おすすめの統合運用管理ツール4選|選び方や導入時の注意点も解説

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  • 統合運用管理ツールは、連携性・セキュリティパッチの可否・データ処理能力を比較検討
  • アップデート管理のしやすさやツールの提供形態も確認すると選びやすい
  • 統合運用管理ツールを導入する際は、自社のセキュリティポリシーを明確にしてから選ぶ

統合運用管理ツールとは、社内のシステムを一元管理できるツールのことです。しかし、導入を検討しているものの、自社に合ったツールがどれか分からない方も多いでしょう。本記事では、おすすめの統合運用管理ツールや選ぶ際のポイント、導入時の注意点を詳しく解説しています。

目次

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  1. 統合運用管理ツールで自社のIT資産を一元管理
  2. 統合運用管理ツールは連携性・セキュリティパッチの適用可否・データ処理能力で選ぶ
  3. 統合運用管理ツール選びに重要な3つのポイント
  4. 統合運用管理ツール選びのその他の選び方
  5. おすすめの統合運用管理ツール4選
  6. 統合運用管理ツールの導入の仕方と注意点
  7. まとめ
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統合運用管理ツールで自社のIT資産を一元管理

統合運用管理ツール(統合運用管理システム)とは、社内システムやアプリケーション、さらにサーバなどのハードウェア・ネットワーク・セキュリティなど、いわゆるIT資産を一元化して効果的に運用し、統合管理するシステムです。

統合運用管理ツールは、システム監視・ジョブの実行・障害などのイベントに対するアクションの自動実行など、多くの機能が搭載されています。近年、複雑化するシステム基盤に対してこれらの機能が注目されており、多くの企業が導入しています。

一方、統合運用管理ツールの導入を検討していく段階では、どれが自社に合ったツールか選ぶのが難しいこともあると思います。そこで、本記事ではおすすめの統合運用管理ツールや選ぶ際のポイント、導入時の注意点などを分かりやすく解説します。

統合運用管理とは?統合運用管理ツールの機能やメリットを解説

統合運用管理とは、自社内にあるITシステムを一元管理することを指します。統合運用管理ツールの導入で、運用管理の自動化が可能になります。本記事では、統合運用管理・統合運用管理ツールをよく知らない方のために、ツールの機能や導入するメリットなどを解説しています。

統合運用管理ツールは連携性・セキュリティパッチの適用可否・データ処理能力で選ぶ

統合運用管理ツールを選ぶ上で、いくつかの重要なポイントに注意を払う必要があります。特に、3つのポイントを考える必要があり、まず統合運用管理ツールは、自社内のシステムやアプリケーションとシームレスに連携できる機能かどうかが重要です。

次に、機密情報の保護とデータ漏洩のリスクを軽減するためにセキュリティ対策機能が適切に組み込まれているかどうかもポイントになります。

さらに、大量データを処理し、分析する能力として、データの収集・保存・解析を効果的に行い、意思決定に役立つ情報を提供できるかどうかも大事です。次の章からは、これらの3点に加えて、そのほかの比較ポイントについて詳しく解説します。

【重要なポイント3つ】

  1. 他ツール・プラットフォームと連携できるか
  2. セキュリティパッチの適用ができるか
  3. 大量のデータ処理に対応できるか

【その他の比較ポイント】

  1. 提供形態を確認
  2. アップデート管理がしやすいか
  3. 使いやすい操作性か
  4. サポート体制が充実しているか

統合運用管理ツール選びに重要な3つのポイント

ここでは、統合運用管理ツール選びにおいて特に重要な、連携性・セキュリティ機能・大量のデータ処理への対応の3つのポイントに焦点を当てて詳しく解説します。

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既存ツール・プラットフォームと連携できるか

組織にはさまざまなシステムやアプリケーションが存在します。統合運用管理ツールはこれらのシステムを一元化して統合的に管理する役割を持つため、自社内の既存のツールやプラットフォームと連携できるかは重要なポイントです。

連携することでデータを自動的に共有できるので、情報やデータの断片化が減少して全体的な可視性や統一性が向上します。また、リアルタイムで連携できると、データや情報が常に最新状態となり、迅速な意思決定やトラブル対応が可能となります。

セキュリティパッチの適用ができるか

セキュリティパッチは、ソフトウェアやシステムの脆弱性やセキュリティ上の問題を修正するための更新コードです。システム上に問題があると、データ漏洩やサイバー攻撃などのリスクが高まります。パッチは、セキュリティの強化とシステムの安全性確保に不可欠です。

統合運用管理ツールがセキュリティパッチを適用できる場合、システムやアプリケーションの脆弱性に対して素早く対応でき、悪意のある攻撃から保護することができます。また、法的要件や業界の規制に適合し、コンプライアンスを維持するためにも不可欠です。

サイバー攻撃やデータ漏洩による問題は、組織の運営に深刻な影響を与えることがあります。セキュリティパッチを適用することにより、システムの可用性や信頼性を維持し、業務の中断を最小限に抑えることができ、企業の社会的な信用にもつながります。

