CMSとワードプレスの違いとは?サイト作成に必要なものも解説

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  • WordPressとは、CMSと呼ばれる、Webサイトを作るためのシステムの1種である
  • WordPressは、専門知識不要で初心者でもWebサイト作成・カスタマイズが簡単にできる
  • WordPressを使ってWebサイトを作る際は、サーバーとドメインを用意する必要がある

Webサイトやブログを作成する際、「CMS」「WordPress(ワードプレス)」などの用語を目にしますが、違いがわからない方もいるでしょう。この記事では、CMSとWordPressの違いやWordPressを利用するメリット・デメリットなどを解説します。

目次

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  1. CMSとWordPress(ワードプレス)の違いとは
  2. WordPressのメリット
  3. WordPressのデメリット
  4. サイトの特徴によるWordPress利用の向き不向き
  5. WordPressでWebサイトを作成する際に必要なもの
  6. まとめ

CMSとWordPress(ワードプレス)の違いとは

Webサイトやブログを作成する際、CMSとWordPressという用語を目にしますが、違いがわからない方も多いでしょう。そもそもWordPressは、オープンソース型CMSの1種であるため、違いという言葉では表せません。

以下では、これから導入を検討する初心者の方に向けて、CMSとWordPressの概要を解説します。

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CMSとWordPress(ワードプレス)の違いとは

  1. CMSとは
  2. WordPress(ワードプレス)とは

CMSとは

CMS(Contents Management System)とは、プログラミング言語を使わずにWebサイトを構築し、管理・運用するためのシステムです。

一般的にWebサイトの構築には、HTMLなどのマークアップ言語や、JavaScriptのようなプログラミング言語を用いる必要があります。

しかし、CMSを使うことでソースコードを入力する必要がなく、装飾ボタンを使って簡単にWebサイトの作成ができます。そのため、専門的な知識がない方でも簡単にWebサイトの作成や管理が可能です。

CMSとは?導入のメリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説

CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムの略称で、Webサイトの専門知識がない人でもコンテンツの編集・更新ができるシステムのことです。本記事では、CMSの概要・メリット・デメリット・選定ポイントなど、CMS導入を検討している方に向けて詳しく解説します。

CMSの種類

CMSは、オープンソースと商用CMSの2種類に分類されます。オープンソースは、ソースコードが公開されているCMSを指します。無料で誰でもソースコードを編集でき、自由にカスタマイズできる点が特徴です。

一方で商用CMSは、Web制作会社やシステム会社が独自で開発した企業用のCMSのことを指します。有料で提供されているケースが多く、サポート体制が充実している点が特徴です。商用CMSは、パッケージ型とクラウド型の2種類に分けられます。

パッケージ型は、商用CMSの提供会社からライセンスを購入し、自社のサーバーにインストールして使用するCMSです。一方クラウド型は、商用CMSの提供会社が用意したサーバーを使い、インターネットを経由してシステムを利用するCMSを指します。

CMSの種類特徴
オープンソース・無料で利用可能
・ソースコードを編集や拡張機能でカスタマイズできる
・サポート・トラブル対応が少ない
・セキュリティが不十分の可能性がある
商用CMS パッケージ型・CMS提供会社からライセンスを購入して利用可能(有料)
・自社サーバーを構築する必要がある
・買い切りのため導入が簡単でコストを抑えられる
・サポート・トラブル対応・セキュリティ対策が充実している
商用CMS クラウド型・CMS提供会社のサーバーにインターネットを介してアクセスして利用可能(有料)
・自社でサーバーを構築する必要がなく初期導入が簡単
・初期費用が安価セキュリティが不十分の可能性がある

WordPress(ワードプレス)とは

WordPressとはCMSの一種で、数あるオープンソースの中でもトップシェアを誇るオープンソース型CMSです。無料でインストールでき、個人運営の事業用Webサイトやブログサイトに人気があります。

利用者が多いためWordPressの利用方法に関する情報が多く、自身で調べながらページ作成が可能です。さらに、さまざまなプラグイン(拡張機能)を追加できるため、自身の用途に合わせて機能をカスタマイズできます。

