有給管理機能付き勤怠管理システムおすすめ11選|アプリ対応も

Check!
- 従業員の有給休暇の取得は法律で義務付けられており、その管理も企業の義務である
- 有給管理機能付きの勤怠管理システムは、管理簿を簡単に作成でき有給取得を促進できる
- 有給管理機能付きの勤怠管理システムを導入する際の注意点は複数ある
有給休暇は労働基準法で定められたものであり、年次有給休暇管理簿の作成・管理も義務化されています。本記事では有給休暇管理の必要性と、有給管理機能付き勤怠管理システムを導入するメリット・注意点を解説し、おすすめの有給機能付き勤怠管理システムを紹介します。

勤怠管理を行う人事担当者や経営者の方にとって、自社に最適な勤怠管理システムを判断するのは容易ではありません。勤怠管理は企業運営において極めて重要な業務であり、正確かつ効率的に行うことが求められます。
目次
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勤怠管理システムの始め方

勤怠管理ソフトの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求できます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適な勤怠管理ソフトを選びましょう。
有給管理ができる勤怠管理システムおすすめ11選

ここでは、数ある勤怠管理システムを比較して判明した、おすすめ勤怠管理システム11選を紹介します。給与計算のタイプや目的別に紹介しているので、資料請求と合わせて是非活用してください。
おすすめ勤怠管理システムをピックアップ!
![]() | 英語を含む複数言語に対応
|
![]() | 英語とタイムゾーンに対応
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jinjer株式会社
ジンジャー勤怠

ここがおすすめ!
- 初期設定から定着まで電話・チャット・WEBなどでサポート
- 24時間365日お問い合わせ可能
- スマホアプリ対応で場所を問わず簡単に打刻ができる
- 月末の締め日に見直すだけで簡単に勤怠管理ができる
- 個人だけでなくチーム全体の勤怠管理ができる
ここが少し気になる…
- スマホアプリだと申請や修正画面がわかりにくい
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jinjer勤怠を利用することによって、取り急ぎ問題となっていた「社内システムでは不可能な日付を跨いだ打刻」に関する問題が解決しました。 また、個人個人で日勤・夜勤がバラバラになっているシフト管理も、あらかじめスケジュールを登録できることにより解決しました。現場の責任者からも「シフト表を作る手間が省けた!」と大変好評でした。 労務部の立場としても、無理なシフトになっていないかの連携がリアルタイムにできることは大きなメリットでした。
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⚫︎自社ではエクセル管理からデジタルアプリへの移行だったため出退勤管理の手間や集計ミスの軽減につながり大幅な効率アップができた。 ⚫︎スマホ連携ができることで、営業の直行時や在宅勤務時もリアルタイムで打刻ができるようになった。(後修正の手間が省けた)
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以前は1台のパソコンでしか作業ができず、作業待ちが発生していましたが、クラウド型のジンジャー勤怠を導入したことで、場所を問わず複数人が同時にアクセス・作業できるようになりました。業務効率が大きく向上しました。
freee株式会社
freee勤怠管理Plus
ここがおすすめ!
- 小規模法人や中小企業向けのシンプルな機能を不自由なく使える
- 1時間1分単位での時間休取得が可能
- GPSの勤怠管理に対応し直行直帰やテレワークでの打刻にも
- 給与計算もできるfreee人事労務と連携することで人事労務全般がカバーできる
ここが少し気になる…
- 低コストで導入できるが初期設定に手間がかかる
- 連携できるサービスが少ない
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シフト管理やリモートワークの勤怠確認が簡潔なため、簡単に確認できる。よって勤怠集計の手間を大幅に削減できた。 給与計算システムとの自動連携で入力ミスを防止できる。 法改正への自動対応でコンプライアンス強化に役立っている。 リアルタイム打刻で勤務状況を誤魔化されることなく即時把握可能。
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社内人事関連システムのiPaaS化
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一人ひとりの勤務時間の管理が楽になったり、休暇の申請、残業の申請がやりやすくなり把握がしやすくなった。人事の方でも社員全員の勤怠を管理する負担が減り、このサービスを利用することで社員の勤務体制や申請漏れなどを把握することができるようになりました。
IEYASU株式会社
HRMOS勤怠 by IEYASU

