コンプライアンス研修におすすめのeラーニング3選|選び方も解説

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  • コンプライアンスは意味や重要性が多様化しており、事業運営にあたって欠かせない概念
  • コンプライアンス研修として、全員に効率的に受講させられるeラーニングがおすすめ
  • eラーニングを選ぶ際は、簡単に受講できるか・カスタマイズは可能かなどを確認する

法令遵守を意味する「コンプライアンス」は、年々意味や重要性が多様化しており、事業運営にあたって欠かせない概念となっています。本記事では、全従業員に受講させるべきコンプライアンス研修に特化したおすすめのeラーニングや導入メリット、選び方などを解説します。

目次

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  1. コンプライアンスの研修にはeラーニング
  2. コンプライアンス研修をeラーニングで行うべき6つの理由
  3. コンプライアンス研修での教育ポイント
  4. おすすめのコンプライアンス研修向けeラーニング3選
  5. おすすめの英語学習向けeラーニング
  6. コンプライアンス研修向けeラーニングを選ぶ際のポイント
  7. その他のeラーニングの選び方
  8. まとめ
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コンプライアンスの研修にはeラーニング

eラーニングとはインターネットを利用した学習法です。パソコンやスマートフォンからインターネット上のコンテンツ(教材)にアクセスし、自主学習を進めることができます。

企業用のeラーニングには、ビジネスに役立つ講座・コンテンツが豊富に用意されています。専門知識だけでなく、コンプライアンス遵守として一般教養向けのeラーニングもあり、近年ではさまざまな企業で導入が増えています。

コンプライアンスとは

コンプライアンス(compliance)とは、直訳すると「法令遵守」です。企業やビジネスにおいては、法令・社会規範・公序良俗をはじめ、社内規範・企業倫理を守ることを指します。簡潔にいえば、健全な運営を行うために守るべきルール全般がコンプライアンスです。

現在はビジネス環境や働き方が多様化していることから、企業におけるコンプライアンスも多様化・複雑化しています。たとえば、コンプライアンスは対象に応じて次のように分類されます。

  1. 消費者コンプライアンス
  2. 従業員コンプライアンス
  3. 取引先コンプライアンス
  4. 社会コンプライアンス
  5. CSR(企業の社会的責任)
  6. ESG(環境・社会・企業統治)
  7. SDGs(持続可能な開発目標)
  8. 株主コンプライアンス

仮にコンプライアンス違反に値すると、企業・従業員・社会に重大な影響をもたらすことになります。企業がコンプライアンスを遵守するためには、従業員一人ひとりが各コンプライアンスの内容を理解し、適切な行動を取ることが大切です。

コンプライアンス研修の必要性

上記で述べたように、近年コンプライアンスは多様化・複雑化が進み、重要なのは理解できているとしても「何が・どのように影響してくるのか」はぼんやりとしている方も多いかと思います。

身近な例では、機械メーカーでのデータ改ざん、労働基準を大きく超える過労死事件、SNSを利用した情報漏えいなどが挙げられます。内容の大小に関わらず、コンプライアンス違反は社会に大きな影響を与え、企業の信頼と価値に多大な損害を招きます

また、このような問題は従業員のモチベーション低下にも繋がり、さらなるコンプライアンス意識への欠如に発展しかねません。

企業利益に直接反映されない部分と蔑ろにするのではなく、企業価値向上のための重要な要素として、コンプライアンス研修の重要性は日々高まっています

コンプライアンス研修をeラーニングで行うべき6つの理由

コンプライアンスの遵守は、現代で健全にビジネスを行っていくために欠かせない要素であり、企業全体でコンプライアンスを遵守するには、従業員一人ひとりへの教育が重要です。

ここでは、コンプライアンス研修には、従来の集合研修よりもeラーニングの利用がおすすめである理由について解説します。

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全従業員が受講しやすい

eラーニングによるコンプライアンス研修は、全従業員が受講しやすい特徴があります。コンプライアンス研修は原則として、正社員・アルバイト・パートなどの雇用形態を問わず、全従業員が受講すべきものです。

しかし、各雇用形態によって勤務形態が異なるため、全従業員が同じ日程で研修に参加するのは困難です。特に、従業員規模が多い企業では、全従業員が集結して1つの研修を行うのは現実的ではないでしょう。

