ウイルス対策・不正アクセス対策とは?具体的な対策例や対処法を解説

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  • 誰もがサイバー攻撃の標的になり得るため、ウイルス対策・不正アクセス対策は欠かせない
  • 徹底したアップデートや不要なサービスを停止するなどの対策がある
  • 攻撃された際はサーバーの遮断・流出内容の確認・証拠の保存などをすぐに行うことが重要

ウイルス対策・不正アクセス対策とは、インターネット上で不正な接続を試みる行為や、実際に侵入してそのコンピュータを操作する行為を防止する対策のことです。この記事では、不正アクセスのリスクや対策例、不正アクセスが発生したときの対処法などについて解説していきます。

目次

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  1. ウイルス対策・不正アクセス対策とは
  2. 不正アクセスの代表的なリスク
  3. 不正アクセスへの対策
  4. 不正アクセスが発生したときの対処法
  5. ウイルス対策にはウイルス対策ソフトがおすすめ
  6. ウイルス対策ソフトのメリット
  7. ウイルス対策ソフトのデメリット
  8. まとめ

ウイルス対策・不正アクセス対策とは

ウイルス対策・不正アクセス対策とは、ウイルス感染や不正アクセスによる被害を防止するために講じる対策です。企業においては情報漏洩やシステム障害の発生の防止のため、セキュリティ対策の一環として取り組まれています。

企業が情報漏洩の被害にあったといったニュースを目にすることが多いですが、近年は個人のスマホや家庭用のルーターにおいても被害が拡大していることから、各自でも対策することが重要視されています。

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ウイルス対策・不正アクセス対策とは

  1. 不正アクセスとは
  2. コンピューターウイルスとは

不正アクセスとは

不正アクセスとは、ネットワークにアクセスする権限を持たない第三者が不正に接続を試み、侵入する行為です。様々な被害の原因となる不正アクセスに対処するため、2000年に不正アクセス禁止法が施行されています。

ここでは、不正アクセスに該当する行為の具体例を解説します。

参考:不正アクセス行為の禁止等に関する法律 – 総務省

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侵入行為

ネットワークやPC、アプリケーションなどに潜む脆弱性を利用して、PCやネットワーク内部に侵入する行為です。通常の検索エンジンでは発見できない、様々な違法の情報が取引される“ダークウェブ”の情報をもとに、侵入の糸口を見つけることが多いです。

サイバー攻撃の侵入経路になりやすい脆弱性は、セキュリティ上の欠陥です。適切な対策がされていないと、サイバー攻撃を許すことにつながるでしょう。

企業が持つ情報資産の搾取や、ウイルスに感染させてデータを破壊するなど、侵入行為はPCやソフトウェアに様々な悪影響をもたらします。

なりすまし行為

ユーザーのIDとパスワードを不正入手し、アカウントにログインするなりすまし行為も、不正アクセスの一つです。いわゆる「乗っ取り」ともいえるでしょう。なりすまし行為により、所有者以外がアカウントを操作できる状態になります。

なりすまし行為が行われた場合、本来はアカウントの所有者が受ける権利のあるサービスを不正に利用したり、クレジットカードの登録情報を利用して無断で買い物をするといった、金銭に関わる悪質な行為につながります。

なりすましの助長行為

他人のID・パスワードなどの認証情報を無断で第三者に提供するという、なりすましの助長行為もあります。機密情報が含まれるアカウントの場合、ダークウェブなどを介して高額に取引される可能性もあるでしょう。

また、本人が同意の上でも不正アクセスとされることがあります。例えば本人限定で利用可能なサービスを、たとえ家族でも他人に利用させることは、運営側に不利益が生じるため、不正アクセス禁止法に抵触することがあります。

コンピューターウイルスとは

コンピューターウイルスは、侵入行為の手段の1つとして使われる、悪質なプログラムのことです。ウイルスに感染させることを目的として侵入行為やなりすまし行為が行われることもあります。

感染経路はさまざまで、メールやWebサイトなど、普段から利用しているツールやサービスを通して感染します。自然界でのウイルスと同じように、気付かないうちに感染してしまうことからこの名前がついています。

コンピューターウイルスは「マルウェア(悪質なプログラム・ソフトウェアの総称)」と同義で使われることもあり、多くの種類があります。その中でもよく知られている代表的なものが以下の2つです。

ワーム

ワームは感染力の強いマルウェアの一種で、自己増殖しながらネットワークを使って次々と他のデバイスに感染していきます。本来ウイルスは宿主が必要ですが、ワームは単独で行動でき、ネットワーク内を這いまわるように行動することから、こう呼ばれています。

