【経営コンサル監修】飲食店向けPOSレジのおすすめ14選を徹底比較|選び方も解説!専門家がよくある質問に回答!

Check!
- 飲食店におすすめのPOSレジを比較して検討できる!
- 飲食店にPOSレジを導入する上でよくある質問に経営コンサルタントが回答!
- 飲食店のPOSレジの選び方をビジコン編集部が徹底解説!
本記事では、飲食店にPOSレジの導入を検討している方に向けて、数あるPOSレジの中から飲食店におすすめのPOSレジを厳選してご紹介します。記事中盤では経営コンサルタントの中野さんに、POSレジのよくある質問【飲食店版】について解説いただいています。ぜひこの記事を参考に飲食業に合ったPOSレジを選択しましょう。
※監修者は「POSレジのよくある質問【飲食店版】」についてのみ監修をおこなっております。その他の部分については監修者が監修したものではありません。

編集部
この記事の編集者
ビジネスコンシェルジュ編集部
ビジネスコンシェルジュは、国内シェアNo.1ドメイン公式登録サービス「お名前.com」が個人事業主・中小企業の方々に向けて、ビジネス効率化がより身近になる情報をお届けするメディアです。
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監修者
税理士法人V-Spiritsグループ代表
中野 裕哲
起業コンサルタント®、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、CFP®、大正大学招聘教授(アントレプレナーシップ論、ファイナンス基礎) 起業コンサルV-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本処に全国の起業家・経営者さんを支援! 「あの起業本」の著者。著書・監修書22冊、累計30万部超。経済産業省後援「DREAM GATE」で12年連続相談件数日本一。 【まるごと起業支援®・経営支援】 起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
詳しくはこちら飲食店向けPOSレジおすすめ14選

ここからは、飲食店向けにおすすめできるPOSレジをご紹介します。選び方で解説のあった「高機能汎用型」「飲食店特化型」の2つに分類していますので、まず気になっている方をチェックしてみましょう。
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タイプ別|POSレジ特徴比較
高機能汎用型POSレジ
比較表で高機能汎用型POSレジを比較するならこちら評判・口コミを紹介
以前との違いとして感じる一番大きな変化は、普段着でこの辺りを散歩しているようなお客様がふらりと来店されて、カードでお買い物をするようになったことです。現金を持たずに、クレジットカードやQR決済できるスマホだけを持ち歩いている方も多いということですよね。客単価としては大きな変化はないですが、こうした新規のお客様が増えたことで売上も上がっています。
導入事例(フランス菓子ルリス)|株式会社リクルート
ここがおすすめ!
- レジに必要な基本機能はもちろん売上管理や分析機能も備え、月額費用も無料で利用できる
- 「Freee会計」や「出前館」といった各種会計ソフトやさまざまなサービスとの連携が可能
ここが少し気になる…
- 初期費用や月額費用は無料だが、利用するには周辺機器を購入する必要がある
-
レジ操作もレシート記載事項も分からない店舗経営初心者でしたが、案内に従って設定するだけで本格的なレジ環境を構築できました。他店でよく見る会計風景を自店でも再現でき、お客様に安心感を持っていただける環境が実現できています。
-
基本的には料金がかかりません。 iPhoneやiPadなと、持っている端末にインストールして使える点も魅力です。また注文の項目も随時更新できるため、わざわざ設定をし直す必要がなく便利です。
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多様な決済方法に対応した日々の入出金管理が格段にスムーズになった点です。現金だけでなく、クレジットカードや電子マネーなど、様々な決済手段が増える中で、それぞれの入出金を一元的に把握できるようになったのは大きなメリットでした。 これにより、売上データの集計作業が簡素化され、経理部門への報告も迅速かつ正確に行えるようになりました。
※ ゆうちょ銀行はご利用いただけません。
※ 別途iPadまたはiPhoneが必要です。Airペイ利用時の必要機器(カードリーダー)を無償貸与します。カードリーダーの電源アダプタは付属しておりませんので、ご用意をお願いいたします。
SMBC GMO PAYMENT株式会社
stera pack POS
SMBC GMO PAYMENT株式会社
stera pack POS
初期コスト0円!無くなっているお店でのゆとりを取り戻したい企業におすすめ
評判・口コミを紹介
stera pack POSの端末はコンパクトなので、置くスペースも最小限で済みますし、複数の決済端末を操作する必要もありません。お客様には、対面したままでカードを差し込んでいただき、こちら側の画面でピッと操作すればいいので、スピーディーかつスマートに決済できます。
導入事例(STUDIUM ATELIER SHOP)|SMBC GMO PAYMENT株式会社
ここがおすすめ!
- 決済端末とPOSレジが1台だけで完結でき、レジ回りもすっきりした状態に
- スマートフォンでバーコードを読み取るだけで、商品管理や棚卸作業の効率化が実現
- 売上・在庫状況がリアルタイムでわかり、売り逃しや過剰在庫の削減が可能に
ここが少し気になる…
- 初期設定やダッシュボード参照にはパソコンで操作するため、別途パソコンの用意が必要
-
以前の決済端末では、決済の方法によっては、操作が全く別の方法になり、オペレーションの煩雑さを招いていたが、このサービスの導入で、ある程度は解消された。操作がわかりやすく従業員の教育コストも下がったと感じた。

