おすすめの市場調査会社10選|選ぶ際のポイントも解説

Check!
- 市場調査会社を選ぶ際は、対応する調査手法・回答者の数と実績・サービス内容で選ぶ
- 業界知識の有無や納期、海外市場への対応力などもチェックすると選びやすい
- 事前に調査の目的を明確にしてから市場調査会社に依頼することが重要
市場調査会社は、マーケティングに欠かせない市場調査を代行する会社です。市場調査会社を活用すれば、質の高い調査結果を効率的に得ることができます。この記事では、市場調査会社を選ぶ際のポイントを交えておすすめの市場調査会社を紹介し、依頼時の注意点も解説します。
目次
開く
閉じる
開く
閉じる
市場調査会社を活用して情報収集を効率化

市場調査会社とは、企業のマーケティング活動の一環である「市場調査」を代行する会社です。マーケティング効果を高めるには、市場調査を通して市場動向の把握やユーザーのニーズの分析が必要ですが、一方でこの作業には多大な時間と手間を要します。
市場調査会社に依頼すれば、自社における市場調査の手間を削減しながら、質の高い調査結果を得られます。また、会社によっては、コンサルティングやワンストップのマーケティング支援も提供しているため、より効率的なマーケティング戦略の立案につなげられます。
本記事では、市場調査会社の選び方のポイントやおすすめの会社を解説します。

市場調査とは、製品開発やサービスの販売促進を行う際に、適切な戦略を立てるために参考になる情報を集めることです。市場調査を行うことで、市場ニーズの把握や競合分析が可能になります。本記事では、市場調査を行う方法やメリット・デメリットを解説しています。
市場調査会社は調査手法・回答者の数と実績・サービス内容で選ぶ

市場調査会社を選ぶ際は、「調査手法」「回答者の数と実績」「提供サービスの範囲」の3つに注目するのがおすすめです。これにより、自社の求めるレベルの調査結果やサポートを受けられます。
あわせて、料金体系・自社業界への精通度・納品スピード・海外市場への対応可否にも注目すると、サービスの導入効果をさらに高められます。市場調査会社の選び方のポイントについて、次の章から詳しく解説していきます。
【重要なポイント3つ】
- どのような調査手法に対応しているか
- 回答者の数と実績は十分か
- 提供サービスの範囲を確認
【その他の比較ポイント】
- 料金体系を確認
- 自社の業界や分野に精通しているか
- 迅速に納品してもらえるか
- 海外市場に対応しているか
市場調査会社の選び方で重要な3つのポイント

