柔軟性の高いアプリ作成ができるため、より自社に適したアプリやソフトウェアの開発ができます。
しかし、どちらもツールによって開発難易度が異なるため、操作する人のスキルレベルに合ったツールを選ぶことが大切です。また、開発時の難易度だけでなく、プログラムの修正・変更時の操作性の確認も必要です。
連携性・拡張性を確認
さまざまなシステムやツールを運用している企業では、開発したツールと既存システムがAPI連携できれば、データを共有できて業務の効率化が図れます。そのため、ローコード・ノーコードツールを選ぶ際には、API連携できるものを選びましょう。
ただし、API連携ができる製品でも、自社で運用しているシステムやツールと連携ができないケースもあるので注意が必要です。開発ツールの仕様書などを見ても確認できない時は、ベンダーに確認してもらいましょう。
自社システムとAPI連携できれば、大幅な機能拡張が可能です。機能拡張の方法はAPI連携以外にも色々あるため、ベンダーがどのような方法で機能の追加や拡張を行うのかを確認してみましょう。
ノーコード・ローコード開発ツールのその他の比較ポイント

ノーコード・ローコード開発ツールを選ぶ際には、上記で解説した重要ポイント以外にも下記の3つの比較ポイントに注目するのがおすすめです。ここでは、それぞれの比較ポイントについて詳しく解説します。
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ノーコード・ローコード開発ツールのその他の比較ポイント
コストは予算に見合うか
ノーコード・ローコード開発ツールの料金体系は、ベンダーによって異なります。主な料金体系として、毎月定額料金を支払う月額制、一年間の利用権を購入する年額制、利用した分だけ支払う従量課金制などがあります。
中には、初期費用・月額費用が無料で利用できるフリープランを提供するものもあるため、自社の予算に見合う料金体系の中から、最も自社に適したツールを選択しましょう。
機能が追加できるプランや、使用量・使用時間に制限を設けたプランもあり、小規模から初めて、費用対効果を確認しながら利用拡大していくのも一つの方法です。
サポート体制は整っているか
導入当初は、操作方法やトラブル発生時の対応に困ったり、導入したツールの難易度と開発者のスキルにズレが生じるケースがよく見られます。そのような場合、ベンダーから丁寧なサポートがあると安心です。
中には、自社の業務をより効率化するために必要な機能を提案してくれ、実装までをサポートしてくれるベンダーもあります。ツールの導入前に、導入後にどのようなサポートが受けられるのかを確認し、安心してツールの運用ができる製品を導入しましょう。
ノーコード・ローコード開発ツールは海外製の製品も多いです。海外製ツールを導入する場合は、ツール中の日本語に不自然さがないかの確認とともに、日本語でのサポートが受けられるかも重要です。
開発後の販路があるか
アプリやソフトウェアの販売を目的として、ノーコード・ローコード開発ツールを利用する場合には、販売経路を持ったツールがおすすめです。販売経路はツールによって異なるため、自社に適した販売経路を持つツールを選びましょう。
販売経路を持つツールでは、App StoreやGoogle Play、自社のWebサイトに開発したアプリを直接公開できるものや、FacebookやInstagramなどのSNSを用いてアプリをプロモーションできるものなどがあります。
おすすめのノーコード開発・ローコード開発ツール12選
おすすめのノーコード開発ツール9選
株式会社ネオジャパン
AppSuite

ここがおすすめ!
- 「ノーコード」でプログラミング知識がなくても簡単に業務効率化に貢献
- 多様なビジネスシーンに対応した豊富な「テンプレート」の提供
- 「スマホアプリ」にも対応し、営業活動や工事・設備業でも活躍
ここが少し気になる…
- 作成したアプリをさらに活用したい場合は「desknet's NEO」の導入が必要
BizteX株式会社
BizteX Connect

ここがおすすめ!
- プログラミング不要で簡単にSaaS連携ができる
- RPAと連携することで、クラウドからローカルまで自動化が可能
- 専任担当者による「伴走サポート」できめ細かな支援を提供
ここが少し気になる…
- 費用は要望のシナリオ数により異なるため問い合わせで確認
株式会社ジャストシステム
UnitBase

ここがおすすめ!
- 完全ノンプログラミングで誰でも簡単に業務システム開発ができる
- 同時ログイン可能なライセンス体系により高コスパで導入可能
- 外部データベースと直接連携でき、活用の幅が広がる
ここが少し気になる…
- 費用やテンプレートの有無などの詳細は問い合わせで確認
オーティファイ株式会社
Autify NoCode
ここがおすすめ!
- 複数部署や会社全体での横断利用により、最大限の効果を発揮
- 「テスト自動化導入」や「品質保証サービス」など、手厚い支援
- AIによるテストケースを生成し、テスト設計にかかる工数を削減
ここが少し気になる…
- それぞれのプランによりサポート体制が異なる
ここがおすすめ!
- 「No! ユーザー課金」を掲げ、月額利用料を大幅に削減
- 専用サーバの提供により、安定性や堅牢性を実現
- クラウド環境でインストール不要、チュートリアルもあり導入が簡単
ここが少し気になる…
- サポートは有償で上流工程やカスタマイズなどの対応は含まれない
住友電工情報システム株式会社
楽々Webデータベース
ここがおすすめ!
- Excelやその他の表計算ソフトを使うあらゆる業務をアプリ化できる
- 完全ノーコードで誰でも簡単に操作可能で、情報の一元管理を実現
- データやシステムをつなげて活用することで、よりスムーズな業務に
ここが少し気になる…
- Excelファイル内の複数シートはまとめてアプリ化できない
株式会社ジャストシステム
JUST.DB

