X(旧Twitter)のアクセス解析方法とは|おすすめの分析項目も紹介

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  • X(旧Twitter)の運用を改善していくために、アクセス解析は欠かせない
  • X(旧Twitter)をアクセス解析するには、アナリティクスや外部ツールを活用する
  • アクセス解析ツールを利用すると、マーケティングの効果を最大化できる

X(旧Twitter)のアクセス解析は、Twitterアナリティクスやツイートアクティビティなどで行えます。本記事では、X(旧Twitter)のアクセス解析方法が必要な理由や、アクセス解析に必要なKPI設定、おすすめの分析項目などを解説します。

目次

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  1. X(旧Twitter)のアクセス解析が必要な理由
  2. X(旧Twitter)のアクセス解析に必要なKPI設定
  3. X(旧Twitter)のアクセス解析方法
  4. ビジネスアカウントには外部ツールがおすすめ
  5. X(旧Twitter)に足跡機能はないため注意
  6. X(旧Twitter)のアクセス解析でおすすめの分析項目
  7. まとめ

X(旧Twitter)のアクセス解析が必要な理由

数あるSNSの中でも、X(旧Twitter)はほかのSNSと比べて幅広い層のユーザーが利用するツールと言えます。多くの企業でもマーケティング戦略にX(旧Twitter)を導入していますが、マーケティングでSNSを活用するにはアクセス解析が必須です。

アクセス解析はWebサイトなどを訪れたユーザー数や閲覧ページなどを分析することで、サイトの改善を図るために行います。SNSにも適用でき、X(旧Twitter)の場合、投稿の閲覧数やリポストなどの反応を解析します。

アクセス解析によって得た結果を適切に分析すると、X(旧Twitter)を運用する上での問題点が浮き彫りになります。分析結果を改善に生かすことで、X(旧Twitter)のマーケティング効果をより高めることができます。

X(旧Twitter)のアクセス解析に必要なKPI設定

KPIとは日本語で「重要業績評価指標」と呼ばれ、目標を達成するために必要な各プロセスの評価の指標を指します。KPIは、最終目標である「KGI」を達成するための重要な指標として設定します。

KPIには複数の指標を設定することが可能です。ここではX(旧Twitter)運用における具体的なKPIの内容について解説します。

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フォロワー数を増やすためのKPI

X(旧Twitter)運用の良し悪しを見るのに、フォロワーの増減は欠かせない項目です。フォロワーを獲得するには、「インプレッション数」「プロフィールクリック数」「プロフィールクリック率」「フォロワー数」「フォロー率」などをKPIとして意識する必要があります。

フォロー率は、プロフィールクリック数と新規フォロワー数(新規フォロワー数÷プロフィールクリック数)で計算できます。また、プロフィールクリック率は「プロフィールクリック数÷インプレッション数」で算出できます。

フォロワー増加に繋がるプロフィールクリック数を増加させるには、投稿の表示数であるインプレッション数およびプロフィールクリック率を高める必要があります。なお、プロフィールクリック率は1%から3%が目安と言われています。

Webサイトへのクリックを増やすためのKPI

X(旧Twitter)の投稿上のリンクから自社サイトへの誘導を行いたい場合、主に「リンククリック数」と「インプレッション数」をKPIとして設定する必要があります。集客数はリンククリック数から判断できます。

なお、インプレッション数はユーザーが反応した数を示す「エンゲージメント数」と密接に関わります。このエンゲージメント数には、「いいね」やリポストのほか、リンクのクリックも含まれています。

ユーザーの反応具合を見るには、「エンゲージメント数÷インプレッション合計数×100」で算出できるエンゲージメント率が指標となります。この指標が低いと、投稿の内容が優れていてもマーケティング的には効果が低いと言えるでしょう。

X(旧Twitter)のアクセス解析方法

X(旧Twitter)を活用するには、アクセス解析を適切に行わなければなりません。ここでは、X(旧Twitter)のアクセス解析を行うための具体的なツールについて解説します。

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アナリティクスの活用

X(旧Twitter)には、公式に提供されているアナリティクス機能があります。このツールはX(旧Twitter)のユーザーであれば誰でも登録可能です。

アナリティクスではフォロワー数やプロフィールへのアクセス数、投稿数などの増減を見ることができるほか、投稿ごとに閲覧数やリポスト数などを数値データで確認できます。

フォロワーの属性や性別・興味関心を表示する機能もあり、投稿全体の詳細な分析も行えるため、これからの運用改善に向けた資料として活用できます。

参考:アナリティクス|Xビジネス

アナリティクスでわかること

アナリティクスのホーム画面では、「過去28日間のパフォーマンスの変動」と月ごとの投稿概要が確認できます。「過去28日間のパフォーマンスの変動」では、その前の28日間と比較した増減率も表示されます。

