社内SNSのアイコンを顔写真にすることは強制できない?代替案も紹介

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  • 社内SNSのアイコンに顔写真を設定することにはメリットも多いが、強制はできない
  • 顔写真の使用を促進するには、目的を周知して、上司が積極的に設定することが重要
  • 社員が顔写真の設定を拒否した場合、顔写真を加工した画像や似顔絵の作成も有効

社内SNSのアイコンを社員本人の顔写真にすることで、コミュニケーションがスムーズになります。しかし、顔写真の設定を会社側が強制することはできません。本記事では、顔写真アイコンのメリット・デメリットを交え、顔写真の設定を促進する方法や注意点について解説します。

目次

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  1. 社内SNSでの顔写真アイコンの設定は強制できるのか
  2. 社内SNSにおけるアイコンの意味
  3. アイコンを顔写真にするメリット
  4. アイコンを顔写真にするデメリット
  5. 社内SNSで顔写真アイコンの設定を促進させるには
  6. 社内SNSのアイコンに相応しい顔写真とは
  7. 社員に顔写真の設定を拒否された場合
  8. 社内SNSのアイコンに関する注意点やポイント
  9. まとめ

社内SNSでの顔写真アイコンの設定は強制できるのか

社内SNSでは、社員同士が円滑なコミュニケーションを図るために、顔写真をプロフィールアイコンとして使うことがあります。ただし、会社側が強制することはできません。社員の同意なしに顔写真を使うと、不満や信頼の低下につながりかねません。

また、個人情報保護の観点からも問題が生じます。同意を求める際には、その目的を明確に説明しましょう。そして、同意を得た場合でも、使用目的以外で顔写真の使用はしないことが重要です。

このように社内SNSは、個人情報やプライバシーを尊重することが大切です。本記事では、顔写真アイコンのメリット・デメリットを交え、顔写真の設定を促進する方法や注意点について解説します。

社内SNSにおけるアイコンの意味

社内SNSにおいて、アイコン選びには注意が必要です。顔写真をアイコンに設定することで、誰が発信したメッセージなのかを直感的に理解できるメリットがあります。しかし、有名人やキャラクターの画像を使うと、著作権侵害のリスクがあります。

これは、他人の作品を無断で使用することになるためです。そのため、自分の顔写真を使うことは、他人の権利を侵害せず、自分を表現する手段として最適です。他人の権利を尊重しつつ自己表現をするためには、自身の写真を選ぶことが大切です。

アイコンを顔写真にするメリット

顔写真の利用を検討する際は、人の意向や会社のポリシーを考慮し、メリットとデメリットをバランスよく判断することが重要です。ここからは、社内SNSのアイコンを顔写真にするメリット・デメリットについて、詳しく解説します。

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メリットデメリット
社員同士で顔と名前を覚えることができる不正アクセスが起きた場合のリスク
安心感や親近感を感じられる社員による顔写真流出のリスク
対面でのコミュニケーションに近づける社員が不安を抱く可能性がある
発言に対する責任感が増す

社員同士で顔と名前を覚えることができる

社員の顔写真をアイコンに設定することには、名前と顔を関連付けるメリットがあります。名前と顔を結びつけることで、組織内でのコミュニケーションが円滑になり、親近感や一体感が生まれます。

特に最近では、テレワークが一般的になり、対面での交流が限られています。新しい同僚やチームメンバーとの対面が制限される中で、名前と顔を関連づけるのは難しくなっています。

そこで、社内SNSのアイコンに顔写真を利用することで、名前や顔を覚えることが可能です。メンバー同士がお互いの名前と顔を覚えることで、チーム全体での協力や効果的な業務遂行が期待できます。

安心感や親近感を感じられる

顔が見えることは、人との関係を深める上で重要な役割を果たします。これは、名前だけを知っているよりも、相手の顔を知っている方が人間関係が深まるという心理に基づいています。

反対に相手の顔がわからない場合、コミュニケーションの壁が生じることがあります。顔が見えないと、信頼感や親密さが不足し、会話やコミュニケーションの質が低下することが考えられます。

つまり、顔写真をアイコンに設定することで、安心感や親近感を得やすくなるメリットがあります。顔がわかることで、相手との信頼関係が築きやすくなり、より深いコミュニケーションが生まれます。

