おすすめの商標登録代行|利用メリットや費用、選び方も解説

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- 商標登録代行を利用することで、時間と手間のかかる商標登録業務を迅速化できる
- 商標登録代行にはオンラインサービスの他、弁理士事務所や国際特許事務所がある
- 商標登録代行に依頼する際は、対応可能な業務・事前調査の質・費用などを確認する
商標登録代行とは、特許庁への商標出願を依頼できるサービスです。専門業者に代行してもらうことで、時間と手間のかかる商標登録業務を迅速化できます。この記事では、おすすめの商標登録代行や利用メリット、選ぶ際のポイントなどを解説します。
目次
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商標登録代行とは

商標登録代行とは、特許庁への商標出願を代行するサービスです。「オンラインサービス型」のほか、「弁理士事務所型」「国際特許事務所型」などさまざまなタイプがあり、煩雑な商標出願もミスなくスピーディに行えます。
商標登録代行によって、対応可能な業務や事前調査の質、費用が異なるため、自社の予算やニーズに合った代行会社を選びましょう。本記事では、商標登録代行を利用するメリットや代行会社の選び方のポイントなどを解説します。
そもそも商標登録とは
商標登録とは、事業で使用する商品・サービスの名称やロゴを特許庁に登録して「商標権」を得ることです。商標権を得ると、その商品名・ロゴは自社しか使えなくなるため、他社との差別化を図ることにつながります。
商標登録では、まず特許庁に商標出願をして審査を受ける必要があります。審査通過後に登録料を納付して、はじめて商標権の獲得の運びとなります。
なお、商標出願には先行調査や膨大な書類作成といった煩雑な工程があり、特に知的財産権の知識がない場合は、正確な対応が難しいです。出願ミスの防止や商標登録までの期間を短縮するために、商標出願のプロである商標登録代行を利用するのが一般的です。
商標登録代行に依頼できること

依頼できる業務は商標登録代行会社によって異なるものの、一般的には次のような業務に対応しています。
- 事前調査
- 商標出願
- 商標登録(登録料の納付)
- 登録後の権利侵害や期限管理などのサポート
- 登録拒絶時の対応
商標登録に必要な調査や手続きに加えて、登録後のサポートまで一貫して行う代行会社も少なくありません。また、特許庁に登録を拒絶された場合に、代替案の立案や特許庁へ提出する意見書の作成を代行する代行会社もあります。
特に事前調査や登録後の権利侵害の対応には、法的知識が必要であるため、プロである代行会社に任せられるのは大きな安心感を得られます。
商標登録代行を利用するメリット

商標登録代行の利用によって、商標登録の対応にかかる社内の負荷を大幅に軽減できます。ここでは、商標登録代行を利用するメリットを解説します。
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商標登録代行を利用するメリット
スピーディーに商標調査ができる
商標登録代行に依頼することで、自社で出願するよりもスピーディーに商標調査を行えます。商標登録までにかかる時間を大幅に短縮できるため、社内における業務負荷を格段に軽減できます。
商標調査とは、自社が使用したい商品名やロゴが他社ですでに登録されていないかや、公序良俗に反しないかを調べるものです。他社への権利侵害を回避しつつ、登録拒絶の可能性が高い出願を減らすために必須の工程です。
商標調査では大量の検索が必要であり、商標出願の中でも最も時間がかかります。しかし、商標登録代行に依頼すれば最短1〜2日で調査が完了する場合もあるため、スピーディーな出願が可能になり、結果として自社の優位性の維持にもつながります。
高精度な調査ができる
商標調査を商標登録代行に依頼することで、高精度な調査結果を得ることができ、商標登録の成功率も高まります。また、登録拒絶に伴う再調査や意見書の作成といった無駄な時間・手間を削減でき、迅速な商標調査が可能です。
商標登録を成功させるには、審査基準を正確に理解することが大切です。その点、商標登録代行会社は実績をもとに審査基準を満たした商標調査を行うため、登録拒絶や権利侵害の恐れのある出願を回避しやすくなります。
自社では気づけないようなリスクも正確に把握でき、スムーズかつスピーディーな商標登録が見込めるでしょう。他社と類似した商標登録を回避することで、登録後のトラブル防止にもつながります。
審査の通過率が上がる
商標登録代行会社の多くは、商標審査通過のためのノウハウを有しています。具体的には、自社が出願したい商標と他社の類似商標を比較し、差別化につながるような文字・デザインの変更などをアドバイスします。
その結果、1回の出願で審査に通過する可能性が高まり、再調査や再出願といった無駄な時間・手間を削減できます。仮に審査に落ちた場合でもその理由を調査し、対策した改善案を提示してもらえるため、自社内で対応する負担を減らせます。
商標登録代行の費用相場

