エンジニア採用のリファレンスチェックの内容は?一般職との違いも解説
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- エンジニアの採用において、リファレンスチェックの実施には効果がある
- エンジニアのリファレンスチェックでは、スキルや協調性、課題解決力などが重視される
- リファレンスチェックの実施には、リファレンスチェックサービスの利用がおすすめ
エンジニア採用のリファレンスチェックでは、専門的なスキル、チームや課題解決における立ち回りなどについてもチェックできます。この記事では、一般職との違いや注意点なども交え、エンジニアのリファレンスチェックの内容やおすすめのリファレンスチェックサービスを紹介します。
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エンジニア採用におけるリファレンスチェックとは

リファレンスチェックとは、履歴書や職務経歴書からは読み取れない応募者のスキルや人となりを調査する方法です。エンジニア採用において、技術面接だけでは判断に限界があることから、リファレンスチェックを導入する企業も増えています。
本記事では、エンジニア採用におけるリファレンスチェックの必要性や質問内容、実施の流れなどを解説します。
そもそもリファレンスチェックとは
リファレンスチェックでは、応募者の前職・現職の上司や同僚から、その人に関する情報を集めます。履歴書やエントリーシートの記載内容に虚偽や過剰な誇張がないかを確かめ、自社で本当に活躍できる人材かを見極める目的があります。
リファレンスチェックは、インタビュー相手を企業側で選定する方法と、応募者本人に紹介してもらう方法の2通りがあります。実施タイミングは企業ごとに異なりますが、最終面接の前後に実施するのが一般的です。
エンジニア採用でリファレンスチェックが必要な理由
自社で活躍してくれる可能性が高い応募者を確実に見極めるために、エンジニア採用におけるリファレンスチェックの重要性が増しています。例えば、エンジニア採用においては、技術面接だけで応募者の全体的な人物像を把握するのは困難です。
一方、リファレンスチェックを導入すると、過去に応募者と一緒に働いた人たちから、その人の真の実務能力やチーム貢献度などの実情を伝えてもらえます。
自社カルチャーとの相性など、従来の採用方法では確認しにくい部分もチェックできるため、ミスマッチの少ない採用につながるでしょう。また、聞き出した情報をもとに最適なポジションへ応募者を配置できるため、入職直後から高い成果に期待できます。
エンジニア向けリファレンスチェックの質問内容

エンジニア向けのリファレンスチェックでは、「技術スキル」「チーム開発での立ち回り」「課題屋トラブルの解決」「仕事でのスタンス」など、実務能力や人となりを知るための質問項目の設定が一般的です。
有益な情報を引き出すために、質問内容は踏み込んだものにすることが望ましいです。ただし、あまり複雑な質問は回答者に負担をかけるため、答えやすいような問いかけを工夫しましょう。以下に、質問の具体例をご紹介します。
| 主な役割 | 主にどの開発工程を担当していましたか? 最も成果を上げたプロジェクトは何でしたか? |
| 技術スキル | 得意な言語やフレームワークは何でしたか? 何のツールを使うことが多かったですか? 成果物の品質についてどう感じましたか? |
| チーム開発での立ち回り | チーム内ではどんなポジションでしたか? 他メンバーのトラブルにどう協力していましたか? 顧客とのコミュニケーションはどうでしたか? |
| 課題やトラブルの解決 | バグに率先的に対処していましたか? パフォーマンス問題などの技術課題を どう解決しましたか? |
| 仕事でのスタンス | 勤務態度はどうでしたか? 納期は守っていますか? 新しい技術や知識の習得に意欲的でしたか? |
一般職との違い
一般職のリファレンスチェックでは、事務処理能力に加えて、職場の規律を保てるかどうかを問う質問が多い傾向にあります。エンジニア採用においては、これらの基本項目に加えて、開発現場で本当に活躍できるかを見極めるための質問が必要です。
例えば、習得スキルやプロジェクト経験、課題との向き合い方、納期の状況、チーム・顧客との協調性など、エンジニアとしてスムーズにプロジェクトを進める能力・適性を備えているかを見極めましょう。質問設計もこのような視点にもとづいて行うことが大切です。
リファレンスチェックの実施の流れ

エンジニア採用におけるリファレンスチェックは、目的に応じた手順を取る必要があります。基本的な流れは以下の通りです。
- 応募者の同意を得る
- リファレンスチェック先の候補を選択
- リファレンスチェック先との日程調整
- リファレンスチェックの質問内容を決める
- リファレンスチェックの実施
- リファレンスチェックの結果を共有
前提として、リファレンスチェックで得る個人情報は個人情報保護法の対象です。そのため、リファレンスチェックは必ず本人の同意を得て実施しなければなりません。口頭での同意は「言った言わない」の問題に発展しやすいため、書面での同意形成が望ましいです。
リファンレスチェック先候補が決定したら、相手とスケジュールを合わせて実施しましょう。チェック結果は採用担当者や経営層、入職後に配置予定の上司など、採用に関わるメンバーと共有し、最終的な選考判断を下します。
リファレンスチェックの実施タイミング
前述のように、リファレンスチェックは最終面接の前後や内定通知直前の実施が一般的です。リファレンスチェックの目的にあわせて、最終面接の前・後を決めるとよいでしょう。
例えば、最終面接の前であれば、スキルや人となりにミスマッチがないかを改めて確かめる意味合いがあります。面接・選考における判断材料を増やしたい場合におすすめです。
一方、最終面接の後もしくは内定通知の直前では、応募者が自社に伝えた情報に虚偽がないかの確認が主な目的になります。なお、詳しくは後述しますが、内定直前にリファレンスチェックを実施する際は、慎重を期す必要があります。