対面でのコミュニケーションに近づける

社内SNSのアイコンに顔写真を使うことで、実際に会ったことがなくても顔を覚える機会が増えます。上述したようにテレワーク環境の普及で、対面での会話やコミュニケーションが減少しています。

このような状況下では、顔写真は特に重要です。顔写真を見ることで、相手の顔や特徴を覚えることができます。これは、相手とのコミュニケーションをより身近に感じさせ、対面で会ったかのような感覚を生み出します。

一方でアイコンが顔写真でない場合、相手との関係性や親近感が薄れる可能性があります。顔写真があることで、コミュニケーションがよりリラックスして、対面のような自然なやり取りを行えるでしょう。

発言に対する責任感が増す

社内SNSのプロフィール写真として顔写真を使うことは、匿名性が低くなるため、自分の行動や発言に責任を持ちやすくなる重要な要素です。この責任感には、無責任な行動や不適切な発言を避ける効果があります。

チャットでは相手の顔が見えないため、人間性を忘れがちになります。しかし、顔写真があることで相手の存在を感じやすくなり、軽率な発言を控えることができます。

顔写真を使うことで、自らの発言や行動に責任を持つ意識が生まれ、より健全なコミュニケーションを促進する効果に期待できます。

アイコンを顔写真にするデメリット

顔写真をアイコンにすることには多くの利点がありますが、同時にいくつかのデメリットも考えられます。アイコンに顔写真を使用することがもたらす潜在的なリスクや不便さについて、解説します。

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不正アクセスが起きる可能性がある

社内SNSで顔写真をアイコンにすることは、セキュリティ対策を行っていてもリスクが生じます。これは、不正アクセスなどのセキュリティ侵害が発生した際、社員の個人情報が漏えいする可能性があるためです。

特に顔写真は個人の特定に繋がりやすく、漏洩すればプライバシーやセキュリティの問題に直結します。そのため、顔写真をアイコンにする際は、セキュリティリスクを十分に考慮し、適切なセキュリティ対策を実施することが重要です。

社員による顔写真流出のリスクがある

社内SNSで顔写真を使うことは、悪意があるかどうかに関わらず、画像が流出してしまうリスクがあります。たとえば、社員がスクリーンショットを撮ってしまったり、画像が不正に利用されたりする可能性があります。

上述したように顔写真は個人を特定する情報であるため、外部に流出すると深刻な影響を及ぼす可能性があります。このような問題を避けるためには、社員が自らの顔写真を掲載することに対する注意が必要です。

画像がどのように利用されるかを考え、顔写真の利用を慎重に検討することが重要です。また、個人情報を守るためにも、社内SNSでの情報共有について社内でルールを設けるなどの対策を行うことも有効です。

社員が不安を抱きやすい

社内SNSで顔写真を使用することには、社員が不安を感じる可能性があります。この不安の大きな要因は、自分の顔写真が社内SNS以外で勝手に使用されることへの懸念です。

たとえば、会社の公式ホームページや広報資料に自分の顔写真が無断で使われる可能性を考えると、プライバシーへの不安が生じます。

社員が自分の情報やプライバシーが保護されているのかを不安視すると、社内SNSを利用する際にストレスや不信感を抱く可能性があります。そのため、個人のプライバシーを尊重し、情報の使用に関する明確なルールや同意を得ることが重要です。

社内SNSで顔写真アイコンの設定を促進させるには

社内SNSで顔写真をアイコンに設定することは、コミュニケーションを円滑にし、チームの結束を強化する上で重要です。しかし、社員にとって顔写真をアイコンにすることへの躊躇や抵抗感がある場合もあります。

そこで、効果的な方法やアプローチを考えて、社員が自発的に顔写真を設定する動機づけを図ることが大切です。それにはどのようなアプローチが有効なのか、以下で解説します。

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顔写真を使う目的やメリットを周知する

顔写真をアイコンに設定することについて、社員に対してメリットや目的を丁寧に伝えることが重要です。これは、メンバー同士のコミュニケーションや親近感を促進し、円滑な情報共有を目指すためのものであることを伝えることが大切です。

顔写真をアイコンに設定することの意義やメリットを理解してもらうことで、積極的に参加する意欲を高められます。また、これによって社内コミュニケーションや情報共有が円滑に行うことができるでしょう。

