大企業におすすめの経費精算システム11選|メリットや選び方を解説
Check!
- 近年の大企業向け経費精算システムには、スマホ対応や申請内容のチェック機能がある
- 大企業向けシステム導入の際は、自社に必要な業務効率化機能や監査対応機能を確認
- 大企業向けシステムの導入で、テレワーク促進や支店の業務も一元管理できる
大企業が経費精算業務を行う場合、組織体制の拡大により業務に手間がかかることもあるでしょう。そんな課題解決に役立つのが経費精算システムです。本記事では、大企業向けの経費精算システムの特徴やメリット、導入の際の注意点、選び方などを解説しています。
おすすめの経費精算システムを見るおすすめ経費精算システム6選(全26製品)を比較!【2024年最新/比較表付き】
経費精算システムは、経費申請・承認業務を効率化してくれるツールです。しかし、さまざまな製品があるため、どのシステムを選べばよいのかわからないというケースも多いでしょう。この記事では、経費精算システム選びのポイントやおすすめのシステムを紹介します。
目次
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大企業向け経費精算システムの特徴
大企業に欠かせないのが、手間がかかりがちな経費の申請や承認を自動化できる経費精算システムです。経費精算システムは従来はオンプレミス型を採用している企業が多かったものの、現代は共有しやすいクラウド型が主流になっています。
経費精算システムは、小規模企業向けのシンプル機能でリーズナブルなタイプもありますが、大企業は従業員が多く経費を清算するまでのフローが複雑化しがちです。会社の規定や承認フローなど、細かい設定ができる大企業向けの経費精算システムを導入するのがおすすめです。
本記事では、クラウド型を前提に大企業向けの経費精算システムの選び方やメリットについて解説します。
大企業向け経費精算システムのトレンド
経費精算システムは、時代に合わせて企業が取り入れやすいように進化し続けています。近年ではテレワークに対応し、申請内容チェックに関しても効率化されています。
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大企業向け経費精算システムの進化
テレワークへの対応
近年の在宅ワークの普及に合わせて、経費精算システムもテレワークに対応しているものが増えています。特に大企業は働き方が多様化しているためテレワークを採用している企業が多く、クラウド型なら社外からでも手軽に経費精算システムを利用できます。
クラウド型ならスマホでも経費精算が行えるため、テレワークだけでなく営業職など外出先からでも使えるのがメリットです。経費精算のために出社しなければならない手間が省けるので、業務の効率化が図れます。
申請内容チェックの効率化
経費精算は従業員が申請し、上司の承認や経理のチェックなど複数のフローが必要です。特に申請内容に不備が無いか、ミスや不正が無いかの確認には時間がかかり、経理担当者の大きな負担になりがちです。
近年の大企業向けの経費精算システムは、申請内容を自動でチェックできる機能が備わっています。RPA(Robotic Process Automation)と連携できるサービスも増えており、予め判定方法を設定しておけば、高度な精算管理が可能です。
経費精算システムを活用すれば、経費で購入した領収書を目視で確認し手入力したり、発生した交通費が間違っていないか調べたり、手作業で行う手間が省けて業務が効率化できます。
実務時間の生産性向上
事務処理の効率化により十分な実務時間が確保できると、実務の生産性向上が求められるのは必然的です。働き方改革により長時間労働是正への意識が高まる社会では、残業への目線も厳しくなっています。
以前は残業時間に処理していた事務作業も、移動やすきま時間を利用して行えるよう、入力から申請までを全自動化したり、数少ない工程で領収書を読み込むなど、あらゆる効率化を図りツールは進化し続けています。
大企業向け経費精算システムを選ぶポイント
大企業向けの経費精算システムは、自社に必要な業務を効率化する機能が備わっているか、経費精算のルール・承認ルートを細かく設定できるかなど確認しておくべきポイントがあります。ここでは、大企業向けの経費精算システムの選び方について解説します。
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大企業向け経費精算システムを選ぶポイント
自社に必要な業務を効率化する機能が備わっているか
大企業向けの経費精算システムを選ぶときは、まずは自社で行っている経費精算方法に取り組みやすいのか、必要な業務を効率化できる機能が備わっているかを確認しましょう。
手作業の経費精算は、領収書を確認して手入力で金額を登録しますが、その際入力ミスが起こる可能性があります。経費精算システムを使えば、クレジットカードや交通系ICカードなどと連携して自動的にデータを反映できます。