また、「ポスト」の画面ではさらに詳細なアクティビティ(インプレッションやエンゲージメント)のデータが確認できます。データはCSV形式でダウンロードすることも可能です。動画アクティビティの管理画面では動画付き投稿のアクティビティなども確認できます。

過去28日間のパフォーマンスの変動ポスト数
インプレッション数の合計
プロフィールへのアクセス数
自分宛ての投稿数(@ポスト数)
フォロワー数
月ごとの投稿概要トップポスト(最もインプレッションが多かった投稿)
トップの@ポスト(最もエンゲージメントが多かった@ツイート)
トップフォロワー(その月の新規フォロワーの中で最もフォロワー数が多いユーザー)
トップのメディアツイート(最もインプレッションが多かった画像・動画付きの投稿)
ポストアクティビティ直近28日間の総インプレッション数
各ツイートのインプレッション数・エンゲージメント数・エンゲージメント率
動画アクティビティ動画の再生数
動画の再生時間
動画再生の完了率

ポストアクティビティの活用

ポストアクティビティはアナリティクスでも確認できますが、各投稿の画面からもその投稿のアクティビティが確認できます。自分の投稿にある「アナリティクスを表示」をクリックすると、インプレッション数やエンゲージメントなどが表示されます。

これはスマートフォン版のX(旧Twitter)でも確認できるので、特定の投稿について簡単にアクティビティを知りたい場合に便利です。

参考:アクティビティ管理画面について

外部ツールの活用

X(旧Twitter)をブランディングや認知度向上などのビジネスでの成果を上げるのに活用したい場合、より精度の高いアクセス解析が必要になります。この場合、外部のアクセス解析ツール利用するのもおすすめです。

外部ツールの多くには、たとえば複数アカウントの一括管理や競合アカウントの分析、フォロワー分析、キーワード分析など、Twitterアナリティクスなどの公式ツールには搭載されていないオリジナルの機能が搭載されています。

ツールごとに特徴が異なり、無料で利用できるツールもあれば、より機能が充実した有料ツールもあるため、機能や料金を比較したうえで自社のニーズに合わせて選びましょう。

ビジネスアカウントには外部ツールがおすすめ

X(旧Twitter)のアクセス解析は、上述のように公式が提供するTwitterアナリティクスなどのツールでも可能です。しかし、企業のビジネス成果を上げるにはいささか機能不足の面があります。そこで便利なのが外部開発のアクセス解析ツールです。

アクセス解析ツールには公式ツールには搭載されていない機能が搭載されているため、ビジネス成果を上げるための改善に使うなら、外部ツールを使用する方が効率的です。アクセス解析だけでなく、予約投稿など運用に役立つ機能が搭載されているツールもあります。

充実した分析機能でターゲット層のニーズや動向を調査しやすくなり、加えて運用担当者の作業工数を減らせる機能も利用できるため、効果的かつ効率的な運用が可能になります。

おすすめのアクセス解析ツール10選|選び方のポイントや注意点も解説

アクセス解析ツールとは、Webサイトを訪問したユーザーの行動を分析するツールです。Webサイトの改善に欠かせないものですが、多数の製品があり、どれが自社に適しているかわからない方も多いでしょう。この記事では、おすすめのアクセス解析ツールや選び方を解説します。

X(旧Twitter)に足跡機能はないため注意

X(旧Twitter)には、アカウントや投稿を閲覧した人を確認できる足跡機能はありません。X(旧Twitter)が公開している開発者向けの文書でも足跡機能の項目はなく、現時点では外部で解析ツールを開発するのも不可能です。

それにもかかわらず、足跡を解析できるというアプリやツールが出回っています。これらのアプリを使うと、最悪の場合アカウントの個人情報を奪われることもあるため、使用はおすすめしません。

また、IPアドレスやほかのSNSからの流入元も特定できないようになっています。ただし、フォローやリポスト、「いいね」がされた場合には、それらを行ったアカウントの特定が可能です。

X(旧Twitter)のアクセス解析でおすすめの分析項目

X(旧Twitter)のアクセス解析では多くの項目が分析できますが、特に重視したい項目に絞らないと非効率的です。しかし、数ある項目の中からどれを重点的に分析すべきか迷いがちです。ここでは、最初に分析するのにおすすめの項目について解説します。

