おすすめの宿泊予約システム13選|選ぶ際のポイントも解説

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- 宿泊予約システムを選ぶ際は、搭載機能・ユーザー側の操作性・コストを重視する
- 予約画面のデザインの自由度やサポート体制、セキュリティ対策についてもチェックする
- システムトラブルのリスクやシステム浸透までのタイムラグが起こりうることに注意する
宿泊予約システムは、宿泊施設の予約ページや管理ページを構築するためのシステムです。予約管理業務を効率化でき、新規顧客やリピートの増加につなげられるなどのメリットがあります。この記事では、宿泊予約システムの選び方を交えて、おすすめの宿泊予約システムを紹介します。
目次
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宿泊予約システムで予約管理を効率化

宿泊予約システムは、宿泊施設の予約ページや管理ページを構築するためのシステムです。宿泊予約システムを導入することで、予約の受付から管理、売上や顧客情報の分析までを一元的に行えるようになります。
従来は電話やメールで受け付けた予約を紙や表計算ソフトで管理していたため、ダブルブッキングや情報の入力ミスといったトラブルが起きやすい課題がありました。
しかし宿泊予約システムを利用すれば、予約ページを自動的に作成し、空室状況をリアルタイムで反映できるため、こうしたミスを防止できます。この記事では、宿泊予約システムの選び方を交えて、おすすめの宿泊予約システムを紹介します。
宿泊予約システムは機能・操作性・コストで選ぶ

宿泊予約システムを選ぶときは、宿泊施設に本当に合ったものを導入できるかどうかです。宿泊予約システム選びでは以下のポイントを確認する必要があります。次の章では、それぞれのポイントを詳しく解説します。
【重要なポイント3つ】
- ニーズに合う機能があるか
- ユーザーが使いやすいか
- コストは適切か
【その他の比較ポイント】
- デザインの自由度は高いか
- 周辺業務も効率化できるか
- サポート体制は充実しているか
- セキュリティ対策は万全か
宿泊予約システムの選び方で重要な3つのポイント

宿泊予約システムを導入する際に最も重要なのは、自社の施設に合ったシステムを選べるかどうかという点です。以下では、宿泊予約システムの選び方で重要な3つのポイントを詳しく解説します。
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宿泊予約システムの選び方で重要な3つのポイント
ニーズに合う機能があるか
宿泊予約システムを選ぶうえでまず確認すべきことは、自社のニーズに合った機能が備わっているかどうかです。宿泊予約システムに多くの機能が搭載されていても、それが自社に必要なものでなければ意味がありません。
以下では、宿泊予約システムの特に注目したい機能について詳しく解説します。
サイトコントローラー連携
複数の予約サイトを利用している宿泊施設にはサイトコントローラー連携が必須です。サイトコントローラーとは、複数の宿泊予約サイトに掲載している部屋情報や料金を一括で管理できるシステムのことです。
連携できない場合、それぞれのサイトで手作業で在庫や料金を更新しなければならず、時間がかかるうえ、オーバーブッキングが起きるリスクも高まります。サイトコントローラー連携があれば、予約が入ると自動で在庫が反映され、作業の手間を大幅に削減できます。
スタッフの業務負担を減らすとともに、正確でスムーズな予約管理が可能となり、顧客満足度の向上にもつながります。
事前決済機能
宿泊予約システムにおいて事前決済機能は大きなメリットをもたらします。事前決済機能とは、予約の時点で宿泊料金をクレジットカードなどで決済できる仕組みのことです。
事前決済機能によって、施設側は無断キャンセルや当日キャンセルによる損失を減らせるため、収益の安定につながります。
一方でお客様にとっても当日の支払い手続きを省略でき、スムーズにチェックインできるという利便性があります。特に海外からの利用客やビジネス利用の宿泊客には喜ばれる機能です。
多言語対応
海外からのお客様や外国人スタッフが関わる施設にとって、多言語対応は必須機能です。多言語対応の宿泊予約システムを導入することで、利用者が自分の母国語で予約画面を利用できるため、予約完了率が格段に上がります。
例えば、英語や中国語、韓国語など複数の言語に対応していれば、インバウンド需要をしっかり取り込むことができ、集客の幅が広がります。また、管理画面自体が多言語対応していれば、外国人スタッフも業務に参加しやすくなり、社内の効率化にもつながります。
多言語に対応しているかどうかは導入前に確認すべきポイントであり、多言語機能があるかないかでグローバル展開の可能性が大きく変わってきます。
マーケティング機能
宿泊予約システムに搭載されているマーケティング機能は、リピート率の向上や新規顧客の獲得に役立ちます。マーケティング機能を活用することで、顧客との接点を増やし、予約のリピートや口コミによる集客が期待できます。
単に予約を受け付けるだけでなく、継続的に顧客関係を強化できるのがマーケティング機能の大きな魅力です。マーケティング機能を活用できるかどうかで、売上の伸びが大きく変わります。具体的な機能としては以下のようなものがあります。
- メール配信機能
- クーポン発行機能
- 顧客データ分析
ユーザーが使いやすいか
宿泊予約システムを選ぶ際には、ユーザーが使いやすいかどうかを必ず確認しましょう。結論から言えば、予約画面が複雑で分かりにくいとお客様は途中で操作をやめてしまい、予約数が減少してしまいます。
特にスマートフォンからの予約が増えている近年では、直感的に操作できるシンプルなデザインが求められます。また、操作性が悪いとフロントスタッフの業務効率も下がり、ミスの発生につながる可能性があります。
そのため、デモ画面や無料トライアルを通じて実際の使い勝手を確認することが大切です。
他のチャネルと連携できるものも
SNSやLINEなど他のチャネルと連携できる宿泊予約システムは、集客力をさらに高めることができます。最近は、公式サイト以外にもInstagramやLINEなどのコミュニケーションツールを使って、予約を受け付けられるシステムが増えています。
他のチャネルと連携できることにより、お客様は普段使い慣れたアプリから簡単に予約が可能になるため、予約ハードルが下がり結果的に予約数の増加につながります。
また、SNSと連携することで施設の最新情報やキャンペーンを拡散でき、マーケティング効果も期待できます。こうした連携機能は、特に若い世代やインバウンド顧客を取り込む際に効果的であり、今後の集客戦略において重要な役割を果たすでしょう。
コストは適切か
宿泊予約システムの費用には、初期費用と月額利用料があり、施設の規模や必要とする機能によって大きく異なります。小規模施設であれば、低コストで導入できるプランが向いており、大規模ホテルの場合は高機能かつ多人数で利用できるプランが必要です。
大切なのは費用対効果を見極めることです。単に安さだけで選ぶと機能不足で使い物にならないこともありますが、反対に高額すぎても無駄な支出となります。
導入前に料金体系をしっかり確認し、自社の運営スタイルに合った費用感のシステムを選ぶことが失敗を防ぐカギとなります。
宿泊予約システムのその他の比較ポイント