また、スマホアプリから領収書を取り込める機能もあり、OCR機能で文字認識での読み込みも可能です。さらに、給与計算ソフトなど他のシステムと連携すればより業務が効率化できるため、自社のシステムに合ったものを選びましょう。
経費精算のルール・承認ルートを細かく設定できるか
大企業ほど旅費規程や交際費規程など、細かいルールが多く経費の精算も複雑化しがちです。不要な経費の削減や不正を防ぐために、交通費の上限を定めたり役職によって出張費の上限を定めている企業も多くあります。
また、申請された経費を承認するまでの流れも企業によって異なります。経費に関する規定を設けている企業は、自社のルールや承認ルートに沿った細かい設定ができる経費精算システムを選びましょう。
システム上で設定しておけば、自動で不正や間違いをチェックできるので、規約違反やミス防止に役立ちます。
経費精算の利用範囲を確認
経費には種類があり、交通費や出張費の他、社内で使用する備品の買い出しから取引先への手土産代など、多岐に渡ります。大企業向けの経費精算システムは、経費の項目がカスタマイズできる場合が多く、利用範囲が何の経費精算に向いているのかを確認しておきましょう。
例えば出張が多い企業は、航空券やホテル代だけでなく、移動時の電車代・タクシー代など発生する経費はさまざまです。出張管理機能があるシステムなら、システム上で航空券やホテル等の予約をし、そのまま清算管理が可能です。
出張する社員が後日経費を申請する必要もなく、自動で清算が完了するため業務が効率化できます。
監査対応機能が充実しているか
経費をしっかり管理するためには、定期的な監査が欠かせません。しかし、目視や手作業での監査は膨大な時間や人員が必要で、コア業務が滞る原因となってしまいます。大企業向けの経費精算システムの中には、監査機能が備わっているタイプもあります。
監査機能は申請内容にミスや不正が無いかを自動でチェックし、アラートやエラー表示で通知します。監査の手間を簡略化したい企業や、経費精算の精度を高め、監査を強化したい企業におすすめです。
セキュリティ認証の取得の有無
事業規模が大きくなるほど重要視されるのがセキュリティ対策についてです。サービスのセキュリティ認証の取得状況やSOCレポートを確認しましょう。
セキュリティ認証では、ISO27001と呼ばれる国際規格に基づいて情報資産を保護する仕組みを認定している「ISMS認証」、JISQ15001に基づいて個人情報保護を遵守するための仕組みを認定している「プライバシーマーク(Pマーク)」などが示されていれば安心です。
SOCレポートは、監査法人や公認会計士などの第三者が外部委託サービスについて内部統制や信頼性、セキュリティを評価しているため安全に運用できるでしょう。
【比較表】大企業向け経費精算システム比較一覧表
サービス名 |
ジンジャー経費
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マネーフォワード クラウド経費
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楽楽精算
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バクラク経費精算
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TOKIUM経費精算
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rakumoケイヒ
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ジョブカン経費精算
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MOT経費精算
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ネクストICカード
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ExchangeUSE 旅費・経費精算ソリューション
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MAJOR FLOW Z CLOUD 経費精算
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対象規模 |
全規模に対応
|
全規模に対応
|
・初期費用 100,000円
・1ケ月あたり 30,000円~ |
10名〜
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10名~
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全規模に対応
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全規模に対応
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全規模に対応
|
全規模に対応