Squareでは、期間限定のキャンペーンの開催や、サービスのアップデートを積極的に行っています。2024年9月には対応するQRコードの決済サービスが大幅に増え、今後のアップデートにも期待です。

また、Square 資金調達では、スピーディーな資金調達が可能です。申し込みはすべてオンラインで完結し、利用にかかる手数料は固定手数料のみとなっています。個人事業主や店舗運営のオーナーにも人気のおすすめプランです。
評判・口コミを紹介
Square ターミナルを導入してから、作業は2倍ほどスピーディーになったと思います。電話回線を使った決済は読み込みに時間がかかるし、端末はキッチンの奥に設置していたのでカードを持って行って決済しなければなりませんでした。決済スピードが速いことと、客席で会計ができることで時間が大幅に短縮できました。
Square ターミナル導入事例(epais coup)|Square株式会社
ここがおすすめ!
- Androidスマートフォンの「タッチ決済」にも対応
- 「複数店舗管理」「eギフトカード」「勤怠管理」など、充実した機能数
- 電話やメールでのサポートが受けられ、導入後も安心して利用できる
- 新規のお客様はVISA&・Mastercardの決済手数料が業界最安の 2.5%で導入が可能(2024年11月1日~)※詳細は公式ページを確認※
ここが少し気になる…
- 払い戻しやオフラインモード時に対応している決済が限られている
STORES株式会社
STORES レジ

評判・口コミを紹介
一番よかったのは、店舗の売上を期間別で絞って見れる機能があることです。店舗にいなくても、管理画面から確認できるので、毎日必ず店舗ごとの売上やアイテム別売上を見ています。
導入事例(Parker’s choice)|STORES株式会社
アイテム別売上では、売れ筋商品をランキング形式で見ることが可能です。毎日売れ筋商品をチェックして接客に生かすことで、売上アップにも繋がっています。
ここがおすすめ!
- 販売やサービス業など、さまざまな業種に特化したPOSレジを提供
- 商品情報・在庫確認・注文確認がアカウントひとつで連携が可能
- iPadがあれば簡単に導入ができる
ここが少し気になる…
- レジ ベーシックプランは、利用する店舗ごとに契約が必要
評判・口コミを紹介
問い合わせに対してユビレジは迅速で対応が早い、と感じています。例えば、何かの影響でインターネットに繋がらない、という不具合が発生した時に、それがインターネットによる問題なのか、またはiPad本体なのか、周辺機器なのか、状況からの判断が非常に早いので、施設としての対応も早くなり助けられています。
テナント様をお待たせする時間がなるべく少なくなるよう対応ができているようで良かったです
導入事例(豊洲 千客万来(万葉倶楽部株式会社))|株式会社ユビレジ
ここがおすすめ!
- 「カンタンがいちばん」をコンセプトにしており、多機能なのに直感的に使える
- 飲食・小売り・サービス業といったさまざまな業種に対応
- 「複数店舗管理」機能を備え、各店の売上がリアルタイムで集計可能
ここが少し気になる…
- 「在庫管理」や「QRオーダー&決済」「ハンディ」はオプション対応
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形態 | 月額費用 | 機能 | 利用できる | トライアル | ||
高機能汎用型POSレジ | タブレット型 | ![]() 0円〜 | ![]() | – | – | |
ターミナル型 | ![]() 9,900円 | ![]() | – | ![]() stera terminal体験カウンタ―でお試し可 | ||
ターミナル型 | ![]() 0円〜15,400円/1店舗 | ![]() | ![]() IT導入補助金 | ![]() 登録から30日間 | ||
ターミナル型 | ![]() 0円〜 | ![]() | – | ![]() デモ版あり | ||
タブレット型 | ![]() 0円〜4,980円/1店舗 | ![]() | – | – | ||
タブレット型 | ![]() 6,900円〜 | ![]() | ![]() IT導入補助金 | ![]() 1ヶ月間 |
飲食店特化型POSレジ
比較表で飲食店向けPOSレジを比較するならこちら日本電気株式会社
NECモバイルPOS

