おすすめのテスト自動化ツール13選｜選ぶ際のポイントや注意点も解説

テスト自動化ツールとは、ソフトウェアやアプリケーションの開発過程で行われる各種テストを自動化するツールです。ノーコードやローコードでもテストを実施でき、ソフトウェアの品質向上に役立ちます。本記事では、おすすめのテスト自動化ツールや選ぶ際のポイントを解説します。

目次

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1. テスト自動化ツールでアプリやソフトウェア開発を効率化
2. テスト自動化ツールは仕様・テスト対象・テスト内容で選ぶ
3. テスト自動化ツールの選び方で重要な3つのポイント
4. テスト自動化ツールのその他の比較ポイント
5. おすすめのテスト自動化ツール13選
6. テスト自動化ツールの導入フローと注意点
7. まとめ

テスト自動化ツールでアプリやソフトウェア開発を効率化

テスト自動化ツールは、プログラムが正しく動作しているかをチェックするテストという工程を、人の手を使わずに自動で行えるようにするツールです。テスト自動化ツールを導入することで、アプリやソフトウェアの開発作業を効率的に進められます。

アプリの更新や機能の追加があるたびに、手作業で同じテストを何度も繰り返すのは時間がかかるほか、ミスも起こりやすくなります。しかし、テスト自動化ツールを使えば、決まった手順のテストをボタン1つで繰り返し実行でき、時間も手間も大きく減らせます。

最近では、ノーコードやローコードで使えるツールも多く登場しており、プログラミングの知識がなくても扱えるようになってきています。この記事では、おすすめのツールや選ぶ際のポイント、注意点などをわかりやすく解説していきます。

テスト自動化ツールは仕様・テスト対象・テスト内容で選ぶ

テスト自動化ツールを選ぶ際は、どのようなツールか、どんなものをテストできるか、どこまで自動化できるかという3つのポイントが重要です。

まず、自社の開発スタイルやチームのスキルに合ったツールのタイプ（コードベース・ローコード・ノーコード）を選ぶことで、無理なく導入・活用できます。

次に、テスト対象としてWebアプリやモバイルアプリ、APIなど、どのようなシステムに対応しているかを確認する必要があります。そして、自動化できるテストの範囲が十分かどうかも見逃せません。

単体テストだけでなく結合テストやUIテストまで対応しているかが、ツール選びの大きな決め手になります。次の章では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

【重要なポイント3つ】

1. ツールのタイプを確認
2. 対応しているテスト対象を確認
3. 自動化するテストの範囲を確認

【その他の比較ポイント】

1. テストシナリオを作成しやすいか
2. テストシナリオのメンテナンスが容易にできるか
3. テスト結果を分析しやすいか

テスト自動化ツールの選び方で重要な3つのポイント

テスト自動化ツールを選ぶときは、ただ人気があるからという理由だけで選ぶのはおすすめできません。大切なのは、自分たちの開発環境やスキル、テストしたい範囲に合っているかどうかを見極めることです。

以下では、テスト自動化ツールの選び方で重要な3つのポイントについて詳しく解説します。

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ツールのタイプを確認

テスト自動化ツールには、大きく分けて3つのタイプがあります。ノーコードタイプ、ローコードタイプ、オープンソースです。ノーコードはプログラミングの知識がなくても使えるため、初心者や非エンジニアでも扱いやすいのが特徴です。

ローコードは自分でもある程度コードを書く必要がありますが、その分カスタマイズの自由度が高くなります。そしてオープンソースは、完全にコードベースで操作するツールで、自由度は最も高いですが、相応のプログラミングスキルが求められます。

自社のメンバーにどんなスキルがあるか、どれくらいカスタマイズが必要かを考えて選びましょう。以下では、それぞれのツールタイプを詳しく解説します。

ノーコードタイプ

ノーコードタイプのテスト自動化ツールは、マウス操作や画面上での設定だけでテストを作成・実行できるのが特徴です。プログラミングの知識がなくても直感的に使えるため、初心者にも非常に向いています。業務部門が自分でテストを組み立てたい場合にも便利です。

ただし、一方でカスタマイズ性は低めです。複雑な条件分岐や特殊なテストケースには対応できないこともあるため、やりたいことが明確な場合には物足りない可能性があります。そのため、基本的なUI操作や画面遷移のテストを自動化したい方におすすめのタイプです。

ローコードタイプ

ローコードタイプは、ある程度のコーディングが必要ですが、その分ノーコードよりも柔軟に使えるのが魅力です。たとえば、基本の部分は画面で設定して、細かい処理はコードで記述するといった使い方が可能です。