宿泊予約システムを選ぶ際には機能・操作性・コストだけでなく、その他の比較ポイントにも目を向けることが大切です。ここからは、宿泊予約システムを選ぶ際のその他の比較ポイントについて詳しく解説します。
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宿泊予約システムのその他の比較ポイント
デザインの自由度は高いか
宿泊予約システムを選ぶ際には、デザインの自由度が高いかどうかを確認することが重要です。宿泊予約システムに自社のブランドカラーや雰囲気を反映できると、信頼感や洗練された印象に直結します。
例えば、シンプルな予約フォームしか用意できないシステムだと、施設の公式サイトのデザインと統一感がなくなり、顧客に違和感を与えてしまう可能性があります。
一方、ロゴや色合いを自由に設定できたり、写真やレイアウトを柔軟に変更できたりするシステムであれば、施設の魅力を最大限に表現できます。特に高級ホテルや個性的な宿泊施設では、デザインがブランド力を左右する大きな要素となります。
そのため、導入前にはデザインカスタマイズがどこまで可能かを確認すべきです。
周辺業務も効率化できるか
宿泊予約システムは、予約管理以外の業務も効率化できるかを確認することも重要です。宿泊施設の運営は単に予約を受け付けるだけではなく、チェックインや清掃のスケジュール管理、売上や在庫の把握など、多くの業務が同時に動いています。
そのため、予約システムが他のツールと連携できるかどうかで、日々の作業の負担が大きく変わります。例えば、自動チェックイン機と連携できるシステムなら、お客様はフロントに並ばずにスムーズにチェックインでき、スタッフの手間も大幅に減ります。
また、ホテル管理システム(PMS)と連携できる場合、宿泊者情報や会計情報を一括で管理できるため、入力作業の二度手間を防げます。つまり、予約システムを選ぶ際は予約管理だけでなく、周辺業務も効率化できるか確認することが大切です。
サポート体制は充実しているか
宿泊予約システムを安心して運用するためには、サポート体制が充実しているかを必ず確認する必要があります。システムの不具合や操作上の不明点は、宿泊施設の運営に直接的な影響を与え、最悪の場合は予約の取りこぼしや顧客の不満につながる可能性があります。
宿泊予約システムが深夜に停止してしまった場合でも、24時間体制のサポート窓口があれば迅速に復旧できます。また、初めてシステムを導入する施設にとっては、設定方法や操作マニュアルの提供、研修サポートがあるかどうかも大切です。
サポートが充実しているかどうかは、公式サイトの情報だけでなく、口コミや導入事例を参考に確認することがおすすめです。
セキュリティ対策は万全か
宿泊予約システムを選ぶ際には、セキュリティ対策が万全かどうかを確認しましょう。宿泊予約システムは、氏名・住所・電話番号・クレジットカード情報といった顧客の重要な個人情報を取り扱うため、情報漏洩のリスクが高い分野でもあります。
もし万が一情報が漏洩すれば、施設の信用を失うだけでなく、法的な責任や損害賠償が発生する可能性もあります。そのため、システムがSSL暗号化通信を採用しているか、定期的なセキュリティチェックや脆弱性対策が実施されているかを確認することが必要です。
また、アクセス権限の管理や不正アクセスを防止する仕組みが備わっているかどうかも重要です。
おすすめの宿泊予約システム13選
ここがおすすめ!
- 専門知識不要の直感的な操作性で、簡単にホームページ作成・更新が可能
- 追加料金なしでイベント予約機能が利用でき、様々な業種・用途で活用できる
- スタンダードプランは電話サポート付きで安心
ここが少し気になる…
- 予約機能にリマインダーや顧客自身でキャンセルできる機能はない
ここがおすすめ!
- 「自由受付タイプ」で24時間いつでも空いている時間に予約が可能
- 「事前設定タイプ」は事前に細やかな設定が行えて、スクールやイベント予約にも便利
ここが少し気になる…
- 必要な機能はほぼ揃っているが外部連携機能は少なめなので、他サービスと連携して管理したい場合には不向き
サイボウズ株式会社
kintone

