EFOツールの料金相場とは?ASP型・インストール型に分けて解説

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  • EFOツールとは、入力フォームの最適化をサポートするためのツールである
  • EFOツールにはASP型とインストール型があり、料金体系や費用相場が異なる
  • EFOツールは高機能なほど高額になるため、自社に必要な機能を検討する必要がある

EFOツールとは、入力フォームの最適化をサポートするためのツールです。EFOはWebマーケティングにおいて重要とされており、EFOツールを導入することで効率化が図れます。この記事では、EFOツールの料金相場をASP型・インストール型に分けて解説します。

目次

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  1. EFOツールの必要性とは
  2. EFOツールの料金相場
  3. EFOツールの料金に関する注意点
  4. EFOツールの導入がおすすめの企業の特徴
  5. まとめ

EFOツールの必要性とは

EFOは「Entry Form Optimization」の略称で、日本語では「入力フォーム最適化」という意味になります。EFOは、Webサイト内の問い合わせフォームや登録フォームなどへユーザーが入力しやすいように最適化し、これに特化したものをEFOツールと呼びます。

企業やECサイトを訪れ、問い合わせや商品購入などの入力フォームまでたどり着いたユーザーは、商品やサービスに対して高い関心があります。しかし、入力項目が多かったりエラーで入力がリセットされたりすると、入力が面倒になり離脱率が高まります。

ユーザーの離脱を防ぐには、フォームの改善により入力負担を軽減するのが最適です。EFOツールにより快適かつ分かりやすい入力フォームを作成することで、ユーザーの離脱率が減少し、売り上げの大きな改善も期待できます。

EFOツールとは?ツールの機能やメリット・デメリット選び方も解説

EFOツールとは、WEBサイトの離脱率を解析し、入力フォームを最適化することでコンバージョン率を上げるツールを指します。本記事では、EFOツールをよく知らない方に、EFOツールの機能やメリット・デメリット、選び方を解説します。

EFOツールの料金相場

EFOツールには、導入の形態によってASP型とインストール型の2つのタイプがあります。導入形態が違うことから、料金体系や料金の相場もそれぞれ異なっています。ここでは、2つのタイプの料金相場について解説します。

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EFOツールの料金相場

  1. ASP型
  2. インストール型

ASP型

ASP型はサービス提供会社が所有するサーバーを使用する形態で、入力フォームのページにタグを埋め込むことで利用が可能です。そのため、専門的なプログラミングのコードを書くことなく、フォームが簡単に作成できます。

料金体系は一般的に月額料金制を採用しているサービスが多く、初期費用は比較的抑えられています。タグをフォームのページに埋め込むだけで済むことから、導入にかかる期間は比較的短いです。

ただし、このASP型はフォームのページにタグ設置することで動作するため、JavaScriptやPHP、Flashなどでフォームを表示している、または外部システムを導入している場合は、タグ設置ができない恐れがあります。

初期費用

ASP型は、サービス提供会社から提供されるタグを入力フォームのページに埋め込むだけで利用できます。サーバーなどの周辺機器を、自社で用意する必要もありません。

そのため、初期費用の相場は3万円前後が多く、サービスによっては初期費用が無料のものもよく見られます。ただし、1ドメインあたりのフォームの数が限られているものがあります。

また、チャットによる一問一答形式の入力フォームのように高性能なEFOツールの場合は、初期費用が高額であるケースが多いです。

月額料金

ASP型は一般的に月額料金制を採用していますが、フォーム数が多くなると追加料金がかかる場合があります。月額料金は機能の充実度によって変動するサービスも多く、シンプルな機能なら月額数千円のものも見られます。

一方、多機能・高性能なサービスは月額料金が5万円前後かかることもめずらしくなく、複数の料金コースを持つサービスもあります。また、月間セッション数による従量課金制、または成功報酬制を採用しているサービスもあります。

インストール型

インストール型は、EFOツールをサーバーにインストールすることで利用できます。初期費用として平均30万円から60万円が必要であり、ASP型の初期費用とは大きく異なります。また、フォーム数が増えると、初期費用も増加します。

一方、インストールした後には基本的に費用がかからないため、運用後のコストが抑えられるのがメリットです。

しかし、自社サーバーを必要とすることから、EFOツールが動作できるかサーバーの動作環境を確認することが必須です。管理にはプログラミングなどの専門知識が必要なため、エンジニアなどの担当者がいない場合には不向きです。

EFOツールの料金に関する注意点

EFOツール導入および運用にかかる費用は、サービスによって大きく異なっています。自社にとって最適なEFOツールを導入するためには、機能だけでなく費用にも注意が必要です。ここではEFOツールの料金に関する注意点を解説します。

