口座振替サービスおすすめ13選|選ぶ際のポイントや注意点も解説

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- 口座振替サービスは対応している銀行などの範囲が広いほど、顧客の利便性が高まる
- 導入・運用コストと料金体系を確かめ、手続き方法や管理機能を比較するのも重要
- 口座振替サービスを利用する際には、顧客への説明と同意を徹底しなければならない
口座振替サービスを利用すれば、毎月設定したタイミングで顧客の銀行口座から決められた金額を自動で引き落とし、まとめて集金できます。定期的な支払い・集金業務の効率化が可能です。本記事では、口座振替サービスのおすすめや選ぶ際のポイント、注意点などを解説します。
目次
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口座振替サービスで集金業務を効率化

口座振替サービスとは、顧客の指定口座からサービスの利用料金を自動で引き落としするサービスです。一度登録すれば毎月決まった期日に料金が支払われるため、都度振込の手間を省けて、入金漏れや金額ミスも防止できます。
また、これまで顧客に対して個別の請求業務を行っていた企業では、口座振替サービスの導入によって集金業務の効率化が見込めるでしょう。なお、口座振替サービスにはさまざまな種類があり、対応している金融機関や導入コストなどに注意して選ばなければなりません。
本記事では、口座振替サービスの選び方のポイントやおすすめのサービスを解説します。
口座振替サービスは金融機関・コスト・入金サイクルで選ぶ

口座振替サービスを選ぶ際は、「対応している金融機関の数と種類」「総合的なコスト」「他決済手段の有無」に注目するのがおすすめです。これらのポイントを押さえることで、予算内で必要な支払業務を自動化できます。
あわせて、サービス利用の難易度・管理機能や自動化できる業務の範囲・個人事業主の利用可否・サポート内容も考慮すると、利便性の高いサービスを導入できる可能性が高まります。それぞれのポイントについて、次の章から解説していきます。
【重要なポイント3つ】
- 対応している金融機関の数と種類
- 導入・運用コストや手数料
- 他に利用できる決済手段があるか
【その他の比較ポイント】
- 口座登録や振替手続きの難易度
- 管理機能や委託・自動化の範囲
- 個人事業主が利用できるか
- サポートは充実しているか
口座振替サービスの選び方で重要な3つのポイント

口座振替サービスによって対応金融機関や料金・手数料が異なるため、自社の予算内で必要なサービスを受けられるかを確認しましょう。また、口座引き落とし以外の決済手段も併用できると、支払業務のさらなる効率化につなげられます。
ここでは、口座振替サービスの選び方で重要な3つのポイントについて解説します。
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口座振替サービスの選び方で重要な3つのポイント
対応している金融機関の数と種類
一般的に、対応している銀行や信用金庫の範囲が広いほど、サービスの導入効果が高まります。例えば、複数の顧客がばらばらの金融機関を利用していても、集金先を口座振替サービスに一元化でき、個別に対応する手間がかかりません。
ほとんどのサービスは日本全国の金融機関に対応していますが、サービスごとに若干の差があるため、自社が必要とする金融機関への対応可否を確認しましょう。
導入・運用コストや手数料
一般的に口座振替サービスの利用には、初期費用・月額費用・1件あたりの手数料がかかります。これらの費用負担が多すぎる場合、継続的に利用するのは困難です。
一方で、実際に口座振替サービスを利用して振込を行っている顧客がいる状況下では、サービスの安易な解約はできません。サービス解約は、顧客側に対して支払方法の変更を迫ることになり、満足度の低下につながる恐れもあります。
顧客に迷惑をかけないという意味でも、長期的な視点でコストと予算のバランスを見極めましょう。
ほかに利用できる決済手段があるか
口座引き落とし以外の決済手段が併用可能かどうかも、口座振替サービスを選ぶ上で重要なポイントです。支払方法が多様化した現在では、クレジットカード決済やキャッシュレス決済をビジネスに導入する企業も増えています。
複数の決済方法を一括管理できるサービスであれば、決済別に支払・集金を管理せずに済み、ミスの防止にもつなげやすいです。取引先からの決済手段に対する幅広いニーズに対応するためにも、複数の決済手段に対応できるサービスを検討しましょう。
口座振替サービスのその他の比較ポイント

