無料で利用可能な経費精算システム11選!メリットや選び方を解説

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  • 無料の経費精算システムは導入コストがかからないため、利用開始しやすい
  • 無料の経費精算システムは、基本機能だけで十分な企業におすすめ
  • 経費精算システムを選ぶ際は、自社の目的に合っているかを確認する

経費精算業務を効率化できる経費精算システムは、導入コストが難点で利用が難しいと考える企業も多いでしょう。しかし、実は経費精算システムには無料で利用できるものもあります。本記事では、おすすめの無料経費精算システムやフリーソフトのメリット、選び方を解説しています。

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おすすめ経費精算システム6選(全26製品)を比較!【2024年最新/比較表付き】

経費精算システムは、経費申請・承認業務を効率化してくれるツールです。しかし、さまざまな製品があるため、どのシステムを選べばよいのかわからないというケースも多いでしょう。この記事では、経費精算システム選びのポイントやおすすめのシステムを紹介します。

目次

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  1. 経費精算システムは無料で利用できる
  2. 無料の経費精算システムの選び方
  3. 無料で利用できる経費精算アプリ比較一覧表
  4. 無料で利用できるおすすめの経費精算システム10選
  5. 無料の経費精算システムのメリット
  6. 無料の経費精算システムがおすすめの企業
  7. 無料の経費精算システムの注意点
  8. その他の経費精算システムの選び方
  9. まとめ
この記事に掲載されているサービス

経費精算システムは無料で利用できる

経費精算システムは、従業員が立て替えた交通費や備品購入費・接待費などの経費精算について、申請から支払いまでのフローを自動化するシステムです。交通費や旅費の経費精算のほか、経費精算がしやすくなるカスタマイズ機能を搭載している製品もあります。

経費精算システムの多くは有料ですが、有料版をいきなり導入するのは自社に合っているかどうかが分からず、導入を躊躇してしまいます。ただし、経費精算システムの中には無料で利用できる製品もあります

無料で利用できる製品には、有料版と比べて注意するべき点がありますが、企業の規模や処理件数などによっては無料版でも十分な場合があります。また、経費精算システムを全く使ったことがないなら、無料版のフリーソフトから試すのがおすすめです。

経費精算システムとは?機能とメリット・デメリット、選び方を解説

経費精算システムとは、企業における経費精算業務の自動化・効率化をするものです。電子帳簿保存法などにも対応したシステムの活用も可能です。本記事では、経費精算システムの機能やメリット・デメリット、システムの選び方など導入前に抑えておきたい比較ポイントを解説します。

経費精算システムにあると便利な機能

企業によって、経費の種類やワークフローの複雑さ、必要な機能はそれぞれ異なります。経費精算システムを選ぶ際には、自社に必要な機能が塔載されている経費精算システムを選ぶことが重要です。ここでは、大きく3つのチェックポイントを紹介します。

入力補助機能ICカード、クレジットカード、スマホの決済アプリと連携することで自動でデータを取り込むことができる
ワークフロー機能自社の承認ルートに合わせてカスタマイズできる
会計ソフトとの連携機能バックオフィス業務を効率化できる

経費精算システムを無料で利用する方法とは?

多くの場合、経費精算システムは有料ですが、無料で利用することも可能です。主に経費精算システムを無料で利用する方法は2つあります。

  1. 無料トライアルを利用する
  2. 無料プランを利用する

無料トライアルは、期間限定で有料版と同じ機能を利用することができるものです。期間が決まっていますが、お試し利用に有効です。無料プランとは、有料版に比べて使える機能やユーザー数に限りがありますが、期間に制限がないことが多いです。無料プランと無料トライアルを比較し、自社に適しているプランを選定しましょう。

有料版の経費精算システムについても以下の記事で紹介していますので、気になる方はご覧ください。

無料の経費精算システムの選び方

無料で経費精算システムを利用する場合、有料版の経費精算システムに比べて制限があることが多いです。ここでは、経費精算システム選びで失敗しないための選び方を解説します。