評判・口コミを紹介
購買データがほぼリアルタイムでクラウドに アップされるので、売上の傾向などを本部から も個別店舗からもすぐに確認できるようになり ました。顧客管理の仕組みで取得しているお客様 データもクラウドに日々蓄積しているので、いずれマーケティングに活用していけるはずです。また、アプリを追加することで新しい機能を増やしていけるのも、このシステムの大きなメリットだと考えています
導入事例(株式会社プレナス)|日本電気株式会社
ここがおすすめ!
- これまでのNECのノウハウを活かした高機能で柔軟対応のPOSシステム
- 時代の変化やニーズに合わせて無償でバージョンアップが可能
- 24時間365日、導入からトラブル時まで安心のサポート対応
ここが少し気になる…
- 導入費用や月額利用料を確認するには問い合わせが必要
ポスタス株式会社
POS+ food

評判・口コミを紹介
ポスタスは、画面がタイル式(タップ式)でスライドしなくてもいい。タイル式とスライド式、ほんのわずかの操作違いですが、オーダーを取るスピード変わります。やはりお客様との接点を大事にしたい我々にとって、それはかなり重要ポイントで、決め手の1つになったと言っても過言ではありません。
導入事例(株式会社トラジ)|ポスタス株式会社
ここがおすすめ!
- 「レジ機能」から「売上管理」まで飲食店に必要な機能を搭載
- 365日電話サポートや無制限駆けつけサポートなど、手厚い支援
- 「多言語」や「複数店舗管理」に対応し、さまざまな店舗で導入できる
ここが少し気になる…
- マルチ決裁対応のセルフレジ・発券機はオプションで導入可能
評判・口コミを紹介
今までは店舗の数字を管理している担当者からのフィードバックでしかお店の経営状態を知ることができませんでした。しかも、現場業務の合間や閉店後の時間、休みの日まで返上して数字分析などの業務をしていたので、マンパワー的にも限界がありました。ワンレジがこれらの業務をすべてカバーしてくれるので、集中したい業務にリソースを割けるようになりました。
利用者の声(東京都足立区 ビストロオオカミ 北千住)|株式会社スカイダイニング
ここがおすすめ!
- 飲食店向きの機能が豊富で細かいところまでサポート可能
- 自動集計や分析機能を搭載し、売れ筋商品や集客について可視化できる
- 「会計・給与ソフト」と連携が可能で、労務管理や顔認証による勤怠管理も搭載
ここが少し気になる…
- システムが固まることがあり決済できない場合も
評判・口コミを紹介
ハンディで注⽂を取っていた頃は焦りからくる⼊⼒ミスが多発していました。お客様⾃⾝で注⽂を⼊⼒していただくことで、スタッフの⼼理的な負担を軽減できたと思います。あとは新⼈スタッフへの教育時間もずいぶん短縮できたので助かっていますね。
導入事例(株式会社エスエルディー)|株式会社USEN
ここがおすすめ!
- 飲食店に必要な機能を搭載し、初心者でも扱いやすい設計に
- 店舗状況を詳細に知れる分析機能や、柔軟なシステム連携が使える
- USENのオーダーシステムと連携で、オペレーションの一元管理も可能
ここが少し気になる…
- 便利かつ豊富なオーダーシステムはオプション対応で費用は問い合わせで確認
株式会社ユニエイム
CASHIER POS

評判・口コミを紹介
今まではシンプルなドロアを使っていまして、日々の精算作業っていうのもアナログな手法で手で数えていたんですよ。これも人が数えて行うのでそれなりに違算が発生したりするケースもあり、お金の確認作業なども発生する等、結構時間がかかっていたのですが、これが簡略化されたのは精算作業への工数も削減できましたし、かなり楽になったと総務の方から聞いていますね。
導入事例(株式会社ガレージ)|株式会社ユニエイム
ここがおすすめ!
- 基本機能は日々自動でアップデートされカスタマイズ性にも優れている
- オプション機能を豊富に用意し、必要な機能を無駄なく選べる
- ECサイトとも連携が可能で、モバイルオーダープランも搭載
ここが少し気になる…
- ハードウェアの購入かレンタルが必要で、タブレットに関してはレンタルがなく購入のみ
株式会社パワーエッジ
DealerShip

