無料で使えるチャットボットおすすめ3選|選ぶ際のポイントも解説

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- 無料のチャットボットで、本格的な導入前に自社に合ったタイプや機能が比較検討できる
- 無料のチャットボットの機能は限定的であり、自動で有料プランへ切り替わるものもある
- 無料のチャットボットには、無料トライアルがあるものと完全無料のものがある
問い合わせ対応を自動化できるチャットボットには、無料で利用できるものもあります。本格的に導入する前に、無料のチャットボットで自社に合ったタイプや機能を比較検討しましょう。この記事では、無料で使えるおすすめのチャットボットや選ぶ際のポイントなどを解説します。
目次
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チャットボットを無料で利用しよう

チャットボットは、コンピュータープログラムによって自動化された会話機能を提供するツールです。ユーザーの質問に応答するだけでなく、情報提供・サポート・タスクの実行など多岐にわたる用途で活用されます。
現在では、無料で利用できるチャットボットのプラットフォームも多く登場しています。これらのプラットフォームを利用すれば、企業や個人が低コストで独自のチャットボットを開発し、自社のウェブサイトやアプリケーションに導入することが可能です。

チャットボットとは?導入のメリット・デメリットと機能について解説
チャットボットとは、チャット(会話)とボット(ロボット)を組み合わせた言葉で自動会話プログラムのことを指します。チャットボットにはAI型や非AI型の技術の違いがあります。この記事では、チャットボットの技術や機能についてメリット・デメリットを交えて解説します。
無料のチャットボットのメリット

無料のチャットボットには、コスト面の他にもさまざまなメリットがあります。ここでは、無料のチャットボットのメリットについて詳しく解説していきます。
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無料のチャットボットのメリット
コストを抑えられる
無料のチャットボットの最大のメリットは、コストを抑えられることです。無料プランを利用することで、導入・開発・運用にかかる費用を最小限に抑えることができます。
一部の無料プラットフォームでは、使いやすいカスタマイズツールや豊富なテンプレートが用意されているため、専門的な知識がなくても簡単にチャットボットを開発できます。
さらにチャットボットは、24時間稼働して多くの業務を自動化できるため、人件費の削減と運用コストの最適化を実現できるでしょう。
AI型とシナリオ型を比較して検討できる
無料のチャットボットには、AI型とシナリオ型の2つの主要なタイプが存在します。AI型は高度な自然言語処理により柔軟な対話が可能ですが、無料版では機能が制限されているか、通常は有料で提供されます。
一方、シナリオ型はあらかじめ設定されたスクリプトに従って動作し、基本的なタスクの自動化に適しています。
無料トライアルを活用することで、どちらのタイプが自社に合っているかを検討できます。AI型は高度な機能が魅力ですが、シナリオ型は初期コストを抑えつつ効率化できる点がメリットです。無料トライアルで導入リスクを最小限に抑え、最適なツールを選びましょう。
必要な機能を検討できる
チャットボットを導入する際、本格的な導入前に無料トライアルを利用することで、自社にとって必要な機能と不要な機能を検討できます。
トライアル期間中に実際の運用テストを行うことで、必要な機能の見極めや、ユーザーからの具体的なフィードバックの収集が可能です。
この過程を通じて、自社に最適な機能の選定や必要なカスタマイズの範囲が明確になり、余分なコストを抑制することができます。また、必要な機能に絞り込むことで、より効率的なチャットボットの構築が可能となります。
UI・UXを体験できる
無料トライアルを活用することで、UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)を体験できます。UIは画面のデザインや操作方法、UXはユーザーが得られる体験や満足度のことを指します。
画面構成や操作性をテストすることで、直感的で使いやすいチャットボットの設計が実現できているかを評価できます。
また、トライアル期間中に得られたユーザーからの意見や要望を基に、本格導入前に必要な改善を行うことが可能です。ユーザーが快適に利用できる要素を細かく調整し、使いやすさを重視して設計することで、チャットボットを効果的に運用できるでしょう。
無料のチャットボットのデメリット