一方、eラーニングはパソコンやスマートフォンを使い、インターネットで学習を行います。集合研修のように研修日に合わせてスケジュールを調整し、会場に足を運ぶ必要はありません。インターネット環境さえあれば、時間・場所を問わずに学習を進められます

よって、多様な勤務日・勤務時間の従業員がいる企業でも、全従業員が一律にコンプライアンス研修を受けられます。

集中して受講することができる

eラーニングのコンプライアンス研修は、各自が集中して講義に臨みやすい環境が整っています。なぜなら、eラーニングでの研修は、自宅を含め個人にとって落ち着いた環境で受講できるためです。

また、eラーニングの多くは録画・録音した講義を視聴するスタイルで、講師と受講者(自分)の1対1形式の講義となります。他者がいないことにより、周りの意見や雑音に惑わされず、当事者意識を持ちながらコンプライアンス研修に集中できるでしょう。

たとえば、集合研修では講師から受講者に対して質問や意見を求める場面があります。他者の意見を知る良い機会ではありますが、1つの意見に流されて自分なりの意見を考案できない可能性も高まります。

あるいは、自分が指名された際に他の受講者の目を気にしてしまい、本当の意見を伝えられないこともあります。その点、eラーニングなら1対1形式の講義であるため、コンプライアンスを自分事と受け止め、自分なりのコンプライアンス意識を育てていきやすいです。

階層別でピンポイントに受講可能

eラーニングでは、階層別に最適なカリキュラムやコンテンツを利用できます。一概にコンプライアンス研修といっても、新入社員・中堅社員・管理職によって責任範囲は異なり、それぞれで学ぶべき内容も異なります。

eラーニングは各受講者の学習状況や履修科目を一括管理できるため、未履修科目や受講すべき講座が一目でわかります。つまり、各自が必要な研修だけをピンポイントで受講できるため、効率良くコンプライアンス研修を実施していけるでしょう。

個人の習熟度を把握できる

eラーニングは、各受講者の習熟度・理解度を確認する機能が備わっているものが多いです。

たとえば、集合研修の場合、研修は受けて終わりという場合が多いです。しかし、理解スピードは個人によって異なるため、全員が同じ理解度で研修を受講したかどうかは把握できません。

一方、eラーニングには履修科目ごとにテストやレポートを実施する機能があります。そのため、研修後にテスト結果やレポート内容を分析することで、理解が進んでいない箇所を客観的に把握できるでしょう。

また、個別のアドバイスやフィードバックが容易に行えるため、従業員全体に均一なレベルの教育を施せます

何度も繰り返し復習できる

eラーニングは、研修・学習内容を繰り返し復習できる点もメリットです。コンプライアンスは日々の業務遂行に直接関わりがない場合もあるため、日常的に思い返したり、意識したりすることが難しい分野です。

特に、集合研修の場合は復習の機会が少ないため、時間をかけて研修を受けても内容を忘れやすいという難点があります。しかし、eラーニングのコンテンツの多くはアーカイブ配信となっており、何度でも繰り返して視聴できます

つまり、定期的な復習を行うことで、集合研修よりも知識の定着を促しやすいでしょう。また、テスト結果やレポートの添削機能により、自分の理解が浅い箇所を簡単に把握できるため、必要な箇所だけをピンポイントで学習できる点も、知識の定着化に役立ちます。

最新の情報共有が容易である

eラーニングは最新情報の共有が容易な点がメリットです。たとえば、紙の教材は印刷が必要なため、法改正があった場合などにおいて、従業員に配布するテキストのすべてを即座に更新することは難しいです。

その点、eラーニングのコンテンツはオンライン上で保存・視聴するため、データを書き換えることで、簡単に更新できます。紙のテキストのように刷り直す手間や、紙代・インク代といったコストもかかりません。

コンプライアンス研修での教育ポイント

コンプライアンス研修は、企業のコンプライアンス遵守に向けた意識を強める重要な機会です。業種によって組み込む研修内容は異なってきますが、共通しておさえておきたい5つのポイントがあります。

従業員だけに留まらず、経営者・管理職とも共通の認識を持ち、研修に取り組みましょう。

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違反の重大さを伝え当事者意識を確立する

経営者や管理者の間で、コンプライアンス遵守が企業にとって非常に重要なことだと認識していても、従業員として働く人材はその重要性を低く捉えてしまうことが多いです。そのため、自身の業務に間接的でも深く関わっていることを伝え、当事者意識を持ってもらうことが大切です。