|
100名~
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50名~
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料金(税別) |
1ユーザー 600円/月〜
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スモールビジネス 3,980円/月〜
ビジネス 5,980円/月〜 |
◯
|
20,000円/月〜
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ビジネスプラン 10,000円/月~
エンタープライズプラン 100,000円/月~ |
1ユーザーあたり 300円/月~
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・1ケ月あたり1ユーザー 400円
・大規模(500名目安) 問い合わせで確認 |
・初期費用 30,000円
・20IDまで1ヶ月あたり 3,980円 ・21ID 問い合せで確認 |
・基本利用料 10,000円
・1ケ月あたり1ユーザー 200円〜 |
・100名あたり 1,000,000円
・100名追加ライセンス 800,000円 ・1,000名あたり 7,500,000円 ・1,000名追加ライセンス 7,300,000円 |
・初期費用 50,000円
・1ヶ月あたり50ユーザー 30,000円 |
経路検索・交通費計算機能 |
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯(オプション)
|
◯(オプション)
|
◯
|
入力補助機能 |
・自動仕訳機能
・クレジットカード連携 |
・領収書読み取り(OCR・オペレーター代行)
・ICカードリーダーアプリで交通費読み取り ・経路検索から交通費入力 ・新幹線、飛行機、ホテルなどのサービスと連携 ・クレジットカード、電子マネーと自動連携 |
・領収書・請求書の自動読取
・交通系ICカード取込み ・乗換案内ソフト内蔵 ・クレジット・プリペイドカード連携 ・BTMシステム連携 ・日当、手当の自動算出 |
・領収書一括自動読み取り
・二重申請自動検知 ・交通経路検索 ・定期区間控除 ・スマホでの申請・承認 |
・領収書画像の自動データ化(オペレーター代行入力)
・各種交通系ICカード・モバイルSuicaと自動連携 ・乗換案内「駅すぱあと」と連携 ・ETC、エクスプレス予約、JapanTaxi等交通系システムと自動連携 ・各種クレジットカード・法人カードと自動連携 ・日当、手当の自動算出 |
・NAVITIMEの運賃・乗換情報と連携
・rakumo カレンダーと連携で交通費を自動計算 |
・ジョルダンの乗換案内と連携
・鉄道系ICカード読み取り ・コーポレートカード連携 ・Amazonビジネス連携 |
・専用リーダーで交通系ICカードの読み取り
・乗換案内ソフト「駅すぱあと」と連携 ・交際費の単価を自動算出 ・日当・宿泊費の自動算出 |
・PDFで出力に対応
・ICカードでタッチで勤怠データが管理 |
・ICカードの取り込み
・カレンダー機能 ・検索サブフォーム ・データの入力を自動化 ・API連携で自動入力 |
・記入漏れ、矛盾自動チェック
・自動仕訳会計システム ・ICカードの取込 ・日当、宿泊費自動計算 |
ワークフロー機能 |
・経費の入力・申請機能
・経費精算のワークフロー設定 ・承認ルートの分岐機能 ・承認のリマインド機能 |
汎用ワークフローでフォーマットを自由にカスタマイズ
|
・申請フォーマット設定
・承認フロー設定 ・カテゴライズ |
・承認経路分岐
・稟議との紐付 ・事前稟議との消化率管理・承認経路分岐 |
・申請フォーマット設定
・承認フロー設定・申請フォーマット設定 |
rakumoワークフロー
|
・承認経路分岐・作成
・代理申請・承認 ・チャットツール連携による申請・承認の通知 ・ジョブカンワークフローと連携で機能拡充 |
・承認フロー設定
・代理申請 ・チャット承認機能 |
経費精算以外の各種申請のワークフロー機能
|
・申請・起票機能
・申請書・帳票機能 ・承認機能 ・通知機能 ・管理機能 |
・申請の承認
・申請書機能 ・申請の規定違反の自動チェック機能 ・印鑑登録機能 |
会計ソフトとの連携機能 |
・freee
・マネーフォワードクラウド会計 ・勘定奉行シリーズ ・弥生会計 ・PCAシリーズ ※CSVにて連携可能 |
・シリーズ各種
・CSV ・API |
CSV
|
API
|
CSV
|
CSV
|
CSV連携
|
CSV
|
・CSV
・API |
・API
・CSV ・Excelファイル |
・CSV
・API |
電子帳簿保存法対応 |
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯(オプション)
|
△(MOT文書管理と連携必須)
|
-
|
◯
|
◯
|
セキュリティ対策 |