感染することでウイルス付きのメールが勝手に他者に送られ、さらに感染を拡大させるという手法が典型的ですが、同じネットワークに繋がれたデバイスを自動的に検出したり、社内のサーバーにある共有フォルダやUSBメモリから感染したりすることもあります。

トロイの木馬

「トロイの木馬」とは、ギリシャ神話に登場する大きな木馬に見せかけた装置で、敵国に対する罠として作られたものです。中には兵士が潜んでおり、敵国が戦利品として城に持ち帰ったところで中の兵士が攻撃を仕掛けます。

このタイプのマルウェアはこれと同じような手口で、正規の無害なソフトウェアを偽装してコンピュータに侵入します

自己増殖して感染を拡大させる能力はありませんが、侵入されると遠隔操作による情報改ざんや外部への情報流出といった被害が発生します。

不正アクセスの代表的なリスク

不正アクセスがあった際、企業は様々な方面で被害を受けるリスクがあります。被害範囲によっては、自社にとどまらず顧客や取引先にも広がる可能性があります。自社の信頼性にも関わる大変な事態です。

リスクについて理解しておくことで、セキュリティ対策の重要さがわかるでしょう。ここでは、不正アクセスによる代表的なリスクを詳しく解説します。

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個人情報・機密情報の漏洩や盗難

不正アクセスによって企業の情報を盗まれ、個人情報や機密情報の漏洩につながるリスクがあります。企業が持つ個人情報は従業員や顧客、取引先など多岐に渡ります。情報が漏洩することで、企業に関わる多くの人に被害が広がることになるでしょう。

また、企業が企画しているビジネスの内容や社内ノウハウが外部に利用されることで、企業のアイデアが奪われたり、独自性が低下したりするというリスクもあります。企業の信頼性や業績に悪影響を及ぼす可能性が高い行為です。

情報の改ざん・破壊

情報の改ざんや破壊により、企業のWebページの情報の書き換えや嘘の投稿、データを抹消されるリスクがあります。閲覧者に誤った情報を与え、企業が意図することと異なる行動を促すこともあります。

Webページを書き換えられるということは、リンクやファイルも変えられるということです。企業のホームページにあるファイルをマルウェアが仕込まれたプログラムに書き換え、ダウンロードした人のデバイスをウイルス感染させるという手口もあります。

そのため、企業のホームページを利用するユーザーに被害が及ぶでしょう。企業のセキュリティ対策の甘さを疑われることになります。

破壊行為では企業の重要な情報資産が抹消されたり、勝手に暗号化されたりすることが大きなリスクとして挙げられます。特に問題視されているランサムウェアと呼ばれるマルウェアは、企業の保有するデータを暗号化し、元に戻すことを条件に身代金を要求します。

サイバー攻撃の踏み台

不正アクセスされたPCやネットワークは、サイバー攻撃の踏み台にされてしまうことがあります。攻撃者は自分の身元を特定されないよう、ターゲットの企業に攻撃を仕掛ける前に、別の企業を踏み台に不正アクセスして、アクセス履歴を偽装することがあります。

例えば、自社を踏み台としてターゲットの企業がサイバー攻撃された際、証拠として履歴に残るのは自社であるため、自社がサイバー攻撃を行ったと疑われることになるでしょう。

疑いが晴れることはあっても、セキュリティ対策が万全ではないとして自社の信頼性が失われることにつながります。取引先企業が被害者となった場合、その後の関係性にも影響が出ます。

ウイルス感染の発生

不正アクセスによって企業が利用しているセキュリティ対策ソフトを削除するなどして、ウイルス感染を発生させるリスクもあります。セキュリティ対策に弱点が生じたところで、ウイルスを仕込むという手口です。

ウイルスに感染すると情報搾取やデータの破壊が行われたり、詐欺に利用されて犯罪に巻き込まれたりする可能性があります。不正アクセスによって企業の名前を詐欺に利用し、企業が詐欺をしているように見せかけることもあります。

不正アクセスへの対策

不正アクセスは適切な対策を行うことで、リスクを低減できます。ここでは、不正アクセスを防止するためにできる対策を解説します。

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セキュリティソフト・ファイアウォールの活用

セキュリティソフトをインストールすることで、マルウェア感染の防止を始めとした総合的なセキュリティ対策が可能になります。

また、ファイアウォールの設置によって社内のLANとインターネット間で通信の可否を判断し、不正アクセスを防ぐことができます。ファイアウォールでは、通信のパケット情報から不正アクセスと判断された場合、管理者に通報されるよう設計されています。