商標登録代行の費用の内訳と相場は、以下のようになっています。
- 商標調査手数料:0〜30,000円
- 出願手数料:10,000円〜50,000円+印紙代12,000円
- 登録手数料:0円〜50,000円+印紙代17,200円(5年登録)
商標登録代行にかかる費用は、主に「手数料」と「印紙代」の2種類です。手数料の料金体系は代行会社によって異なるため、事前に確認しましょう。
また、印紙代の支払いは、出願時と商標登録時の2回必要です。なお、印紙代は登録区分や年数によって変動するため、手数料と併せて事前に代行会社に確認しておくことが望ましいです。
商標登録代行を選ぶ際のポイント

商標登録代行会社によって、タイプ・対応業務範囲・サービスの質などが異なります。以下の商標登録代行の選び方のポイントを押さえて、自社のニーズに合致した代行会社を選びましょう。
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商標登録代行を選ぶ際のポイント
タイプを選ぶ
商標登録代行は「オンラインサービス」「弁理士事務所」「国際特許事務所」の3タイプに大別されます。それぞれの特徴を理解した上で、自社のニーズに合わせて選びましょう。
オンラインサービス
オンラインサービスは、インターネット上で商標調査から商標登録までを完結できるサービスです。多くのサービスでは、出願したい商標の情報をオンライン上で入力するだけで、同一・類似商標を調査したうえで、出願書の作成、審査通過後の商標登録も行います。
オンラインサービスの商標登録代行は、代行会社との電話・メールのやり取りが不要で、オンライン上で全ての手続きが完了するのが特徴です。
最短当日の出願に対応しているサービスもあり、迅速な商標登録や、手軽に利用できる商標登録代行を探している場合におすすめです。
弁理士事務所
弁理士事務所のサービスは、弁理士によるサポートを受けられるのが特徴です。商標登録のプロである弁理士が商標調査から商標登録までを代行するため、質の高いサービスに期待できます。
例えば、事前の商標調査や適切な区分の決定などについて、豊富な知見を元にしたアドバイスを受けられるため、商標登録の成功率が高まります。
また、登録拒絶を受けた場合の対策や、登録後の権利侵害・期限管理といったアフターフォローまでを一貫して代行する事務所も多数あります。このように、商標登録に必要な対応を丸ごと委託したい場合におすすめです。
国際特許事務所
国際特許事務所は、海外での商標登録を視野に入れている場合におすすめです。各国の知財保護に関する法的知識に基づき、その国での安全かつ成功率の高い商標出願を手助けします。
複数の国で商標登録を行うには、マドリッド・プロトコル(マドプロ)といった独自の制度を利用するのが一般的です。また、類似商標の判断基準は国ごとに異なるほか、「使用主義」といった独自のルールを持つ国もあります。
これらにスムーズに対応するためには、各国の代理人と提携した代行会社の選定が望ましいです。海外における商標登録について総合的なサポートを受けることで、スムーズな商標登録に期待でき、無用なトラブルのリスクも減らせます。
必要な業務を依頼できるか
商標登録代行会社によって、依頼できる業務は異なります。例えば、商標調査のみを行う代行会社や、登録後のアフタフォローまで料金に含まれるサービスなど、対応は事業者ごとにさまざまです。
一般的には、対応範囲が広いほど費用も高額であるため、自社の予算を考慮した上で、必要な業務を依頼できるかどうか確認しましょう。「国際出願はオプション料金」のように追加料金が発生することもあるため、その点も確認が必要です。
事前調査の質は高いか
一般的に、事前調査の質が高いサービスほど、商標登録のスムーズな成功が見込めます。事前調査の質とは、多様な調査を行うかどうかを意味します。例えば、単なる文字の羅列だけでなく、「読み方」まで調査を行う代行会社が望ましいです。
特にアルファベット表記を利用する場合は、英語読みだけでなく、フランス語やイタリア語など、複数の読み方を想定した調査が重要になります。
このように、徹底した事前調査を行う代行会社であれば、1回の出願で商標登録に成功できる確率が高く、コストパフォーマンスが高いといえます。
審査の進捗を管理しやすいか
一般的に、商標登録の審査には6〜9ヶ月かかります。特に、商標登録代行に出願を依頼する場合は、今どのような進捗段階にあるのかを自社で把握しづらいため、審査の進捗管理がしやすいかどうかは、代行会社を選ぶ上で重要なポイントです。
例えば、オンライン上で書類の準備状況や出願状況が確認できると安心です。また、審査結果がすぐに分かるサービスであれば、登録拒絶の結果になった場合でもいち早く対応できます。
なお、商標登録では、通常よりも審査プロセスを迅速にできる「早期審査制度」があります。代行会社を選ぶ際は、審査の進捗管理のしやすさに加えて、早期審査制度の対応可否も確認すると良いでしょう。
費用は適正か
商標登録には、1類から45類までの「区分」があり、出願する区分数によって費用が変動します。一般的には登録したい区分数が多いほど権利の範囲が広がり、より自社のブランド力を高められます。
一方で印紙代に加えて、代行会社に支払う手数料も高額になるため、自社予算とのバランスを見極めることが大切です。自社に必要な区分数を明確にした上で、各商標登録代行会社ごとの手数料を確認し、予算に合致したサービスを選びましょう。
海外商標出願に対応しているか
海外でのビジネス展開を予定している場合は、将来的に海外商標出願が必要になります。海外での商標出願の対応可否は、代行会社によって大きく異なるため、事前に確認しておきましょう。
国内での商標出願に加えて、海外での出願にも一貫して対応できる代行会社であれば、手間や依頼費用の節約につながります。代行会社のWebサイトなどを参考に、海外商標出願の実績が豊富であるかを確認しましょう。
アフターサポートが充実しているか
商標登録代行を選ぶ際は、充実したアフターサポートを受けられると安心です。具体的には、「期限管理」や「権利侵害」への対応を行っている代行会社を選びましょう。
商標登録には10年の期限があり、商標権の維持を希望する場合は期限内の更新手続きが必要です。期限管理のサポートを行っている代行会社であれば、自社での管理コストを削減しつつ、更新漏れも回避できます。
また、自社の商標権を他社に侵害された場合は、差止請求や 損害賠償請求といった法的手続きが必要です。登録後の商標権の管理まで一貫している代行会社に依頼することで、権利を侵害された場合も迅速に検知・対応でき、自社ブランドの保護につながります。
おすすめの商標登録代行
a23s株式会社
クラウドリーガル
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ここが少し気になる…
- 申し込みには審査があり、年間契約の場合は途中解約は不可
その他の商標登録代行の選び方