顔写真の使用ルールを定める

社内SNSで顔写真を使うためのルールを設けることは、社員全体が安心して利用できる環境を整えるために重要です。会社側と社員側が共同でルールを作って公表することで、それぞれが顔写真の利用に関する期待や責任を理解できます。

そのためには、会社側はどのような写真を使用するべきかや、プライバシーを尊重するための指針を定めましょう。透明性を持たせて、社員が安心して顔写真を利用できるような環境を整えることが大切です。

そして、社員に対して顔写真を使う際の適切な撮影方法やマナー、個人情報保護に関する規定など、具体的なルールを設けます。これにより、社員全体が顔写真を適切に利用するための基準を理解でき、プライバシーを保護しながら顔写真の適切な利用が促進されます。

上司が積極的に顔写真を設定する

上司が社内SNSで顔写真を積極的に設定することは、部下にとって大きな影響を与えます。上司が率先して顔写真を設定することで、部下はその行動を良い手本として捉え、自らも同じような行動を取りやすくなる効果があります。

このような模範となる振る舞いは、部下にとって上司のリーダーシップや真摯な姿勢を感じる機会にもなります。また、顔写真を設定することに躊躇している社員によっては、経営層や幹部が顔写真を設定していないことを理由に挙げることもあります。

経営層や幹部が率先して顔写真を設定することで、そのような不安や懸念を払拭し、他のメンバーに良い手本を示すことができます。上司がこのように顔写真を設定することで、部下に良い模範を示し、社内SNSの利用を促進することができます。

顔写真を用意しやすくする

企業によっては、古い写真しか持っていない・普段写真を撮らないといった社員がいる場合もあります。そのため、顔写真を用意しやすくする方法として、社内撮影会の実施や社員証を顔写真に流用する方法があります。

以下では、これらの点について解説します。

社内撮影会の実施

顔写真を用意する方法として、社内で撮影会を行うことが効果的です。撮影会を実施することで、プライベート感が強すぎる写真や撮影時期が古く、今と雰囲気が異なる写真などを除外でき、統一感のある顔写真をアイコンに設定できます。

また、普段積極的に写真を撮らず、顔写真を持っていないことや、プライバシーを懸念して顔写真の設定に抵抗感を示す社員がいることも考えられます。撮影会の機会を設けることで、社員が顔写真をアイコンに設定する抵抗感を軽減できるでしょう。

社員証の写真を利用

社内SNSで使えるような顔写真を手に入れるために、社員証の写真を利用することも一つの手段です。社員証の写真を利用することで、全員が顔写真を用意することができ、写真を撮ることに抵抗感がある社員にも対応できます。

しかし、社員によっては笑顔ではない写真の場合がある点や、入社してから年数が経っていると顔立ちや雰囲気が今と異なっていることも考えられます。社員証の写真を社内SNSのアイコンに利用したい場合は、これらの点に留意することが重要です。

社内SNSのアイコンに相応しい顔写真とは

社内SNSでの顔写真アイコンは、チームの連帯感を高め、円滑なコミュニケーションを促進する重要な役割を果たします。ここでは、社内SNSで相応しい顔写真の選び方や、選択に際して考慮すべきポイントについて詳しく解説していきます。

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顔全体が視認できる写真

社内SNSの顔写真アイコンは、見やすくて適切なものが求められます。そのため、顔全体がはっきりと見える写真が重要です。たとえば、顔が画面いっぱいに写るほどアップされていたり、距離が遠く顔が小さすぎて見えなかったりする写真は避けるべきです。

したがって、顔がアイコンのサイズに合わせて、適切な大きさで表示される適度な距離感で撮影された写真が望ましいです。また、背景や他の要素に過度に邪魔されることなく、被写体が明確に映っているかも重要なポイントです。

好印象な表情の写真

社内SNSでの顔写真は、良い印象を与える大事な要素です。笑顔や楽しそうな表情の写真は、親しみを感じさせますが、堅苦しい表情やかしこまった写真は親しみにくく、距離感が生まれることもあります。

社内SNSでは、コミュニケーションや交流を円滑にすることが目的であるため、親しみやすさを感じさせる好印象な表情の写真を選ぶことがおすすめです。具体的には、自然な笑顔や楽しげな表情で写っている写真が良いでしょう。

