IT転職で効果的な自己PRとは?転職成功につながる作り方を解説

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  • 未経験者の場合、学習意欲や人柄などをアピールすることでIT転職を成功させやすい
  • 経験者の自己PRでは、実績や経験期間を具体的に示せると効果的である
  • 自己分析や企業研究を行い、転職先が求める要件に合ったスキルをアピールする

効果的な自己PRができれば、未経験者でもIT業界に転職可能です。また、経験者もアピールすべきポイントを押さえることで希望の企業に転職できる可能性が高まります。この記事では、IT転職を成功させるための自己PRの作り方や必要なスキルなどについて解説します。

目次

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  1. 効果的な自己PRでIT転職を成功させよう
  2. IT転職の自己PRでアピールすべきポイント
  3. IT転職を成功させるための自己PRの作り方
  4. IT転職における自己PRで役立つスキル・経験
  5. まとめ

効果的な自己PRでIT転職を成功させよう

転職活動における自己PRとは、応募先企業に自分の強みや長所を伝えて、入社後にどのような活躍ができるかをイメージしてもらうことです。効果的な自己PRにより、採用の判断を後押しできます。

特にIT業界は深刻な人手不足が続いているため、未経験からの転職も不可能ではありません。しかし、競争率も高いことから内定を勝ち取るには、企業に「採用したい」と思わせるような自己PRが重要となります。

本記事では、IT転職における効果的な自己PRの方法について解説します。経験者はもちろん、未経験からIT業界への転職を目指す人もぜひ参考にしてください。

IT転職の自己PRでアピールすべきポイント

IT転職で自己PRすべきポイントは、未経験者と経験者によって違います。ここでは、未経験者と経験者に分けて、IT転職の自己PRでアピールすべきポイントを解説していきます。

IT転職の自己PRでアピールすべきポイント

  1. 未経験者の場合
  2. 経験者の場合

未経験者の場合

IT転職において、未経験者はポテンシャル採用される傾向が高いです。ポテンシャル採用とは、応募者の人となりを参考に、将来的に自社で活躍できそうな人物を採用する手法です。

具体的には、「学習意欲や探求心」「人柄や性格」「前職の経験や取得した資格」が評価ポイントとなります。それぞれのポイントについてみていきましょう。

学習意欲や探究心

IT転職においては即戦力を求められる傾向があり、小規模なIT企業では教育体制が整っていないこともあります。また、IT業界はトレンドの移り変わりが早く、クライアントの高い要求にこたえるには、常に勉強し続ける姿勢が必要です。

つまり、企業は自力で努力して成果を出せる人物を求めており、そのニーズを満たすには学習意欲や探求心の高さをアピールすることが大切です。

前職でどのような課題にぶつかり、どう解決してきたかを具体的に語ることで、努力や忍耐力をアピールできるでしょう。また、IT転職に向けて現在どのような勉強をしているかを伝えるのも効果的です。

人柄や性格

性格や人となりは、その人が入職後、どのような働きぶりを見せるかを想像する重要な手掛かりとなります。有用な人物であると印象付けるためにも、企業が求める人物像にマッチした人となり・性格のアピール方法を考えましょう。

例えば、「好奇心が強い」という性格は、勉強熱心なイメージを与えることができ、新しい事業を積極的に開拓していくような期待を応募先に抱かせられます。なお、人柄や性格のアピールは、応募者が自分を客観視できていることの証明にもなります。

端的に答えられない場合は、自己分析が不十分と判断される恐れがあるため、的確かつ簡潔に答えられるように準備しておきましょう。

前職の経験や取得した資格

応募先が求めるスキルに関連した経験や資格をアピールすることで、未経験ながら即戦力としての能力を買われる可能性があります。また、転職に向けて必要な資格の勉強をしている場合は、即戦力としての技術だけでなく、転職への熱意もアピールできます。

なお、IT職種では、IT分野以外での資格・経験・スキルが求められることも多いです。例えば、チームと連携するためのコミュニケーション能力やタスク管理、マネジメント能力が高く評価されることもあります。