市場調査会社によって調査手法や実績、サービスの提供範囲が異なるため、自社が求めるレベルに達しているかを確認することが大切です。ここでは、市場調査会社の選び方で特に重要な3つのポイントを解説していきます。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
市場調査会社の選び方で重要な3つのポイント
どのような調査手法に対応しているか
市場調査の手法は、調査目的にあわせて最適なものを選択する必要があります。市場調査会社によって、対応している調査手法が異なるため、自社が希望する手法で調査してくれるかを事前に確認しましょう。
なお、市場調査の手法は大きく分けて「定量調査」と「定性調査」の2種類があります。それぞれの特徴や強みを理解したうえで、自社に合った手法を選択しましょう。
定量調査
定量調査とは、調査結果が「数値」で表される調査手法です。一般的には選択肢式のアンケート調査を指し、どの選択肢をどれくらいの人数が選んだかを数字で示し、回答ごとの割合も表示されます。
具体的な施策には、次のようなものがあります。
- 会場調査
- インターネット調査
- モバイル調査
- ホームユーステスト
- 電話調査
- 郵送調査
定量調査では、結果が数字で表されるため納得感があり、結果の集計・比較・分析がしやすいのが強みです。特に、仮説の検証や市場全体の動向把握に向いているでしょう。例えば、顧客満足度の調査や広告効果測定調査、ブランド調査と相性が良いです。
また、インターネット調査などは比較的安価で実施できるのもメリットです。一方で、アンケート形式であるため、設置された項目以外の質問はできません。また、理由の深堀りもできないため、提示された数字データを読み解く力が求められます。
定性調査
定性調査は、調査結果が「言葉」で表現される手法です。具体的な手法には以下のようなものがあります。
- グループインタビュー
- デプスインタビュー
- オンラインインタビュー
- 訪問調査
- 行動観察調査
上記のように対面で質問を投げかけ、その生の声を回答としてまとめるのが定性調査の特徴です。 回答者は自由に回答できるため、自社サービスに対する素直な意見や生の反応を知れるのが強みです。
また、1つの回答を深堀りしていくことで、消費者の行動や心理の推移を理解でき、その背景にある動機を推測しやすいのもメリットです。数値化できない消費者の心理を知り、改善のヒントやアイディアにつなげられるでしょう。
一方で、調査対象の選定やインタビューフローの設計を適切に行う必要があるため、調査結果の精度がインタビュアーの力量に左右されるのが課題です。また、人手がかかる分、定量調査に比べると価格も高額な傾向にあります。
回答者の数と実績は十分か
一般的には、回答者の数が多いほど市場調査結果の精度は高くなります。つまり、サービスの導入効果を高めるには、多くの回答者と市場調査の実績を持つ市場調査会に依頼することが大切です。
特に、自社の業界・業種における調査実績が豊富な会社であれば、調査結果の精度にも一定の信頼が置けます。自社が求める精度につながる回答者の数と市場調査の実績があるかを確かめたうえで、調査会社への依頼を検討しましょう。
提供サービスの範囲を確認
市場調査会社によって、提供するサービスの範囲が異なります。例えば、調査の実施からマーケティング支援までワンストップで提供する会社や、調査結果の共有のみを請け負う会社など、さまざまです。
自社に必要なサービスを受けるためにも、サービス内容の範囲を事前に確認しましょう。一般的にはサービス範囲が広いほど費用も高額です。自社が特に支援を必要とする分野を中心に、必要最小限のサポートを依頼すると、コストの節約につながります。
なお、市場調査会社には、次のような内容のサービスを依頼できます。
サービス内容 | 詳細 |
---|---|
市場調査の実施 | 定量調査や定性調査による市場調査 |
調査結果レポート作成 | 調査結果のレポートの共有 |
調査結果の解析 | 調査結果の分析や表・グラフ・チャートなど による可視化 |
コンサルティング | 企業にあわせたマーケティング戦略の 立案やアイディアの提案 |
マーケティング支援 | 企業にあわせたマーケティング戦略の立案から実施 |
市場調査会社のその他の比較ポイント