無料のチャットボットには魅力的なメリットがありますが、デメリットも考慮すべきです。ここでは、無料のチャットボットの制約や課題について解説します。
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無料のチャットボットのデメリット
機能が限定されている
無料のチャットボットは有料プランと比べて機能が限定されていることがあります。特に、FAQ(よくある質問)の登録数が制限されることが多いです。
この制約により、対応できるトピックや情報が制限され、企業のニーズを十分に満たせない可能性があります。一方、有料プランではより多くの機能の利用やカスタマイズが可能で、事業の拡大や新たなニーズにも対応できるというメリットがあります。
自動で有料プランに切り替わることがある
多くの場合、無料トライアルは期間限定で提供されており、その期間が終了するとユーザーは自動的に有料プランに移行され、サービス利用に対して課金が発生します。ユーザーがトライアル終了時にこれを認識していない場合、意図せず課金が発生する可能性があります。
無料トライアル期間中の利用規約や料金について十分に理解し、必要であれば有料プランへの切り替えを検討しましょう。
日本語に対応していないものもある
チャットボットがユーザーとの円滑な対話を実現するためには、正確で自然な日本語処理が必要ですが、無料のプランではそれが保証されていない場合があります。
このため、無料のチャットボットを利用する前に、言語サポートについて確認し、日本語での適切な対話が可能かどうかを検討することが大切です。
無料のチャットボットを選ぶ際のポイント

無料のチャットボットを選ぶ際には、注意すべきポイントがあります。これらのポイントを把握し、適切な選択をすることが重要です。以下では、無料のチャットボットを選ぶ際のポイントを解説します。
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無料で使える期間
無料のチャットボットは、主に2つのタイプがあります。1つは無料トライアル期間が設けられており、一定期間内に有料機能を試用できるツールで、もう1つは無期限に無料で使えるプランが提供されているツールです。
どちらを選ぶかは、企業のニーズや予算に合わせて検討する必要があります。特に、無料トライアル期間がある場合、その期間終了後に課金されるかどうかも確認することが重要です。
また、無期限に無料で使えるツールは、機能が限定的であるケースが多いです。入念にプランの詳細を理解し、予算との調整を考えながら選定しましょう。
無料で使える機能
多くの場合、無料プランでは一部の機能が制限されているので、自社のニーズに合った機能が無料で提供されているかどうかを確認する必要があります。
無料プランの制約によって、本格的な運用に支障が出る可能性があるため、自社の要件に合致するかどうかを検討し、必要な機能が有料プランで提供されるかも確認しましょう。その上で、最適な選択肢を見つけることが重要です。
使いやすさ
無料のチャットボットを選ぶ際、「使いやすさ」は導入・運用コストを抑える上で重要なポイントです。特に、ユーザーが直感的に操作できる設計になっているか、メニューやボタンの配置は適切かを確認しましょう。
また、設定や管理のしやすさも大切です。シナリオの作成や編集、応答内容の更新などが簡単に行えて、技術的な知識がなくても運用できるツールがおすすめです。さらに、レスポンスの速さやモバイル対応など、実用面での使い勝手も考慮に入れると良いでしょう。
無料トライアルや無料プランを活用し、実際に操作して使いやすさを体感しましょう。
無料で使えるチャットボットおすすめ3選
ここがおすすめ!
- 「Yahoo!ショッピング」や「auPayマーケット」といった通販サイトにも設置可能
- 社内・社外どちらでも使いやすく、シナリオはサンプルを活用してすぐに利用できる
- 有人チャットにも対応!
ここが少し気になる…
- それぞれの機能に特化したプランで分かれているため、すべて使いたい場合はそれなりの金額になってしまう
株式会社 L is B(エルイズビー)
AI-FAQボット
ここがおすすめ!
- Excelに質問と回答を入力するだけで利用できる手軽さが魅力!
- 未登録の単語でも2回目以降では適した回答が出せるように自動で学習
- 「受付機能」機能を備え、問合せや申込みにも自動で対応
ここが少し気になる…
- 料金はQA数ごとに分類されており、質問が多い企業の場合割高になる可能性も
JTP株式会社
Third AIコンタクトセンターソリューション

ここがおすすめ!
- 自然な受け答えと高い回答精度を実現した、最新の言語処理エンジンを搭載
- 有人オペレーターへの切り替えがスムーズに行える
- 対話履歴を元にして、生成AIが質問の要約や応対の手順を作成
ここが少し気になる…
- プランの詳細や費用は公開されておらず、問い合わせが必要
その他のチャットボットの選び方

チャットボットを選ぶ際の重要なポイントとして、設置可能な場所を確認することが挙げられます。設置場所としては、Webサイト上の特定のページ・ランディングページ・アプリ内・特定のソーシャルメディアプラットフォームなど多岐にわたります。
自社のビジネス戦略や顧客の行動パターンに合わせて最適な設置場所を選ぶことで、チャットボットの効果を最大化できます。また、設置場所によって対象となるユーザー層や目的が異なるため、選択肢を検討して目標達成に適した場所を選ぶことが重要です。
さらに、その他の比較ポイントとして「外部ツールと連携できるか」「カスタマイズ性は高いか」「サポート体制は充実しているか」についても、事前に確認することをおすすめします。
【重要なポイント】
チャットボットの設置場所を確認
【その他の比較ポイント】
- 外部ツールと連携できるか
- カスタマイズ性は高いか
- サポート体制は充実しているか
チャットボットを無料で利用するその他の方法