前職でこのようなスキルを習得した場合は、その経験を添えてアピールしましょう。

経験者の場合

IT経験者の転職では即戦力を期待されるため、「今何ができるか」「それを活かして入職後にどう貢献できるか」を具体的にアピールすることが大切です。ここでは、IT経験者が自己アピールすべきポイントについて解説します。

実績や経験

実績や経験は、応募先がその人のスキルやポテンシャルを推し量るうえで重要なポイントです。これまでの実績や開発経験について、具体的な数字を交えながらアピールしましょう。例えば、次のような事柄が代表的です。

  1. 携わったプロジェクトの数・規模
  2. 担当した工程・業務内容
  3. 成果(アクセス数の伸び率・売上増加額・業務効率の向上率など)

特に最先端技術での実績や希少価値の高い実務経験は、選考でプラスに評価されやすいため、数・経験が少なくてもアピールしましょう。

また、上記のような実績・成果を出すために努力したことや、課題にぶつかったときの解決方法も簡単に添えると、職務に対する姿勢をアピールできます。

経験期間

経験期間は実績・経験の豊富さを裏付ける根拠になります。特にITエンジニアとして長い経験を持つ応募者は、入職直後から即戦力としての活躍に期待できることから、歓迎される傾向にあります。

選考でアピールしたいスキルに説得力を持たせるためにも、担当した技術分野や業務ごとに、具体的な経験期間を伝えましょう。あわせて、新しいIT技術の習得にも積極的な姿勢を示すことで、応募先に好印象を与えられます。

IT転職を成功させるための自己PRの作り方

効果的な自己PRを行うためには、押さえるべきポイントが複数あります。ここからは、IT転職を成功させる自己PRの作り方について、具体的に解説していきます。

自己分析を行う

効果的な自己PRをするには、自分の長所・短所・適性について正しく把握する必要があります。これまでの経験をもとに、自分の価値観や思考傾向を振り返り、強みとなる部分や強調すべきポイントを整理しましょう。

具体的には、担当した業務や実績を時系列で整理したうえで、培ったスキルや経験を洗い出します。客観的に自分の経歴を振り返ることで、漠然と把握していた自身の個性や特性を強みとして認識しやすくなります。

企業のニーズに合わせる

自己PRは、企業が求める人物像にあわせて調整しましょう。例えば、チーム連携を重視する企業の場合は、コミュニケーション能力が高い人物を求める傾向があります。

この場合、「1人でもくもくと作業をするのが好き」という自己PRは、企業が求める人物像に見合わないため、選考で不利になる恐れがあります。例えば「傾聴力がある」のように、他者を尊敬する姿勢をアピールすべきでしょう。

このように自己PRでは、企業が求めるスキルや人物像を理解した上で、強調すべきポイントを変える必要があります。企業ごとのニーズに素早く対応できるよう、複数のバリエーションの自己PRを準備しておくのがおすすめです。

PREP法やSTAR法を活用する

効果的な自己PRをするには、簡潔な内容でかつ強調したい部分にスポットがあたるような表現方法が求められます。そして、何を強調したいかに合わせて「PREP法」と「STAR法」を使い分けるのがおすすめです。

ここからは、自己PRを論理的に整理して伝えるための手法である「PREP法」と「STAR法」について解説します。

PREP法

PREP法とは、自分の意見・主張を強調したい場合に適した手法です。次のような構成で論理を展開させます。

  1. Point(結論):自分の主張・結論
  2. Reason(理由):そう考える理由
  3. Example(具体例):主張の根拠となるエピソード・事例
  4. Point(結論):自分の主張・結論

最初に自分の主張・結論を打ち出し、その理由を述べたうえで、最後にもう一度同じ主張・結論を繰り返すのがPREP法の特徴です。話を簡潔にまとめることができ、主張・結論が明白なため、話に説得力を持たせやすいのがメリットです。

