iPhoneがハッキングされたかも?疑うべきサインからおすすめの対処法と対策法を紹介
iPhoneもハッキングされる可能性があります。本記事では、iPhoneがハッキングされた時に現れるサイン、リスク、おすすめの対処法と対策法を専門家の視点で解説します。
最近、iPhoneの動作が急に重くなったり、バッテリーの減りが早くなったと感じたことはありませんか?見覚えのないアプリが勝手に入っていたり、知らない番号がある場合はiPhoneがハッキングされているサインかもしれません。
iPhoneの不審な挙動を放置すると、被害が発生した時に正しく対処するためのデータが消えてしまったり、個人情報が漏えいしてしまうなどのリスクが高まります。
本記事では、iPhoneがハッキングされている場合に現れる代表的なサインから、リスク、とるべき対処法についてわかりやすく解説します。
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iPhoneがハッキングされた時の主なサイン

iPhoneはセキュリティ性能が高い端末として知られていますが、決してハッキングされる可能性がゼロではありません。iPhoneがハッキングされている場合、次のようなサインが現れることがあります。
- バッテリーの減りが異常に早い
- 本体が熱くなりやすい(使用していないのに発熱)
- 動作が極端に遅くなる
- 見覚えのないアプリがインストールされている
- データ通信量が明らかに増えている
- 知らない人への通話履歴やメッセージ送信がある
- Apple IDの通知が頻繁に届く
このようなサインが2つ以上同時に出ている場合、ハッキングの可能性を強く疑った方がよいでしょう。
iPhoneがハッキングされた時のリスク

iPhoneがハッキングされると、すぐ気付くことが困難なリスクが発生する可能性があります。被害が拡大する前に、どのようなリスクがあるのかを正しく知っておくことが適切な対応に繋がります。iPhoneがハッキングされた時に現れる主なリスクは以下の通りです。
- 氏名・住所・カード情報などの個人情報漏えいする被害
- 金融アカウントの不正利用される被害
- SNS・メール・LINEの乗っ取り被害
- 位置情報の漏洩とストーカー被害
- Apple IDが乗っ取られるとiCloudデータを盗まれる被害
氏名・住所・カード情報などの個人情報が漏えいする被害
連絡先、写真、保存されたアドレス帳、メモなどが外部に送信されることで、知らない相手に個人情報が渡ってしまう恐れがあります。とくにクレジットカード情報や銀行口座情報が保存されている場合は要注意です。
金融アカウントの不正利用される被害
iPhoneに保存されたクレジットカード情報やApple Payのデータが盗まれ、不正利用による請求や不正課金が発生することがあります。自分で気づかないうちに高額な支払いが発生しているケースもあります。
SNS・メール・LINEの乗っ取り被害
Apple IDや各種アカウントの認証情報が盗まれると、SNSやLINEのアカウントを乗っ取られ、第三者によってメッセージが送信され詐欺行為に使われるに使われることがあります。結果的に、あなただけでなく、周囲の第三者にまで被害が拡大する可能性もあります。
位置情報の漏洩とストーカー被害
iPhoneに搭載されているGPSの位置情報や「よく行く場所」のデータから自宅の住所や行動範囲が特定されるリスクがあります。進んでストーカー被害に発展するケースも報告されています。
Apple IDが乗っ取られるとiCloudデータを盗まれる被害
Apple IDが盗まれると、iCloudの個人情報やバックアップデータにアクセスされてしまう可能性があります。さらに遠隔での端末ロックや、データ削除操作をされる危険もあります。
知らないうちに個人情報が抜き取られていたり、SNSやメールが勝手に使われているかもしれないという不安を抱えている方もいらっしゃると思います。
自己判断で端末を初期化したり、アプリを削除してしまうと、データが消失する恐れがあり、何が起きたかを正確に把握できず、間違った対応で被害が拡大する可能性があります。
リスクを最小限に抑え、適切な対応を行うためには、専門業者に相談することをおすすめします。
iPhoneがハッキングされた時の対処法