口座振替サービスを選ぶ際は、上記に加えて、手続きの簡便さや委託・自動化できる業務の範囲に注目するのがおすすめです。また、個人事業主の利用可否やサポート内容など、利用者のニーズを満たしているかも確認しましょう。
ここからは、口座振替サービスのその他の比較ポイントを解説します。
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口座振替サービスのその他の比較ポイント
口座登録や振替手続きの難易度
口座振替サービスの利用を開始する際は、口座登録や振替手続きなどが必要です。Web上で登録から振替依頼までワンストップで完結できるサービスならば、紙の振替依頼書に比べて手続きが簡単で、申し込みから運用開始までの時間も短いです。
顧客への振り替え手続きの依頼もしやすいため、Web受付の可否は事前に確認すべきポイントといえます。なお、口座振替サービスによっては、Web受付が一部の銀行にしか対応していない場合があるため、利用したい金融機関でWeb申し込みができるかも確認しましょう。
管理機能や委託・自動化の範囲
複数経路の支払・集金を口座振替サービスで一本化する場合などは、管理画面の使いやすさ・見やすさを考慮して、導入サービスを決めましょう。取引先ごとに入金状況を確認できるサービスや、振替・入金に関するレポートを簡単に出力できるシステムがおすすめです。
あわせて、口座振替の周辺業務も幅広く自動化できるかどうかも考慮しましょう。例えば、取引先への請求書をワンストップで発行できるサービスや、支払漏れの際に取引先への督促を代行してくれるサービスならば、担当者の業務負担を軽減できます。
自社のリソースと予算を考慮しながら、必要最小限の範囲の自動化ができるサービスを選びましょう。
個人事業主が利用できるか
口座振替サービスは法人向けサービスが多いため、個人事業主が利用する場合は、自身が利用できるかを確認しましょう。単なる対応可否だけでなく、小規模な利用のしやすさも考慮するのがおすすめです。
例えば、支払件数ごとに料金が変動する「従量課金制」ならば、サービスを利用した月だけの支払で済むため、固定費を節約できます。自身の予算やニーズにあわせて、運用しやすいサービスを選びましょう。
サポートは充実しているか
口座振替サービスの導入時には、口座登録や取引先への依頼などの煩雑な工程があります。ミスやトラブルが発生しやすい部分でもあるため、導入・運用に不安がある際は、導入支援やトラブル対応といったサポートが充実したサービスを選びましょう。
特に初めて口座振替サービスを導入する場合や、登録や依頼のやり方がわからない場合は、これらのサポートがあれば安心して運用をスタートできます。
また、緊急時に迅速なサポートを受けられるように、早朝・深夜・土日祝などの対応可否や、電話・メールなどどのような方法でサポートを受けられるかも確認しましょう。
口座振替サービスおすすめ13選
【小規模・個人事業主向け】口座振替サービスおすすめ4選
ここがおすすめ!
- 初期費用と月額費用が0円かつ、使わない月は無料のため導入時のリスクが少ない
- 集金相手に送ったメール画面から必要事項を入力後、送信するだけで登録が完了
- クレジットカードでの集金にも対応し、万全のセキュリティ対策で情報を保管
ここが少し気になる…
- ネット申込みや書面申込みなど、口座登録の際に手数料が発生する
株式会社ゼウス
ゼウス 口座振替決済サービス