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

無料の経費精算システムがおすすめの企業

  1. 制限内で使えるか
  2. スマートフォンに対応しているか

制限内で使えるか

経費精算システムの無料プランや無料トライアルを利用することで無料で経費精算システムを導入することができます。しかし、使える期間や機能に制限があることが多いです。以下の表を参考にして事前にチェックしておきましょう。

▼経費精算システム制限早見表

ジンジャー経費マネーフォワード クラウド経費TOKIUM経費精算J’sNAVI NEOMOT経費精算freee経費精算楽楽
精算
ジョブカン経費精算経費BANKrakumoケイヒ
無料
プラン
無料トライアル
無料
期間
1カ月1カ月1カ月1カ月要問い合わせ1カ月要問い合わせ1カ月1カ月1カ月

スマートフォンに対応しているか

経費精算システムをスマートフォンで利用できると、さらに便利になります。申請者や承認者は外出先でも手軽に申請・承認業務が行えるため、無駄な手間を省くことができます。また、リモートワークにも対応しやすくなります。アプリの使いやすさもお試しできると経費精算システムの使用感がさらに想像しやすくなるでしょう。

▼経費精算システムスマホ対応早見表

ジンジャー経費マネーフォワード クラウド経費TOKIUM経費精算J’sNAVI NEOMOT経費精算freee経費精算楽楽
精算
ジョブカン経費精算経費BANKrakumoケイヒ
スマホ

