マニュアル作成にかかる費用は?外注・作成ツールに分けて解説

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  • マニュアル作成の費用算出の項目は、企画構成や原稿作成、画像制作、印刷製本など
  • 費用は、打ち合わせの回数や担当者の人数などによって大きく異なる
  • 費用を抑えたい場合は、マニュアル作成ツールの活用がおすすめ

マニュアルを自社で一から作成することが難しい場合の手段として有効なのは、外注やマニュアル作成ツールの活用です。しかし、費用面をネックに感じている企業も多くあります。本記事では、マニュアル作成にかかる料金を、外注とマニュアル作成ツールの場合に分けて解説します。

目次

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  1. マニュアル作成の外注にかかる費用と相場
  2. マニュアル作成の外注先と費用相場
  3. 外注で見積もりを取る際に伝えるべき情報とは
  4. 費用を抑えたいならマニュアル作成ツールがおすすめ
  5. まとめ

マニュアル作成の外注にかかる費用と相場

業務マニュアルは正しい使い方や注意点を伝えるために重要ですが、作成には時間がかかります。また、専門知識も必要であるため、多くの企業が苦労しています。

このような場合、マニュアル作成を専門とする業者に外注することがおすすめですが、費用面が気になるところです。当記事では、マニュアル作成の外注にかかる費用と相場について詳しく解説します。

概要費用相場料金の変動要素
企画構成目的や範囲を定義10万~30万既存マニュアルや参考資料の有無
原稿作成作成の実作業6,000円~18,000円1ページで換算
画像や図などの制作図や画像を挿入2,000円~10,000円複雑性、正確性
印刷や製本印刷、製本にする相場なし部数、つづり方
その他電子化5,000円~1ページで換算

マニュアル作成とは?メリット・デメリット、ツールの選び方を解説

マニュアルを作成することで、教育コストを削減し、業務の効率化や属人化防止に効果的です。またマニュアル作成ツールを導入することで、マニュアル作成に関する課題の解決に役立ちます。本記事では、マニュアル作成の手順やマニュアル作成ツールの選び方などを解説しています。

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マニュアル作成の外注にかかる費用と相場

  1. 企画構成
  2. 原稿作成
  3. 画像・図などの制作
  4. 印刷・製本
  5. その他

企画構成

企画構成は、顧客からの要望に基づいて、具体的なマニュアルの内容や構成を決定するための事前打ち合わせのことです。顧客からの要望やニーズをヒアリングし、その情報を基にマニュアルの目的や範囲、構成、提供方法などを決定していきます。

企画構成の費用相場

マニュアルの新規作成にかかる打ち合わせ費用の相場は、一式あたり10〜30万円前後です。ただし、金額は打ち合わせの時間や担当者の人数によって異なります。

業者によっては、打ち合わせ1時間あたりの単価が設定されている場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。

原稿作成

原稿作成は、「テクニカルライティング」と呼ばれる専門知識を必要とする作業です。これには、作業手順や技術的な情報を読み手が理解しやすくするためのスキルが必要です。また、必要に応じて事前調査や取材が必要な場合もあります。

このような場合には、調査費や取材費、実費(交通費や宿泊費など)が別途発生しますが、一部の業者はこれらの費用にも対応しています。原稿作成費用は、ほとんどの業者でページ当たりの単価が設定されており、ページ単価にページ数を掛けて金額が算出されます。

原稿作成の費用相場

マニュアルの原稿執筆費用は、一般的に1ページあたり6,000〜18,000円が相場です。A4サイズの1ページは、1,000文字程度で換算されるのが一般的です。

業務マニュアルなどの資料では、読み手が理解しやすいように作業手順や注意点を明確に説明する必要があり、そのためテクニカルライティングのスキルが必要です。専門的な内容を扱う場合は、執筆費用が高くなる傾向があります

画像・図などの制作

マニュアルのわかりやすさを向上させるために、画像作成も外部に依頼できます。この際には、具体的な要件をしっかり伝えることが重要です。

外注先には画像のスタイルや色調、サイズ感などのデザイン要件を確認し、画像が伝えるべきメッセージや役割も明確にしておきましょう。

画像・図などの制作の費用相場

一般的に、画像や図の作成費用は1点あたりの単価として2,000円〜10,000円前後が相場です。

ただし、作成する図やイラストに高いクオリティが必要な場合や、オリジナルのイラストや写真を依頼する場合、費用が高額になる傾向があります。

印刷・製本

マニュアル作成を企業に外注すると、文章・図の構成やデザインを修正し、製本までサポートしてもらえます。印刷・製本によって、デバイスが使えない環境でも手に取れる耐久性のあるマニュアルができあがります。

印刷・製本の費用相場

マニュアルの印刷・製本の費用は、部数やページ数、使用する紙の素材、綴り方などによって大きく異なります。一般的に印刷・製本の費用相場はないため、依頼時には事前に見積もりや情報を取得しておきましょう。

その他

マニュアルを電子化する際には、PDFやHTML、電子書籍形式への変換にかかる費用が発生します。また、電子化に伴う基本設計費用やCMSの導入費用、テンプレート作成費用も必要です。

その他作業の費用相場

PDF化には1ページあたり数百円程度の費用がかかり、HTML化には1ページあたり5,000円程度が相場です。さらに、基本設計やテンプレートの作成を一式で依頼する場合は、15万円〜30万円程度かかる場合もあります。

マニュアル作成の外注先と費用相場

マニュアル作成を外注先を選定する際には、信頼性や実績、サービス内容などを検討する必要があります。費用相場は、企画構成や原稿執筆、図・画像作成、印刷製本、電子化などの工程や内容によって大きく異なります。