PREP法は、「あなたの強みを簡単に教えてください」「性格を一言で表わしてください」などのように、自分のスキルや人となりを端的に伝えたい場面に向いています。

STAR法

STAR法は、過去の具体的なエピソードや事例によって得た結果を強調したい場合に適しています。次のような手順で論理を展開させます。

  1. Situation(状況):問題が発生した状況
  2. Task(課題):その状況で解決すべき課題・達成すべき目標
  3. Action(行動):課題解決に向けて具体的に取った行動
  4. Result(結果):自分の行動によって得られた結果

STAR法は話に具体性があるため、自分の人となりについて理解してもらいやすいのがメリットです。ただし、前置きが長いと結論(Result)のインパクトが弱くなる恐れがあるため、そこに至るまでのストーリーはコンパクトにまとめることが大切です。

STAR法は、「これまで一番苦労した経験」「学生時代に力を入れたこと」など、転職者の経験や行動を答える質問に向いています。

面接では自身の価値観も伝える

基本的に、面接では履歴書に書いた自己PRをもとに話しをします。口頭の回答と履歴書の内容に乖離がある場合は、信用性に欠ける人物と判断される恐れがあるため、必ず履歴書の内容と一致させましょう。

その上で面接では、履歴書に書いた内容をさらに膨らませることが大切です。履歴書の限られたスペースだけでは伝えきれないような自身の価値観や、これまでのスキル・経験を活かして入社後にどのように応募先に貢献できるかを具体的に説明しましょう。

オリジナリティのある内容にする

自己PRは自分らしさを出すことが大切です。応募先はたくさんの転職希望者の面接を経験してきているため、ありふれた自己PRでは印象に残らない恐れがあります。

例えば、インターネット上で多数公開されている自己PRの例文をそのまま転用するのは止めましょう。ひな形として利用するのは問題ありませんが、自分なりの意見や具体的なエピソードに置き換えて、説得力を持たせることが大切です。

他の転職希望者と差別化を図った自己PRをするためにも、入念に自己分析しておく必要があります。

冗長な内容にならないようにする

自己PRは、ポイントを絞って簡潔にまとめるのが基本的なルールです。例えば、長い文章や冗長な内容は伝えたい部分がぼやけてしまい、要点が相手に伝わらない可能性があります。そのため、履歴書の自己PRは200文字〜300文字程度でまとめるのが適量です。

また、アピールポイントが多すぎる場合も、自分のどこを見て欲しいのかが伝わりづらくなります。アピールポイントは、履歴書の場合は1個、面接では多くとも3個に留めましょう。

ただし、応募先の傾向に合わせてアピールポイントを変える必要があるため、実際には答えなくても、4〜5個ほどバリエーションを用意しておくことが望ましいです。

志望動機との一貫性を持たせる

自己PRは、志望動機と連動させた形で伝えましょう。具体的には「自分の強みは○○である」「その強みを活かして御社で△△の仕事に携わりたい」のような論理展開が大切です。

自己PRと志望動機に一貫性を持たせることで、採用側はその人物が入職後にどのような活躍・貢献をするのかを具体的にイメージしやすくなります。

反対に自己PRと志望動機が乖離している場合、志望動機で語った目標やビジョンを本当に達成できるのかという疑念を持たれやすいです。両者の乖離を防ぐためにも、自己PRを軸にして志望動機を組み立てましょう。

IT転職エージェントを活用する

効果的な自己PRに不安がある場合は、IT転職エージェントの利用を検討しましょう。IT転職エージェントとは、専任のエージェントがついて一貫した転職支援を行うサービスです。

具体的には、転職希望者のスキルや志向に合わせた求人紹介から、履歴書添削・模擬面接といった選考対策、内定獲得後の条件交渉など、転職活動をワンストップでサポートしてもらえます。

履歴書の作成段階からアドバイスを受けられるため、初めての転職活動で自己PRの書き方が分からない人でも心強いです。また、企業ごとに対策された自己PRのポイントを教えてもらえる可能性が高く、スムーズな内定獲得にも期待できます。

【2025年最新】IT転職エージェントおすすめ22選を徹底比較!強みや特徴・選び方のポイントも解説

IT業界への転職を成功させるには、IT転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントを利用すれば、キャリアアドバイザーが企業選びから選考までサポートしてくれます。この記事では、IT転職エージェントの利用メリットや選び方を交え、おすすめのエージェントを紹介します。