大量のデータ処理に対応できるか

統合運用管理ツールには、各システムのデータをリアルタイムで処理することが求められます。そのため、自社が保有するシステムの数や規模を考慮し、十分に対応できるか確認する必要があります。

大量のデータを処理して傾向やパターンを抽出することで、予測分析を行うことができるほか、将来の需要やトラブルを予測して事前に対策を講じることもできます。

統合運用管理ツール選びのその他の選び方

統合運用管理ツールを選ぶ際には、上記の3つが重要なポイントになりますが、さらに以下の4項目を検討することにより、より効率的なシステムの稼動が可能となります。ここでは、それぞれの詳細について解説します。

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提供形態を確認

統合運用管理ツールはさまざまな形態でリリースされており、主な形態として、オンプレミス型・クラウド型・両者を組み合わせたハイブリッド型などがあります。そのため、それぞれの機能や特徴などを考慮して自社に合った形態を選ぶことが重要です。

ここでは、主な形態としてオンプレミス型とクラウド型に焦点を当てて、それぞれの機能や特徴を詳しく解説します。

オンプレミス型

オンプレミス型は、自社内にハードウェアやソフトウェアを導入し、自己管理で運用・維持する方式です。そのため、センターの管理・ハードウェアの保守・セキュリティの設定・ソフトウェアのアップデートなどは組織自身によって行います。

メリットとしては、組織がシステムやデータを独自にコントロールでき、強固なセキュリティを構築することができます。また、業界や自社の特定の要件に合わせてカスタマイズなどもしやすいです。

デメリットとしては、ハードウェア、アプリケーションの購入など、初期コストが高くなる傾向があります。また、ハードウェアの保守・セキュリティパッチの適用・アップデートの管理など、運用面でもマンパワーとコストがかかります。

クラウド型

クラウド型は、インターネットを通じてリモートのクラウドプロバイダーが提供するシステムを利用する方式です。ユーザーはインターネット経由でシステムにアクセスし、必要なサービスやアプリケーションを利用します。

メリットとしては、ネットワーク経由でシステムを利用して月額料金などを支払うので、初期コストが低減できます。また、自社の成長や需要変動に合わせて、利用規模を拡張しやすいです。プロバイダーがシステムの更新など行うため、運用面での負担も削減されます。

デメリットとしては、データがクラウド内に保存されるため、データセキュリティなどに対する懸念が生じることがあります。また、大容量データの処理に時間がかかることがあり、プロバイダーの事情によりサービスが停止となる可能性がある点も要注意です。

アップデート管理がしやすいか

統合運用管理ツールを選ぶ際には、アップデート管理がしやすいことは重要です。アップデートはセキュリティパッチや脆弱性の修正を含むことがあり、アップデートが適切に行われていれば脆弱性へ迅速な対応ができるため、セキュリティが強化されます。

また、アップデートには新機能や改善が含まれることがあり、的確なアップデート管理によって新機能を迅速に導入したり組織の業務プロセスや効率性を向上させることができます。

統合運用管理ツールで各システムのアップデートを適切に管理することにより、アップデート忘れによるリスクを防げます。

使いやすい操作性か

使い勝手が悪い統合運用管理ツールを使用すると、タスクの実行や設定変更が分かりにくく、時間と労力を要することになります。これにより、システム運用の生産性が低下して業務の遂行が遅れる可能性があります。

また、複雑で使いにくいツールでは、誤った設定や操作が行われる可能性が高まります。その結果、システムの安定性に問題が生じ、システムのエラーやヒューマンエラーが増加する可能性があります。

さらに、ツールを扱うためのトレーニングや教育に多くの時間とコストがかかることにもなります。スムーズに導入・運用開始し、ツールのメリットを十分に感じることができるよう、自社で運用しやすい操作性かは事前に確認しておきましょう。

サポート体制が充実しているか

統合運用管理ツールの導入から運用までのプロセスは複雑になりがちで、問題が発生する可能性があります。充実したサポート体制によって導入段階から問題の早期発見と解決が可能となり、円滑な運用が保証されるため、運用上の課題を最小限に抑えることができます。

システムのトラブルやインシデントは予測できないことが多く、迅速な対応が求められます。サポート体制が充実していると、問題発生時に専門的なサポートを受けられ、障害の解決が迅速に行われ、業務の中断を短時間で終了させることができます。

おすすめの統合運用管理ツール4選

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

CloudCREW AWS請求代行

利用料支払をお得に!煩雑な処理も避けたい方におすすめ

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  • 監視や運用サービスを利用したい場合は有料オプション扱いとなる
価格(税別) 無料 可用性管理 -
性能管理 - PCログ管理 -
スクリーン監視 - 閲覧監視 -
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セキュリティ管理 ◯(オプション) その他のサービス ・AWS請求代行
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GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

AWS監視・運用 マネージドクラウド for AWS

AWSの監視も◎運用代行で人手不足解消したい方におすすめ

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  • 24時間365日友人対応のサポートではあるが、障害発生時の一次対応は「手順書」に沿っての復旧となる。自社要件にあわせるオプションあり。
価格(税別) ・ライトプラン 初期費用11,000円、5,500円/月
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可用性管理
性能管理 PCログ管理
スクリーン監視 閲覧監視
フォルダー監視 USBドライブ監視
セキュリティ管理 その他のサービス ・AWS監視
・AWS運用代行・保守サービス
・サービス死活監視
・リソース監視
・外形監視(URL監視)
・ポート・プロセス監視
・WEB-LB(ALB・CLB) ログ監視
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株式会社アークシステム

