コンプライアンスチェックとは?反社チェックとの違いや調査範囲を解説

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コンプライアンスチェックの定義と反社チェックとの決定的な違い
コンプライアンスチェックは、取引先や自社の役員・従業員が、法令遵守(コンプライアンス)や企業倫理に反する行為をしていないかを確認する作業を指します。
よく反社チェックと同じ意味で使われますが、厳密には調査範囲が異なります。反社チェックは暴力団等の反社会的勢力との関係遮断を目的としているのに対し、コンプライアンスチェックは脱税・ハラスメント・著作権侵害・環境規制違反といった、より広い社会的リスクを排除し、企業のブランド価値を守ることを目的としています。
なぜ今、コンプライアンスチェックが重視されるのか?
現代のビジネス環境において、コンプライアンスチェックが不可欠となっている理由は主に3つあります。
レピュテーションリスク(評判被害)の回避
コンプライアンスチェックを重視する理由の1つに、企業ブランドや社会的信用などの目には見えない資産を外部の不祥事から守るため、というのがあります。
SNSの拡散力が高い現在の環境では、取引先の不祥事や内部告発といった問題が発覚した際、「なぜそのような企業と付き合っていたのか」という自社の選定責任が厳しく問われます。結果として、ブランド価値の低下・不買運動・既存顧客の離職、さらには採用難といった深刻な評判被害を招く可能性もあります。
コンプライアンスチェックを実施していれば、問題がある企業や人物との接触を回避し、自社の経営が揺らぐリスクを抑えることができます。安定した経営をする上で重要なリスクマネジメントと言えます。
サプライチェーン全体での責任
自社がいくら潔白であっても、仕入れ先・業務委託先などが起こしたサプライチェーンの不祥事の責任も問われる時代になったため、コンプライアンスチェックはとても重要です。
例えば、提携先が労働基準法違反や人権侵害に関与していた場合、自社もその加担者とみなされてしまう可能性があります。たとえそれが真実ではなくても、一気に拡散されてしまえば、イメージを払拭するのに大変な時間を要することになります。
二次・三次先のリスクが自社の事業継続を脅かす現代の構造において、サプライチェーン全体をクリーンに保つコンプライアンスチェックは必須条件となっています。
法的制裁と契約解除のリスクヘッジ
不適切な取引による行政処分や損害賠償といった法的な実害から会社を守る自己防衛策として、コンプライアンスチェックの重要性が高まっています。
不適切な企業との取引を看過することは、致命的な法的手続きに直結します。事前のチェックを怠り、不祥事の兆候を放置したまま取引を継続していた場合、自社も行政から追及を受けたり、株主から善管注意義務違反で訴えられたりする恐れもあります。
チェックのプロセスを踏んでおくことは、不測の事態において自社の正当性を証明するための強力な防衛手段となります。
実務における主なチェック対象と調査項目
コンプライアンスチェックで具体的に調査すべき項目は、大きく以下のカテゴリに分類されます。
- 反社会的勢力との関係: 暴力団・共生者・特殊知能暴力集団への関与
- 不祥事・行政処分歴: 過去の逮捕歴・業務停止命令・是正勧告・課徴金納付命令など
- 訴訟リスク: 民事・刑事訴訟の係争状況
- 財務・信用リスク: 脱税、資金洗浄(マネーロンダリング)・粉飾決算の疑い
- 人権・労働リスク: 不当解雇・深刻なハラスメント・児童労働や強制労働の関与
これらの項目を、公的データベースやニュース記事、専門の調査ツールを用いて多角的に照会することが、現代の企業実務における標準的なプロセスとなっています。

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