評判・口コミを紹介
スッキリとしたPOSレジを導入したことで、お店のイメージアップになりました。
導入事例(株式会社ファッション須賀)|株式会社パワーエッジ
また、操作もシンプルでわかりやすいので初めてのスタッフでもすぐレジに慣れることができ、店舗運営のコスト削減につながると考えます。
ここがおすすめ!
- 簡単操作で日々のレジ業務が省力化できる
- 複数店舗対応で売上・顧客分析も簡単
- 導入が初めてでも安心のサポート体制
ここが少し気になる…
- 拡張サポートを利用の場合は別途費用が発生する
株式会社Mt.SQUARE
ハピレジ
評判・口コミを紹介
従来チェックアウトの時間帯に集中しがちだったお土産品の購入でしたが、ご滞在期間中いつでもお手元の端末から注文できるモバイルオーダーを導入することで、お客様をお待たせすることなく、商品をお渡し出来るようになりました。
導入企業さまの声(星野リゾート)|株式会社Mt.SQUARE
ここがおすすめ!
- スムーズなオペレーションを実現し、教育や事務コストを減らす
- 使う方がわかりやすく、詳細画面や動画によって知ってほしい情報が届きやすい
- 社会の変化に合わせてカスタマイズ・対応が可能
ここが少し気になる…
- 料金を確認するには問い合わせが必要
リブオン・エンタープライズ株式会社
でりれじ
ここがおすすめ!
- iPadによる直感的な操作とシンプルな設計で初心者でも安心
- 「キャッシュレス決済」機能を標準装備し、より便利に活用可能
- モバイルオーダーやフードデリバリーのオプション利用で売上向上に貢献
ここが少し気になる…
- 「ipad」「レシートプリンタ」「キャッシュドロア」の用意が必要
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形態 | 月額費用 | 機能 | 利用できる | トライアル | ||
飲食店特化型POSレジ | タブレット型 | お問い合わせ | ![]() | ![]() IT導入補助金 | ![]() 内容・期間はお問い合わせ | |
ターミナル型 | ![]() 14,000円〜 | ![]() | ![]() IT導入補助金 | ![]() ショールーム・サービスカウンターで体験可 | ||
ターミナル型 | お問い合わせ | ![]() | ![]() IT導入補助金 | ![]() デモあり | ||
タブレット型 | ![]() お問い合わせ | ![]() | ![]() IT導入補助金 | – | ||
ターミナル型 | ![]() 0円〜6,400円〜/1店舗 | ![]() | ![]() IT導入補助金 | – | ||
タブレット型 | ![]() 4,400円〜/1台 | ![]() | – | ![]() デモあり | ||
タブレット型 | お問い合わせ | ![]() | – | – | ||
タブレット型 | お問い合わせ | ![]() | – | – |
経営コンサルが答える!POSレジのよくある質問【飲食店版】

ここでは、飲食店にPOSレジを導入する上でよくある質問について、経営コンサルタント・起業コンサルタント®・税理士など多岐に渡る分野で活躍をしている中野裕哲さんにご回答をいただきました。経営の専門家ならではの回答ばかりなので、導入前の疑問や不安を解消できるはずです。ぜひ参考にしてください。
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POSレジのよくある質問【飲食店版】
Q1. POSレジを導入すべき飲食店の規模感を教えてください
Q2. 新しいシステム(POSレジ)を導入することで教育負担が増えると心配。教育負担とPOSレジを導入することによる恩恵、どちらが高いですか?

税理士法人V-Spiritsグループ代表
中野 裕哲
飲食業界は離職率が高いため、「POSレジを入れると新人教育が大変になるのでは」と心配する声は多くあります。しかし実際には、離職率が高い職場ほどPOSレジの導入効果は大きいのです。 POSレジは会計やオーダーを標準化し、誰でも同じ操作で業務ができるため、教育時間を短縮でき、スタッフが入れ替わっても安定したオペレーションが維持されます。 さらにPOSレジはすべての会計処理を記録するため、金銭管理の透明性が高まり、現金過不足や不正のリスクも大幅に減らせます。 「教育負担の軽減」と「会計の見える化」による経営の安心を同時に得られます。新人教育の負担よりもメリットが勝ります。
Q3. POSレジを導入して「売上が上がった」という声をよく耳にしますが、どのようなメカニズムで売上アップにつながるのですか?