チャットボットを無料で使える方法は、上記で解説したツール以外にもいくつかあります。ここでは、その方法として「APIを使って構築する」「開発フレームワークを使って構築する」の2つについて解説します。
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チャットボットを無料で利用するその他の方法
APIを使って構築する
API(Application Programming Interface)は、異なるソフトウェア間で情報をやり取りするためのインターフェースです。APIを利用してチャットボットを構築することで、既存のプラットフォームの機能を組み合わせ、カスタムチャットボットを作成できます。
APIのメリットは柔軟性とカスタマイズ性ですが、利用する際は注意が必要です。まず、APIを提供しているプラットフォームやサービスに依存するため、その変更に追従する必要があります。
また、APIを使用するにはプログラミングスキルと開発リソースが必要で、技術的なハードルが高いことがあります。加えて、セキュリティにも注意が必要で、APIキーを適切に管理し、不正アクセスを防ぐことも重要です。
開発フレームワークを使って構築する
開発フレームワークは、ソフトウェアやアプリケーションを効率的に構築するための基盤であり、これを活用してチャットボットを開発することができます。
開発フレームワークは、再利用可能なコードやライブラリを提供するため、チャットボット開発の効率化が可能です。また、 チャットボットを自社のニーズに合わせてカスタマイズできるため自由度が高く、特定の機能やデザインを追加できます。
さらに、多くの開発フレームワークは活発なコミュニティによって支えられており、問題解決やサポートを得やすい環境が整っています。
ただし、開発フレームワークを使用するにはプログラミングのスキルや技術的な知識が必要です。また、開発だけでなく運用・保守を含めた全体的な負担も考慮する必要があります。
チャットボットを導入する際の注意点

チャットボットの導入は業務効率化や顧客満足向上に有効ですが、計画的に導入することが必要です。ここでは、導入の仕方と注意点を解説します。以下のポイントに注意して、効果的な導入と円滑な運用を実現しましょう。
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チャットボットを導入する際の注意点
導入目的を明確にする
チャットボットを導入する際には、まず導入目的を明確にしましょう。例えば、顧客対応の効率化やFAQへの自動回答、顧客満足度向上などが一般的な目的として考えられます。
もし自社の導入目的と合っていないツールを選んだ場合、対応言語やカスタマイズ機能の制限、業種との不適合などの問題が生じる可能性があります。自社のニーズを十分に分析し、最適なツールを選定したうえで、導入しましょう。
運用体制を整える
導入後は定期的なメンテナンスが必要になるため、スタッフの配置や役割分担を明確にすることが重要です。運用担当者は、チャットボットの動作監視やトラブル対応、ユーザーからの問い合わせへの返答を担当します。
また、ユーザーからのフィードバックを収集し、改善に反映させる役割も担います。スタッフの適切な配置と役割分担により効率的な運用が可能となり、運用体制の整備によりチャットボットが円滑に稼働することで、顧客満足度向上や業務効率化を実現できるでしょう。
セキュリティ対策を徹底する
チャットボットは顧客情報を取り扱うため、セキュリティ対策は必須です。特に個人情報保護は重要で、適切な収集・利用・保管が求められます。
データの暗号化やアクセス制限などの技術的対策はもちろん、個人情報保護方針の策定や従業員教育など、組織的な対策も行いましょう。
また、チャットボット自体への不正アクセスを防ぐため、セキュリティアップデートを欠かさず行い、システムを最新の状態に保つことも重要です。
まとめ

チャットボットは、自動化されたプログラムを通じてユーザーと対話するツールです。無料で利用可能なチャットボットを導入することで、初期コストを抑えながら、AI型とシナリオ型の違いや必要な機能の検証が可能です。
UIとUXも無料で評価できるため、最適なユーザー体験を探る機会にもなります。ただし、無料プランには利用期間や機能の制限があるため、導入前に詳細な確認が必要です。
無料のチャットボットは、低コストで導入して機能や利用価値を評価するための優れた選択肢です。そのメリットを活かして自社のニーズに合ったチャットボットを探し、ビジネスや顧客サポートに活用しましょう。