看護師の転職先は介護施設もおすすめ|看護師転職サイト10選も紹介

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- 特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの介護施設でも、看護師求人が豊富にある
- 夜勤や残業が少なく、体力的な負担も比較的軽いことなどが介護施設勤務のメリット
- 看護師転職に特化しており、介護施設の求人が充実した転職サイトを使うのがおすすめ
看護師が活躍できる職場はさまざまありますが、介護施設もその1つです。転職を考えている場合、介護施設も候補の1つにしておくと良いでしょう。本記事では、看護師が介護施設で働くメリット・デメリットなどを解説し、求人探しにおすすめの看護師転職サイトも紹介します。
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看護師転職では介護施設も選択肢の1つ

看護師の転職先として介護施設を選ぶのは、十分にあり得る選択肢の1つです。看護師というと病院勤務のイメージが強いかもしれませんが、実は介護施設でも看護の知識やスキルが求められています。
介護施設では、主に高齢者のバイタルチェックや服薬管理、医療的ケアなどを担当することが多く、急性期のような忙しさは少ない傾向にあります。そのため、夜勤が少なく定時で帰れるなど、働きやすさを重視したい方に向いている職場です。
本記事では、看護師が介護施設で働くメリット・デメリットなどを解説し、求人探しにおすすめの看護師転職サイトも紹介します。
看護師の求人が多い介護施設の例

介護施設は看護師の求人が多い職場のひとつで、安定したニーズがあります。高齢化が進むなかで、介護施設では看護師による健康管理や医療ケアが欠かせないため、病院以外の転職先として注目されています。
ここでは看護師の求人が多い主な介護施設の種類と、そこでの働き方について紹介します。
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看護師の求人が多い介護施設の例
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム(特養)は、要介護度が3以上と高く、自宅での生活が難しい高齢者が長期間入居する施設です。看護師の主な仕事は、利用者の日常的な健康管理や体調の変化を見守ることで、医療処置とは異なります。
特養では基本的に夜勤はなく、オンコールに対応する場合もありますが、病院勤務に比べると体力的な負担は少なめです。急性期医療のような慌ただしさが少ないため、比較的落ち着いた雰囲気の中で働ける点が魅力です。
高齢者と丁寧に向き合いたい場合や、病院勤務の忙しさに疲れてしまった方には、特養は向いている職場と言えるでしょう。
有料老人ホーム
有料老人ホームは、民間企業が運営する高齢者向けの居住施設です。施設ごとにサービス内容が異なり、医療ケアが手厚かったり、生活支援が中心の場合もあります。看護師は、主に健康管理や服薬管理、緊急時の対応などを担当し、医師や介護職との連携も大切です。
夜勤はないケースがほとんどで、比較的ゆとりをもって働ける職場もあります。また、接遇面を重視する施設も多く、丁寧な対応が求められる一方で、きれいな施設や高待遇な職場もあるため人気が高い傾向にあります。
介護老人保健施設(老健)
介護老人保健施設(老健)は、病院から退院した高齢者が在宅復帰を目指すために一時的に入所する施設で、看護師としての医療スキルも活かしやすい職場です。
老健では、医師やリハビリ専門職、介護職員とチームで利用者をサポートします。看護師の仕事内容としては、バイタルサインのチェック、点滴や服薬管理、褥瘡(じょくそう)ケアなど、医療処置を含む場面が多く見られます。
病院のような高度な医療処置は少ないものの、医師が常駐しているため安心感があり、医療と介護の中間的な立場での支援が特徴です。また、病棟より穏やかで落ち着いた雰囲気があるため、忙しすぎる環境を避けつつやりがいのある看護を続けたい方に向いています。
デイサービス
デイサービスは、高齢者が日中だけ通う施設で、入浴や食事、レクリエーションなどを通じて心身の活性化を図る場所です。看護師は主にバイタルチェックや服薬管理、体調不良時の対応などを行います。
医療処置は少なく、介護職と一緒にレクリエーションに参加することもあります。基本的に日勤のみで、土日休みの施設も多く、家庭やプライベートとの両立を重視したい人には理想的な働き方ができます。また、人と接することが好きな場合にも特におすすめです。
介護施設での看護師の仕事内容

介護施設における看護師の主な仕事は、利用者の健康管理です。病院のように高度な医療処置は少ないですが、高齢者の体調を日々見守り、必要なケアを行う重要な役割を担います。また、施設で安心して過ごしてもらうためには、介護職員との連携も欠かせません。
具体的な仕事内容には以下のようなものがあります。
- バイタルチェック(血圧・体温・脈拍など)の測定
- 薬の管理と服薬のサポート
- 傷の処置
- 吐き気や発熱などの体調変化への対応
- 医師の指示がある場合の医療処置
- 緊急時の応急対応や救急車の手配
看護師が介護施設で働くメリット・デメリット