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料金体系を確認する

EFOツールの料金体系は、ASP型の場合一般的に初期費用+月額料金の組み合わせで設定されています。長期間利用する場合は、運用後のコストが低くなるよう月額料金が安いものを選ぶのがおすすめです。

ただし、月額料金が安い場合、1アカウントにつき使えるフォーム数が限られていたり、インプレッション数やユニークユーザー(UU)数などによって追加料金が発生したりするケースがあるため必ず確認するようにしましょう。

費用対効果を試算する

EFOツールには、シンプルな機能のものから多機能・高性能のものまで多くのサービスが提供されています。しかし、一般的に多機能・高性能なツールほど初期費用やランニングコストが高額になります。

多機能・高性能なものは魅力的ですが、自社にとって不要な機能が多く入っているとコスト的に無駄が多くなります。導入する前に入力フォームの課題を洗い出して導入目的を明確にし、目的を達成できる費用対効果が高いツールを選ぶようにしましょう。

最低契約期間を確認する

EFOツールには、最低契約期間が決まっているサービスが多くみられます。もっともベターなぼは6ヶ月ですが、3ヶ月や1年など、サービスごとにさまざまです。なお、最低契約期間が決められていないサービスやプランによって異なる場合もあります。

最低契約期間中は契約を止めることができないため、EFOツールを導入する前に機能などをきちんと調べ、疑問点をなくしておくようにしましょう。また、無料トライアル期間を設けているサービスもあるため、ツールを試したい際は活用できます。

無料ツールには制限がある

EFOツールの中には、サービス自体が無料、または有料とともに無料のプランを設定しているサービスがあります。しかし、無料の対象が1フォームまでであったり、レポート機能がなかったりなど機能的に大きな制限があります。

無料のサービスの場合、有料よりもサポートが劣ることも多いため、企業で使用するには心もとない部分が多くみられます。

有料サービスでも無料トライアル期間を設けているサービスがあるため、EFOツールの機能を試してみたい場合は、使用感の確認などのテストとして使用しましょう。

EFOツールの導入がおすすめの企業の特徴

入力フォームの最適化を効果的に実施するには、EFOツールの使用が求められます。Webサイトの運営においてEFOは重要ですが、EFOツールの導入効果を得やすい企業には特徴があります。EFOツールの導入効果を得やすい企業の特徴を、以下にまとめました。

  1. 入力フォームでの離脱率が高い
  2. 訪問者数に対してコンバージョンが少ない
  3. フォームの入力項目が多い

入力フォームでの離脱率が高い場合、入力フォームに課題があることが明確です。そのため、入力フォームでの離脱率が高い場合は、上記の中でもEFOツールの導入が向いています。

また、金融・不動産・人材業界などフォームの入力項目が多い企業はどうしても入力中の離脱率が高くなりやすいです。そのため、EFOツールの導入による恩恵を受けやすく、高い費用対効果が見込めます。

訪問者数が少ない場合はSEOを優先する

Webサイトの運営においてEFOは重要ですが、そもそものWebサイトの訪問者数が少ない場合はEFOよりもSEOに注力すべきです。訪問者数が少ない状態では、コンバージョン率が向上しても見込める利益は小さいです。

EFOツールを導入してコンバージョン率が2%に向上した場合、訪問者数が100人のサイトでは、実際に商品を購入したユーザーは2人です。しかし、訪問者数が1,000人のサイトであれば20人になります。

同じコンバージョン率でも訪問者数によって得られる利益は異なりますが、ツールの導入や運用に必要なコストは同じです。そのため、訪問者数が少ないWebサイトは費用対効果が低くなってしまうため、まずは訪問者数を増やす取り組みを優先しましょう。

まとめ

問い合わせや商品購入など入力フォームへの入力はユーザーにとって負担が大きく、高い離脱率の原因になっています。EFOツールは入力フォームを最適化することで、ユーザーにとって快適かつ分かりやすいフォームを作成します。

EFOツールは、導入形態が異なるASP型とインストール型の2種類があります。ASP型は導入が手軽ですが、月額料金制が多く運用後もコストがかかります。一方、インストール型は初期費用こそ高額ですが、運用中にはツールの利用料がかかりません。

EFOツールは、有料・無料はもちろん、機能の数や性能なども異なっています。しかし、多機能・高性能がどんな場合でもよいわけではありません。自社におけるEFOツールを導入する目的を明確にし、最適なツールを導入するようにしましょう。

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