市場調査会社を探す際は、上記のようなポイントに加えて、料金体系や自社業界・分野に精通しているか、納品スピード、海外市場への対応可否にも注目するのがおすすめです。その結果、さらに費用対効果の高い会社の選定につながります。
ここでは、市場調査会社のその他の比較ポイントを解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
市場調査会社のその他の比較ポイント
料金体系を確認
市場調査会社によって提供サービスの内容は異なるため、その分料金にも違いが出てきます。料金体系とサービスの範囲を確認したうえで、自社の予算内で必要な調査に対応してくれる調査会社を選びましょう。
これによって、予算内で必要な市場調査を実施できます。また、一般的に料金は、サービスの範囲や調査結果の質に比例するため、自社が求めるレベルを担保できるかという点についてもリサーチが必要です。
自社の業界や分野に精通しているか
市場調査は、業界特有の事情や市場動向を踏まえたうえで実施することが重要です。調査したい分野の知識がない場合、的外れな調査手法を選択する恐れや、調査結果の読み解きが不十分になる可能性もあります。
したがって、市場調査会社を選ぶ際は、自社が依頼したい分野や業界・業種に精通しているかを重視すべきです。多くの調査会社は、公式Webサイトなどに強みを持つ分野や実績のある業界・業種を掲載しています。
これらの情報を参考に、自社が求める精度の調査結果が得られるかどうかを検討しましょう。
迅速に納品してもらえるか
成果物の納品スピードも、市場調査会社の重要な選定基準となります。納品スピードが遅い場合は、プロジェクトのスケジュールに悪影響を及ぼす可能性があるためです。
特に季節商品やトレンド調査など、すぐにデータが必要な場合は迅速に納品してもらえるかを確認しましょう。しかし、一般的に納品スピードが遅い調査会社は、それだけ丁寧な調査や分析結果に期待できます。
調査のスピードと質のバランスを考慮したうえで、自社のニーズに合う調査会社を選びましょう。
海外市場に対応しているか
グローバル展開に力を入れている企業は、海外市場の調査への可否も調査会社を選ぶ際のポイントになります。あわせて、対応している国・地域・規模や調査手法も確認しましょう。
また、自社リソースに応じて、日本語レポートの有無も確認するのがおすすめです。海外市場調査は国内市場調査より費用が高額な傾向にあるため、料金体系と予算の比較も重要です。
おすすめの市場調査会社10選
GMOリサーチ&AI株式会社
GMOリサーチ&AIの市場調査サービス

ここがおすすめ!
- 「130ヵ国」「4億人以上」の業界トップクラスのアンケートモニターを保有
- 要望にあわせた調査や分析手法を提案できる柔軟なサービス提供
- リサーチだけでなく「プロモーション支援」や「ビジネス支援」にも対応
ここが少し気になる…
- 詳細費用は問い合わせで確認
ここがおすすめ!
- 「時系列観測調査」で、多角的な質問項目により生活者の意識や欲求推移を分析
- 首都圏だけでなく、阪神(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)にも対応
- 「生活定点」を見て気がついたことや発見したことをコラムとして提供
ここが少し気になる…
- データや情報は自由に使えるが、出典として明記が必要
株式会社クロス・マーケティング
クロス・マーケティングの市場調査サービス

ここがおすすめ!
- あらゆる調査方法での市場調査に対応
- 生活者データの効率的な収集だけでなく、幅広い支援も提供
- データの集計や変換、パネル貸しサービスなども利用可能
ここが少し気になる…
- 一部の調査方法の費用は見積りで確認
株式会社インテージ
インテージの市場調査サービス
ここがおすすめ!
- アジア約1,500万人のモニターを保有し「海外調査」にも対応
- 国内最大級のデータや優れた分析力でマーケティングをリード
- 調査だけでなく、「マーケティング支援」「マーケティングDX」も提供
ここが少し気になる…
- 費用は問い合わせで確認
株式会社日本リサーチセンター
日本リサーチセンターの市場調査サービス

ここがおすすめ!
- オフライン調査はもちろん、オンラインや海外調査まで幅広く対応
- 民間企業から官公庁・大学研究機関に及ぶ実績
- リサーチだけに留まらず、広報誌や社内報などの制作業務も
ここが少し気になる…
- リサーチ・プラスや分析レポートの費用は問い合わせで確認
株式会社ネオマーケティング
ネオマーケティングの市場調査サービス
ここがおすすめ!
- 幅広いリサーチに対応し、オリジナルサービスの提供も
- 独自で調査したレポートやお役立ち資料は無料でダウンロード可能
- リサーチだけでなく、たくさんの支援サービスを受けられる
ここが少し気になる…
- 費用は問い合わせで確認
株式会社サーベイリサーチセンター
サーベイリサーチセンターの調査サービス