リファレンスチェックでは、応募者の人柄やスキルがわかるだけでなく、入社後のミスマッチ防止などのメリットがあります。この記事では、リファレンスチェックの基本的なやり方から質問内容をはじめ、注意点やおすすめのリファレンスチェックサービスまで紹介します。
リファレンスチェックを行う際の注意点

リファレンスチェックは応募者の実情を知るのに有効な手段ですが、実施方法を誤ると効果的な運用につながりません。ここでは、エンジニア採用においてリファレンスチェックを行う際の注意点を解説します。
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リファレンスチェックを行う際の注意点
リファレンス先が適切か確認する
応募者のことをよく知らないようなリファレンス先では、望むような情報を得られない恐れがあります。また、応募者からリファレンス先を推薦してもらう場合は、前職・現職での経歴や評価を詐称するために、なりすましや不正を頼む可能性もゼロではありません。
リファレンス先を選ぶ際は、身元がしっかりしている信頼できる相手を選びましょう。基本的には、前職・現職における直属の上司を最低1人含めるのが望ましいです。応募者の仕事ぶりや人となりを理解しており、情報にも信頼性が置けます。
そして、応募者と一緒に働いていた同僚が次位になります。応募者との関係性によっては、取引先や顧客もリファレンス先の候補になります。
評価の基準を設けておく
リファンレスチェックにはさまざまな実施メリットがありますが、その分、採用活動における工数が増えます。コストをかけても実施する価値があるのか、十分に検討する必要があるでしょう。
また、導入する以上は高い成果を目指さなければなりません。自社で活躍できる人材かを確実に見極めるために、求める人物像に合せた適切な評価基準の設定が重要です。これにより、採用のミスマッチをなくし、採用品質の向上にもつなげられます。
個人情報の取り扱いに注意する
前述のように個人情報保護の観点から、リファレンスチェックの実施には本人の同意が必要です。また、実際に個人情報の収集・管理を進める際は、慎重に行わなければなりません。
まず前提として、個人情報の利用目的が「採用活動にのみ利用する」であることを応募者に明示し、選考に不要な情報の取り扱いは避けましょう。収集したデータを閲覧できるのは採用関係者のみに限定し、目的外への利用もできません。
例えば、入職後の人事評価にリファレンスチェックの内容を反映することは、利用目的に反します。リファレンスチェックで得られた個人情報は個人情報保護法の対象であることを念頭に置き、法令に準拠した管理に務めましょう。
リファレンスチェック後の不採用に配慮する
リファレンスチェック後の不採用判定は、企業のイメージ低下や法的リスクにつながりかねないことから、慎重な判断が求められます。まず前提として、不採用の理由がリファレンスチェックにあることを応募者に伝える必要はありません。
ただし、応募者がそう感じることはあるでしょう。その結果、応募者とリファレンス先の関係悪化や、自社への信頼低下につながるリスクも考えられるため、不採用の伝え方には十分な配慮が必要です。
なお、リファレンスチェックで採用担当者の個人的感情・偏見に基づく不当な判定は、応募者とのトラブルの原因になり得ます。
また、重大な詐称や虚偽といった合理的な理由がない限り、内定承諾後または内定が確定している段階での内定取り消しは、法的に無効になる可能性にも留意しましょう。
リファレンスチェックサービスの利用もおすすめ

リファレンスチェックサービスとは、リファレンスチェックを外部事業者に委託できるサービスです。オンラインツールや電話調査などを活用し、プロが質の高い情報収集を実施します。
自社における採用工数を削減しつつ、正確な情報収集が可能になるため、採用活動の効率化が見込めるでしょう。ほとんどのサービスは個人情報の保護にも配慮しており、情報漏洩や法的違反を心配せずにリファレンスチェックを実施できるのもメリットです。
自社だけで安心安全な実施が難しい場合は、リファレンスチェックサービスを活用するのもおすすめです。

リファレンスチェックサービスとは?メリット・デメリット、選び方を解説
リファレンスチェックサービスとは、採用候補者の人柄や実績などを現職・前職の関係者に対して、確認・ヒアリングするサービスです。本記事では、リファレンスチェックの導入に向けて、サービス導入のメリット・デメリット、選び方からチェックの流れまでを詳しく解説します。
エンジニア採用におすすめのリファレンスチェックサービス2選
株式会社HERP
HERP Trust
ここがおすすめ!
- 直接推薦者とチャットでやり取りが行え、確実なヒアリングが可能
- 「リファレンス蓄積機能」「分析コメント」など必要な機能を標準装備
- 単発利用や採用人数に応じて選べる2つのプラン提供
ここが少し気になる…
- 「バックグラウンドチェック」は別途オプション料金が必要
エン・ジャパン株式会社
ASHIATO
ここがおすすめ!
- 独自に設計した質問テンプレートにより、採用候補者にあった質問を設定できる
- 「レポートシェア」が可能なため、候補者の負担を減らして回収機関も短縮
- 「なりすまし防止」はもちろん、セキュリティ対策も万全
ここが少し気になる…
- 「反社チェック」「バックグラウンドチェック」はオプション対応
まとめ

エンジニア採用におけるリファレンスチェックは、技術面接だけではチェックできない部分を確認し、ミスマッチの少ない採用を実現するための手段です。前職・現職の関係者から応募者の実情を聞き取り、履歴書の記載内容に間違いがないかの裏付けを取ります。
そのため、エンジニア採用のリファレンスチェックでは、開発現場で本当に求められる能力を確認するための質問設計が重要となります。信頼できるリファレンス先の情報をもとに、明確な評価基準で選考判断を下しましょう。
リファレンスチェックの運用負担を減らしたい場合は、リファレンスチェックサービスの利用もおすすめです。本記事を参考に、自社のニーズに合ったリファレンスチェックサービスを選定しましょう。