ここがおすすめ!
- 「Web受付型」と「紙受付型」の2つの方式から振替口座の登録方法を選択
- メールリンク方式により、システム開発不要で口座振替Web受付サービスを導入
- 「クレジット決済」「コンビニ決済」などの決済サービスと組み合わせて一元管理
ここが少し気になる…
- 毎月売上画面から請求データの登録が必要
リコーリース株式会社
リコーリース 集金代行サービス
リコーリース 集金代行サービス
ここがおすすめ!
- 取引先の預金口座から回収金を自動で引き落とし、振込手数料が引かれない
- 取引先が普段利用している口座から引き落としでき、顧客満足度がアップ
- 「コンビニ決済サービス」で24時間365日決済可能となり、集金効率が向上
ここが少し気になる…
- 引き落とし開始まで申込みから約2ヶ月が目安
大阪ガスファイナンス株式会社
大阪ガスファイナンス 集金代行サービス
大阪ガスファイナンス 集金代行サービス
ここがおすすめ!
- 「顧客情報登録」「集金データ作成」などがオンライン集金管理ツールで無料
- QRコードを読み取り、専用サイトでWeb口座振替の受付完了後、即請求可能
- キャッシュカードのスキャンと暗証番号の入力だけで口座振替の受付が完了
ここが少し気になる…
- 口座振替代行サービスでは一部取り扱いできない金融機関がある
【大規模向け】口座振替サービスおすすめ6選
株式会社キャッチボール
後払い.com口座振替サービス

ここがおすすめ!
- 口座振替に関する業務をすべて代行し、事業者の業務は請求情報の登録のみ
- 与信審査を通過した分の回収金を100%保証し、期日通りに事業者へ支払う
- 「Webサイトによるオンライン申込」「口座振替依頼書によるオフライン申込」対応
ここが少し気になる…
- 口座登録の完了まで約1ヶ月かかる
株式会社アプラス
アプラス 事業者向け 集金代行サービス
アプラス 事業者向け 集金代行サービス
ここがおすすめ!
- 決済方法の拡充によって顧客の囲い込みや販売単価・リピート率を向上
- 「e-集金方式」と「s-web方式」から状況に合わせて最適な導入方式を選択
- ASP型ソフトで「払込票の作成」「入金消込」などの機能がオールインワン
ここが少し気になる…
- 郵便局での支払い対応はオプション
三菱UFJファクター株式会社
ワイドネット
ワイドネット
ここがおすすめ!
- 業界最多となる月6回の振替日により、継続的・定期的なビジネスに最適
- 世界的な総合金融グループMUFGによる強力サポートで安心かつ効率的
- 口座振替機能の提供により、自社ビジネスへの取り込みや自社製品としての販売も可能
ここが少し気になる…
- 事前審査によっては契約を断られる場合がある
株式会社ゆうちょ銀行
ゆうちょ 口座振替受付サービス
ゆうちょ 口座振替受付サービス
ここがおすすめ!
- ゆうちょ銀行の通常貯金口座の届け印がなくても自動払込みができる
- 「Web受付方式」「金融機関受付方式」「収納機関受付方式」の3種類から選べる
- 携帯電話会社やクレジットカード会社などのWebサイトで即座に自動払込みの申し込みが可能
ここが少し気になる…
- 「Web受付方式」を利用する場合、初期費用が高め
SMBCファイナンスサービス株式会社
CATS集金代行サービス
CATS集金代行サービス
ここがおすすめ!
- 1度の手続きで集金業務を自動化し、入金消込作業が簡単になる
- 振替日を2パターンから選択でき、毎月一定日に一括で回収金が入金
- 三井住友銀行グループのサービスで、各種オプションサービスが豊富
ここが少し気になる…
- 振替日の組み合わせを利用する場合は、それぞれ契約が必要
株式会社電算システム
DSK口座振替サービス
DSK口座振替サービス
ここがおすすめ!
- 充実したデータ変換ツールで、サービス導入が簡単かつスムーズ
- 企業規模に関わらず、幅広い事業者で導入しやすいシンプルな価格設定
- 「自治体」「公共料金」「大手通販企業」の支払いに利用される豊富な取扱実績
ここが少し気になる…
- 月額基本料と1件当たりの取扱手数料が必要
【サブスク向け】口座振替サービスおすすめ3選
ここがおすすめ!
- 「請求業務にかかる時間と手間」「未回収リスク」どちらもゼロにできる
- 取引先の与信審査は初回登録時のみで、注文のたびに毎回審査を行う必要がない
- 「丁寧な督促の実施」や「サポート窓口の設置」などにより、継続取引をサポート
ここが少し気になる…
- 基本の支払いが「月末締め翌々月5日払い」と遅め
株式会社ROBOT PAYMENT
サブスクペイ

