大企業におすすめの採用管理システム11選|選ぶ際のポイントも解説
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- 採用管理システムにより、大企業の採用活動全体が効率化され、ミスマッチを防止できる
- 採用人数が増えるほど法令違反のリスクが高まるが、システムによって遵守しやすくなる
- 大企業向け採用管理システムは、連携可能な媒体やセキュリティ対策などを確認して選ぶ
大企業の採用活動では、候補者の管理が複雑になりがちで選考に時間もかかります。採用管理システムを活用し、担当者の業務負担軽減と効率化を図りましょう。この記事では、大企業におすすめの採用管理システムや導入メリット、選ぶ際のポイントを解説します。
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採用管理システムで大企業における採用の課題を解決

採用管理システムは、求人・応募者・面接・選考を一元的に管理し、企業の採用活動を手助けするツールです。特に大企業は採用管理が複雑化しやすいため、採用管理システムの導入がおすすめです。
例えば、採用管理システムは、大企業の採用活動で起こりやすい以下のような課題の解決に役立ちます。

採用管理システムとは?機能やメリット・デメリット、選び方を解説
採用管理システムは、採用業務や採用に関する情報をデータ化して管理するシステムです。面接の設定や自動連絡などで作業を効率化でき、中小企業にもおすすめです。本記事では、採用管理システムをよく知らない方のために、機能やメリット・デメリット、選び方を解説しています。
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大企業の採用活動で起こりやすい課題
候補者の管理が複雑になる
大企業の採用活動で起こりやすいのが、候補者管理の複雑化です。大企業は採用人数が多いうえ、複数の求人メディアにまたがって求人を掲載するため、候補者ごとの情報やどの経路からの応募であるかが把握しづらくなっています。
その結果、候補者の見落としや対応漏れが起こるケースも少なくありません。しかし、採用管理システムは、利用している求人メディアや候補者の情報を1つのシステム上で管理できるため、このような課題の解決につながります。
日程調整に時間が取られる
面接の日程調整に大きな労力を割かれやすいのも、大企業における採用課題の一つです。日程調整では、多数の候補者と個別に連絡を取り、他社の選考日程にも配慮しながら、1人ずつ調整しなければなりません。
連絡や日程調整といったノンコア業務に時間がかかり、他のコア業務が後回しになるケースは多くみられます。その点、採用管理システムの中には、面接の日程調整や候補者への連絡メールの送信まで自動化できるものもあります。
ノンコア業務にかかる手間を削減できるため、候補者分析や選考といった本質的な採用業務への専念を可能にします。
採用コストがかさむ
大企業は応募者の数が多く、部署ごとに採用基準が異なることも少なくありません。連絡や調整のために選考期間が長期化すると、システムコストや採用担当者の人件費だけでなく、求人メディアへの掲載料金もかさみやすくなります。
採用管理システムは、採用の進捗や評価基準の標準化にも役立ちます。導入することで採用期間を短縮できる可能性があるため、各種コストの節約にもつながります。
ミスマッチが起こりやすい
大企業では、採用人数が多いだけに人材のミスマッチや内定辞退が起こりやすいのも課題です。原因として、候補者一人ひとりの見極めや内定後のフォローの不十分さが挙げられ、入社後に離職されるケースも少なくありません。
採用管理システムの多くは、求人分析や採用分析ができ、候補者の特性や人柄の可視化が可能です。過去の離職者データの分析によって、その傾向が高い候補者を選考の時点で把握でき、ミスマッチな採用の回避につながります。
また、内定後フォローまで一貫できるツールも数多くあります。上手に活用すれば、内定者の企業に対する満足度を高めて、内定辞退や採用後の離職を減らせる可能性があります。
大企業が採用管理システムを導入するメリット

採用管理システムを導入することで、複雑化しやすい大企業の採用活動を効率的に行えます。ここでは、大企業が採用管理システムを導入するメリットをみていきましょう。
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大企業が採用管理システムを導入するメリット
候補者や選考の進捗を一括管理できる
特に複数の求人メディアを利用している場合は、媒体ごとに候補者の情報が分散し、選考の進捗も個別に確認する手間がかかります。しかし、採用管理システムの導入によって、応募経路も含めた候補者の情報や、個別の進捗状況もシステム上で一括管理できます。
媒体ごとに情報を確認する手間がかからず、採用活動全体が大幅に効率化するでしょう。また、複数の部署が採用に関わる場合でも、システム上で選考状況を可視化できるため、社内の情報共有がスムーズになるのもメリットです。
自社のニーズに合致した人材を採用できる
データ分析や適性検査の機能を備えたツールは、応募者の質向上に役立ちます。離職傾向の高い候補者を早い段階でふるい落とすことができ、入社後のミスマッチによる早期離職の回避につながります。
また、自社で活躍している人材の傾向を分析すれば、同じ特性を備えた人材を確保しやすくなるでしょう。自社ニーズの高い人材を効率的に確保できるため、採用コストの節約にもつながります。
応募者の利便性が向上する
採用管理システムによっては、ビデオ面接やLINEなどチャットツールとの連携が可能です。遠方の応募者でも移動の負担なしで面接・選考を受けられ、チャットツールを使って企業と気軽にコミュニケーションを図りやすいです。
このように、採用管理システムは応募者の利便性の向上にも役立ちます。その結果、企業に対するエンゲージが高まり、内定辞退や採用後の早期離職の低減にもつながります。
法令や規則を遵守しやすくなる
採用人数が多い大企業は、法令違反のリスクが高い傾向にあります。例えば、個人情報保護法にもとづいた応募者情報の管理や、労働基準法に準拠した履歴書の保管などを適切に行わなければなりません。
採用管理システムの中には、このような法令への対応を自動化できるものもあります。特にクラウド型のツールは法改正にも自動で対応するため、法令や規則への違反リスクを大きく低減できます。
特に厳しいコンプライアンスを求められる大企業にとって、導入するメリットは大きいでしょう。
大企業向け採用管理システムの選定ポイント