特に、1つのコンプライアンス違反によって企業の看板に傷が付き、信頼を大きく低下させてしまうことで継続経営ができなくなる恐れもあります。自身のキャリア・生活にも大きく関わる研修であることを明確に従業員に伝えましょう。

コンプライアンス違反がいかに大きなリスクとなり得るのか、身近な事例などを用いるのも効果的でしょう。

経営者・管理者への研修も怠らない

社会的責任を果たし企業価値を高めていくためには、コンプライアンスの遵守が必要不可欠です。一方で、コンプライアンス研修自体は売上や実績に直接反映されないため、参加意欲が低くなりがちです。

そこで、日頃の業務からコンプライアンスへの意識を高めるためには、従業員だけでなく経営者・管理職の教育が欠かせません。上長が率先して研修に参加したり、チームで受講することで、統率された意識改革が促せます

細かな認識のズレも徹底して確認する

所属期間が長くなるほど、社内や部門内だけの独自ルールが確立してしまうことも少なくありません。長年に渡りしみ付いた思い込みが、大きな問題へと発展してしまったケースもあります。

コンプライアンス研修は、そういった社内ルールや自分の常識が、コンプライアンスという軸から逸脱していないかを確認する貴重な機会にもなります。

企業の信頼感を損なわないためにも、少しの違和感やズレへその都度細かい確認を行い、コンプライアンス意識の足並みを揃えていきましょう。

一度の受講で終わらせないようにする

研修と聞くと、一度の受講ですべてを理解して、後は時折思い出せば良いように感じてしまうことが多いでしょう。しかし、コンプライアンスに関わる法令などは順次変更されており、その都度正しい理解をする必要があります。

よって、半年や年間など時期を定め、定期的にコンプライアンス遵守に対する意識を高めることが重要です。また、個人が携わる業務や階級にも変化があるため、各々ごとに適したコンプライアンス研修を受けられるような環境整備も求められます。

意識改善手法として「ADDIEモデル」を取り入れる

ビジネスにおいて目標達成や業績向上のためにPDCAサイクルを活用するのが一般的ですが、教育でのフレームワークには「ADDIEモデル」が改善手法として用いられます。

「Analysis (分析)」「Design(設計)」「Development(開発)」「Implementation(実施)」「Evaluation(評価)」の頭文字がとられおり、5つの過程を繰り返すことで、教育内容の統一を図りながら質も高めていくことができます。

<ADDIEモデルの実施手順>

1.分析(Analysis)企業課題と解決方法を導き出すプロセス、5W2Hを用いると効果的
2.設計(Design)分析をもとに、研修内容やスケジュールなどの具体的な計画を立てる
3.開発(Development)設計をもとに、研修準備を始めるプロセス、eラーニングの導入・機材準備など
4.実施(Implementation)研修を実施し、講師や受講者からのデータを取得・蓄積
5.評価(Evaluation)全行程を通し研修の目的を達成できたか評価する、フィードバックをもとにまた①へ戻る

おすすめのコンプライアンス研修向けeラーニング3選

Mogic株式会社

LearnO

規模に合わせた料金体系!少人数から大人数の企業におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 企業の規模に合わせた料金体系があり、どれだけ費用が掛かってくるか予算を立てやすい
  • 年に4回以上のアップデートが行われており、PCの最新のOSにも対応できる
  • デザインの選択やロゴの登録が可能で、オリジナル感ある資料が作れる

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ここが少し気になる…

  • 教材は自社で作成する必要があるため、1から始める場合は時間や労力が掛かる可能性も

業界最安値とも言われるリーズナブルな価格設定で、誰でも使いやすくカスタマイズ性の高いeラーニングシステムなら、LearnOの導入がおすすめです。

Mogic株式会社

Pholly

月額2万から!保管場所にも悩んでいる教育機関におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 共有機能やコミュニケーション機能なども備え、オールインワンで使える
  • 100ユーザーまで月額2万円からと、低コストで導入できる
  • 学生から教員まで、年齢問わず扱いやすいシンプルな機能と画面

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ここが少し気になる…

  • 動画配信はオプション扱いで、ライトプランでは一部利用できない機能がある

学修記録をシステムのクラウド上で可視化し、さまざまな教育現場・企業研修で煩雑化する作業の利便性を高めるなら、Phollyの導入がおすすめです。

株式会社Schoo

Schoo for Business

動画数◎気軽に学べてスキルアップをしたい方におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 7,000本以上の動画が見放題かつ、普段の生活にも役立つプログラムが豊富なためスキルアップにつながる
  • スマホからでも動画を視聴することができ、移動をしている際でも効率よく学ぶことが可能

