おすすめのオンプレミスPBX｜クラウドPBXとの違いも解説

PBXにはオンプレミス型とクラウド型があります。オンプレミスPBXは主装置をオフィス内に設置するタイプで、クラウドPBXはインターネット上で通話できるサービスです。この記事では、おすすめのオンプレミスPBXやクラウドPBXと比較した場合のメリットを解説します。

目次

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1. オンプレミスPBXとは
2. クラウドPBXと比較したオンプレミスPBXのメリット
3. オンプレミスPBXのデメリット
4. オンプレミスPBXがおすすめな企業
5. おすすめのオンプレミスPBX
6. その他のPBXの選び方
7. まとめ

オンプレミスPBXとは

PBXとは、電話交換機のことで、自社にかかってきた外線を複数の電話機に振り分けたり、内線通話を可能にしたりする装置です。通常、電話は、1つの電話番号に対して対応できる着信は1つですが、PBXを利用すれば1つの電話番号で複数の着信が同時に受けられます。

PBXには、電話回線を使うPBXとTCP/IPネットワークを使うIP-PBXがあります。クラウド型の場合はIP-PBXのみですが、オンプレミス型では電話回線・IP-PBXそれぞれに対応できるPBXが用意されています。

また、IP‐PBXをオンプレミス型で導入する場合は、オフィス内に機器を設置するタイプと、自社のサーバーにIP‐PBX用ソフトウェアをインストールして運用するタイプの2種類があります。

本記事では、クラウドPBXと比較した場合のオンプレミス PBXのメリットなどを解説するとともに、おすすめのオンプレミスPBXの紹介をします。

クラウドPBXとの違い

オンプレミス型PBXとクラウドPBXの大きな違いは、PBSが設置されている場所です。オンプレミス型では、自社オフィス内にPBXを設置するのに対して、クラウド型はクラウド上にあるベンダーのPBXをインターネットを介して利用します。

そのため、クラウドPBXで利用する電話はIP電話で、電話回線の利用はできません。クラウド型では、ベンダーにPBXが置かれているため、PBXの管理は自社では行いません。その分、メンテナンス等はベンダーが行うため、手間をかけずに運用できます。

コスト面では、オンプレミス型は導入コストは高額になりますが、クラウド型は毎月の利用料が発生し、長期間利用するとかなりの金額となります。

クラウドPBXと比較したオンプレミスPBXのメリット

さまざまなシステムでクラウド型の導入が進んでいますが、PBXの場合オンプレミス型にも下記のような多くのメリットがあります。ここでは、それぞれのメリットについてクラウドPBXと比較しながら解説します。

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音質が安定している

電話回線を利用したオンプレミスPBXの場合、音の空気振動をそのまま電気信号に変換したアナログ信号を、電話回線で伝送します。それに対して、クラウドPBXで使われるIP電話では、音声を細分化してデジタルデータとしてインターネット回線で伝送します。

インターネット回線は電話だけの回線ではないため、混雑すると音声データの伝送速度が低下する場合があります。そして、細分化された音声データの復元が遅れ、音声の途切れの原因となります。また、アナログとデジタルのデータ変換による音質の低下もあります。

その点、電話回線を利用したオンプレミスPBXは、専用回線を使ってアナログ信号で伝送するので、音声が途切れずに安定した音質で利用できます。ただし、社内のIPネットワークを利用した場合の音質は、社内のネットワーク環境に左右されます。

電話機能を豊富に搭載できる

クラウドPBXにおける電話機能は、あらかじめベンダーに用意されているものから機能を選択して導入します。一方、オンプレミスPBXは、自社の運用に合わせて電話にさまざまな機能を搭載することが可能です。

搭載可能な機能には、着信時に発信者情報を表示する機能から、自社の既存システムと連携させる機能までさまざまあります。企業全体に関わる機能の後からの追加は、大きなコストと時間がかかる場合もあるため導入と同時に搭載するのがおすすめです。

セキュリティ性が高い

PBXには、顧客の外線番号情報のほか、従業員の情報や内線番号などの個人情報が保管・管理されているため、漏えいや改ざんなどから守る必要があります。それらの個人情報は、オンプレミスPBXでは社内で、クラウドPBXではクラウド上で保管・管理されています。

クラウドPBXのセキュリティはベンダーへの依存度が高く、自社で思うようなセキュリティ対策は施せません。したがって、いくら自社に適合したPBXが見つかっても、セキュリティ対策がしっかり施されていないベンダーからの導入は避ける必要があります。

その点、オンプレミスPBXは自社にPBXが設置されているので、自社のセキュリティポリシーに合わせた強固なセキュリティ対策が施せます。

カスタマイズ性が高い

オンプレミスPBXは、自社のPBX運用に合わせて自由にカスタマイズしたPBXの構築が可能です。一方クラウドPBXは、ベンダーが用意したPBXを利用するため、利用規約や対応範囲の中での運用になり、運用の幅が限定されます。