まるごとおまかせZabbix

低価格で短納期!環境構築と保守メインの方におすすめ

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・快速Z 700,000円~
・快適Z 問い合わせで確認
・安心Z スタンダード 問い合わせで確認
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可用性管理
性能管理 PCログ管理
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◯(オプション)
・Windows監視拡張
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株式会社スタメン

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価格(税別) ・初期費用 問い合わせで確認
・月額費用 利用機能数・台数あたり100円
可用性管理
性能管理 PCログ管理
スクリーン監視 閲覧監視
フォルダー監視 USBドライブ監視
セキュリティ管理 - その他のサービス ・ハードウェア管理
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統合運用管理ツールの導入の仕方と注意点

統合運用管理ツールを導入する際には、計画的に進めることが重要になります。ここでは、システムの導入の仕方や注意点について詳しく解説します。

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導入目的を明確にする

統合運用管理ツールの導入を決めたら、まずは自社の導入目的を明確にしましょう。目的が明確になっていれば、ツールを選定しやすくなります。

特に重要なのが、統合運用管理ツールにどのような機能を求めるか、という点です。それぞれ強みが異なるため、自社のニーズに合わせて選ぶ必要があります。

統合運用管理ツールは大きく分けて、常時運用監視体制の実現に向いている「ジョブ管理特化型」と、システムを一元管理してインシデント対応体制を実現する「IT資産管理特化型」に分けられます。タイプによって機能が異なるため、各ツールをよく比較しましょう。

機能の詳細を確認する

統合運用管理ツールに搭載されている機能はタイプによって異なりますが、同じタイプでも機能の仕様や精度に差がある場合があるため、詳細を確認することが重要です。

監視の頻度や状況を通知する方法、設定のカスタマイズ性、過去の履歴はどのくらい残るかなどを確認しましょう。

また、データの分析方法や分析のリアルタイム性などもツールによって異なります。自社ではどのような分析を必要とするのかを明確にしたうえで、ツールの選定を行いましょう。

自社のセキュリティポリシーと照らし合わせる

統合運用管理ツールを導入する際は、自社のセキュリティポリシーとツールのセキュリティレベルが合っているかを確認することも重要です。自社で扱うデータの機密性、法規制・業界規制・地域法令に対する遵守事項についても改めて見直しておくと良いでしょう。

特にクラウド型の統合運用管理ツールは、セキュリティに関してもベンダーに依存する形になるため、カスタマイズの自由度が高いオンプレミス型よりも選定に慎重になる必要があります。

統合運用管理の機能だけでなくセキュリティ要件も明確にして、それを満たすツールを選ぶことが、リスク低減のための重要なポイントとなります。

費用対効果を確認する

統合運用管理ツールの導入には初期コストと運用コストがかかります。さらに、機能拡張のためのオプション料金なども考慮しなければなりません。

できるだけ安く導入したいと考えてしまいがちですが、金額だけでなく導入後の効果を踏まえたうえで判断する必要があります。安くても機能不足だと費用対効果は低くなってしまいます。逆に多機能なツールを導入しても、使いこなせなければ無駄なコストが発生します。

限られた予算内で最大の価値を実現するために、ツールの導入によりコスト削減や生産性の向上が期待できるかどうかを評価したうえで、導入・運用にかかるコストと比較することが重要です。各ツールの導入事例なども参考にするのもおすすめです。

社内への周知・教育を行う

新しいツールを導入する際は、そのツールを導入することと使い方についての周知を行う必要があります。研修やトレーニングに必要な時間などを検討し、計画的に教育を行うことでスムーズにツールが定着します。

統合運用管理ツールは社内で利用するシステムを一元的に管理するツールなので、ツールに直接触れる従業員はもちろん、その他の従業員にもツール導入の目的などを周知しておくと良いでしょう。

なお、ツール導入に伴って業務フローが大幅に変更されるケースもあります。特に初めて統合運用管理ツールを導入する場合は、変化も大きいでしょう。最初のうちは運用が安定しない可能性も考えられるため、余裕を持った計画を立てることが大切です

まとめ

統合運用管理ツールは、IT資産の効率的な管理を実現するためのツールです。しかし、多くの製品・サービスがあるため、ツールの選定には注意が必要です。自社が求める機能やセキュリティなどの要件を明確にし、それに合ったツールを選びましょう。

また、ツール導入による費用対効果を検討することも不可欠です。機能の過不足は導入効果に悪影響を及ぼす可能性があります。コストだけでなく導入効果も算出したうえでツールを選定しましょう。

統合運用管理ツールの導入は、システム運用効率の向上やセキュリティ確保に効果があります。この効果を最大限実感するために、本記事を参考にニーズと予算に合致するツールを選び、効果的な運用を実現しましょう。

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