・冗長化
・通信の暗号化 ・IP制限 |
・情報の暗号化
・サーバへのアクセス制限・情報の暗号化 |
・通信の暗号化
・データセンターで24時間365日監視 ・IPアドレスでアクセス制限 ・プライバシーマーク取得 |
ISMS
|
・IPアドレス制限
・SAML認証・IPアドレス制限 |
・Google Workspace のユーザー管理・認証
・セキュリティ機能の共通利用 |
・高防災性能のデータセンター
・ファイヤウォール ・暗号化通信 ・IPアドレスによるアクセス制限 |
・海外IPアドレスに対してのアクセス制限
・リモートアクセス「V-Warp」で社内PCへアクセス |
ISMS
|
稟議書の暗号化
|
・ISMS
・IP制限 |
他言語・外貨対応 |
・外貨
|
・外貨
・英語 |
・外貨
・英語 |
-
|
・外貨
・英語 |
-
|
・英語
・韓国語 ・タイ語 |
外貨
|
-
|
・英語
・中国語 |
・英語
・中国語 ・外貨 |
スマホ利用 |
◯
|
◯
|
◯
|
◯ |
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯(オプション)
|
◯
|
サポート体制 |
・導入支援
・運用支援 ・チャット ・メール ・電話 |
・メール
・チャットサポート ・無料のサポートコンテンツ ・データ移行 ・導入支援プラン・メール |
・専任スタッフがメール・電話で導入支援
・設定代行プラン ・サポートサイト、サポート総合窓口 |
・有償導入支援サービス
・有料専任担当サポート ・ヘルプページ ・ウェビナー・有償導入支援サービス ・有料専任担当サポート |
・専任の導入コンサルタント
・サポートセンター・専任の導入コンサルタント |
・導入支援オプション
・各種トレーニング講座 ・サポートサイト ・メール問い合わせ対応 |
・メール
・チャット ・電話 |
・電話
・メール |
・導入支援
・運用支援 ・電話 ・メール |
・デモンストレーション
・電子メールサポート |
メールサポート
|
お試し期間 |
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
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-
|
◯
|
おすすめの大企業向け経費精算システム11選
GOOD
ここがおすすめ!
- 社内に散らばる勤怠・給与・人事・経費などを1つに集約できる
- 担当者の面倒の原因を解決し、効率的な経費精算業務を実現可能
- さまざまな企業規模に対応し、特にペーパーレス化したい企業にぴったり
MORE
ここが少し気になる…
- 導入までに最長3ヶ月ほどかかる
ジンジャー経費の特徴
GOOD
ここがおすすめ!
- オンライン上でまとめて経費申請できる
- 従業員や費目ごとに経費利用額が自動でグラフ化
- 不備入力防止アラート機能で入力ミスが減るため、差し戻しの手間が軽減
MORE
ここが少し気になる…
- OCR機能の精度があまりよくない
マネーフォワード クラウド経費の特徴
GOOD
ここがおすすめ!
- 領収書やICカードはスマホで読み取れ、社外からでも申請や精算が可能
- 経費精算から会計ソフト連携まで便利な機能が充実している
MORE
ここが少し気になる…
- 外国語対応は英語のみ
楽楽精算の特徴
GOOD
ここがおすすめ!
- 差戻しや確認に時間をかけずに済む「ミス防止機能」を複数搭載
- アプリやチャットツールから承認が行え、社内にいなくても承認時間の確保が可能
- 複数枚の領収書でも自動で読み取れる
MORE
ここが少し気になる…
- 導入前のサポートを受けたい場合は有償での対応となる
バクラク経費精算の特徴
GOOD
ここがおすすめ!
- スマホで領収書を撮って専用ポストに投函するだけの簡単申請
- 専任コンサルタントや導入支援・運用開始後のサポートなどが充実している
MORE
ここが少し気になる…
- 操作がわかりにくく、慣れるまで時間がかかる場合も
TOKIUM経費精算の特徴
GOOD
ここがおすすめ!
- スケジュールから交通費を自動計算!申請作業の手間を大幅に削減
- 作業の効率や情報の正確性が向上し、集計・仕訳作業を大幅に効率化できる
- サポートオプションが充実
MORE
ここが少し気になる…
- PCとスマホで操作が異なる
rakumoケイヒの特徴
GOOD
ここがおすすめ!
- 通知機能で承認漏れを防止できる
- 低コストで従業員数が10人以下の企業でも導入しやすい
- ダウンロードした仕訳データを会計ソフトに取り込むだけで経理処理が完結!
MORE
ここが少し気になる…
- 初期設定が複雑で使用するまでに時間を要する場合も
GOOD
ここがおすすめ!
- 無料アップデートを随時実施で常に最新
- さまざまなニーズに合わせて柔軟に導入できる
- 時間と場所を問わない経費精算プロセスが実現可能
MORE
ここが少し気になる…
- 年間契約の途中でユーザー数を追加する場合1ユーザー1,500円となる
GOOD
ここがおすすめ!