PBXを導入する目的は、業務の効率化・収益の増加・顧客満足度の向上・セキュリティ性の強化など、企業によって異なります。オンプレミスPBXでは、それらの目的に最も適したPBXが構築でき、目的達成に素早く近付くことができます。

システム連携がしやすい

クラウドPBXでは、CRM（顧客関係管理）システムなどと連携して、着信した電話番号から顧客データを検索して表示させることなどができます。一方オンプレミスPBXでは、クラウドPBXに比べ、より自由度の高いシステム連携を実現できます。

オンプレミスPBXは、自社が現在運用しているCRMやCIT（コールセンターシステム）などとの連携がしやすくなっています。そのため、現在の資産を活かして、より高度化したPBXの運用が可能になります。

BCP対策ができる

BCPは、「Business Continuity Plan」の略で、事業を継続するための計画のことを指します。BCP対策は、地震や台風などの自然災害やテロ・システム障害などの際に、業務停止を最小限に抑えることが目的です。自然災害の多い日本ではBCP対策は欠かせません。

クラウドPBXでは、インターネット回線が切断されると、内線通話も含めて電話の利用ができなくなります。しかし、オンプレミスPBXは、災害時でも建物が無事であれば内線通話が利用できる可能性が高く、最低限の業務の遂行が確保できます。

オンプレミスPBXのデメリット

企業にとって、幅広く利用できるオンプレミスPBXですが、デメリットもあります。ここでは、下記の2点のデメリットについて解説します。

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導入までに時間がかかる

クラウドPBXは、既にベンダーによって構築されたPBXを利用するため、インターネット回線さえ整っていれば、製品の契約後日単位での運用開始が可能です。しかし、オンプレミスPBXでは、契約から運用までの月単位の期間がかかります。

オンプレミスPBXの導入で長い期間がかかるのは、現地調査・工事・インストール・各種設定など多くのプロセスが必要になるためです。最短でも1ヶ月程かかります。また、機器設置を必要とするタイプでは、設置スペースの確保も必要です。

初期費用が高額

クラウドPBXは、初期費用が抑えられますが毎月の利用料が必要になります。反対にオンプレミスPBXは、初期費用は高額になりますが、毎月の利用料はかかりません。オンプレミスPBXの導入にかかる主な初期費用は、電話機やPBXの購入費用と設置費などです。

オンプレミスPBXで、電話回線用のPBXを導入する場合は、数百万円から数千万円と大変高額になります。IP-PBXの導入であれば、PBX自体は20万円程度から、電話機は1台1～4万円程度です。また、設置工事で4～7万円程度かかります。

電話機は、必要台数分用意する必要があり、総額では結構な価格になります。電話機の購入費を抑えたいなら、中古の購入も視野に入れるのもおすすめです。

オンプレミスPBXがおすすめな企業

オンプレミスPBXの機器は自社にあり、PBX内の情報はすべて自社で管理できるため、セキュリティ対策を強化したい企業におすすめです。クラウドPBXで、セキュリティ対策の弱いベンダーを選ぶと情報流出のリスクが高まります。

そのため、金融業界など高いセキュリティレベルが要求される企業では、オンプレミスPBXが選ばれています。また、多くのシステムと連携させて効果的な運用をしたい企業は、連携しやすく連携先の機密情報も守ることができるオンプレミスPBXがおすすめです。

おすすめのオンプレミスPBX

調査したところオンプレミス型と明記されているPBXは0件でした。その他のPBXが気になる方は是非以下の記事からお気に入りのサービスを見つけてお問い合わせしてみてください。

その他のPBXの選び方

オンプレミス型では、PBXのメンテナンスやバージョンアップにコストがかかり、クラウド型では、毎月の利用料がかかります。また、IP電話とアナログ電話では電話代が異なるなど、運用費用にもオンプレミスPBXとクラウドPBXでは違いが生じます。

PBXを選ぶ際には、それらの運用費用も含めて、以下のようなポイントに注目することがおすすめです。

【重要なポイント】

1. コストをチェック

【その他の比較ポイント】

1. サポート体制が整っているか
2. トラブルへの備えはあるか

まとめ

PBXには、オンプレミス型とクラウド型があります。オンプレミスPBXは、主装置をオフィス内に設置するタイプで、クラウドPBXはインターネット上で通話できるサービスです。近年クラウド型システムが注目されていますが、オンプレミス型にも大きな魅力があります。

その魅力の代表的なものが、音質の安定性・セキュリティ性やカスタマイズ性の高さです。オンプレミスPBXには、高額な初期費用がかかるなどのデメリットがありますが、高いセキュリティレベルやカスタマイズ性を求める企業に人気があるおすすめのPBXです。