税理士法人V-Spiritsグループ代表
中野 裕哲
大きく分けて、現場の改善とマーケティングの改善があるかと思います。 業務を効率化することでミスが減り、回転率が上がり機会損失が減ります。また、データを分析することで人員配置の最適化や売れ筋メニューの把握などがしやすくなり、現場での営業を最適化できます。 詳細なデータがあることでマーケティング戦略も磨かれていきます。データドリブンなマーケティングにより、来店頻度が高い顧客層を特定してリピーター施策を展開したり、単価が伸びやすい時間帯に合わせたキャンペーンを仕掛けるなど、狙いを絞った施策が可能になります。 結果として「売上が上がった」という声につながるのは、POSレジが単なる会計システムではなく、経営の意思決定を支える“情報基盤”になるからです。
飲食店向けPOSレジの選び方

ここからは、ビジネスコンシェルジュ編集部が飲食店に導入するPOSレジの選び方を解説します。運営する飲食店にピッタリのPOSレジを選ぶ際に、ぜひ参考にしてみてください。
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飲食向けPOSレジの選び方
POSレジの種類で選ぶ
飲食店が導入を検討できるPOSレジは、大きく高機能汎用型と飲食店特化型に分けられます。サービスを検討するときは、この2つのうち自社と相性がいいものをチェックするのがおすすめです。以下では、それぞれの特徴について解説します。
高機能汎用型POSレジ
高機能汎用型POSレジは、飲食店に限らず小売店やサロンなど業種・業態に関係なく導入できるタイプです。レジ機能や在庫管理などの基本的な機能はもちろんのこと、機能性を拡張するオプションをつけるなどカスタマイズ性が高いサービスもあります。
よって、自社に合わせた柔軟な運用がしたい方におすすめなタイプですが、機能を追加するあまりプランやオプションが増え、コストが高額になる可能性があります。導入を検討する際は、「本当に必要な機能は何か」を明確にするのを忘れないようにしましょう。
飲食店特化型POSレジ
飲食店特化型POSレジは、飲食店のレジ業務や経営を効率化するための機能が備わったタイプです。具体的には、オーダー管理・メニュー管理・モバイルオーダーやテイクアウトの管理・予約サイトとの連携などが挙げられます。
また、飲食店向けにおすすめできるPOSレジは会計機能が充実しているものが多いです。近年需要が上がっているキャッシュレス決済を豊富に取り扱っているPOSレジや、個別会計に対応できるPOSレジなど、飲食店が確保したい機能が揃っています。
必要な機能があるか