社風に合った雰囲気の写真

社内SNSでの顔写真は、会社の雰囲気に合ったものを選ぶことがとても重要です。社風に合った写真を選ぶことで、組織全体の一体感や協調性を表現することができます。そのため、髪型や服装、背景なども十分に考慮した写真が望ましいです。

たとえば、カジュアルな雰囲気の企業では、リラックスした髪型や服装の写真が適しています。一方でフォーマルな企業では、きちんとした身だしなみやフォーマルな服装の写真が好まれます。このように、会社のカルチャーやイメージに合わせることが大切です。

また、明るく清潔感のある背景やオフィスや職場の風景が写っていると、会社の文化や雰囲気を伝えられます。顔写真を選ぶ際には、会社の雰囲気やイメージを意識して、その企業文化に合った表現を心がけることが重要です。

社員に顔写真の設定を拒否された場合

冒頭で述べたように本人の同意がなければ、社内SNSに顔写真を設定することはできません。そのため、顔写真の設定を拒否された場合は、顔写真以外の代替案を考えることが重要です。ここからは、顔写真の設定を拒否された場合の代替案を解説します。

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社員に顔写真の設定を拒否された場合

  1. 顔写真を加工した画像を使う
  2. 似顔絵を作成する

顔写真を加工した画像を使う

社員が顔写真の設定を拒否した場合、代替案として顔写真を加工した画像を使うことが考えられます。たとえば、アプリやソフトウェアを利用して、顔写真をイラスト風に加工する方法が挙げられます。

この方法では、写真をイラスト化することで、本人の顔を隠しつつも自己表現や個性を残すことができます。個人が自分の写真を公開したくない場合や、プライバシーを重視する場合に有用です。

似顔絵を作成する

顔写真の代替案として、似顔絵を使う方法があります。社員自身や絵を得意とする同僚に似顔絵を描いてもらうことで、プライバシーを守りながらコミュニケーションのきっかけにもなるでしょう。

また、会社が外部に似顔絵の制作を依頼することも有効な手段です。コストはかかりますが、社員が自分で描くことが難しい場合も似顔絵を手に入れることができる利点があります。

社内SNSのアイコンに関する注意点やポイント

社内SNSでプロフィールアイコンを設定する際、適切なアイコン選びは重要です。ここからは、社内SNSのアイコンに関する注意点やポイントを解説します。

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アイコン設定に関する一定のルールを設ける

社内SNSでのアイコン設定には、特定のルールを設けましょう。顔写真を使うことに抵抗を感じる社員もいるため、適切な使用方法を明確にする必要があります。顔写真を使わない場合、代わりに自分の特徴や仕事に関連する画像の利用がおすすめです。

ただし、この基準を決める際には、会社の文化や社員の声も考慮することが大切です。社員の参加や共感を得やすい基準を設けることが重要ですが、全体の一貫性も保つ必要があります。したがって、多様な意見やニーズを考慮しつつ、ルールを定めることが求められます。

著作権や肖像権の侵害に気をつける

社内SNSでアイコンを設定する際には、著作権や肖像権に留意する必要があります。芸能人の写真やキャラクター、他人が描いたイラストなどを勝手に使用すると、著作権や肖像権の侵害になる恐れがあります。

著作権は、写真やイラストなどの作品を作った人がその作品に対して持つ権利であり、勝手に使用することはその権利を侵害することになります。同様に肖像権は、他人の肖像を無断で使用できない権利です。他人の肖像を使う際は、その人の許可を得る必要があります。

社内SNSのアイコンに使用する画像やイラストは、自分が撮影した写真や自らが作成したイラストなど自分が権利を持っているものを使用することが大切です。

まとめ

社内SNSは会社内で情報を共有し合い、円滑なコミュニケーションを図る大切な場です。プロフィールアイコンに顔写真を設定することは、テレワークが定着した企業でも社員同士がお互いの顔を覚え、信頼関係の構築やスムーズなコミュニケーションを促進できます。

ただし、顔写真の設定にはプライバシーの問題もあり、個人情報や情報漏洩のリスクが生じる可能性があります。そのため、社員が顔写真を設定する際は、その目的や利点を明確に説明し、同意を得る必要があります。

効果的な利用方法を模索するためには、社内でルールを明確に定めることが重要です。社員の同意を得つつ、顔写真の適切な使用を促進することが求められます。本記事を参考にプライバシーとコミュニケーションのバランスを保ちながら、SNSを有効に利用しましょう。

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