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インプレッションが高いツイート

インプレッションとは、ほかのユーザーがX(旧Twitter)で投稿を閲覧、または画面に投稿が表示された回数のことです。表示回数はユーザーのタイムラインに表示された回数です。

アクセス解析ではインプレッションが高い投稿を探し、なぜインプレッション数が高いのかを分析しましょう。インプレッションが高いということは、投稿が多くのユーザーの目に入ったと判断できます。

もちろん、インプレッションだけではユーザーが投稿の内容を見たのかまでは分かりません。しかし、いくら内容が良い投稿でも人目に入らなければ意味がないため、まずはインプレッション数を増やすことを意識するといいでしょう。

エンゲージメントが高いツイート

エンゲージメントとは、特定の投稿に対して「反応」した回数のことです。「反応」とは、具体的に「いいね」を押す・リポストや返信をする・リンクをクリックするなどが挙げられます。

インプレッション数に対するエンゲージメント数(エンゲージメント率)が高い投稿は、ユーザーの反応がよかったと言えます。このような投稿の内容を把握しておくと、ユーザーの反応を得られる投稿を作成しやすくなります。

エンゲージメントが高い理由や傾向を分析することで、多くのユーザーの目に留まりやすい投稿をしやすくなり、アクセス増加に繋がります。

投稿時間・期間による反応の変動

発信した投稿が常に同じ反応だとは限りません。X(旧Twitter)を投稿した日時や期間によって、ユーザーの反応も変わってきます。そのため、投稿の日時による反応の変動を分析する必要があります。

たとえばビジネスパーソンの場合、仕事で忙しい平日昼間では投稿をしっかり見る時間がないでしょう。一方、主婦層などの場合は、昼間の方が見てくれる可能性があります。

ターゲットにする層が、どの時間に余裕を持って閲覧しやすいかを考えずに投稿を繰り返しても、エンゲージメントは増えません。自社X(旧Twitter)のターゲット層が閲覧しやすい日時に投稿することで、より多くのユーザーが見やすい状況を作り出せます。

フォロワーの属性

X(旧Twitter)の場合、投稿は基本的に最初にフォロワーが閲覧します。このフォロワーの属性が自社アカウントのターゲット像と違う場合、どれだけ発信しても効果が少なくなります。

そのため、フォロワー属性の分析を行ってターゲットとして設定している人物像とマッチするユーザーが閲覧しているかを確認する必要があります。分析結果から、ターゲットのニーズに合う情報を投稿することで反応の獲得に繋がります。

また、分析でターゲットとしたい層と違うフォロワーが多いと分かった場合は、迅速に対策を施すことで狙ったフォロワーの獲得が可能です。

フォロワー増減のタイミング

X(旧Twitter)では、フォロワーが一気に増加したり減少したりすることがよく発生します。増加はフォローで応募できるキャンペーンの実施、減少は投稿内容によるいわゆる「炎上」などが原因として考えられます。

このフォロワー増減の要因を分析することで、フォロワー獲得や投稿内容の改善などに活用できます。今後、自社X(旧Twitter)を運用する方針を決めるのにも役立つため、アクセス解析を行う際は分析しておくといいでしょう。

トレンド

SNSは、トレンドの移り変わりが激しい世界です。X(旧Twitter)も例外ではありません。トレンドを絶えず追い続け、その時々の話題性に柔軟に対応していくことがSNSマーケティングを成功に導くポイントの1つです。

注目を集めているキーワードやハッシュタグを分析し、それらを自社アカウントの投稿にも取り入れることで、インプレッションやエンゲージメントを高めることができます。

まとめ

X(旧Twitter)はほかのSNSツールより幅広い層が利用することもあり、運用する上でアクセス解析は必須です。なお、アクセス解析をする際には、フォロワー数および自社サイトへのクリック数を増加するためのKPI設定を行うことが必要です。

X(旧Twitter)公式から、Twitterアナリティクスやツイートアクティビティ機能が提供されており、アクセス解析を行えます。しかし、ビジネス成果を上げるには、より精確かつ自由な分析が必要となるため、外部のアクセス解析ツールを使用するのがおすすめです。

ツールでは多くの項目を分析できます。インプレッションやエンゲージメントのほか、フォロワーの属性や数の増減、反応が大きい時間帯・投稿内容などを中心に分析すると、より効果的なX(旧Twitter)の運用が可能になります。

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