ここがおすすめ!
- 豊富なノウハウや調査方法により、目的にあわせた最適な提案が可能
- 「プロモーション事業」「マスコミ・研究機関」の調査にも対応
- あらゆる領域の情報収集はもちろん、解析も実施
ここが少し気になる…
- 各調査方法や費用は問い合わせで確認
株式会社ジャストシステム
Fastask
Fastask
ここがおすすめ!
- 最短24時間の素早い納品と1問10円からの低コストが魅力
- 業界最大級のアクティブユーザーを抱え、属性を限定した調査にも対応
- 「専任リサーチャー」が設問添削をしてくれるため、初心者も安心
ここが少し気になる…
- アンケート調査に特化しており、その他の調査手法は非対応か問い合わせで確認
株式会社マクロミル
マクロミルの市場調査サービス
マクロミルの市場調査サービス
ここがおすすめ!
- 業界最大級のリサーチパネルの保有と徹底した品質管理
- 基本的なセグメントはもちろん、あらゆる属性に対応
- 経験の豊富さを活かした知見で、あらゆる課題を解決
ここが少し気になる…
- 分析レポートについてはオプションで対応
楽天インサイト株式会社
インターネットリサーチ
インターネットリサーチ
ここがおすすめ!
- 業界最大級のアクティブパネルで、幅広い調査仕様に対応
- 豊富なターゲティング情報で、迅速かつ低コストを実現
- スマートフォンからの回答や分析・集計機能などを搭載
ここが少し気になる…
- アンケート以外の調査方法や海外対応可否は問い合わせで確認
市場調査会社に依頼する際の流れと注意点

市場調査を外部の事業者に委託する際は、調査目的を明確にしたうえで、費用対効果の高いサービスに依頼内容を具体的に共有しなければなりません。ここでは、市場調査会社に依頼する際の流れと注意点を解説していきます。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
市場調査会社に依頼する際の流れと注意点
1.調査の目的を明確にしておく
市場調査を依頼する前に、調査の目的を明確にしましょう。具体的には、調査で把握したいことや、調査結果をどのように活用するのかをはっきりさせる必要があります。
その結果、市場調査の方向性や調査すべき範囲・対象が明確になり、知りたい結果をスムーズに得られるでしょう。反対に調査結果が曖昧な場合は、不適切な調査手法や調査委対象を選定する恐れがあり、サービスの導入効果を感じられないことも考えられます。
2.複数の調査会社から見積もりをとる
市場調査会社を選定する際は、最初から1社に決めるのではなく、複数社を比較するのがおすすめです。依頼先の候補がある程度絞り込めた段階で、複数社から見積もりを取り、料金とサービス内容を見比べてみましょう。
市場調査会社ごとのサービスや価格の差が一目で分かるため、最も費用対効果の高い調査会社を見つけやすくなります。一概に料金だけを見るのではなく、料金内でどのようなサービスを受けられるかを基準に選ぶことが重要です。
3.依頼内容を書面で確認する
クライアント側と調査会社間の認識の齟齬を防ぐために、調査の範囲・方法・納期・費用などの依頼内容の詳細は書面での確認・合意が望ましいです。口頭での確認は「言った言わない」などのトラブルに発展する恐れもあるため、必ず文書で合意を取りましょう。
また、依頼したい内容を書面で残しておけば、自社で後から見返す場合にも利便性が高いです。依頼前のコミュニケーションで不安がある場合は、遠慮せずに都度確認し、両者の間で認識の違いが起きないように配慮しましょう。
まとめ

市場調査会社は、時間と手間を要する市場調査を委託できる会社です。依頼側は自社リソースを節約できるだけでなく、プロへの依頼によって質の高い調査結果を得られる点がメリットです。
市場調査会社によって、対応可能な調査手法や保有する回答者数・実績、提供するサービス範囲が異なるため、自社のニーズに合っているかを確認しましょう。自社の業界・業種に精通している調査委会社であれば、より精度の高い市場調査に期待できます。
本記事を参考に、効果的なマーケティング戦略の立案につながるような市場調査会社を選定し、自社ビジネスの成功につなげましょう。