適切な外注先を選定することで、効率的かつ品質の高いマニュアル作成を実現できます。ここでは、マニュアル作成の外注先と費用相場について解説します。

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マニュアル作成代行会社

マニュアル作成の代行を専門にする業者への依頼ができます。これらの業者はマニュアル作成に特化しており、企画構成から原稿作成、図やイラストの制作、電子化や印刷製本までの一連の作業を依頼できます

これにより、クライアントは一つの業者に全ての作業を任せることができ、プロジェクトの管理や調整がスムーズに行えます。一般的に、企画構成やHTMLテンプレート、CMSなどは「一式」としての料金設定が行われます。

これに対して、原稿執筆や編集、PDF化などは「1ページ」ごとに料金が発生する傾向があります。料金の相場として、150ページのマニュアルを新規作成する場合は総額100万円〜150万円程度、電子化を行う場合は総額250万円〜300万円程度です。

ただし、これらの金額はプロジェクトの規模や内容、業者の料金設定によって変動する場合があるので、具体的な見積もりを依頼することが重要です。

クラウドソーシングサービス

クラウドソーシングサービスは、インターネットを通じて仕事の依頼者と、ライターやデザイナーなどのプロをつなぐプラットフォームです。特定のスキルや知識を持つ個人やプロフェッショナルが登録し、仕事を受注することができます。

依頼者は、自社のプロジェクトに必要な作業を依頼し、適切なライターやデザイナーを選定して仕事を委託します。マニュアル作成は一般的に、15ページ程度のダウンロード資料を作成する場合は3万円程度が相場です。

クラウドソーシングサービスのメリットとしては、柔軟な人材の選択肢があります。多数の登録されているプロや個人の中から、最適なスキルや経験を持つ人材を選定することができます。

また、プロジェクトのスケジュールや予算に応じて、必要な作業量や期間を調整することが可能です。さらに、効率的なプロジェクト管理が可能であり、コミュニケーションや進捗管理がオンライン上で行われるため、作業の追跡や調整が容易です。

フリーランス

フリーランスは、自己雇用の個人であり、特定の専門スキルや知識を持ち、自らの能力を活かして仕事を行う人を指します。マニュアル作成の場合、フリーランスに依頼することで、柔軟な対応やスキルの高さ、個別のニーズに合わせたカスタマイズが期待できます。

一般的にマニュアル作成の場合、1ページあたりの料金が設定されることが多く、約3,000円から10,000円程度が相場とされています。ただし、これらの料金はあくまで目安であり、フリーランスとの交渉次第で変動することがあります。

フリーランスとの契約前に、作業の内容や料金について十分な打ち合わせを行うことが重要です。

外注で見積もりを取る際に伝えるべき情報とは

マニュアルの見積もりを取る際は、いくつかの情報を外注先に伝えることが重要です。まず、マニュアルの概要として、作成するマニュアルの種類や目的を明確に説明します。製品の操作マニュアルや業務手順書など、具体的な内容を明確に伝えておきましょう。

次に、作成するマニュアルのページ数や作成部数を伝えます。ページ数は作業量や費用に直結する重要な要素のため、正確な情報を提供しましょう。また、マニュアルの内容の複雑さや専門性も外注先に伝える必要があります。

費用を抑えて自社に適した外注先を選ぶためには、複数の会社からの見積もりを取ることが重要です。複数の会社からの見積もりを比較することで、サービス内容や品質、納期などを詳細に比較し、自社のニーズに最も適した外注先を選択することができます。

さらに、複数の会社からの見積もりを比較することで、信頼性の高い外注先を選ぶことも可能です。過去の実績やクライアントのレビューなどを確認し、信頼できる外注先を見極めることができます。

費用を抑えたいならマニュアル作成ツールがおすすめ

マニュアル作成ツールは、ビジネスや教育などさまざまな分野で利用されています。これらのツールは、専用のテンプレートや編集機能を提供し、ユーザーが簡単にマニュアルを作成できるようサポートしています

一部のツールは無料で利用できるものもあります。無料のマニュアル作成ツールや無料トライアル期間があるツールを利用することで、初期投資を抑えながらマニュアル作成に取り組むことができます。

また、有料プランにはさまざまな機能やサポートが提供されています。有料プランの費用相場は、月額5,000円〜110,000円程度で、プランによって提供される機能や利用可能なユーザー数などが異なります。

高機能なプランほど費用が高くなりますが、必要な機能に応じて適切なプランを選択することで、費用を抑えられます。費用を抑えながら、効率的かつプロフェッショナルなマニュアル作成を実現するために、マニュアル作成ツールの利用を検討することもおすすめです。

まとめ

マニュアル作成の外注には様々な選択肢があります。マニュアル作成代行会社、クラウドソーシングサービス、フリーランスなどがその代表的な外注先です。

これらの選択肢を活用することで、企業は専門的なスキルを持つプロフェッショナルにマニュアルの作成を委託し、費用や時間を節約することができます。マニュアル作成代行会社は、マニュアル作成に特化したプロのチームがあります。

彼らは企画構成から原稿作成、図やイラストの制作、電子化や印刷製本まで、一貫したサービスを提供します。費用は企画構成やHTMLテンプレート、CMSなどは一式での料金設定が一般的であり、原稿執筆やPDF化などは1ページごとに料金が発生します。

また、マニュアル作成ツールの活用も費用を抑える手段の一つです。無料や無料トライアル期間があるツールも多く、これらを利用することで、簡易なマニュアルを低コストで作成することができます。

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