参考:WordPress

参考:WordPress.com

WordPressのメリット

WordPressは人気のオープンソース型CMSですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、WordPressを利用するメリットについて詳しく解説し、広く活用されている理由を探ります。

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ユーザー数が多く使いやすい

WordPressは、オープンソースのCMSの中でトップシェアを誇ります。つまり、他のCMSと比較して世界的に利用者が多いということです。

そのため、ソースコードの編集や操作方法でわからない点がある場合、検索エンジンを使って調べればすぐに解決方法を見つけ出せます。たとえば検索エンジンで、「WordPress 使い方」と調べればさまざまな記事が見つかります。

また、豊富なテンプレートが用意されているため、簡単にデザイン性の高いページを作成可能です。サポート対応に不安を抱える方や、CMS初心者の方でも使いやすいといえるでしょう。

コストが抑えられる

WordPressは無料でインストールできるため、コストが抑えられる点もメリットです。独自のWebサイトを作成する場合には、Web制作会社に依頼したり、専門知識を持つ人材を雇ったりする必要があるため、大幅なコストがかかります。

しかし、WordPressを使えば、コスト面でWebサイト作成を躊躇っている方でも負担なく作成可能です。ただし、プラグインで機能を追加したり、後述で解説するサーバーやドメインを取得したりするには、料金が発生することを念頭に置いておきましょう。

知識不要で使える

WordPressは、HTMLやJavaScriptなど、Webサイトに関する専門的な知識がない初心者の方でも使える点がメリットです。

基本的に、Webサイトを作ったり編集したりする場合には、ソースコードを使います。扱える人材がいない場合や個人で運用を考えている場合は知識がないため、外注するしか方法がありません。

しかし、WordPressでWebサイトを作成すれば、ボタン1つで装飾や画像の追加ができます。さらに、プラグインで機能を追加すれば、より自由度の高い装飾や設定が可能です。そのため、知識がない方でも安心して簡単に使いこなせます

SEO対策ができる

WordPressは、SEO対策ができる点もメリットです。SEO(Search Engine Optimization)とは、日本語で「検索エンジン最適化」を意味し、自社のWebサイトを検索エンジンの検索結果で上位に表示させるための対策のことをいいます。

Webサイトで集客をする場合、SEO対策は重要です。SEO対策をするためには、ユーザーが閲覧しやすいサイトを構築したり、情報を更新して常に新しい情報を掲載したりする必要があります。

WordPressは、SEO対策に強いプラグインを追加でき、掲載内容を編集しやすいという点で、SEO対策に効果的なCMSであるといえるでしょう。ただし、WordPressを利用すれば、必ずしも検索結果の上位に表示されるわけではないため注意してください。

WordPressのデメリット

ここでは、WordPressのデメリットを解説します。利用前に確認し、対策を検討しておくことをおすすめします。

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サポートが薄い

WordPressは運営会社によるサポートが薄い点がデメリットです。使い方がわからない際やトラブルが発生した場合は、自身で調べて解決する必要があります。

そのため、サポートが薄い点に不安を感じる方もいるでしょう。そのような方は、利用実績がある方のブログや情報サイトなどに掲載されている使い方や、対処法を参考にすることがおすすめです。

定期的なアップデートが必要

WordPressは定期的にアップデートをして、自身でセキュリティ対策を行う必要があります。なぜなら、WordPressはオープンソースで利用者が多いため、ハッキングや不正アクセスなど攻撃の標的にされやすい傾向があるためです。

プラグインを入れている場合は、それぞれのプラグインもアップデートする必要があります。WordPressのシステムをアップデートしても、プラグインをアップデートしなければうまく動作しない可能性があるため注意しましょう。

サイトの特徴によるWordPress利用の向き不向き

WordPressの導入が初めての企業では商用のCMSを導入するべきか、WordPressで事足りるのか疑問に思うこともあるでしょう。WordPressの利用が適しているかは、運営するサイトの規模や求めるセキュリティ強度などにより異なります。以下で詳しく解説します。