メーカーによってはファイアウォールとウイルス対策ソフトがセットで販売されていることもあり、合わせて利用することでセキュリティをより強固なものにできるでしょう。

OSやソフトウェアのアップデート

不正アクセスを防止するためには、OSやソフトウェアのアップデートを徹底することが重要です。不正アクセスは、OSやソフトウェアの脆弱性を利用して侵入を試みるためです。古いバージョンのものは脆弱性を突かれやすい状態になっています。

従業員が業務端末を所持している場合、一人ひとりの端末のアップデートが必要です。アップデートを怠ることで脆弱性の有無に気が付かず、攻撃のターゲットになることもあります。

社内のデータに関わるサーバーやルーターなどの機器も、漏れのないようアップデートしましょう。また、従業員に対するアップデートの周知や定期的な注意喚起が必要となります。

不必要なサービスの停止

企業が利用するサービスの中には、不正侵入に利用されやすいサービスも存在します。また、利用しているサービスが多いほど、侵入ルートを増やすことにつながります。不要なサービスであれば、利用を停止することで不正アクセスのリスクを低減できるでしょう。

不正アクセスが発生した際も、利用しているサービスが多いほど原因の特定に時間がかかります。また、使用することの少ないサービスであれば、不正アクセスに気が付かないこともあるでしょう。

利用しているサービスは定期的に確認し、厳重なアカウント管理を行うなど、できるだけ余計な侵入口を増やさないことが必要です。

推測しやすいパスワードの回避

推測しやすいパスワードは不正ログインの被害に遭うリスクが高いため、避けなければなりません。生年月日や人の名前など分かりやすいものや、数字だけ・アルファベットだけといったシンプルなパスワードは、第三者による推測が容易になるでしょう。

重要なアカウントでは数字・アルファベット・記号を混ぜた複雑なパスワードを設定し、定期的な変更が必要です。また、ワンタイムパスワードや2段階認証、多要素認証などを導入すれば、さらに安全性を高めることができます。

ITツールの導入

不正アクセスを防止するためのITツールの導入も効果的です。不正侵入を検知するIDSやブロックもできるIPS、Webアプリケーションへの攻撃を防げるWAFなどが存在します。また、ウイルス対策ソフトを利用すれば、ウイルスの検知が可能になります。

自社にセキュリティシステムの専門知識がある従業員がいなくても、ツールを利用すればある程度のリスクは低減できるでしょう。性能が高くなるほど費用も高額になるため、自社に必要な機能を搭載したツールの見極めが大切です。

不正アクセスが発生したときの対処法

不正アクセスが発生した際は、被害を最小限に抑えるための速やかな対処が必要です。また、対処の順番を誤ると時間がかかるため、優先順位を考えた行動が大切です。ここでは、実際に不正アクセスされたらどうすべきか、その対処方法や手順を解説します。

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サーバーの遮断・パスワードの変更

不正アクセスの発生が確認された場合は、発生したサーバをただちにネットワークから遮断し、被害の拡大を止める必要があります。

不正アクセスを受けた際には、IDやパスワードを盗まれている可能性もあります。勝手にパスワードを変更してロックをかけられたり外部に漏洩されたりする前に、ID・パスワードを変更しましょう。

また、パスワードが盗まれた場合、不正アクセスしたサーバ以外でも侵入を試みる可能性があります。他のサーバでパスワードを統一している場合は、速やかな変更が必要です。

不正アクセスの初期対応として、被害の拡大を最小限にとどめる処置を第一に行いましょう。

セキュリティ対策委員会への報告・情報流出内容の確認

不正アクセスがあったことを、企業に設置されているセキュリティ対策委員会などに報告し、情報を共有することが必要です。

また、流出した情報の内容を速やかに確認し、その先の対処を考えなければなりません。例えば、従業員の個人情報が流出した際は従業員に流出した旨の周知が必要で、顧客や取引先の情報が流出した場合は関係各所への連絡が必要です。

ログイン履歴やアクセスログ、送受信履歴などの確認や、ウイルス対策ソフトでマルウェア感染状況を調査できます。クレジットカードや銀行口座の情報が盗まれた場合は、ただちに停止する手続きが必要なため、流出した範囲を細かく特定しましょう。

原因の調査・対策の検討

被害拡大の防止措置を終えたら、不正アクセスの原因の調査が必要です。正確な原因を特定することで、今後の適切な対応策を検討できます。

原因の調査では利用頻度の高いアプリケーションに不正アクセスの被害がなかったか、パスワードが第三者に漏れる状況がなかったかといったことなど、多角的な切り口で考えましょう。