看護師が介護施設で働くことには、病院勤務とは異なる良さもあれば、注意が必要な面もあります。介護施設では、高度な医療処置は少ない一方で、利用者に寄り添うケアや健康管理が中心です。
そのため、落ち着いた環境で働きたいと考える看護師には向いていますが、スキルアップを重視したい場合は物足りなさを感じることもあります。ここでは、看護師が介護施設で働くうえでのメリットとデメリットについて解説します。
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看護師が介護施設で働くメリット・デメリット
介護施設で働くメリット
介護施設で働くことには多くのメリットがあります。病棟勤務のような激務から離れ、心に余裕をもって働ける環境を求める看護師にとっては、介護施設は魅力的な選択肢です。
勤務形態や人との関わり方が異なるため、自分のライフスタイルや性格に合った働き方を見つけやすいという特徴があります。以下では、具体的なメリットを紹介します。
プライベートとのバランスを取りやすい
介護施設では、病院と違って夜勤やオンコール対応が少ない場合が多く、残業もほとんどない施設が多いです。そのため、家庭や趣味、勉強など、プライベートの時間をしっかり確保できます。
日勤のみの勤務が中心になることで、生活リズムが安定しやすく、体調を崩しにくくなるのも大きなポイントです。仕事だけでなく、プライベートも大切にしたい人にとっては、介護施設は働きやすい環境だと言えるでしょう。
体力的な負担が比較的少ない
介護施設で働く看護師は、病院の病棟勤務と比べて体力的な負担が比較的少ないという特徴があります。病棟では急患対応や緊急処置、頻繁な移動や残業などが日常的に発生します。
しかし、介護施設ではこのような慌ただしい業務は少なく、一定のリズムで仕事を進められる場合が多いです。夜勤や突発的な呼び出しが少ない施設も多いため、生活リズムを安定させながら働きやすい点も魅力のひとつです。
また、身体介護の中心は介護職員が担うため、看護師はバイタルチェックや服薬管理、軽度の医療的ケアといった役割に集中できます。腰や足への負担が大きい移乗介助や入浴介助といった業務が少ないことで、体力的に無理をしすぎずに働ける環境が整っています。
利用者としっかり向き合える
介護施設では、同じ利用者と長期間にわたって関わることが多く、一人ひとりとじっくり向き合った看護ができます。
病院のように数日で退院してしまう環境とは違い、利用者の体調の変化や心の状態にも継続的に目を配れるでしょう。そのため、人と深く関わる看護がしたい方にとってはやりがいを感じやすい職場です。
信頼関係を築く中で、「ありがとう」などの言葉を直接もらえる機会も多く、やりがいや満足感にもつながります。温かみのある看護をしたい方に向いている職場といえるでしょう。
介護施設で働くデメリット
介護施設は働きやすさの面でメリットが多い反面、看護師としてのキャリアや収入面で物足りなさを感じることもあります。
特に、病院勤務と比べて医療処置の機会が少ないためスキルアップしづらい点や、医師がいない場面で判断を求められることが多く、責任が重くなることもあります。ここでは、介護施設で働く際にあらかじめ知っておきたいデメリットについて解説します。
医療的なスキルアップにはつながりにくい
介護施設は病院とは違い、日々の業務の中で高度な医療処置を行う機会が限られています。そのため、点滴管理や吸引など基本的な看護業務はありますが、オペ後の管理や急変対応のような高度な医療スキルを学べる場面は限られているでしょう。
看護師として医療知識や処置技術を高めたいと考えている人にとっては、成長の機会が少なく、物足りなさを感じてしまうことがあります。将来的に病院に戻ることを考えている場合は、スキル維持の工夫が必要です。
病院に比べて年収は少ない傾向にある
介護施設では夜勤や残業が少ない分、病院勤務の看護師と比べて年収が下がる傾向があります。特に夜勤手当がない日勤のみの施設では、年収に大きな差が出ることもあります。
また、施設によっては昇給や賞与が少なめな場合もあり、長く働いても大きく収入が上がらないというケースも少なくありません。
そのため、安定した生活や将来のライフプランを考えるうえでは、収入面での不安が出てくる可能性もゼロではないでしょう。収入より働きやすさを重視したい人には向いていますが、事前に給与条件をよく確認しておくことが大切です。
看護師の責任が重いことが多い
介護施設では、医師が常駐していない場合や、看護師の配置が少ない施設も珍しくありません。そのような環境では、体調不良の利用者に対して看護師が自分の判断で対応しなければならない場面も出てきます。
時には医師に報告すべきか、救急搬送するべきかといった判断を1人で求められることもあり、プレッシャーを感じる場面もあるでしょう。
誰かに相談できる状況が整っていないと、不安や負担が大きくなります。責任が重いことを理解したうえで、支援体制が整っている施設を選ぶことが大切です。
介護施設の看護師に向いている人の特徴