ここがおすすめ!
- データ管理機能とコミュニケーション機能により業務の効率化を図れる
- 外部連携機能も充実しており、予約管理や電子契約サービスなどもスムーズに使える
- 部署や業種を問わずマルチに利用できる
ここが少し気になる…
- 基本はデータやコミュニケーション機能がメインとなるため、予約管理のみを行いたい場合には不向き
-
カウントを付与することで、メールアドレスを持っていない社員へも組織からの情報配信を一元的に行うことができるようになった。メールでは既読になっているか確認できない問題もあったが、リマインダー機能により、閲覧されていない社員にはアラートを自動配信することで情報の抜け漏れを防げるようになった。
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各種excelでそれぞれが記入していたところ、クラウド上で誰もが素早く情報共有されるようになりました。発注書や業務日報、入出庫管理について情報をCSVで簡単に出力できるのでデータ分析もしやすかったです。
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部署ごとに異なる申請・報告フローを一元化し、進捗可視化が一目瞭然になりました。 ノーコードで画面・項目を自在にカスタマイズでき、開発依頼不要で運用変更にも即対応できる点も魅力です。データ集計やレポート出力も自動化でき、業務スピードと透明性が大幅に向上しました。
株式会社リザーブリンク
ChoiceRESERVE
ここがおすすめ!
- 複数拠点にも対応しており、会場規模や接種者により受付可能枠の設定も可能
- セキュリティ対策も万全で、機能も充実
- 専用の管理カレンダー機能を利用すればインターネットとコールセンター間の予約も一元管理も行える
ここが少し気になる…
- 3万円の初期費用が必要となり、大企業向けプラン以外は月額2万円のみのプランと限られている
株式会社コントロールテクノロジー
RESERVA

ここがおすすめ!
- 約3分で設定が完了し、予約サイトを開設したらすぐに利用ができる
- 無料プランを含む5つのプランの用意があり、個人・事業主から官公庁・大学・施設運営など幅広く対応
ここが少し気になる…
- プランによっては利用できる機能がかなり限られており、プランの変更を検討する必要がある
ここがおすすめ!
- オリジナル機能の追加や外部システム連携といった自社にあわせたカスタマイズが可能
- 200業種以上の実績があり、自治体や官公庁・グローバル企業といったあらゆる業種に対応している
ここが少し気になる…
- 決済サービスは有料オプション扱い
SuperSaaS B.V.
SuperSaaS

ここがおすすめ!
- 34言語対応で世界20万社以上が利用する信頼性
- 幅広い業種に対応できる柔軟なカスタマイズ機能を提供
- 無料プランのほか、予約数に応じた10段階の有料プランから最適なプランを選択できる
ここが少し気になる…
- 電話サポートがなく、FAQやチュートリアルを参照しての自己解決が必要
iSELECT株式会社
Direct Reserve