ここがおすすめ!
- 「完全ノーコード」で誰でも簡単に超高速で開発できる
- 複雑な処理や繰り返しの作業もRPA不要で自動実行
- 「生成AI」や高度な機能を標準搭載
ここが少し気になる…
- 費用や機能の詳細は問い合わせで確認
ウイングアーク1st株式会社
MotionBoard

ここがおすすめ!
- 豊富なチャートと分析ロジックを搭載
- 「高精度な商用地図」により、地域ごとの傾向を視覚的に可視化
- ニーズの多い業種や業務向けのテンプレートを多数用意
ここが少し気になる…
- 一部地図機能はオプション対応
おすすめのローコード開発ツール
住友電工情報システム株式会社
楽々Framework3
ここがおすすめ!
- ブラウザでのマウス操作で誰でも簡単にシステム開発ができる
- 基幹業務システムでそのまま使える900以上のパターン部品の提供
- 保守切れなしで長期運用可能な安心のサポート体制
ここが少し気になる…
- ノーコードではないため、最小限のコーディングは必要
おすすめのノーコード開発・ローコード開発ツール2選
サイボウズ株式会社
kintone

ここがおすすめ!
- 自分達で業務に必要なアプリが簡単に作れ、現場の業務にフィット
- 申し込み後すぐに作成可能かつ、改善もノーコードで素早く完了
- 豊富なプラグイン連携により、自社に必要な機能を柔軟に追加できる
ここが少し気になる…
- プランにより一部の機能やオプションに制限がある
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート
Accel-Mart Quick

ここがおすすめ!
- 開発初心者は「ノーコード」上級者は「ローコード」で開発できる
- 「カスタマーサクセス支援」の提供で、人材育成にも効果的
- 初期環境構築やインフラの運用の負担がなく、コスト削減が可能
ここが少し気になる…
- 利用人数の目安があり、大規模になる場合は事前相談が必要
ノーコード・ローコード開発ツールの導入フローと注意点

ノーコード・ローコード開発ツールの導入は、下記のようなフローを基本にして行うとスムーズに進められ、より費用対効果の高い導入ができます。ここでは、それぞれのフローでの注意点を含めた導入手順を解説します。
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ノーコード・ローコード開発ツールの導入フローと注意点
1. 目的を明確にしておく
ノーコード・ローコード開発ツールは、ツールによって作成できるアプリやソフウェアの得意分野があります。そのため、開発ツール選択の前に、開発したいアプリや解決したい課題など導入目的を明確にし、それを実現できる開発ツールの導入が必要です。
また、既に運用しているシステムやツールがある場合は、それらとの連携で目的の達成や課題解決ができないかを検討しましょう。多くの場合は、既存システムとの連携によって大幅な業務の効率化を図れ、企業の生産性の向上に役立ちます。
2. 無料トライアルで比較する
ノーコード・ローコード開発ツールを選ぶ際に重要ポイントとなる操作性は、実際にツールを触ってみないとわからない部分が多いです。そのため、無料トライアルや無料プランの設定がある開発ツールを選んで、テスト運用を行って操作性を比較するのがおすすめです。
操作性の比較は開発担当者が行い、担当者のスキルレベルと操作性の難易度をマッチさせることが大切です。担当者にとって簡単すぎる開発ツールは、開発アプリのカスタマイズ性が劣る場合が多く、難しすぎると開発に時間がかかるケースがある点に留意しましょう。
3. ツール選定後は社内教育を実施する
簡単に操作できる開発ツールでも、操作方法や開発手順などの教育は必要です。特に担当者にプログラミング知識がない場合は、搭載された機能の利用方法などがわからないケースも多いです。これらの担当者教育をベンダーに依頼するのもおすすめです。
開発ツール導入の最終目的は、アプリやソフトウェアの開発ではなく、開発したソフトウェアを使って業務の効率化を図り、生産性を向上させることです。そのため、作成したアプリやソフトウェアを効果的に利用できるようにするために、社内教育の実施も重要です。
まとめ

ノーコード開発やローコード開発ツールを活用すれば、プログラミングの専門知識を持たない初心者でもアプリ開発やWebサイト制作が可能になります。コード開発ツールには多くの製品があるため、導入目的を明確にし、目的達成ができるツールの選択が必要です。
また、操作性・連携性・サポート体制の確認も重要で、サポート体制の確認では海外製ツールも多いため、日本語対応の可否も確認しましょう。自社に適したコード開発ツールを導入して、アプリ開発コストの削減や業務の効率化を実現し、企業の生産性を高めましょう。