WordPressの利用が適したサイトの特徴

WordPressは無料で利用開始できるため個人のブログやアフィリエイト広告サイト、また、低予算でWebサイトやブログを作りたい企業におすすめです。さらに、Webサイト作成の専門知識を有する人材がいない企業もWordPressが適しています。

ただし、WordPressはセキュリティ対策が難しく、大規模でハイクオリティな企業用サイトを作るには、相応の専門知識や技術が必要です。ビジネスに利用する場合には、シンプルな中小企業用サイトや企業のブログサイトを作るレベルが限界と言えるでしょう。

WordPressの利用が適さないサイトの特徴

WordPressは、大規模なサイトやECサイトなどの複雑な検索機能が備えられたサイトの作成には向きません。初心者でも簡単に扱えることが魅力のWordPressと言えど、高度なサイトの作成には専門知識やスキルを要します。

十分に理解しないままに大規模な企業サイトに活用すれば、個人ブログのようなシンプルなクオリティのサイトしか作成できず狙った集客効果を得られなかったり、更新作業を間違えるとページが表示されなくなったりする恐れもあるため注意が必要です。

また、WordPressは利用者や情報量が豊富な分、ハッカーからの攻撃などのセキュリティリスクを負いやすい特徴があります。これにセキュリティ対策で対抗することは非常に困難なため、顧客情報などの重要な情報を扱うサイトでの使用は避けたほうが良いでしょう。

WordPressでWebサイトを作成する際に必要なもの

WordPressは、専門的知識がない初心者でもWebサイトを作成できますが、WordPressをインストールするだけでは一般に公開できません。ここでは、WordPressの他に用意すべきものを解説します。

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WordPressでWebサイトを作成する際に必要なもの

  1. サーバー
  2. ドメイン

サーバー

サーバーとは、ネットワークでリクエストされたデータや情報などを提供するコンピューターのことをいいます。つまり、データや情報などのコンテンツを保管する場所のことです。

たとえば、企業がWebサイトを作成してサーバーにWebサイトの情報を保管します。そして、消費者が検索エンジンからWebサイトをクリックすることで、サーバーにリクエストが送信され、消費者のスマートフォンにWebサイトの情報が映し出されるのです。

WordPressはWebサイトを作ることができますが、サーバーの役割はありません。そのため別途用意する必要があります。初心者の方は、レンタルサーバーの利用がおすすめです。

レンタルサーバーとは、サーバーを貸し出している事業者からサーバーを借りて利用することをいいます。サーバーの種類によっては低価格で借りられて、運用に手間がかからないため、知識がなくても登録後すぐに利用が開始できます。

レンタルサーバーとは?仕組み・選び方・契約手順を初心者向けに解説

レンタルサーバーとは、ホームページやブログを公開したいユーザーにサーバーを貸し出すサービスのことです。この記事ではレンタルサーバーを利用したことのない初心者向けに、サーバーの仕組みやレンタルサーバーの選び方・契約方法の手順を解説します。

ドメイン

ドメインとは、Webサイトやパソコンの場所を表すインターネット上の住所のことです。URLの「https://www.〇〇.com/〜/」の「〇〇.com」の部分をドメイン名といいます。

コンピューター上では、数字の羅列であるIPアドレスで住所を表していますが、覚えやすさやWebサイトの内容をわかりやすく表現するためにドメイン名が活用されます。

Webサイトを運営するにあたって、ドメインを取得しなければアクセスしてもらうことができません。そのため、WordPressでWebサイトを作成する際には、併せてドメインを取得する必要があります。

まとめ

CMSとは、プログラミング言語を使わずにWebサイトを構築し、管理・運用するためのシステムのことをいいます。オープンソースと商用CMSの2種類があり、WordPressはオープンソースのCMSの1種です。

WordPressは、世界にユーザー数が多いため使い方に関する情報源が多く、Webサイト作成のノウハウがない企業でも使いやすい特徴があります。

WordPress自体は無料でインストールできますが、サーバーやドメインを取得するには費用がかかります。必要なものや使い方を調べ、WordPressを活用してWebサイトを作成してみてください。

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