- 使いやすさ重視のツールなので初心者でも使いやすい
- 一目でわかるメニュー機能とボタン配置で直感的に操作できる
- 専任コンサルタントの無料サポートで安心
MORE
ここが少し気になる…
- プライベートと同じICカードを利用している場合履歴が表示されてしまう
GOOD
ここがおすすめ!
- 導入後も手厚いサポートが受けられ、使いやすく直観的に操作ができ人的ミスを減らせる
- 承認ルートや閲覧権限をきめ細かく設定することで、内部統制や情報セキュリティを強化
MORE
ここが少し気になる…
- トライアルがなく導入費用が高額
GOOD
ここがおすすめ!
- タブレットやiOS・Androidなど幅広く対応し、デバイスや使用場所を問わない
- 品目を選ぶだけで勘定科目や税区分を自動仕訳
- 複数拠点でそれぞれの経費精算を管理可能
MORE
ここが少し気になる…
- メール問い合わせのみで、電話サポートに対応していない
大企業が経費精算システムを導入するメリット
大企業が経費精算システムを導入すると、経費精算業務の効率化だけでなく、テレワークの促進や申請不備の防止などさまざまなメリットがあります。ここでは、どのようなメリットがあるのかを解説します。
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大企業が経費精算システムを導入するメリット
経費精算業務の効率化
従来の経費精算業務は、従業員が経費を申請し上司の承認や経理担当者の確認管理などが必要で、フローが多く特に大企業は業務が複雑化しがちです。
経費精算システムを導入すれば、従業員がスマホでいつでもどこでも領収書や交通費などを申請でき、経理担当者はそのままデータをクラウド上で確認できます。
経理担当者は仕訳・科目勘定などデータを入力する手間もかからず、経費精算完了までの業務が大幅に簡略化できます。
また、清算された後もクラウド上でデータを管理できるため、ファイリングや小口現金管理などの雑務からも解放されるのもメリットです。
テレワークの促進
近年は働き方改革もありテレワークが大きく普及しています。しかし、紙某体の経費申請書に上司の承認印を貰わないと精算できない、など出社しなければ経費が清算できない企業もまだまだ多いのも現状です。
経費精算システムを導入すれば、スマホや自宅のパソコンからでもアプリやwebで経費の申請ができ、給与精算システムと連携すれば精算まで可能です。社外で業務を行っている従業員が、経費精算のために出社する必要が無く、テレワークの促進に繋がります。
大企業ほど従業員の多様性を尊重していく時代になっているため、柔軟性のある働き方に対応し従業員が働きやすい環境を整えられるのもメリットです。
申請不備・不正の防止
従来の経費精算方法では、用紙で申請書を提出し手作業でPCに入力や電卓で計算するため申請不備や不正も多く、入力時にミスも多いのが課題としている企業も多くあります。不備やミスがあると経理担当者は再申請の要求や修正をしなければならず、業務が多い大企業では負担が大きくなってしまいます。
経費精算システムを導入すれば、クレジットカードや交通系ICカードなどとの連携や、領収書の読み取り機能で自動でデータ化されます。システム上で自動で計算するので、ミスを防ぎ不備や不正がないかのチェックも可能です。
また、会計ソフトや給与計算ソフトと連携できるシステムも多いので、業務を効率化できるだけでなく経理上のミスも軽減できます。
支店・支社の経費精算業務も一元管理できる
大企業は日本各地に支店や支社を構えていることが多く、各支社との連携も重要となってきます。大企業向けの経費精算システムなら、支店・支社の経費精算業務を一元管理が可能です。
今まで個別に経費精算を行ってきた精算業務をまとめられるので、導入費用や人件費などコスト削減に繋がります。また、クラウド型の経費計算システムはWeb上で管理できるため、経理担当者が別の支社や出向先に居る場合でも、清算業務が実行できます。
電子帳簿保存法に対応したシステムであれば、紙ベースでの領収書なども不要となり支店・支社ごとにかさばる大量の資料管理からも解放されます。
大企業向け経費精算システムを導入する際の費用目安
経費精算システムは、小規模・中規模企業向けのタイプもありますが、大企業には機能やオプションが充実した大企業向けのシステムを選ぶのがおすすめです。しかし、機能が整っているシステムほど導入費用は嵩むので、予算に合わせて選びましょう。
