おすすめのオンライン診療システム12選|選ぶ際のポイントも解説

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- オンライン診療システムは、操作性やスマホ対応、オンライン問診の可否を確認して選ぶ
- オンライン診療システムによっては、診療後の薬の処方や患者への配送まで対応している
- デジタルツールを扱うため、自院の患者層が利用できそうか検討する必要がある
オンライン診療システムとは、PCやスマホなどを利用して遠隔での診療や薬の処方ができるシステムです。患者の利便性も向上し、診療機会の増加が期待できます。この記事では、おすすめのオンライン診療システムや選ぶ際のポイントを解説します。
目次
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オンライン診療システムで診療機会を増加

オンライン診療システムは、患者と医師がインターネットを活用して遠隔で診療できるシステムです。オンライン診療システムによって、病院に行かなくても自宅や職場からスマホやパソコンを介して診察を受けることができます。
体調が悪くて外出がつらい際や、近くに病院がない場合でも簡単に診療を受けられるため、医療を受けるチャンスが増えるのが大きなメリットです。また、クリニック側も予約や診療の記録、薬の処方などをシステム上で一括管理できるため、業務効率が向上します。
この記事では、おすすめのオンライン診療システムや選ぶ際のポイントを解説します。
オンライン診療システムは操作性・スマホ対応・オンライン問診の可否で選ぶ

オンライン診療システムを選ぶときに大切なのは、使いやすさと患者の利便性をしっかり考えることです。せっかくシステムを導入しても、操作が難しかったりスマホに対応していなかったりすると、患者も医療機関側も使いづらく利用が広がりません。
特に注目したいのは、「誰でも簡単に操作できるか」「スマホに対応しているか」「オンライン問診ができるか」の3つのポイントです。次の章では、この3つのポイントについて、それぞれ詳しく解説していきます。
【重要なポイント3つ】
- 誰でも簡単に操作できるか
- スマホに対応しているか
- オンライン問診は可能か
【その他の比較ポイント】
- 薬の処方・配送は可能か
- 利用料金を確認
- セキュリティ体制は万全か
オンライン診療システムの選び方で重要な3つのポイント

オンライン診療システムを導入する際は、ただ機能が多ければ良いというわけではありません。患者が使いやすく、医師側の負担も少ないシステムを選ぶことが大切です。
重要なポイント3つを押さえることで、患者の利便性が高まり、診療の効率化にもつながります。以下でそれぞれのポイントについて詳しく説明します。
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オンライン診療システムの選び方で重要な3つのポイント
誰でも簡単に操作できるか
オンライン診療システムを選ぶ際は、年配の方やパソコン・スマホに不慣れな人でも簡単に操作できるかどうかがとても重要です。どんなに機能が豊富でも、使い方が難しければ途中で操作をあきらめてしまい、利用されなくなるおそれがあります。
特に高齢者は文字が小さい画面や複雑な操作に不安を感じやすいため、ボタンが大きくて分かりやすい、画面に案内が表示される、クリックの回数が少ないといった使いやすさが大切です。
導入前には、デモ画面の確認や無料トライアルを活用し、誰でも簡単に使えるかをよく確認しましょう。
スマホに対応しているか
オンライン診療システムは、スマホに対応しているかどうかを必ず確認することが大切です。スマホから使えるシステムであれば、患者はパソコンやタブレットが無くても、いつでもどこでも診療を受けられます。
例えば、自宅のベッドの上や通勤中の電車内、旅行先などでも利用できるため、診療のチャンスが大きく広がります。また、スマホ専用の画面があるか、アプリの有無、iPhone・Androidの両方に対応しているかといった細かい点もチェックしましょう。
スマホ対応のシステムは、より多くの人が医療サービスを受けられるようにするための大きなポイントです。
オンライン問診は可能か
オンライン診断システムを選ぶ際は、事前に患者がWeb上で問診に回答できる機能があると、診療をスムーズに行えます。来院前にいつから症状があるのか、どんな症状があるかなどを入力しておけば、医師は診察の冒頭から的確に話を進めることができます。
短時間でも質の高い診療ができるため、患者の満足度も上がります。また、医師の診療時間の効率化にもつながるため、両者にとってメリットがあります。導入する際は、問診フォームがカスタマイズできるか、記録が自動で残るかなどの点も確認すると良いでしょう。
オンライン診療システムのその他の比較ポイント