iPhoneがハッキングされた疑いがある時は、速やかに対処することが被害の拡大を防止することにつながります。以下にすぐ実施できる対処法を紹介します。
- インターネット接続を遮断する
- Apple IDおよび重要アカウントのパスワードを変更する
- 不審なアプリを削除する
- アカウントや端末の不正使用を確認する
インターネット接続を遮断する
最優先に、iPhoneの通信機能を一時的に無効にしてください。「設定」アプリを開き、Wi-Fiやモバイルデータ通信をオフにするか、「機内モード」をオンにする方法が有効です。
インターネットの接続を遮断することで、外部からの遠隔操作や情報の流出を防げる可能性があります。ハッキングされている場合でも、通信を切断すれば、被害の拡大を防ぐ可能性があります。
Apple IDおよび重要アカウントのパスワードを変更する
iPhoneがハッキングされたら、Apple IDなど重要アカウントが不正に使用される可能性があります。iPhoneがハッキングされた疑いがある場合は、ただちにApple IDのパスワードを変更してください。SNSやメール、ネット通販など、利用している他のアカウントについても同様にパスワードを見直しましょう。
同じパスワードを複数のサービスで使っている場合は、すべて異なるものに変更してください。英数字や記号を組み合わせた強固なパスワードを設定し、可能であれば二段階認証を有効にして安全性を高めることにつながります。
不審なアプリを削除する
見覚えのないアプリがインストールされている場合は、直ちに削除してください。特にApp Store以外から入手したアプリは、不正プログラムの可能性があるため注意が必要です。
アカウントや端末の不正使用を確認する
「設定」アプリからApple IDの「デバイス一覧」を確認し、使用していない端末でログインされていないかを確認してください。あわせて、SNS、アプリ、メールなどのログイン履歴や購入履歴を確認してください。覚えのない操作が見つかった場合には、サービス提供元へ連絡しましょう。
ハッキングの対応に不安な場合は専門業者に相談する
iPhoneのハッキングが疑われる場合、原因や被害範囲がわからない場合は自己対応に限界があります。どのような被害を受けていて、どう対応するのかを正確に把握する必要がある場合には、専門業者によるフォレンジック調査がおすすめです。
フォレンジック調査では、iPhoneの使用履歴、アクセスログ、不審なファイルの痕跡などを専用ツールで解析し、ハッキングの原因や被害の全容を明らかにします。
適切な対応で、被害を最小限に抑えるためにはフォレンジックの専門調査会社に相談しましょう。
iPhoneをハッキングされないための対策法
iPhoneはセキュリティ性が高いといわれますが、設定や使い方によっては攻撃を受ける可能性もゼロではありません。以下の3つの対策を徹底することで、ハッキング防止につながります。
- 強力なパスコードと生体認証(Face ID/Touch ID)を設定する
- iOSとアプリの自動アップデートを有効にする
- 不審なメールやSMSのリンクを開かない
強力なパスコードと生体認証(Face ID/Touch ID)を設定する
iPhoneにパスコードや生体認証を設定することで、第三者が端末内部へハッキングするリスクを大幅に減らせます。紛失や盗難時の不正利用防止にも効果的です。以下の手順で設定してください。
- ホーム画面から歯車のアイコンをタップして「設定」アプリを開きます
- 「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」を選択します
- 「パスコードをオンにする」をタップします
- 6桁以上の数字または英数字を組み合わせた強固なパスコードを設定してください
その後、「パスコードを要求」を“即時”に設定することで、スリープ解除時に必ず認証が求められるようになり、安全性が高まります。
iOSとアプリの自動アップデートを有効にする
古いOSやアプリには既知の脆弱性が残っていることがあり、攻撃者の標的になりやすくなります。常に最新の状態に保つことで、セキュリティリスクを最小限に抑えられます。以下の手順で設定してください。
- ホーム画面から歯車のアイコンをタップして「設定」アプリを開きます
- 「一般」を選択します
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップし、「自動アップデート」を選択します
- 「iOSアップデートを自動的にインストール」をオンにしてください
また、「設定」アプリから「App Store」を開き、「自動ダウンロード」の項目で「Appのアップデート」をオンにしておくと、アプリも自動的に最新状態が保たれます。
不審なメールやSMSのリンクを開かない
ハッキングの踏み台の多くは、マルウェアを含んだ偽のリンクをクリックすることから始まります。開かない習慣を身につけることでハッキング被害を防ぐことにつながります。
不審なメッセージを受け取った場合は、リンクや添付ファイルを開かず削除してください。
金融機関やAppleを名乗るメールが届いた場合は、公式サイト・正規アプリを開いて内容を確認するようにしてください。
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