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ここが少し気になる…

  • 研修のような基礎的な動画が多いため、内容が浅いと感じてしまう可能性も

おすすめの英語学習向けeラーニング

外国との取引で翻訳を必要とせずにコンプライアンスを把握するなど、英語学習を行いたい場合には、こちらのeラーニングがおすすめです。

株式会社EdulinX

Reallyenglish

TOEIC対策も!豊富なコースでビジネス英語を習得したい方におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 「総合力向上」「スピーキング」「ライティング」「TOEIC対策」など、コースが充実!
  • 個々の英語レベルに合わせてカリキュラムを自動で生成するため、効率よく学べる(一部のコース)
  • オンライン英会話は業界内で評判のいい「QQEnglish」が提供

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ここが少し気になる…

  • 期間内にコースを修了しなければならない(別途料金を払えば延長可能)

ネイティブ英語教師によるオンラインレッスンなど幅広いコースから選択し、グローバル人材の育成を行うなら、Reallyenglishの導入がおすすめです。

コンプライアンス研修向けeラーニングを選ぶ際のポイント

コンプライアンス研修向けのeラーニングは、自社にとって使いやすいものを選びましょう。一般的に抑えるべきポイントは以下の3つです。

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コンプライアンス研修向けeラーニングを選ぶ3つのポイント

  1. 簡単に受講できるか
  2. カスタマイズは可能か
  3. 必要な管理機能があるか

簡単に受講できるか

コンプライアンス向けのeラーニングは、簡単に受講できるものを選びましょう。受講までの手順が複雑であると、従業員が受講を先延ばししたり、途中で断念したりする恐れがあります。

よって、操作性がシンプルかつ直感的なものは、ITツールに慣れていない従業員でも比較的操作しやすいでしょう。そして、コンテンツには音声・動画・パワーポイントなどさまざまなものがあるため、従業員の興味・関心を引きやすいものを選択するのが重要です。

カスタマイズは可能か

eラーニングは、ベンダーが提供するコンテンツを利用できるものが多いです。しかし、時には自社の状況に合わせて、コンテンツを補完・作成したい場合もあるでしょう。

eラーニングの中には、オリジナルコンテンツの作成をサポートしてくれるものもあります。コンテンツの内容・質は学習レベルの質にも関係するため、柔軟にカスタマイズできるものがおすすめです。

必要な管理機能があるか

コンプライアンスは健全な事業運営に欠かせない要素であり、全従業員が一定レベル以上の理解に達する必要があります。しかし、理解力や理解スピードは個人によって差があり、同じ内容を学習しても、理解度や習熟度にはバラつきが出るものです。

そこで、従業員ごとの理解度の差をできる限り小さくするためには、各自の理解度・習熟度を客観的に把握できる機能を備えたeラーニングを選びましょう。

たとえば、受講履歴や学習進捗状況をリアルタイムで管理できる機能や、テスト・アンケート・レポートの提出と添削などの機能を備えたものがおすすめです。

その他のeラーニングの選び方

eラーニングを選ぶ際は、次のようなポイントに注目しましょう。特に、対象人数(ユーザー数)は利用しやすさや利用料金に大きく関わるポイントであるため、慎重に考える必要があります。

【重要なポイント】

  1. 対象人数を確認

【その他の比較ポイント】

  1. 提供形態を確認
  2. セキュリティ対策は万全か

まとめ

eラーニングはインターネットを利用した学習形態で、企業のコンプライアンス研修向けの講座やコンテンツも豊富に取り揃えています。

eラーニングによるコンプライアンス研修は、勤務形態が異なる従業員も一律に研修に参加できる・集中して取り組める・習熟度や理解度を客観的に測れるといったメリットがあります。また、繰り返しの復習や、法改正時のテキストの更新も容易に行えます。

コンプライアンス研修向けのeラーニングを選ぶ際は、受講のしやすさ・コンテンツのカスタマイズの可否・学習状況の管理機能の有無に注目しましょう。

コンプライアンスの遵守は、事業を円滑に運営していくために欠かせない要素です。eラーニングで効果的な研修・学習を促しながら、従業員一人ひとりにコンプライアンス意識を育んでいきましょう。

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