基本的な機能以外にも、オンライン診療システムを選ぶ際に見ておきたい項目はいくつかあります。中でも「薬の処方や配送が可能か」「利用料金は適正か」「セキュリティ体制は万全か」といった点は、実際に運用していくうえで重要です。
これらをしっかり確認することで、患者にとっても安心・便利なサービスを提供することができます。以下で、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
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オンライン診療システムのその他の比較ポイント
薬の処方・配送は可能か
オンライン診療後に薬の処方や配送ができるかどうかは、とても重要なポイントです。診察を受けたあとに、わざわざ薬をもらうために薬局に行かなければならない場合、利便性は半減してしまいます。
中には、オンライン診療後に処方箋を自宅へ郵送してくれるほか、薬局と連携して薬を直接配送してくれるシステムもあります。これらのシステムは、特に体調が悪くて外出できない人にとっては、大きな助けとなります。
すべてのシステムが対応しているわけではないため、導入を検討する際には「処方・配送まで対応しているか」「追加の手続きが必要か」などを事前に確認しておくことが大切です。
利用料金を確認
オンライン診療システムは機能やサポート内容によって料金が大きく変わるため、費用の確認を行いましょう。システムによっては、初期費用がかかるもの、月額で利用できるもの、利用件数によって料金が変動するものなど、さまざまな料金体系があります。
便利な機能がたくさんあるからといって多機能で高額なシステムを選ぶと、継続して使いづらくなる恐れがあります。費用に見合った機能やサポートがあるかを見極めるためにも、複数の会社から見積もりを取り、内容を比較するのが安心です。
セキュリティ体制は万全か
オンライン診療では、患者の氏名・住所・病歴など、大切な個人情報を多く扱います。そのため、セキュリティ体制がしっかりしているかどうかは、非常に重要な確認ポイントです。万が一情報が漏えいすると、患者の信頼を大きく失ってしまう可能性があります。
システムを選ぶ際には、通信が暗号化されているか、サーバーの管理体制が整っているか、ログインのセキュリティ(2段階認証など)などをチェックしましょう。
信頼できるセキュリティ対策が講じられているかどうかは、安心して使えるサービスかを判断する基準になります。
おすすめのオンライン診療システム12選
ここがおすすめ!
- オンライン診療やLINEでのECを導入し、業務効率と収益を向上
- LINEでの予約・受付・決済により業務を自動化し、人件費を削減
- 診療業務をIT化できるだけでなく、売上分析や医師のシフト管理作成も可能
ここが少し気になる…
- 具体的な費用は問い合わせで確認が必要
株式会社ソラリウム
Medibot診療

ここがおすすめ!
- 予約・問診・オンライン診察・決済の全てをLINE上で完結できる
- 単品決済・サブスクリプション決済・後払いなど多様な決済方法に対応
- 来院のリマインドやクーポン配信などにより、売上を最大化
ここが少し気になる…
- 料金プランの詳細は問い合わせで確認が必要
株式会社メドレー
CLINICSオンライン診療

ここがおすすめ!
- オンライン診療・予約・問診・ビデオ通話・支払まで1つのシステムで実現
- 患者の通院負担や待ち時間を軽減し、治療離脱を防止できる
- 運用方法をサポートしてくれるだけでなく、患者へオンライン診療案内も任せられる
ここが少し気になる…
- 詳しい料金については問い合わせが必要
株式会社インテグリティ・ヘルスケア
YaDoc

ここがおすすめ!
- 患者とかかりつけ医を繋ぎ、個別の症状や疾患を管理できる
- 医療機関・患者双方への充実したサポートがあり、スムーズに導入可能
- 電子カルテと同じPCで利用でき、複数のPCを用意する必要なし
ここが少し気になる…
- 患者の決済方法としてクレジットカードを使用する場合、決済システムの申し込みが必要
ここがおすすめ!
- 導入費・月額利用料が0円で気軽に利用開始できる
- オンライン診療の予約から処方箋・医薬品の配送まで必要な機能が揃う
- 設定や院内業務フロー設計のサポートもあり、初めてのオンライン診療導入でも安心
ここが少し気になる…
- 導入支援を希望する場合は別途支援料が必要
ドクターメイト株式会社
ドクターメイト
ここがおすすめ!
- 日中医療相談により通院数やコストを削減し、職員と利用者の負担を軽減
- いつでも気軽に医師に相談でき、利用者の重症化を防ぐ
- 相談後にレポートが送られ、職員間での共有や家族への報告・新人用教材にも活用可能
ここが少し気になる…
- 行政の規定により、訪問看護事業者は対象外
GMOヘルステック株式会社
AIチャート byGMO
ここがおすすめ!
- 基本料金無料で、予約・問診・診療・会計を一元管理
- GMOクリニック・マップによる予約受付で、集患効果が期待できる
- 事前のクレジットカード登録が可能だから、患者の支払い漏れの心配なし
ここが少し気になる…
- オンライン診療を行うには、決済代行サービス「fincode byGMO」への申込が必要
株式会社カラダメディカ
CARADA オンライン診療
ここがおすすめ!
- シンプルな操作性で、誰でも使いやすいオンライン診療システム
- 予約から薬・処方箋の配送まで必要な機能が揃い、業務を効率化
- 導入後も充実したアフターフォロー体制があり、安心して導入できる
ここが少し気になる…
- 電子カルテとは現在連携していないが、今後連携予定
ここがおすすめ!
- 医療機関の検索・診療申込・薬の受取までワンストップで対応
- 医療機関検索サイト「病院なび」に掲載し、新規患者への認知度を向上できる
- Zoomでのオンライン服薬指導やクレジットカード決済、薬の配送が可能
ここが少し気になる…
- 利用料金の詳細は問い合わせで確認が必要
MRT株式会社
ポケットドクター