介護施設は、病院とは違って医療よりも生活を支えるケアが中心となる職場です。そのため、求められるスキルや性格の特徴も少し異なります。ここでは、介護施設で働くのに適した人の特徴を詳しく見ていきましょう。
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介護施設の看護師に向いている人の特徴
コミュニケーションを取るのが好きな人
介護施設では医療処置だけでなく、利用者との日常的な会話や家族への対応、介護スタッフとの連携がとても重要です。そのため、人と話すことが好きで、相手の気持ちを思いやれる方に介護施設は向いています。
特に高齢者の場合、体調の変化を言葉にしにくいこともあるため、細かい表情や行動から異変に気づけるような観察力も必要です。また、介護スタッフとの協力が必要不可欠になるため、相手の立場を理解しながら、うまくコミュニケーションを取る力が求められます。
看取りやターミナルケアに興味がある人
介護施設では、高齢者の終末期ケア、いわゆる看取りに関わることが多くあります。病気の治療ではなく、残された時間を安心して過ごしてもらうことを目的としたケアになるため、利用者やその家族に寄り添う姿勢が大切です。
したがって、最期の時間を穏やかに過ごせるようサポートする仕事に対して、やりがいを感じる方に向いている職場です。例えば、命と向き合うことに前向きに取り組み、精神的にも支えになれるような看護をしたい場合におすすめです。
ワークライフバランスを重視したい人
ワークライフバランスを大切にしたい人には、介護施設での看護師の仕事がとても向いています。介護施設では、病棟勤務と比べて夜勤や残業が少ないことが多く、決まった時間で働ける職場が多いため、生活リズムが整えやすいのが特徴です。
病院での勤務が忙しく、休日も疲れが取れずにプライベートの時間を確保できなかった方にとっては、働きやすさを実感しやすい環境です。
また、子育てと仕事を両立させたい場合や、看護の仕事から一度離れてブランクがある方が復職を目指す場合にも、介護施設は無理なく働ける選択肢となります。
勤務時間が安定していることで、子どもの送り迎えや家事との両立もしやすく、家庭のある看護師にとって安心できる働き方がしやすくなります。
転職サイトを活用して施設看護師の求人を探そう

介護施設で看護師として働きたいと考えている場合は、転職サイトを活用するのが効率的でおすすめです。ここでは、介護施設への転職に向けて、どのような転職サイトを選べばよいかのポイントを紹介していきます。
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どのような転職サイトを選べばよいかのポイント
看護師に特化したサイトか
転職サイトにはさまざまな種類がありますが、看護師に特化したサイトを利用するのがおすすめな方法です。これは、看護師専門のサイトには病院やクリニックだけでなく、介護施設を含めた幅広い看護師求人が集まっているためです。
看護職に関する情報が豊富なうえに、職場ごとの特徴や勤務条件、雰囲気なども詳しく掲載されていることが多く、自分に合った求人を探しやすくなります。
また、専任のキャリアアドバイザーがいるサイトも多く、看護職ならではの悩みにも親身に対応してくれる点がメリットです。
介護施設の求人を多く取り扱っているか
看護師の求人は病院だけでなく、介護施設や訪問看護などさまざまな働き方があります。そのため、転職サイトを選ぶときには、介護施設の求人がどれくらい掲載されているかをチェックすることが大切です。
検索機能で「特別養護老人ホーム」や「有料老人ホーム」などのキーワードを使って、希望するエリアや勤務形態でどのくらいの求人数があるかを確認してみましょう。掲載数が多いサイトであれば、より選択肢が広がり、自分に合った職場を見つけやすくなります。
選考対策などのサポートが受けられるか
介護施設で働くのが初めてという看護師の方にとっては、応募前の準備や選考対策も重要です。そのため、応募書類の添削や面接の練習、施設に関する詳しい情報など、サポートが充実している転職サイトを選ぶことをおすすめします。
特に未経験の分野に挑戦する際は、経験豊富なアドバイザーの力を借りることで、自信を持って選考に臨めます。また、実際にその施設で働いている人の声を教えてくれる場合もあるため、働き始めてからのミスマッチも減らせるでしょう。
介護施設の求人が充実している看護師転職サイト10選
レバレジーズ株式会社
レバウェル看護