無料で利用できる経費精算アプリ比較一覧表

サービス名
ジンジャー経費
ジンジャー経費
マネーフォワード クラウド経費
マネーフォワード クラウド経費
バクラク経費精算
バクラク経費精算
TOKIUM経費精算
TOKIUM経費精算
J’sNAVI NEO
J’sNAVI NEO
MOT経費精算
MOT経費精算
freee経費精算
freee経費精算
楽楽精算
楽楽精算
ジョブカン経費精算
ジョブカン経費精算
経費BANK
経費BANK
rakumoケイヒ
rakumoケイヒ
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対象規模
全規模に対応
全規模に対応
10名〜
10名~
~50名
全規模に対応
全規模対象
・初期費用 100,000円
・1ケ月あたり 30,000円~
全規模に対応
全規模対象
全規模に対応
料金(税別)
1ユーザー 600円/月〜
スモールビジネス 3,980円/月〜
ビジネス 5,980円/月〜
20,000円/月〜
ビジネスプラン 10,000円/月~
エンタープライズプラン 100,000円/月~
・初期費用 問い合わせで確認
・1ケ月あたり50名まで 30,000円
・初期費用 30,000円
・20IDまで1ヶ月あたり 3,980円
・21ID 問い合せで確認
・ミニマム 1ヶ月あたり2,680円
・ベーシック 1ヶ月あたり5,280円
・1ケ月あたり1ユーザー 400円
・大規模(500名目安) 問い合わせで確認
1ケ月あたり1,500 円~
1ユーザーあたり 300円/月~
経路検索・交通費計算機能
入力補助機能
・自動仕訳機能
・クレジットカード連携
・領収書読み取り(OCR・オペレーター代行)
・ICカードリーダーアプリで交通費読み取り
・経路検索から交通費入力
・新幹線、飛行機、ホテルなどのサービスと連携
・クレジットカード、電子マネーと自動連携
・領収書一括自動読み取り
・二重申請自動検知
・交通経路検索
・定期区間控除
・スマホでの申請・承認
・領収書画像の自動データ化(オペレーター代行入力)
・各種交通系ICカード・モバイルSuicaと自動連携
・乗換案内「駅すぱあと」と連携
・ETC、エクスプレス予約、JapanTaxi等交通系システムと自動連携
・各種クレジットカード・法人カードと自動連携
・日当、手当の自動算出
・交通系ICカードの取り込み
・スケジューラー連携
・社内規定の反映
・専用リーダーで交通系ICカードの読み取り
・乗換案内ソフト「駅すぱあと」と連携
・交際費の単価を自動算出
・日当・宿泊費の自動算出
・自動読み取り機能
・自動仕訳機能
・FBデータ自動作成
・出力機能
・領収書・請求書の自動読取
・交通系ICカード取込み
・乗換案内ソフト内蔵
・クレジット・プリペイドカード連携
・BTMシステム連携
・日当、手当の自動算出
・ジョルダンの乗換案内と連携
・鉄道系ICカード読み取り
・コーポレートカード連携
・Amazonビジネス連携
・自動読み取り機能
・ICカードの取込機能
・クレジットカード連携機能
・自動計算機能
・NAVITIMEの運賃・乗換情報と連携
・rakumo カレンダーと連携で交通費を自動計算
ワークフロー機能
・経費の入力・申請機能
・経費精算のワークフロー設定
・承認ルートの分岐機能
・承認のリマインド機能
汎用ワークフローでフォーマットを自由にカスタマイズ
・承認経路分岐
・稟議との紐付
・事前稟議との消化率管理・承認経路分岐
・申請フォーマット設定
・承認フロー設定・申請フォーマット設定
JIIMA認証
・承認フロー設定
・代理申請
・チャット承認機能
・経費の入力
・申請機能
・承認ルートの分岐機能
・申請フォーマット設定
・承認フロー設定
・カテゴライズ
・承認経路分岐・作成
・代理申請・承認
・チャットツール連携による申請・承認の通知
・ジョブカンワークフローと連携で機能拡充
・経費の入力・申請機能
・承認ルートの分岐機能
・経費精算のワークフロー設定
・代理承認機能
・申請へのコメント機能
・申請の規定違反の自動チェック
・印鑑登録機能
rakumoワークフロー
会計ソフトとの連携機能
・freee
・マネーフォワードクラウド会計
・勘定奉行シリーズ
・弥生会計
・PCAシリーズ
※CSVにて連携可能
・シリーズ各種
・CSV
・API
API
CSV
・CSV
・API
CSV
・CSV
・API
CSV
CSV連携
・CSV
・API
・FBデータ作成
CSV
電子帳簿保存法対応
△(MOT文書管理と連携必須)
◯(オプション)
セキュリティ対策
・冗長化
・通信の暗号化
・IP制限
・情報の暗号化
・サーバへのアクセス制限・情報の暗号化
ISMS
・IPアドレス制限
・SAML認証・IPアドレス制限
・通信の暗号化
・ISMS取得
・Pマーク取得
・IPアドレスの制限
・シングルサインオン
・海外IPアドレスに対してのアクセス制限
・リモートアクセス「V-Warp」で社内PCへアクセス
・通信の暗号化
・TRUSTe
・通信の暗号化
・データセンターで24時間365日監視
・IPアドレスでアクセス制限
・プライバシーマーク取得
・高防災性能のデータセンター
・ファイヤウォール
・暗号化通信
・IPアドレスによるアクセス制限
Pマーク
・Google Workspace のユーザー管理・認証
・セキュリティ機能の共通利用
他言語・外貨対応
・外貨
・外貨
・英語
-
・外貨
・英語
-
外貨
外貨対応
・外貨
・英語
・英語
・韓国語
・タイ語
・英語
・外貨
-
スマホ利用

サポート体制
・導入支援
・運用支援
・チャット
・メール
・電話
・メール
・チャットサポート
・無料のサポートコンテンツ
・データ移行
・導入支援プラン・メール
・有償導入支援サービス
・有料専任担当サポート
・ヘルプページ
・ウェビナー・有償導入支援サービス
・有料専任担当サポート
・専任の導入コンサルタント
・サポートセンター・専任の導入コンサルタント
・電話
・メール
・セミナー
・オンデマンド配信
・電話
・メール
電話サポートあり
・専任スタッフがメール・電話で導入支援
・設定代行プラン
・サポートサイト、サポート総合窓口
・メール
・チャット
・電話
・導入支援
・運用支援
・メール
・電話
・導入支援オプション
・各種トレーニング講座
・サポートサイト
・メール問い合わせ対応
お試し期間
-