詳しい料金プランや利用イメージは
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ここがおすすめ!
- 初期費用や月額料金が安く、30名以下であれば無料で使える
- 日々の勤怠管理だけでなく給与明細や賞与なども一括管理できる
- シンプルなUIでわかりやすく複雑な部分がない
- メモ欄があるため、休暇理由やテレワーク勤務など管理者側に伝えやすい
ここが少し気になる…
- 各種申請後の通知や打刻漏れ等の通知機能がない
- 法改正に対しての機能が少ない
- 有給・休暇関係は一部有料プランになる
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・UIがシンプル且つ優秀で、フレックスの場合は「当月不足時間」の他、「当日の必要時間(現在の勤務時間からみて残営業日で1日何時間の勤務が必要か)」が記載されている ・都度の打刻修正等に管理者承認がないため手軽 ・slack打刻ができる
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勤務時間/残時間/個別の休暇申請などを時間をかけずに管理することができます
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入力や修正が分かりやすく、勤怠管理に対するストレスが減った。
株式会社マネーフォワード
マネーフォワードクラウド勤怠

サービスの料金や評判・口コミは
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ここがおすすめ!
- 直感的な操作がしやすく管理側・従業員側ともに使いやすい
- マネーフォワードシリーズを利用している企業は連携が非常に楽
ここが少し気になる…
- 申請画面がわかりにくい
- メールでの通知機能がなくホーム画面でしかアラートが出ない
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先ほどにも申し上げたように、打刻のしやすさではないかと考えます。以前使用していたものでは、スマホで見にくいから次、会社に行った際に打刻修正を行なっている人が多かったです。しかし、本サービスに変更したことで、みんなからの評価も高くなりました。
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とにかくひとめで勤怠処理がしやすく分かり易いので社員の勤怠処理も浸透が早くみんなスムーズに操作ができるまでのスピードが早かったです。営業してから会社に戻らない日などでも出先でスマホを使って申請や承認作業ができるのがとても便利でした。
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従業員のメリットで言うと、自分の勤怠実績を自分で編集できることは便利だと思います。打刻忘れ、電車遅延による遅刻などで勤務開始時間に打刻ができなかった場合でも、自分で出社時間を登録可能です(各自の良心に委ねられるからこその運用かもしれませんが)。 それによって、不必要な承認依頼や承認の手間が省けますので、承認者の手間は削減できているかと思います。