ウイルスの感染状況を確認するウイルススキャンや、セキュリティ上の欠陥を検知する脆弱性診断は、自動ツールを用いて調査できます。不正アクセスの原因が明らかになった後は、セキュリティ対策委員会を交えて再発防止策の検討が必要です

原因によっては従業員に対する教育や精度の高いセキュリティ診断、アプリケーションの変更が必要となる場合があるでしょう。

復旧作業

講じるべき対策が決まった後は、対策を実行しながら復旧作業をしましょう。ウイルス対策ソフトを使用してマルウェア感染の除去を行ったり、アクセス元にデータが残らないよう機器を初期化したりなど、クリアな状態に近づけることが大切です。

また、個人情報が漏洩した旨を、漏洩の被害が発生した相手に報告する必要があります。不正アクセスの対策や行った復旧作業はデータとして保存しておくことで、今後のセキュリティ対策にも活かすことができるでしょう。

証拠の保存・警察への連絡

不正アクセスの証拠は必ず保存し、復旧作業が終えたらその後の対処を決めましょう。被害内容や被害額によっては、警察やサイバー犯罪相談窓口に持参して相談することが必要になる場合もあります。

同じ被害が他社で起こることも十分あり得るため、情報を共有することで他社で同様の被害が発生することを防止できます。

ウイルス対策にはウイルス対策ソフトがおすすめ

ウイルスによる被害を予防するためには、普段からのウイルス対策が必要不可欠です。ウイルス対策には、ウイルス対策ソフトの利用がおすすめです。ここでは、ウイルス対策ソフトについて詳しく解説します。

ウイルス対策ソフトの機能

ウイルス対策ソフトは、基本的にアンチウイルス機能、スパイウェア対策機能、スパム対策機能、フィッシング対策機能の4つの機能を搭載しています。ここでは、それぞれの機能の特徴について詳しく解説します。

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機能概要
アンチウイルス機能パターン化されたウイルスの検知
スパイウェア対策機能PCに潜むスパイウェアの検知
スパム対策機能スパムメールの判別や振り分け
フィッシング対策機能フィッシングサイトの判別と警告

アンチウイルス機能

アンチウイルス機能は、既知のウイルスをパターンとしてソフトに登録しておき、ウイルスが発生した際に検知する機能です。このシステムを“パターンマッチング”と呼びます。

ウイルスは進化していきますが、定期的なアップデートによりパターンが更新されていき、新種のウイルスの感染も防ぐことが可能です。ウイルスの基本的な対策は十分にカバーできる機能です。

スパイウェア対策機能

ウイルス対策ソフトには、情報搾取を目的とするスパイウェアの対策機能が備わっています。スパイウェアはユーザーにとって認識しづらいため、感染に気付かずにサーバ内の情報が外部に漏れ続けていることもあります。

ウイルス対策ソフトでは、パターンファイルとコンピュータ内のデータを照合することで、スパイウェアを検知できる機能が搭載されています。自動的にスパイウェアを検知できるため、知らない間に情報漏洩していたといった事態を防げるでしょう。

スパム対策機能

スパム対策機能は、外部から送られてくるメールやファイルを介してウイルス感染しないよう、スパムメールを判別して自動的に迷惑メールフォルダなどに振り分ける機能です。メールタイトルや本文、送信元、添付ファイル、URLなどの情報をもとに判別されます。

スパムメールはファイルを開きたくなるよう仕向ける仕組みになっているため、人の目では判別しづらいこともあります。スパム対策機能が搭載されることで、ファイルからのウイルス感染経路を減らすことが可能になります。

フィッシング対策機能

ウイルス対策ソフトには、金銭関係を含む詳細な個人情報や企業情報を盗み取る、フィッシングの被害を防止する機能が備わっています。URLやWebページの情報からフィッシングサイトを判別し、疑わしい場合はアクセスする前に警告が表示されるものです。

フィッシングサイトは、金融機関を装った偽のWebサイトで個人情報を入力させて悪用するため、ページへのアクセスを防止することで被害を回避できます。

ウイルス対策ソフトのメリット

ウイルス対策ソフトを導入することにより、セキュリティ対策を強化できるため様々なメリットが得られます。ここでは、ウイルス対策ソフトのメリットを詳しく解説します。

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スパムメールを自動仕分けする

スパム対策機能を搭載したウイルス対策ソフトであれば、疑わしいメールを自動的にアーカイブや迷惑メールフォルダに振り分けられます。それにより、メールに添付されたファイルからウイルスに感染したり、怪しいサイトURLのクリックを防ぐことができます。