無料で利用できるおすすめの経費精算システム10選

ここからは、無料トライアル・プランで利用できる経費精算システムを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

jinjer株式会社

ジンジャー経費

経費精算のペーパーレス化を目指している企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 社内に散らばる勤怠・給与・人事・経費などを1つに集約できる
  • 担当者の面倒の原因を解決し、効率的な経費精算業務を実現可能
  • さまざまな企業規模に対応し、特にペーパーレス化したい企業にぴったり

MORE
ここが少し気になる…

  • 導入までに最長3ヶ月ほどかかる

ジンジャー経費の特徴

30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード

株式会社マネーフォワード

マネーフォワード クラウド経費

オンラインでミスなく経費精算業務を完結したい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • オンライン上でまとめて経費申請できる
  • 従業員や費目ごとに経費利用額が自動でグラフ化
  • 不備入力防止アラート機能で入力ミスが減るため、差し戻しの手間が軽減

MORE
ここが少し気になる…

  • OCR機能の精度があまりよくない

マネーフォワード クラウド経費の特徴

30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード

株式会社LayerX

バクラク経費精算

OCR読み取り機能◎作業の効率を上げたい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 差戻しや確認に時間をかけずに済む「ミス防止機能」を複数搭載
  • アプリやチャットツールから承認が行え、社内にいなくても承認時間の確保が可能
  • 複数枚の領収書でも自動で読み取れる

MORE
ここが少し気になる…

  • 導入前のサポートを受けたい場合は有償での対応となる

バクラク経費精算の特徴

30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード

株式会社TOKIUM

TOKIUM経費精算

経費精算業務の完全ペーパーレス化で経理担当者におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • スマホで領収書を撮って専用ポストに投函するだけの簡単申請
  • 専任コンサルタントや導入支援・運用開始後のサポートなどが充実している

MORE
ここが少し気になる…

  • 操作がわかりにくく、慣れるまで時間がかかる場合も

TOKIUM経費精算の特徴

株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ

J’sNAVI NEO

申請から精算まで◎快適な出張を実現したい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • チケット手配にかかる手数料の削減に効果的
  • 出張の申請からチケットの手配やホテルの予約まで、あらゆる部門の業務をワンストップで処理
  • 「タイムスタンプ」や「OCR」もオプションでつけられる

MORE
ここが少し気になる…

  • 各種チケットの手配と連携はオプション扱いとなる

株式会社バルテック

MOT経費精算

業界最安クラスで経理業務のDXを推進したい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 無料アップデートを随時実施で常に最新
  • さまざまなニーズに合わせて柔軟に導入できる
  • 時間と場所を問わない経費精算プロセスが実現可能

MORE
ここが少し気になる…

  • 年間契約の途中でユーザー数を追加する場合1ユーザー1,500円となる

freee株式会社

freee経費精算

経費精算処理を自動化し効率化を図りたい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 必要な情報を自動で読み取ってくれるため、経費の申請をスマホで撮るだけで行える
  • 承認者は他拠点や出張先からでも簡単に承認作業を行える

MORE
ここが少し気になる…

  • freeeクラウド会計・freee人事労務と連携して使うことが前提

株式会社ラクス

楽楽精算

ペーパーレス化により、経費精算の手入力業務や確認業務を効率化したい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 領収書やICカードはスマホで読み取れ、社外からでも申請や精算が可能
  • 経費精算から会計ソフト連携まで便利な機能が充実している

MORE
ここが少し気になる…

  • 外国語対応は英語のみ

楽楽精算の特徴

30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード

株式会社DONUTS

ジョブカン経費精算

経費精算作業を高速化したい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • 通知機能で承認漏れを防止できる
  • 低コストで従業員数が10人以下の企業でも導入しやすい
  • ダウンロードした仕訳データを会計ソフトに取り込むだけで経理処理が完結!