ここがおすすめ!
- 決済フォームに入力された情報が請求管理画面に反映され、Web上で管理・修正が可能
- 「クレジットカード決済」「銀行振込」「コンビニ払い」にも対応し、一元管理できる
- 継続課金だけでなく、「Webサイトと連動した課金の追加」や「従量課金」も行える
ここが少し気になる…
- 料金体系を知りたい場合は無料見積もりが必要
SBペイメントサービス株式会社
SBPayment Service口座振替サービス
SBPayment Service口座振替サービス
ここがおすすめ!
- 継続的に支払いが行われることにより、解約の減少や利用継続率の向上につながる
- 「Web登録」と「ペーパー登録」から事業者ニーズに合わせて導入可能
- 自動引き落としで入金手数料は発生せず、支払忘れや遅延といったリスクを減らせる
ここが少し気になる…
- 申し込みから利用開始まで、3週間~2ヶ月程度かかる
口座振替サービスを利用する際の注意点

顧客への説明や運用体制の構築を行うことで、口座振替サービスをスムーズにスタートできます。ここでは、口座振替サービスを利用する際の注意点を解説します。
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口座振替サービスを利用する際の注意点
顧客への説明を徹底する
口座振替サービスを導入することで、顧客に支払方法を変更してもらわなければならない場合があります。強引に進めると信頼関係を損なう恐れもあるため、まずは口座振替サービスを導入する理由やメリットを説明し、納得してもらうことが大切です。
その上で、振込口座の登録方法や支払期日、引き落としに失敗した場合の再振替の条件などについて、丁寧に説明しましょう。なお、口頭の説明では両者間で認識の齟齬が起こる可能性があります。
後々のトラブルを防ぐために、書面やWeb上で同意を得ることが望ましいです。
サービス導入や入金にかかる時間を考慮する
ほとんどの口座振替サービスでは審査が行われた後、契約となります。また、引き落とし・入金の期日はサービスによって異なるため、契約後すぐに着金されるわけではありません。
申し込みから入金までにはある程度の時間がかかることを踏まえ、導入日を逆算して導入準備を進めましょう。また、自社への支払サイクルが一時的に伸びる可能性を考慮し、余裕を持った資金管理も重要です。
運用の仕組みづくりをしておく
口座振替サービスによっては、毎月決まったスケジュールで振替依頼データの提出が求められます。締め切りを過ぎた場合は入金されない恐れがあるため、確実に提出期限を守るような仕組み作りが重要です。
一般的に、振替依頼データの提出期限は引落し日の7日前程度ですが、金融機関によっては10~15日前に提出しなければならないこともあります。カレンダー機能の活用やWチェック体制の構築など、自社に合った運用の仕組みを整えましょう。
まとめ

口座振替サービスは、公共料金や固定費など定期的に発生する支払について、顧客の指定口座からサービスの利用料金を自動で引き落とすサービスです。一度登録すればそれ以降は自動で引き落としされるため、担当者の業務負担の軽減やミスの防止につながります。
サービスによって、対応している金融機関や費用、併用できる決済手段が異なるため、自社のニーズに合った事業者を選定しましょう。請求書の発行や督促といった周辺業務の委託の可否や自動化できる範囲なども考慮するのがおすすめです。
本記事を参考に、自社の運用に適した口座振替サービスを導入して、毎月の煩雑な支払・集金業務の効率化につなげましょう。