ここがおすすめ!
- 月額3,000円で予約・リマインダー・メルマガ配信などの基本機能が利用可能
- 7種類の予約形式から店舗にあった方法を選べる
- 管理画面・ユーザー画面共に直感的なUIで使いやすい
ここが少し気になる…
- 初期費用が必要で、標準版では機能制限が多い
ここがおすすめ!
- さまざまな業種に対応した低価格な予約システム
- 管理画面から簡単に予約内容を設定でき、数十分で導入可能
- 予約受付ページは、PC・モバイルどちらにも対応
ここが少し気になる…
- 予約ページ画面はシンプルで、カスタマイズには対応していない
株式会社コネクター・ジャパン
リピッテホテル

ここがおすすめ!
- LINEから最短10秒で予約が完了し、顧客の利便性向上
- 顧客情報に基づいたLINEメッセージの配信でリピーターを育成できる
- よく利用する部屋やプランなど、顧客の好みを詳細に管理
ここが少し気になる…
- LINE公式アカウントの運用が必須で、顧客もLINEを利用している必要がある
株式会社セレクトタイプ
SELECTTYPE
ここがおすすめ!
- 予約管理機能だけでなく、予約サイトやフォームに役立つ機能を搭載
- マルチデバイスにも対応しており、より手軽かつ身近な利用を望める
- 決済方法が充実しており、サブスクリプション販売にも対応
ここが少し気になる…
- 機能が豊富な分、使わない機能も出てきてしまい持て余す場合も
株式会社ビヨンド
EDISONE予約
ここがおすすめ!
- 状況に応じて、プラン変更が当日でもできる
- 9種類の専用予約テーマから選べるため、さまざまな業種にマッチ
- 簡単設定で、パソコンに不慣れな方も使いやすい
ここが少し気になる…
- 標準決済で対応しているクレジットカードは、VISAとMasterCardのみ
株式会社ASJ
eReserve
ここがおすすめ!
- Zoomが連携でき、オンライン講座にも使用できる
- 予約情報をGoogleカレンダーに同期できので、手元の端末でも確認可能
- WordPressの導入により、好みのサイトにカスタマイズしやすい
ここが少し気になる…
- 初月の基本料金は無料になっても、完全無料で試せるわけではない
宿泊予約システムを導入する際の注意点

結論から言えば、宿泊予約システムを導入する際には利便性や効率化の効果だけでなく、運用面での注意点も事前に理解しておくことが重要です。以下では、宿泊予約システムを導入する際の注意点について詳しく解説します。
システムトラブルのリスクがある
宿泊予約システムを導入する以上、システムトラブルのリスクが避けられないことを前提に考えておく必要があります。信頼性が高く、多くの宿泊施設で導入されているシステムであっても、予期せぬ障害やネットワークエラーが発生する可能性はゼロではありません。
例えば、インターネット回線が不安定になると、クラウド型のシステムは一時的に利用できなくなり、予約情報の確認や新規受付が滞ってしまいます。
また、サーバートラブルやメンテナンスによって、データにアクセスできない状況が発生することもあるでしょう。その場合、顧客からの問い合わせに即座に対応できず、信頼を失う可能性もあります。
そのため、導入前には障害発生時のバックアップ体制やサポート窓口の有無を確認しておくことが大切です。
スタッフの習熟に時間が必要になる
新しい宿泊予約システムを導入した場合、スタッフの習熟に一定の時間が必要になることを理解しておく必要があります。どれほど直感的に操作できるシステムであっても、これまで使っていた方法とは異なるため、慣れるまでの間は操作に戸惑うことは避けられません。
特に年齢層の幅が広いスタッフが勤務している施設では、ITツールに不慣れな人が操作を覚えるまで時間がかかることもあります。この課題を乗り越えるためには、導入時に研修やマニュアルの整備を行い、全スタッフが安心して使える体制を整えることが重要です。
また、試験運用期間を設けて少しずつ移行することで、混乱を最小限に抑えることができます。
まとめ

宿泊予約システムは宿泊施設にとって欠かせない存在であり、業務効率化や売上向上、顧客満足度の改善に大きく貢献するツールです。
予約情報を一元管理できるだけでなく、サイトコントローラー連携や事前決済、多言語対応、マーケティング機能などを活用することで、利便性と集客力の大幅な向上に繋がります。
一方で、システムトラブルのリスクやスタッフの習熟に時間が必要になるといった注意点もあるため、導入前に十分な準備を整えておくことが求められます。
本記事で紹介した選び方や注意点を参考に、自社のニーズに合った最適なシステムを導入し、宿泊業務の質を向上させていきましょう。