IT転職における自己PRで役立つスキル・経験

IT職種は細分化されており、それぞれ親和性の高いアピールポイントは異なりますが、次のようなスキル・経験はどのIT職種でも役に立ちます。IT未経験でも習得できるスキルもあるため、自分に当てはまるかどうか一度確認してみましょう。

ここでは、IT転職における自己PRで役立つスキル・経験について解説します。

コミュニケーションスキル

基本的に、コミュニケーションスキルは全ての職種のITエンジニアに必要です。ITエンジニアはさまざまな人と関わる職種であり、円滑な人間関係を築くことが求められるためです。

具体的には、チームメンバーへのこまめな報告や相談、協力して業務に取り組むための社交スキルが求められます。また、上位エンジニアはクライアントからの問い合わせ・クレームに直接対応する機会も多いため、傾聴力や提案力が不可欠です。

このようなコミュニケーションスキルがある人は、ITエンジニアとして誰からも信頼してもらいやすくなります。前職・現職でチームとして働いていた人は、このようなスキルが自然と身に付いている可能性が高いでしょう。

マネジメント経験

IT転職においては、リーダーやマネジメントの経験は有利に働く可能性が高いです。慢性的な人材不足を抱えるIT業界では、特にチームとプロジェクトをまとめあげるマネジメントスキルを持つ人材の需要が高いためです。

例えば、リーダーシップやプロジェクト管理スキル、問題解決能力を有する人材は、マネジメント職として歓迎されやすい傾向にあります。また、人手不足解消のために人材育成要因を求める企業も多く、後輩育成の成功経験がある人は選考を優位に進めやすいです。

なお、マネジメントスキルとあわせてIT知識も豊富な人材は、IT転職市場において、特に希少価値が高いとされています。IT未経験のリーダー・マネージャークラスは、自己学習でのITスキル習得を目指すのがおすすめです。

集中力・体力

プログラミングがメインの業務であるITエンジニアは、長時間パソコンに向かって単調な作業を何度も繰り返す職種です。集中力に欠ける人は苦痛を感じやすく、バグやミスの見落としリスクも高いといえます。

また、納期間近などは突発的な対応を求められることが多く、深夜や休日まで作業を余儀なくされることもあります。最近は働き方改革を進めるIT企業も多いですが、緊急時の長時間労働にも対応できる体力が必要でしょう。

集中力・体力はそれだけで自己PRポイントになるだけでなく、自己管理ができている人物という印象も応募先に与えられます。IT未経験者でもアピールできるスキルのため、日頃から鍛錬しておくのもおすすめです。

セキュリティに関する知識

サイバー攻撃やウイルス感染といった脅威が増している現在、セキュリティ知識やコンプライアンス意識が高い人材は、どこのIT企業でも歓迎される傾向にあります。自社やクライアントの情報資産を守りながら、安全なプロジェクト達成が見込めるためです。

ITセキュリティに関する資格には、「情報処理安全確保支援士試験」「 情報セキュリティマネジメント試験」などがあります。また、「情報処理技術者試験」はセキュリティを含めた全般的なIT知識を取得できるため、特にIT初心者におすすめです。

IT転職を有利に進めたい場合は、上記のような資格の取得を検討するのもおすすめです。

まとめ

IT転職において自己PRとは、応募先に「この人を採用した場合に自社にどのようなメリットがあるのか」をイメージしてもらうための手段です。自分のこれまでの経験を振り返り、スキルや強みを洗い出した上で、アピールすべきポイントを整理しましょう。

IT未経験者と経験者ではアピールすべきポイントが異なるため、経歴に合わせたアピールポイントの選定が重要です。あわせて、企業ニーズに合ったアピール方法や、簡潔かつ論理的な伝え方といったテクニックも身につけましょう。

自分の自己PRポイントが分からないという場合は、IT転職エージェントの利用もおすすめです。一貫した転職支援により、自分の強みの洗い出しから効果的な伝え方までアドバイスをもらえる可能性が高く、スムーズな選考通過に期待できるでしょう。

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