導入において重要なのは、現在抱える課題を解決できる機能が備わっているかどうかです。課題を解決するための本当に必要な機能を把握していれば、「あれもこれもとオプションをつけてコストをかけ過ぎた」と後悔するリスクを回避できます。
飲食店に導入するPOSレジを選ぶ際は、飲食店運営に必要な機能を持ったPOSレジの選択が重要です。以下では、飲食店でにおすすめの機能について解説します。確保したい機能はどれかチェックしてみましょう。
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飲食店経営におすすめのPOSレジの機能
ハンディオーダー機能
ハンディーオーダー機能は、スマホをオーダーハンディにできる機能です。従来のハンディ端末にある注文機能に加え、座席の管理や呼び出しの状況もチェックできるものもあります。
座席情報や呼び出しの有無をわざわざレジ付近にある端末に戻って確認したり、紙伝票をキッチンに持っていったりする手間が削減できます。
テーブルオーダー機能
テーブルオーダー機能とは、テーブルに設置したタブレットで顧客が注文できる機能です。従業員が注文を聞きに行く手間が省けるため、ホール対応業務の効率化に繋がります。また、画像や動画でメニューを表示できるため、視覚的な魅力が向上してメニューを選びやすくなる効果があります。
システムによっては、タブレットに決済用のQRコードを表示できる機能もあり、顧客はその場で注文から決済までを済ませられます。一方、必然的に全ての席にタブレットの設置が必要になり導入コストが高くなるため、テーブルオーダー機能が必要かどうかを十分に確認することが大切です。
また、顧客によっては注文のやり方がわからないケースもあるため、操作方法を教えるための時間や手間が発生する点も考慮しましょう。
モバイルオーダー機能
モバイルオーダー機能とは、顧客自身のスマホからメニューを注文できる機能です。QRコードを読み取って利用するケースが多いです。テーブルオーダーが全席にタブレットを設置しなければならない一方で、モバイルオーダーなら端末を用意する必要がないため、コスト面が気になる店舗にもおすすめです。
ただし、顧客の通信環境によっては正しくメニューが表示されない・注文できないといったことも考えられるため、店内で利用できるフリーWi-Fiの導入なども併せて検討するのがおすすめです。
セルフレジ機能
POSレジによっては、オプションやシステム連携によってセルフレジ機能や自動精算機を導入できる場合があります。セルフレジ機能とは、顧客自身が支払いを行うレジ機能を指します。タッチパネルなどで簡単に自動精算できるため、従業員が対応することによる時間や手間を削減できます。
これによって、顧客の待ち時間を削減でき店舗の回転率向上につながるため、売上の向上も期待できます。
ただし、顧客によってはやり方がわからない場合もあるため、客層に合わせてセルフレジをメインとするか、従業員対応のレジも必要かどうかを検討しましょう。
個別会計機能
個別会計機能があれば、レジの中で伝票を分けて個別にレシートを出すことが可能です。また、割り勘を求められる場合も同様に取り扱いができます。
特に居酒屋の場合、飲み会などで1つの団体が複数のテーブルを利用するケースも多く、合算して割り勘にするといった会計を希望する顧客もいるため、合算会計にも対応できるPOSレジがおすすめです。導入前に自店舗で実際に行われている会計方法を分析し、複数の会計方法に対応できる機能が搭載されたシステムを選びましょう。
外部サービスとの連携機能
POSレジの中には、外部サービスと連携を図れる製品があります。テイクアウトサービスや会計システムなどをすでに導入している飲食店は、既存システムと連携できるPOSレジを選択すると、より便利に運用できるでしょう。
特におすすめなのが予約管理システムとの連携で、予約漏れや確認ミスによって予約時間を間違えたり、ダブルブッキングによって顧客を案内できなくなるといったミスを防げます。他には、会計システムとの連携によって、売上データが自動で会計システムに集計できて、仕訳の自動化も図れます。
\他システムと連携するメリットを詳しく知る!/

POSシステムとは、小売業の売上や販売情報を管理するシステムのことです。POSシステムは基幹システムやERPなどのあらゆるシステムと連携でき、利便性を高めてくれます。本記事では、POSシステムと他システムを連携するメリットや注意点などを解説します。
POSレジの形態が導入しやすいか