クラウド型の月額固定費用型と月額従量課金型について
クラウド型の経費精算システムは、月額固定費用型と月額従量課金型があります。月額固定費用型は従業員数に合わせた決まった料金を毎月支払うタイプで、月額従量課金型は1ユーザーあたりの月額料金で設定されています。
出張旅費規程や交際費規程が複雑ではなく簡易的なシステムであれば、1ユーザーあたり月額400円程度で利用できます。細かい設定に対応した複雑な機能が備わっているシステムなら、1ユーザーあたり月額1,000円以上が目安です。
システム導入費用の目安
上記どちらの料金システムも、従業員の人数が多いほどコストは嵩みます。従業員500名の企業なら月額15万〜50万円・1,000名の企業なら25万〜100万円程度が目安です。また、中には初期費用が発生するシステムもあります。
大企業で経費精算システムを導入する際の注意点
大企業が経費精算システムを導入する際には、社員教育の実施やセキュリティ対策など気を付けたいポイントがあります。ここでは、経費精算システムを導入する時の注意点について解説します。
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大企業で経費精算システムを導入する際の注意点
社員教育に力を入れる
経費精算システムは使い方に慣れればとても便利です。しかし、今まで紙で経費申請していたものをスマホでの申請に変更すると、スマホ操作が苦手な従業員からクレームが出ることがあります。特に大企業向けの経費精算システムは多彩な機能がある分複雑なので、経理担当者も困惑する可能性があります。
経費精算システムに限らず、新しいシステムを取り入れる時は従業員にしっかりと教育することが重要です。教育カリキュラムを組んで実際に使用する練習や、操作が苦手な従業員には教育係がマンツーマンで教えるなどの工夫をしましょう。
あまり経費精算業務を行わない従業員は操作に慣れる機会が少ないので、マニュアルを用意したりヘルプデスクを用意したりなどの、サポート体制を整えておくと安心です。
セキュリティ体制を万全にしておく
経費精算は金銭がからむ社内の重要な業務なので、経費精算システムのセキュリティ体制についてもチェックしておきましょう。特に大企業は従業員の人数が多いため、情報漏洩やサイバー攻撃などのリスクが大きく、注意が必要です。
経費精算システムがどのようなセキュリティ体制を採用しているのか、アクセス制限やパスワード設定の有無だけでなく、情報セキュリティーポリシーに関しても確認しておきましょう。
その他の経費精算システムの選び方
経費精算システムを選ぶときは、他にも見ておきたいポイントがあります。
【重要なポイント2つ】
- 自社の予算に合っているか
- 電子帳簿保存法に対応しているか
【その他の比較ポイント】
- 他言語や外貨に対応しているか
- スマホで利用できるか
- サポート体制は充実しているか
- お試し期間があるか
大企業向けの経費精算システムは、多機能で複雑な設定にも対応しているため月額料金も比較的高めになってしまいますが、無駄なオプションを付けずに予算に合ったものを選びましょう。また、電子帳簿保存法に対応していれば、そのままデータ保存ができて便利です。
他にも、海外支社がある企業なら他言語・外貨への対応もチェックしておきたいポイントです。お試し期間があるシステムなら、実際に従業員が使用してみて使いやすいかどうかの判断もできます。
経費精算システムのおすすめ6選を比較|選び方のポイントも解説
経費精算システムは、経費申請・承認業務を効率化してくれるツールです。しかし、さまざまな製品があるため、どのシステムを選べばよいのかわからないというケースも多いでしょう。この記事では、経費精算システム選びのポイントやおすすめのシステムを紹介します。
まとめ
大企業は会社規定のルールや独自の業務フローが多く、経費申請から清算されるまでの業務が複雑化しがちです。経費精算システムを導入すると、外出先でもスマホで申請ができ自動でデータの確認が可能です。
経費精算システムは経費精算業務が効率化できるだけでなく、申請不備や不正を防ぎ、支店・支社の経理業務も一括で行えます。また、出社しなくても申請や承認ができるため、テレワークの促進にも繋がります。
紙の申請書に慣れている従業員への社員教育やセキュリティ体制などの注意点はあるものの、経費計算業務が大きく効率化できるのがメリットです。大企業向けの細かい設定ができる多機能なサービスもあるため、導入を検討してみましょう。