MORE
ここが少し気になる…

  • 初期設定が複雑で使用するまでに時間を要する場合も

SBIビジネス・ソリューションズ株式会社

経費BANK

従業員数に合わせて無駄なく使いたい企業におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • コストパフォーマンスが高く小規模の中小企業でも導入しやすい
  • 交通系ICカード・コーポレートカード連携などにより、企業のDX化・ペーパーレス化が可能

MORE
ここが少し気になる…

  • UIが独特で操作が分かりづらく、慣れるまで時間がかかる

rakumo株式会社

rakumoケイヒ

Google Workspace連携させたい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • スケジュールから交通費を自動計算!申請作業の手間を大幅に削減
  • 作業の効率や情報の正確性が向上し、集計・仕訳作業を大幅に効率化できる
  • サポートオプションが充実

MORE
ここが少し気になる…

  • PCとスマホで操作が異なる

rakumoケイヒの特徴

無料の経費精算システムのメリット

無料の経費精算システム導入には、さまざまなメリットがあります。特に、有料版の導入に迷っている場合には非常に有効です。ここでは無料の経費精算システム導入におけるメリットを解説します。

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使いやすいシステムか比較検討できる

いきなり有料版のシステムを導入すると、必要な機能がないことや、操作性が悪いことに後から気づいてもすぐに交換ができません。仮に、途中で別のサービスに切り替えたとしても、それまでにかかった時間や費用は無駄になってしまいます。

それが、無料の経費精算システムなら、費用をかけずにシステムの使い勝手を確かめられます。特に、今まで経費精算システム自体を触ったことがない場合には、自社の経理業務をシステム化したらどうなるのか、お試しで体験するのに最適です。

また、最近では有料版であっても、クラウド上で無料トライアル期間を設けている製品が多くなっています。システム導入後のイメージを掴むためにも、無料トライアルを活用して、複数のシステムを比較検討してみるのがいいでしょう。

コストがかからず、いつでも利用開始できる

有料版の場合、かかる費用の面から、導入をしたくても躊躇してしまう場合が多いです。特に、従業員が少ない企業や個人事業者など、システムに頼らない紙での経費精算でも大きな支障がない場合や、予算に余裕がない場合は尚更です。

その点、無料版の経費精算システムの一番のメリットは、システムの導入や運用コストがかからないことです。導入における大きな懸念点である費用がかからないため、使いたいと思ったときに、いつでも使い始めることができます。

自社で必要な機能を把握できる

経費精算システムの機能は、経費精算を自動化するだけではありません。たとえば、スマートフォンやICカードとの連携によって、さらに業務を効率化することができます。出張や営業での外出が多くて交通費の精算が大変なら、このICカード連携機能があると便利です。

また、スマートフォンアプリを利用した機能に対応していると、出先からすぐに領収書を電子データで送信でき、提出忘れや紛失を防ぎ、トラブルに対応する業務の負担が軽減されます。

しかし、企業の規模や業種などによって必要な機能は違うため、連携機能などが自社にとってすべて必要な機能とは限りません。その点、無料のシステムなら手軽に機能を試せるため、自社に必要な機能が何なのか事前に把握することができます。

無料の経費精算システムがおすすめの企業

経費精算システムは、無料版より有料版の方が機能などは充実しています。ただ、使用する企業の状況によっては無料版の方がおすすめの場合もあります。ここでは、無料の経費精算システムがおすすめの企業について解説します。

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基本機能だけで十分な小規模企業

無料版の経費精算システムでは、使用できる機能に制限があるものが多くなっています。しかし、無料版でも経費精算システムとして必要最低限の機能は揃っている場合がほとんどです。