ここがおすすめ!
- 表に出にくい「リアルな情報」や「聞きにくい情報」の共有
- 電話だけでなくLINEでも気軽に相談でき、自分のペースで進められる
- 事前に面接の対策が行えるため、安心して面接にのぞめる
ここが少し気になる…
- 登録に必要なメールアドレスがない場合は電話にて問い合わせ
株式会社エス・エム・エス
ナース専科 転職


ここがおすすめ!
- 掲載求人は20万件以上と業界最多かつ、日本全国から探せる
- 「地域担当制」「チーム制」で、地域に根差したリアルな情報を共有
- 「独自のノウハウ」で、理想の働き方を目指せるマッチングを実現
ここが少し気になる…
- 非公開求人の有無は問い合わせで確認
株式会社メディカル・コンシェルジュ
MCナースネット


ここがおすすめ!
- 看護師・保健師・助産師などの非公開求人を多数紹介
- 「常勤」「単発」「パート・派遣」など生活にあった働き方提案が可能
- 働く上での不安を解消するサポート体制が充実で転職後も安心
ここが少し気になる…
- 求人数や連絡方法は問い合わせで確認
株式会社クイック
看護roo!転職
株式会社マイナビ
マイナビ看護師

株式会社トライトキャリア
看護師ワーカー
ディップ株式会社
ナースではたらこ

株式会社スーパーナース
スーパーナース
株式会社モード・プランニング・ジャパン
キララサポート看護
株式会社ナースパワー人材センター
ナースパワー
その他の看護師転職サイトの選び方

看護師転職サイトを選ぶ際には、求人数が多く、自分が働きたい地域に対応しているかが重要なポイントです。求人数が多いサイトなら、それだけ自分に合った求人を見つけやすくなりますが、希望するエリアに対応していないと、いくら条件が良くても応募できません。
その他にも以下のようなポイントを比較しながら、自分にとって使いやすくサポートが充実したサイトを選びましょう。
【重要なポイント2つ】
- 求人数は多いか
- 転職希望のエリアに対応しているか
【その他の比較ポイント】
- 条件を細かく絞って検索できるか
- 口コミ・評判をチェック
- 担当者との連絡手段を確認
施設看護師を目指す際の注意点

施設看護師を目指す場合には、病院とは異なる働き方や求められるスキルがあるため、事前に注意しておくべきポイントがあります。介護施設は高齢者と長く関わる場であり、医療処置よりも健康管理や生活支援が主な業務となることが多いです。
そのため、自分に合った環境かどうか、しっかり見極めたうえで応募することが大切です。ここからは、施設看護師を目指す際の注意点について詳しく解説します。
「臨床経験3年以上」を条件とする求人も多い
介護施設の看護師求人では、「臨床経験3年以上」を応募条件としていることが多く、経験のある看護師が求められています。これは、介護施設の多くに医師が常駐しておらず、看護師が自分の判断で、利用者の体調の変化に対応しなければならない場面があるためです。
バイタルサインの異常に気づいたときや、急な体調不良が発生した際には、素早く判断して行動する必要があります。そのため、ある程度の臨床経験を持つ看護師でなければ難しいと判断されることが多いです。
病棟での経験があれば、医療知識や判断力が備わっており、介護施設でも安心して働けると考えられています。一方で、実務経験が浅い場合や新卒でいきなり介護施設に応募しようとすると、選考で不利になることがあります。
その場合は、まず病院で数年間経験を積み、看護師としてのスキルや自信を身につけてから介護施設に転職するのがおすすめです。
勤務条件や施設の内情をよく確認する
勤務条件や施設の内情をよく確認することも大切です。介護施設ごとに勤務時間や給与、看護師の業務範囲、職員の人数や年齢層などが大きく異なるため、同じ「介護施設勤務」であっても働きやすさに違いが出ます。
応募前に施設見学をしたり、転職サイトの情報を活用したりして、職場の雰囲気や実際の業務内容までしっかりチェックするようにしましょう。
まとめ

介護施設は、看護師が活躍できる職場のひとつとして注目されています。転職を考える際には、病院だけでなく介護施設も候補に入れてみると、自分に合った働き方が見つかるでしょう。
介護施設では、主に利用者の健康管理を行い、プライベートの時間を確保しやすいといったメリットがあります。一方で医療スキルの維持が難しかったり、看護師の責任が重かったりする点には注意が必要です。
介護施設ごとに働き方や環境が異なるため、転職サイトや施設見学などを通じて情報収集を行い、自分に合った職場を見つけることが大切です。本記事を参考にしながら、自分の希望に合う介護施設への転職を前向きに検討してみましょう。