商標登録代行を選ぶ際は、上記に加えて、次のようなポイントにも注目するのがおすすめです。特に「業務範囲」「業務の質」は、サービスのコストパフォーマンスを左右する重要なポイントのため、事前に入念なリサーチを行いましょう。
また、弁理士事務所であっても、得意とする業務分野は異なります。そのため、「商標登録の実績の豊富さ」も代行サービスを選ぶ上で重要です。その他の比較ポイントにも考慮しながら、自社の予算・ニーズに適した商標登録代行を探しましょう。
【重要なポイント3つ】
- 対応している業務範囲を確認
- 業務の質は高いか
- 登録商標を得意としているか(弁理士事務所に依頼する場合)
【その他の比較ポイント】
- 簡単な手続きで出願依頼できるか
- 料金体系・費用対効果を確認
- 代行実績は豊富か
まとめ

商標登録代行とは、特許庁への商標登録の出願を代行するサービスです。代行会社によって対応業務範囲は異なるものの、事前調査から出願、登録後のアフターサポートまで一貫して代行する場合もあります。
「オンラインサービス」「弁理士事務所」「国際特許事務所」などさまざまなタイプがあるため、それぞれの特徴を理解した上で、自社のニーズに合った代行会社を選ぶことが大切です。
本記事を参考に、自社が求めるサポートを提供する代行会社を選定し、煩雑な商標登録を効率化しましょう。