また、将来的にもっと高度なテストに発展させたい場合にも対応できる柔軟性があります。ただし、最低限のプログラミング知識は必要になるため、完全な初心者にはややハードルが高いことが考えられます。

そのため、エンジニアと非エンジニアが協力して使いたい場合には、最もバランスの取れた選択肢です。

オープンソース

オープンソースのテスト自動化ツールは、自由度が非常に高く、自分たちの環境に合わせて細かく設定や拡張ができるのが特徴です。また、商用ライセンス費用がかからないため、コストを抑えて導入できる点も大きなメリットです。

ただし、プログラミングのスキルが必要です。コードによる記述が求められる場面が多く、初心者にはややハードルが高いと言えます。

さらに、トラブルや問題が発生した際もベンダーのサポートはなく、基本的には自分でインターネットの情報やコミュニティを頼りに解決する必要があります。高度なテスト設計が求められる現場や、開発チームにスキルのあるエンジニアがいる場合に適しています。

対応しているテスト対象を確認

自動化ツールによって、テストできる対象はさまざまです。例えば、あるツールはWebアプリにしか対応しておらず、スマホ用のアプリやパソコンにインストールするソフトには使えないことも少なくありません。

反対に、Web・モバイル・デスクトップすべてに対応している万能なツールもあります。もし、自分たちがスマホアプリを作っているのにWeb専用のツールを選んでしまったら、テストを自動化することができず、手作業でテストする手間がかかります。

また、テストを実行するパソコンのOS（WindowsやMacなど）によって使えるツールが限られている場合もあります。そのため、どんなアプリを作っていて、どの環境でテストしたいのかをはっきりさせてから、それに合ったツールを選ぶようにしましょう。

対応プログラミング言語もチェック

テスト自動化ツールを導入する際は、普段使用しているプログラミング言語に対応しているかも重要なポイントです。PythonやJavaScript、Javaなどは多くのツールが対応していますが、すべての言語に対応しているわけではありません。

特にオープンソースツールやローコードツールでは、対応言語によって使い方や設定方法が大きく異なることもあります。ツールによっては、一部の言語では便利な機能が利用できますが、他の言語では機能が制限されるといったケースも少なくありません。

開発言語とテストツールの相性が悪いと、効率も落ちてしまうため、導入前に公式サイトやマニュアルでしっかり確認しておくことをおすすめします。

自動化するテストの範囲を確認

テストにはいくつかの種類があります。たとえば、コードの一部をチェックする単体テスト、いくつかの機能を組み合わせた統合テスト、ユーザーの動作を再現するエンドツーエンド（E2E）テストなどが挙げられます。

どこまでを自動化したいのかによって、選ぶべきツールも異なります。単体テストだけならシンプルなツールで十分ですが、E2Eまで対応するには高度な設定が必要です。

すべてのテストを1つのツールで行うのが理想ですが、無理に詰め込みすぎると扱いが難しくなることもあります。そのため、必要な範囲を見極めて適切なツールを選びましょう。

テスト自動化ツールのその他の比較ポイント

テスト自動化ツールを選ぶときは、対応テストの種類やプログラミング言語などの基本的なポイントだけでなく、実際に使い続けるうえでの使いやすさや管理のしやすさもとても重要です。以下では、そうした実用面でチェックすべきポイントを紹介します。

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テストシナリオを作成しやすいか

テストシナリオとは、アプリやソフトの動作が正しいか確認するための手順書のようなものです。たとえば「ログイン画面に移動する→IDとパスワードを入力→ログインボタンを押す→ダッシュボードが表示されるか確認」といった流れがテストシナリオに当たります。

このシナリオが簡単に作れるツールなら、誰でも直感的にテストを組み立てることができます。

特にノーコード・ローコードツールでは、ドラッグ＆ドロップで操作できるものもあり、初心者にやさしい設計になっています。作成方法の難しさは、ツール選びで必ずチェックしたいポイントです。

テストシナリオのメンテナンスが容易にできるか

アプリやシステムは、時間とともに機能が増えたり、画面のデザインが変わったりするものです。そのため、最初に作ったテストシナリオもあとで修正や更新が必要になります。そこで大切なのが、テストシナリオを簡単にメンテナンスできるかという点です。

画面や操作手順の一部が変わっただけでも、毎回最初から作り直さなければならないようでは、大きな手間になってしまいます。

しかし、シナリオの一部だけを修正できるほか、変更点を自動で検出してくれる機能があるツールなら、メンテナンスを効率化できます。長期的に使うことを考えると、こうした機能の有無もチェックが必要です。