小規模企業など、普段から経費精算の件数が少ない場合は、多機能の有料版だと使わない機能の方が多く、費用の無駄使いになりがちです。このような場合、経費申請や承認などの最低限の機能が搭載された無料版の方が使いやすく、費用対効果も高いでしょう。

また、基本ユーザーが1人だけの個人事業主も、経費精算の件数が限られてくるため、最低限の機能のみを搭載した無料版がおすすめです。

経費精算システムを試してみたい企業

今まで紙やエクセルなどで経費精算を行っていて、経費精算システム自体を使ったことがない場合は、まず無料の経費精算システムを導入することをおすすめします。実際に操作してみることで、自社に合った運用方法や必要な機能がより明確化します。

特に、後々有料版の導入を考えているならば、いくつかの有料版の無料トライアルを試してみてから、自社に合っているシステムを比較検討してみましょう。

無料の経費精算システムの注意点

無料版の経費精算システムは、無料で使えるのが大きなメリットですが、有料版の製品と比べて利用できる機能や期間などに差があります。ここでは、無料版の経費精算システムを使用する上で注意すべきことを解説します。

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セキュリティが十分でない可能性がある

経理関係のデータには、企業にとって重要な情報が多く含まれています。そのため、経費精算システムのセキュリティは、なるべく強固に対応されたものにする必要があります。

しかし、無料版の経費精算システムの場合、有料版より開発段階で人員や費用に限りがあり、セキュリティ機能が低いことが多いです。また、外部の認証を受けていないなど、頑丈さに不安があり、セキュリティが十分でない可能性があります。

よって、無料版の経費精算システムを使用する場合は、事前にデータの保管場所や管理体制の流れなど、セキュリティ面について細かくチェックするようにしましょう。

利用可能期間や機能に制限がある場合が多い

経費精算システムには、経費の申請や承認だけでなく、領収書の読み取りから仕訳、支払処理など、多くの経理業務に関する機能が搭載されています。また、勤怠管理や会計システムなど、ほかの社内システムと連携して業務を行う機能を搭載している場合もあります

しかし、無料版の経費精算システムでは、これらの機能が少なかったり、有料版より性能が落ちたりしている場合があります。また、ユーザー数やほかのシステムとの連携が制限されているなど、機能不足を感じやすいでしょう。

その他の経費精算システムの選び方

経費精算システムを選択する際は、特に重要なポイント3つを念頭に置いて、複数社から比較検討してみましょう。自社に必要な機能があるのはもちろんですが、電子帳簿保存法対応の製品を選ぶと、機能ごとに法律に対処しているか確認する手間が省けます。

また、自社での経理業務における経費精算の課題点に基づいて、その他のポイントに関しても比較検討しましょう。例えば、システム運用の専門知識がある担当者を置けない場合は、サポートが手厚い製品がおすすめです。

【重要なポイント3つ】

  1. 自社の規模と予算に合っているか
  2. 必要とする機能が搭載されているか
  3. 電子帳簿保存法に対応しているか

【その他の比較ポイント】

  1. 他言語や外貨に対応しているか
  2. スマホで利用できるか
  3. サポート体制は充実しているか
  4. お試し期間があるか

参考:電子帳簿保存法の概要|国税庁

まとめ

経費精算を自動化できる経費精算システムには、多くの便利な機能があります。しかし、多機能であるほど導入や運用コストがかかります。また、経費精算の件数が少ない企業や個人事業主にとって、その機能の多さがかえって費用の増加につながることがあります。

無料版の経費精算システムなら、経費の管理が煩わしい紙やExcelなどから変更したいと考えていても、予算の関係で有料版のシステム・アプリの導入に躊躇している企業にも向いています。

また、無料版の経費清算システムは、必要最低限の機能を搭載したものが多いため、処理件数が少ない企業や個人事業主にもおすすめです。

しかし、無料であるが故に、有料版より機能や性能が優れない場合や、セキュリティ面での懸念や不安が残るフリーソフトもあるため、十分に比較検討してから導入するようにしましょう。

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