スパムメールを受け取った人は、普段は怪しいメールを認識していても、状況によっては誤クリックすることがあるかもしれません。そのような「うっかり」を回避するためにも、ウイルス対策ソフトは効果的です。

特定のソフトウェア・機能を使用制限できる

機能制限ができるウイルス対策ソフトでは、情報セキュリティ上問題のあるソフトやアプリケーションの利用を制限できます。そのため、脆弱性が疑われるシステムの利用を規制することが可能です。

脆弱性の有無も把握できるため、サイバー攻撃に遭うリスクを想定できます。今後のセキュリティ対策を考えるきっかけにもなるでしょう。

外部メディアのウイルス感染もチェックできる

ウイルス対策ソフトは、PCに限らず外部のメディアもスキャンして、ウイルスの感染がないか確認できます。ウイルスの感染が確認されたプログラムや不正プログラムは排除されるため、PCが被害を受けるのを防ぐことが可能です。

マルウェアの種類を正確に特定できる

ウイルス対策ソフトにはウイルスに関する情報が登録されているため、マルウェアの種類を正確に特定できるメリットがあります。マルウェアの種類や感染範囲、影響度が判別できることにより、感染した際も適切な処置を行うことが可能です。

ウイルスの被害は時間と共に広がっていくため、速やかに適切な対応ができれば、被害を最小限にとどめられるでしょう。

被害範囲を特定してピンポイントでマルウェアを駆除できる

ウイルス対策ソフトには、マルウェアの感染源や被害範囲を特定できるものもあり、ピンポイントで駆除できるメリットがあります。高性能なウイルス対策ソフトに搭載されることが多いため、コストの懸念はあるでしょう。

しかし、セキュリティに関する専門知識のない人にとっては、被害範囲やマルウェアの感染源の特定は困難です。そのため、詳細な調査ができるウイルス対策ソフトの機能は、非常に便利と言えます。

ウイルス対策ソフトのデメリット

ウイルス対策ソフトは、PCの動作や不具合などシステム面でのデメリットがあります。利用するにあたってデメリットを理解しておき、あらゆるリスクに備えておくことが大切です。ここでは、ウイルス対策ソフトのデメリットを解説します。

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端末の動作速度が遅くなる

セキュリティ対策ソフトは、PCを操作している間も常に稼働しているため、端末の動作が遅くなるデメリットがあります。性能の高いソフトほど動作の遅延が顕著なため、特に法人向けで使用する場合は、業務に支障が出るなどストレスに感じることもあるでしょう。

最新版のセキュリティソフトは、仕組みが変わって改善されていることが期待できるため、作業性を低下させたくない場合は、最新のソフトや口コミの評価をもとに選ぶと失敗が少ないです。

正常なソフトへ悪影響を及ぼす

ウイルス対策ソフトで採用される、パターンマッチングの誤検知により、正常なソフトに悪影響を及ぼすことがあります。

例えば、アップデートにより誤ったパターンファイルを取り込んだ場合、データの消失や一部の機能の停止、PCが作動しないなどといった事態を招くこともあります。そのため、クラウド上にデータのバックアップを取っておくなどの対策をしておくことが必要です。

セキュリティソフト間で不具合を起こす

ウイルス対策ソフト以外のセキュリティソフトが使われている場合、ウイルス対策ソフトとその他のセキュリティソフト同士が、不正なプログラムであると検知して攻撃することもあります。

このような場合、セキュリティシステムの変更を余儀なくされて、時間やコストの無駄遣いになるでしょう。ウイルス対策ソフトを導入する際は既存のセキュリティシステムを把握し、必要な設定や相性のいいソフトを調査しておくことが大切です。

まとめ

ウイルス対策・不正アクセス対策は、企業の情報資産や顧客・取引先の情報などを守るために必要不可欠な対策です。適切な対策が講じられていないと、Webページの改ざんや情報漏洩など、企業の信頼を失墜させる事態を招くこともあります。

不正アクセスが発生した際は早急に被害拡大を阻止し、原因の特定や対策の検討をしていくことが必要です。必要に応じてウイルス対策ソフトを導入することも視野に入れましょう。

ウイルス対策ソフトには、ウイルスやスパイウェアの検知、スパムメールやフィッシングサイトの被害の予防機能が搭載されており、セキュリティ対策が容易になるメリットがあります。

ただし、ソフトがPCシステムに悪影響を及ぼす可能性があることも理解しておく必要があります。適切なウイルス対策ソフトを導入し、大切な情報を守りましょう。

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