テスト結果を分析しやすいか

テストはただ実行すればよいというわけではなく、その結果を確認し、問題がどこにあるかを把握することが重要です。テスト自動化ツールの中には、結果をわかりやすく表示してくれるものや、画面のスクリーンショットを自動保存してくれるものもあります。

また、ExcelやCSVなどの形式で結果を出力できるツールもあり、レポート作成や他メンバーとの共有がしやすくなります。ツールによってこの分析機能には差があるため、結果が見やすいか、比較しやすいかなどを事前に確認しておくと、後の作業が楽になります。

他ツールと連携して結果を管理できる場合も

テスト自動化ツールを選ぶ際には、他のツールと連携できるかも確認することが重要です。最近の開発現場では、テスト結果をただ出力するだけでなく、それをプロジェクト全体の進捗や品質管理に活かすことが求められています。

たとえば、プロジェクト管理ツールや、テスト管理ツールと連携できる自動化ツールなら、テスト結果を自動的に報告したり、タスクとして登録したりすることができます。

こうした連携によって、チームメンバー全員が同じ情報をリアルタイムで把握できるようになり、バグの対応や進捗管理がスムーズになります。もし今後、チーム開発を考えているなら、このような連携機能があるかどうかを事前に確認しておくと安心です。

ツール単体の機能だけでなく、他のツールとどうつながるかという視点も持って選びましょう。

おすすめのテスト自動化ツール13選

【ノーコード】おすすめのテスト自動化ツール6選

【ローコード】おすすめのテスト自動化ツール3選

【オープンソース】おすすめのテスト自動化ツール4選

テスト自動化ツールの導入フローと注意点

スト自動化ツールを導入するには、ただツールを選んで導入するだけではうまくいきません。何を自動化するのか、どんな環境を整えるのか、テスト結果をどう活用するのかといった点を、事前にしっかり考えておく必要があります。

この章では、テスト自動化をスムーズに始めるための基本的な流れと、よくある注意点を紹介します。

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1. 自動化するテスト対象を検討する

まず最初に行うべきポイントは、どのテストを自動化するかをしっかり検討することです。すべてのテストを自動化できるわけではなく、自動化に向いているのは、何度も繰り返す必要があるテストや、同じ手順で毎回実行するテストです。

ログイン機能のチェックや、ボタンをクリックしたあとの動作確認などは自動化の効果が高いです。一方で、人の目で見ないと判断できない画面デザインの確認や、例外的な手動操作が必要なテストは自動化には不向きです。

最初にテスト内容をしっかり整理し、自動化することで本当に効率化できるかを見極めましょう。

2. ツールとテスト環境を整備する

次に自動化を行うための準備として、ツールや環境の整備を行います。ここで大切なのは、テストツールそのものだけでなく、それを動かすための周辺環境もしっかり整えることです。

OSやブラウザ、モバイル端末など、テスト対象の動作環境を事前にそろえておく必要があります。また、ログイン情報やテストデータ（ダミーユーザーやテスト用のデータファイルなど）も忘れずに用意しておきましょう。

準備が不十分だと、せっかく自動化しても正しく動作しなかったり、テストが途中で止まってしまったりする原因になります。このように、自動化はツール導入だけで終わらないという点に注意が必要です。

3. テスト結果を活用して改善を行う

テストを自動化して終わりではなく、その結果をどう活かすかが本当の目的です。テストを実行することで、エラーがどこで発生したのか、どの処理に時間がかかっているのかなど、たくさんの情報が得られます。

毎回同じ場所で不具合が出ているなら、その部分を重点的に修正することや、処理速度が遅い部分があればパフォーマンスの改善も検討できます。テスト結果は、グラフやレポート形式で表示されることも多く、チーム全体で共有しながら改善に活かせます。

また、ソフトやアプリのアップデートに合わせて、テスト内容も更新する必要があるため、自動化は継続的に見直していくものだと意識しておきましょう。

まとめ

テスト自動化ツールを導入するには、何を自動化するかを正しく選び、ツールと環境の準備を整えたうえで、テスト結果を改善に活かすという3つのステップがとても重要です。

ただ便利だからと導入するのではなく、自動化に向いているテストかどうかを見極め、必要な環境を整え、継続的に見直すことで、はじめて効果が発揮されます。

正しい導入フローと注意点を押さえながら活用することで、ソフトウェアやアプリの品質を高め、開発をより効率的に進めることができるでしょう。本記事を参考にテスト自動化ツールを活用してみましょう。