大企業が採用管理システムを導入する際は、利用したい媒体や外部システムの連携性に加えて、セキュリティ対策や導入実績にも注目することが大切です。ここでは、大企業向け採用管理システムの選定ポイントを解説します。
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大企業向け採用管理システムの選定ポイント
自社が利用する媒体と連携できるか
大企業では複数の求人媒体を利用することが一般的です。そのため、自社が利用する媒体すべてと連携できるかは重要な選定基準となります。
求人メディアは媒体ごとにターゲット層や強みを持つ領域が異なるため、自社の採用方針に合致したメディアを慎重に選ぶ必要があります。しかし、その媒体に採用管理システムが対応していない場合は、採用活動の効率や応募者の質が下がりかねません。
自社の採用方針に沿った採用活動の実現のために、自社が利用する媒体との連携可否は必ず確認しましょう。
セキュリティ対策は万全か
応募者数の多い大企業は、特に大量の個人情報を扱うことになります。さらに、情報漏洩に伴う損失は他規模の企業に比べて甚大です。システムからの情報漏洩を防ぐために、万全のセキュリティ対策を備えたツールを選びましょう。
例えば、通信の暗号化やアクセス管理、IPアドレス制限といった基本的なセキュリティ機能に加えて、情報漏洩時のベンダーの対応にも注目することが大切です。ISO/IEC27701などの国際規格を取得したツールは、情報管理方法に一定の信頼が置けます。
既存システムと連携できるか
採用管理システムは、人事管理システムやチャットツールと連携させると、採用活動のさらなる効率化が見込めます。大企業はすでに他ツールを導入しているケースが多いため、既存の社内システムとスムーズに連携できるものを選びましょう。
最近は、LINEやSNSなどを参考に就職活動する候補者も多いため、特にチャットツールやSNSとの連携性は重要です。これらを上手く活用して企業の魅力を発信すれば、応募者の質の向上が見込めます。
また、メールに比べて候補者と気軽にコミュニケーションが取れるぶん、企業へのエンゲージも高めやすく、内定後のフォローも効率化します。
大企業への導入実績をチェック
大企業が採用管理システムを導入する場合は、同じ規模・業種での企業への導入実績にも注目しましょう。大企業は採用人数が多く、法令遵守やコンプライアンスにも厳格に対応すべきことから、中小企業とはシステムに求める要件が異なるためです。
同規模の企業への導入実績が豊富であれば、自社においても安全な運用と一定の導入効果が見込めるでしょう。なお、秘密保持の関係から、大企業との取引はWebサイトなどに一般公開されていないケースが多いです。
直接の問い合わせには対応している場合もあるため、導入候補のベンダーに相談してみましょう。
大企業におすすめの採用管理システム11選
株式会社Techouse
クラウドハウス採用
ここがおすすめ!
- 各求人検索エンジンと連携し、オリジナルの求人ページを作成可能
- カスタマーサクセスが採用全般の課題に対し、専属サポートしてくれる
- 応募者の情報を一元管理することができる
ここが少し気になる…
- 日程調整が少し複雑なため、シンプルさに重点を置く企業にとってはデメリットになる
株式会社ヒューマネージ
i-web
ここがおすすめ!
- 媒体からエントリーした応募者へ、タイムラグなく企業ページを届けられる
- 採用活動のデータを活用して、最適な採用戦略を実現
- デザイン性の高いマイページと直観的な操作でWebページを作成できる
ここが少し気になる…
- オンライン上ですべて完結できるため、採用担当者の直感が働きにくい可能性がある
株式会社DONUTS
ジョブカン採用管理
ここがおすすめ!
- 30日間の無料トライアルがあり、サポートも「メール・チャット・電話」の3つから選べる
- 「Indeed」「Google」「しごと検索」に対応し、一括で自動掲載ができる
- 「限定公開求人」機能があり、リファラル採用にも対応
ここが少し気になる…
- カスタム項目の作成が複雑で手間がかかり、連携できる他システムも少ない
ここがおすすめ!
- 毎回テーマを変えて行う人事担当者による「ノウハウ共有」が使える
- 人事・労務や、求人・スカウト媒体との連携ができ、オンライン面接も3種類に対応
- 機能が充実しており、UIも直感的で使いやすい
ここが少し気になる…
- 機能が豊富にある一方、使わずに持て余してしまう場合も
Thinkings株式会社
sonar ATS
ここがおすすめ!
- 新卒と中途採用のどちらも管理でき、応募者の人数と利用期間で料金を決められる
- 煩雑しがちな採用業務を自動化したことによりオペレーションミスも防げる
- パッと見て分かるフロー図により、集計や簡単な分析が行いやすい
ここが少し気になる…
- 分析機能としてはやや不十分で、細かな分析を行いたい方には不向き
株式会社ビズリーチ
HRMOS採用 新卒エディション
ここがおすすめ!
- メール送信や日程調整などの採用業務を自動化・効率化
- 自社ならではの選考ステップを作成し、選考ステップに合わせた進捗管理ができる
- プレ期・インターン・社内説明会など、学生とのあらゆる接点を時系列で管理可能
ここが少し気になる…
- 新卒向け機能のため、中途やアルバイトも採用したい方には不向き
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
HITO-Link リクルーティング
ここがおすすめ!
- サポートに優れており継続契約率が99.2%と高い
- 大手求人媒体をはじめ、業界特化型の求人媒体とも連携
- 「カレンダー機能」と連携することにより手間のかかる日程調整も行いやすい
ここが少し気になる…
- 導入まで時間がかかり、機能の割に価格が高い
HRクラウド株式会社
採用一括かんりくん
ここがおすすめ!
- LINEやZoomに対応しており、コミュニケーションがとりやすい
- シンプルで誰でも分かりやすく、採用進捗ややるべきことが一目で分かる
- 導入まで最短で1週間で、急ぎの場合でもサクっと始められる
ここが少し気になる…
- 用途にあわせた3つのプランがあり、詳細金額は問い合わせで確認
株式会社リクルートキャリア
リクナビHRTech採用管理
ここがおすすめ!
- 複数の転職エージェントから送られてくる情報が自動登録される
- 中途採用における候補者情報を一元管理
- 蓄積したデータを求人別や紹介会社別で分析することができる
ここが少し気になる…
- 無料サービスのため、使用できる機能は最低限のものになっている
ここがおすすめ!
- LINEを利用することで返信率が上がり、後追いの電話やメールが不要になる
- 自社で回収したい学生の個人情報・履歴書・エントリーシートなどの一括管理が可能
- 採用状況を可視化して、効率的な採用活動の実現ができる
ここが少し気になる…
- 利用するためには、LINEの公式アカウントが必須となってしまう
EDGE株式会社
エアリーフレッシャーズクラウド
ここがおすすめ!
- 今時のSNS風デザインで学生にも馴染みがいい
- 1対1はもちろん、1対複数でのやり取りが可能なメッセージ機能や、内定者同士のコミュニティ機能が充実
- ビジネスマナーやExcel講座が無償で受けられ、社員育成にも役立つ
ここが少し気になる…
- 講座は無償で受けられるが、研修コンテンツがまだまだ少ない
その他の採用管理システムの選び方