ここがおすすめ!
- ヘルスケア機器と連携し、患者の日々のヘルスデータを確認
- 通院が難しい方や遠方の患者へも医療サービスを届けられる
- オンライン診療の支払いにクレジットカード決済が利用できる
ここが少し気になる…
- 患者は予約のキャンセルは可能だが予約時間の変更はできない
NTTコム オンライン
ビデオトーク

ここがおすすめ!
- 予約受付や問診票作成などの機能を持つ専用システムより導入コストを抑えやすい
- アプリのインストールやアカウント作成など面倒な作業は不要
- NTTコミュニケーションズのSkyWayの技術による高品質なビデオ通話
ここが少し気になる…
- 一旦契約を停止することもできるが、再開時に初期費用が都度発生する
株式会社ファインデックス
PiCls On診
PiCls On診
ここがおすすめ!
- 既存の電子カルテとのシームレスに連携し、院内と同水準の診察を実現
- 100を超えるオンライン診療も同時にコントロール可能
- 大規模病院における患者の待機時間や負担を大幅に軽減できる
ここが少し気になる…
- 利用料金の詳細は問い合わせで確認が必要
オンライン診療システムを導入する際の注意点

オンライン診療システムはとても便利ですが、導入する際には注意すべき点もあります。ただ便利そうだからと安易に取り入れてしまうと、患者が使えなかったり、トラブルが起きたりして、かえって混乱を招くおそれがあります。
以下では、オンライン診察システムを導入する際の注意点について、詳しく解説していきます。
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オンライン診療システムを導入する際の注意点
患者の環境や利便性も考慮する
オンライン診療は、インターネットを使うため、全ての患者層が簡単に利用できるとは限りません。特に高齢の方やスマホ・パソコンに慣れていない方にとっては、操作が難しいほか、そもそも通信環境が整っていないこともあります。
そのため、自院の患者層にオンライン診療が合っているかを事前に検討することが大切です。また、患者が使いこなせなければ、せっかくのシステムも意味がなくなってしまうため、説明会や使い方のサポート体制を整えるなど、患者目線での配慮も必要です。
このように、オンライン診療システムを導入する前には、想定される利用者がスムーズに利用できるかをよく確認しましょう。
システムトラブルのリスクがある
オンライン診療はインターネットを使うため、通信トラブルやシステムエラーが起こる可能性があります。診療中に映像や音声が途切れたり、診療直前にログインできなくなるなどの問題が発生すると、診療が中断されて患者に不安を与えることになります。
こうしたトラブルを完全に防ぐことは難しいため、事前にインターネット環境が不安定なときの対策やトラブル時の対応マニュアルを用意しておくことが重要です。
また、サポート体制がしっかりしているベンダーを選ぶことも安心につながります。便利な反面、リスクもあることを理解して導入しましょう。
対面診療と組み合わせて活用していく
オンライン診療は便利ですが、すべての診療をオンラインだけで完結させるのは難しいことも多いです。例えば、実際に体を診察する必要があるケースや、検査が必要な病気には対応できません。
オンライン診療はあくまで補助的な手段として使い、基本的には対面診療と組み合わせて活用していくことが大切です。軽い症状や経過観察、服薬指導などにはオンラインが適していますが、初診や精密検査が必要な場合には直接来院してもらう必要があります。
このように状況に応じて使い分けることで、より質の高い医療サービスが提供できます。
まとめ

オンライン診療システムは、患者が自宅から手軽に診察を受けられる便利な仕組みです。操作性やスマホ対応、問診機能などを重視して選べば、利便性と診療効率の両立が可能になります。
ただし、導入時には「患者が本当に使えるか」「システムの安定性」「対面診療との使い分け」といった注意点をしっかり確認する必要があります。
便利さだけに目を向けるのではなく、自院の患者層や運用体制に合った導入を進めることで、安全で満足度の高い診療ができます。この記事を参考に、自院にぴったりのオンライン診療システムを選びましょう。