POSレジの導入の形態は大きく3つあり、使い方や特徴が異なります。以下、POSレジの形態一覧です。自社に適したPOSレジを導入するためにも、最適な形態のものはなにかチェックして、サービスの絞り込みに活用しましょう。
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ターミナル型
ターミナル型とは、キャッシュドロアやレシートプリンターなどの機器が一体化し、POSシステムが内蔵されたタイプです。商品の管理や自動釣り銭機能・金額表示・決済機能などがひとつの端末で利用可能です。
3タイプの中でも機能性が高く操作も安定して行えるタイプなので、スーパーやコンビニなどさまざまな業種で導入されています。
ただターミナル型は大型のものもあるため、小規模店舗では設置スペースの確保が必要なほか、初期費用がかかる点に注意しましょう。
タブレット型
タブレット型は、スマホやタブレット端末にアプリをインストールしてPOSレジを利用するタイプで、「クラウド型POSレジ」とも呼ばれます。自由に持ち運びができて設置場所に困らないため、飲食店・美容室・小規模店舗などでも導入されています。
アプリをインストールすることで機能を拡張できる一方で、プリンターやドロワーといった周辺機器を別途揃えたり、アプリ利用料などのランニングコストがかかる点に留意しましょう。
パソコン型
パソコン型のPOSレジは、Windows・Mac・LinuxなどのOSがインストールされたパソコンに、必要なPOSシステムをインストールして利用するタイプで、「クラウド型POSレジ」とも呼ばれます。手元にパソコンがあれば、ソフトやアプリをインストールして使用できるため、導入コストを抑えられる点がメリットです。
レジ機能はアプリケーションの導入で使用でき、レシートプリンター・キャッシュドロア・リーダー機器などの必要な周辺機器とつなげて運用できます。
一方で日々のメンテナンスやアップデートが必要なため、パソコンの知識が浅い・操作に不安を感じる場合には注意が必要です。
初期費用や運営費用などの料金は予算内か
初期費用・月々でかかる運用費などの料金が予算範囲内かどうかも確認しましょう。先述した選び方に沿って必要な機能を明確にしていれば、最低限のコストになっているはずですが、それでも予算を超えるなら再度機能や受けられるサポートの見直し、場合によっては別のベンダーの検討が必要になるかもしれません。
料金相場は、月額費用が10,000円前後が多く、機能やサービスが充実していくと20,000円以上になることもあります。初期費用は導入する端末・周辺機器によって変動するので明確な相場はありませんが、数万円から10万円以上になることもあると認識しておきましょう。
補助金を活用できるか
飲食店のPOSレジ導入は、顧客の注文用タブレットや従業員のハンディオーダー用スマホの複数台購入が必要になるケースが多く、他の業種に比べてコストが膨らんでしまう傾向です。
ですが、条件さえクリアできれば補助金制度を利用して導入することもできます。コストが気になって導入を躊躇している個人店や小規模店舗はぜひ検討をおすすめします。
POSレジのベンターの中でも、補助金制度が利用できる場合とできない場合があるので、気になるPOSレジを見つけたら補助金制度があるか確認してみてください。以下では、POSレジの導入に利用できる主な補助金制度です。ぜひ把握しておきましょう。
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IT導入補助金
中小企業・小規模事業者等がITツールを導入する際の支援制度として「IT導入補助金」があり、POSレジの導入も該当します。しかし、対象となる企業やPOSレジには明確な要件が用意されているため、事前に十分に確認することが大切です。
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性向上を目的とした制度であり、対象となる場合は活用することで、ツール導入の費用負担を軽減できます。公式サイトの申請フローに沿って申請を行いましょう。
業務改善助成金
業務改善助成金は、厚生労働省が実施する助成金制度で、中小企業・小規模事業者が最低賃金を引き上げる際に活用できます。POSレジは「生産性向上のための設備投資」として認められ、「事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が30円以内」「事業場規模が100人以下」の条件を満たした場合に、助成対象になります。
なお、事業場内最低賃金の引上げや設備投資等は、これから実施するものが助成の対象となり、労働者(従業員)がいない場合は助成の対象外となるため注意しましょう。
\詳しい補助金の内容・POSレジ周りの費用についてはこちら!/

POSレジ導入時のフローとは|導入費用や利用できる補助金を解説
POSレジは小売店・飲食店・美容室など、さまざまな業界で採用されていますが、実際に導入するにはどのようなフローが必要になるのでしょうか。本記事では、POSレジ導入を検討する企業へ向けて、導入フローにおける費用、利用可能な補助金などについて解説します。
その他のPOSレジの選び方

ここからは記事上部では紹介できなかった、より細かいPOSレジの選び方をご紹介します。サービスを絞りきれず悩んでいる方は、こちらの項目もチェックしてみましょう。
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その他のPOSレジの選び方
自社の規模や将来性に合っているか
POSレジは、自社の規模・将来性に合致したものを選ぶことも大切です。地域密着型の小規模店舗と全国に複数店舗を展開する企業では、必要とする機能が異なります。
地元密着の小規模な店舗でありながら高機能のPOSレジを導入してしまうと、機能を持て余してしまうのはもちろん、余計なコストがかかってしまいます。
しかし、現在は小規模店舗であるものの将来的には複数店舗の展開を目指している場合なら、拡張性が高く高機能なPOSレジを最から導入するのも選択肢の一つです。
簡単に操作できるか
POSレジ導入時は現場での使いやすさも意識しましょう。使いにくいシステムは操作に時間がかかるため、レジ会計業務の効率がかえって低下する恐れがあります。また、教育費や研修費などのコストも余計にかかってしまいます。
特にアルバイトやヘルプの人員の入れ替わりが多くなりがちな飲食店では、初めてでも直感的に操作できるシステムが望ましいです。操作性は導入前の体験やデモ動画などで確認できるので、ぜひ活用してみましょう。
サポート対応時間が営業時間に合っているか
導入後のサポート体制が充実したPOSレジを選ぶのもおすすめです。災害・システム障害によりシステムが利用できなくなった場合、即座に対応してもらえると業務を停止する時間が短くなります。
特に新しいシステムの導入直後はトラブルや混乱が起こりやすいため、操作方法などをオペレーターが詳しくレクチャーしてくれるシステムなら、初めてITツールを導入する店舗でも利用しやすいです。
確認すべきは、サポート方法(電話・チャット・訪問)やサポート対応日時(早朝・夜間・休日)です。サービスによっては、サポート回数に上限を設けているため、必要なタイミングで対応してもらうためにも確認がおすすめです。
まとめ
飲食店にPOSレジを導入することで、レジ周りの作業を効率化できて顧客がレジ会計を待つ時間を緩和します。また、集計や分析なども簡単にできてレジ締め業務の短縮化にもつながるため、従業員の残業削減やその他の作業に時間を割けるでしょう。本記事を参考に、自店舗に合ったPOSレジを導入して、効果的な飲食店経営を目指しましょう。
タイプ別|おすすめのPOSシステム
【全39選】豊富なPOSシステムから比較検討したい方におすすめ