大企業が採用管理システムを選ぶ際は、上記に加えて次のようなポイントにも注目するのがおすすめです。特に、採用管理システムによって強みを持つ採用形態が異なるため、自社の採用の目的に合致しているかは重要なポイントです。
具体的には、新卒採用や中途採用、リファラル採用など、対応している採用形態を確認しましょう。そのうえで、自社の採用業務における課題の解決につながる機能の有無にも注目すべきです。
また、ツールによって、対応できる採用人数や操作性、サポート体制が異なります。無料トライアルなどを活用して試験運用し、自社での運用に適した採用管理システムを導入しましょう。
【重要なポイント】
- 採用形態を確認
- 自社に必要な機能があるか
【他の比較ポイント】
- 採用人数を確認
- 操作性を確認
- LINEと連携できるか
- サポート体制は充実しているか
- 無料トライアルはあるか
大企業が採用管理システムを導入する際の注意点

大企業が採用管理システムを導入する際は、各部署への周知の徹底が求められます。大企業では、二次面接などに採用部門以外の部署が関わることも多く、不特定多数の人がシステムを利用する可能性があるためです。
そのため、導入後は初めての人でもスムーズに利用できるよう、システムの基本的な操作方法や運用ルールを各部署に周知する必要があります。ツールによっては、操作方法セミナーなどの導入支援を提供しているため、必要に応じて検討しましょう。
まとめ

採用管理システムは、採用に関する情報を一元的に集約し、企業の採用活動を効率化するツールです。応募者数の多い大企業でも候補者の情報や選考状況を可視化し、法令や規則を遵守した採用活動を実施できます。
ツールの導入効果を高めるために、自社が利用する求人媒体や外部システムとスムーズに連携できるかに注目しましょう。また、大量の個人情報でも安全に管理できるよう、ベンダーのセキュリティ対策も重要な確認ポイントです。
本記事を参考に、自社の採用方針やセキュリティポリシーに合致した採用管理システムを導入し、大企業の複雑な採用活動を成功させましょう。