POSシステムおすすめ14選(全39選)を徹底比較!選定のポイントや導入時の注意点を解説
POSシステムとは、商品のバーコードを読み取るだけで、商品の会計作業を自動的にできるシステムのことを指します。本記事では、POSシステムの導入を検討している方に向けて、数あるPOSシステムの中からおすすめのPOSシステム14選(全39選)や知っておきたい選び方、導入する際の注意点を詳しく解説しています。
まずはPOSシステムを無料で利用したい方におすすめ

無料で利用できるPOSレジアプリおすすめ10選|選ぶ際の比較ポイントも解説
POSレジアプリとは、スマホやタブレットにインストールするだけで本格的なレジ機能が使えるアプリのことで、無料で利用できるものも多数リリースされています。本記事では、無料で使えるおすすめのPOSレジアプリや選ぶ際の比較ポイントなどを解説します。
小売店におすすめのPOSシステム

小売業におすすめのPOSシステム7選|選ぶ際のポイントも解説
POSシステムは、スーパーやコンビニ、ドラッグストアといった多くの小売業で導入が進んでいます。POSシステムによりレジ業務が効率化するだけでなく、データを活用した販売促進も可能です。この記事では、小売業におすすめのPOSシステムや選び方を解説します。
美容室におすすめのPOSシステム

美容室におすすめのPOSシステム4選|選ぶ際のポイントも解説
レジ業務を効率化できるPOSシステムには、美容室向けの機能を持つものもあります。POSシステムを導入することで接客・施術に集中でき、提供するサービスの品質向上につながります。本記事では、美容室におすすめのPOSシステムや選ぶ際のポイントを解説します。
居酒屋におすすめのPOSシステム

居酒屋におすすめのPOSシステム6選|選ぶ際のポイントも解説
レジ業務を効率化させるPOSシステムは、メニュー数が多い居酒屋にも導入が推奨されます。POSシステムがあればメニューや価格を1つずつ覚える必要がなく、会計ミスも防止できます。この記事では、居酒屋におすすめのPOSシステムや選ぶ際のポイントを解説します。
POSシステムをタブレットで手軽に運用したい方におすすめ

おすすめのタブレットPOSレジ7選|メリット・デメリットも解説
タブレットPOSレジとは、iPadなどのタブレットにアプリをインストールして使うタイプのPOSレジです。低コスト・短期間で導入できるといった特徴があり、導入する店舗が増えています。この記事では、おすすめのタブレットPOSレジや選ぶ際のポイントを解説します。
CSVデータ出力で簡単に売上分析したい方におすすめ

CSVデータ出力ができるPOSレジおすすめ4選|選び方も解説
POSレジには、CSVデータの出力や取り込みができるものもあります。POSレジに蓄積されたデータをCSV出力すれば、売上分析や検証なども容易に行えます。本記事では、CSVデータ出力ができるおすすめのPOSレジや選ぶ際のポイントなどを解説します。
税理士法人V-Spiritsグループ代表
中野 裕哲
従業員が会計を任されるようになると、つり銭ミスや現金過不足のリスクが増えます。これぐらいの規模になる前に管理手法の一つとしてPOSレジを入れていくのがいいのではないでしょうか。 POSレジ導入を考えるときは規模よりも目的を明確にすることが大切です。例えば「現金での会計ミスを減らしたい」という課題があるなら、席数や売上に関係なく効果があります。 また、属人的な作業を減らしオペレーションを標準化する効果もあります。 他には「別メニュー売上を数字で把握し、経営判断の根拠を持ちたい」という目的があるなら、規模が小さくてもデータを活用できるPOSは有効です。短期的にはコスト負担があっても、中長期的には効率化と売上拡大を支える投資になります。