サービスの料金や評判・口コミは
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ここがおすすめ!
- スマホやPC・ICカード・指紋認証等で簡単に打刻ができる
- 画面がシンプルで操作が簡単にできる
- サポートやオペレーターの対応が丁寧
ここが少し気になる…
- 各種申請後の通知や打刻漏れ等の通知機能がない
- 打刻ミスの修正は管理者側で行う必要がある
- 特殊な勤務形態の場合設定が複雑
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出勤のためだけに会社に行くことがなくなりました。また、同時に位置情報も記録されるため、自分がしっかり仕事をしているというのも電話にて伝えることもなくなり、業務が簡素化されました。月末に修正することもありますが、簡単にできる上に位置情報は変更ができないため(打刻時に位置情報がオン出ないと打刻不可能)管理する側からしても可視化されていて便利だと思います。
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1ヶ月丸ごと(4月、5月など)で出勤退勤欠勤などが一覧として見れるのがとてもいい。 申請中のものも分かりやすく記載されるので、二重申請も起きないのはメリット
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追加料金なしで全ての機能が利用可能な点がとてもメリットが大きいと感じます。ほとんどのサービスが、サービス開放に追加料金を支払わないといけない中、こちらは追加料金なしで、全てのサービスを支えて尚且つ、打刻漏れがあった時の修正なども行いやすいのがメリットが大きいと感じております。
ここがおすすめ!
- プランが豊富で「出勤管理・シフト管理・休暇申請管理・工数管理」の4つの機能から組み合わせて選べるカスタマイズ性の高さ
- 「工数管理機能」を備えており、自社にあった納期の把握と共有の簡素化ができる
- Slack対応で打刻と合わせて始業や就業のタイミングを把握できる
- 医療機関の業種に特化した打刻方法を搭載
ここが少し気になる…
- 打刻ミスの修正は管理者側で行う必要がある
- シフト変更の管理が難しい
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このサービスを利用することにより、従業員の勤怠状況が改善した。勤怠状況の改善を後押し機能した具体的機能として、当時社内で使用していたコミュニケーションツールのSlackとの連携ができたのが良かった。Slack経由で勤怠申請を行う従業員が劇的に増えたため、勤怠状況はそれに伴い改善した。
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解決した課題としては日々の出勤日時の把握や残業時間がわかりやすく正確になることです。このサービスを利用するメリットは正確的に行うことや日々の残業や勤務時間について1人1人が月途中でもきちんとわかることが挙げられます。
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ジョブカンを利用することで、紙やExcelでの勤怠管理による集計ミスや確認作業の手間が大幅に削減されました。打刻ミスの修正や残業時間の自動計算もスムーズで、労務管理の正確性と効率が向上しました。リモート勤務にも対応できる点も大きなメリットです。
株式会社ヒューマンテクノロジーズ
KING OF TIME
ここがおすすめ!
- 20種類の豊富な打刻方法と5カ国の言語・タイムゾーン対応で就業形態を問わず使える
- シンプルなUIと機能性で従業員への教育コストがかからない
- アラート機能や自動通知機能で労基法違反を防げる
- 残業などの時間外労働や休日勤務の把握がしやすい
- サポート体制やサービスが手厚く、企業や担当者に合わせたサポート体制を作れる
ここが少し気になる…
- 起動の速さや操作性はPCのスペックに左右される
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最大のメリットは「不正打刻の防止」だと感じました。指紋認証での打刻になるため、他人が代理で打刻するような不正はできません。また、現場スタッフには勤怠の修正権限が与えられていなかったため、管理者の目を通した透明性ある運用が可能でした。勤怠に対する意識も自然と高まりました。
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労働法の改正や36協定の管理にもすぐに対応し、自動でアラートを出す機能もあり、法令順守をしてくれてとても有難い。また電話・メールサポートのほか、チャットサポートやマニュアルも充実しているので、導入前後の不安も少ないのも良い点でした。
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アナログタイムカードや休暇申請よりはちょっとは良いかもしれません。 休暇申請も分かりにくく、管理者の設定や、部下の申請に対する承認方法などが大変分かりにくく、管理者自信の休暇申請方法も分かりにくい点を考えるとメリットが見つかりません。なぜ総務部が採用したのか謎です。
株式会社オープントーン
ICタイムリコーダー

ここがおすすめ!
- 1名から100名以上まで使えて人数が増える程価格も安価になる
- 打刻の種類が豊富で、次世代顔認証から虹彩認証を駆使して不正を防げる
ここが少し気になる…
- 安価で「ICタイムリコーダー」使えるが、5名以下しかいない場合は最低利用料金が1,500円かかる
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利用していた当時は、アルバイトだったので、有休の申請などの細かいサービスを利用したことはなかったのですが、打刻の観点でいえば、カードを仮に忘れてしまったとしても、自分の顔さえあれば打刻ができる点は、急な出勤時でも便利だと感じました。
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ICカード読み取り機器に登録したICカードをかざすだけで勤怠の登録ができスムーズに出社や退勤をすることができます。 また、使用するICカードが交通系ICカードなどが使え、1つで2役を持ち無駄に複数のカード等を用意する必要がありません。
株式会社チームスピリット
チムスピ勤怠
ここがおすすめ!
- 入退館・PCログなどの「客観ログ連携」機能を搭載
- リモートワークや英語にも対応し、幅広く利用可能
ここが少し気になる…
- 連携や有償オプションを利用しないと使えない機能も多い
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PCログと社員の勤怠報告のズレのチェックが管理部で二重に手間がかかっていた中、こちらの導入でワンツールで管理しやすくなったと感じます。乖離が発生した際には自動でアラートアイコンが表示されます。
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Salesforceを利用していたので、業務ツールと勤怠管理ツールのアクセスが一本化されており、業務開始時に色々なツールにアクセスする手間がなくなった。プロジェクトの進捗状況と照らし合わせた工数の管理・把握が楽になった。
有給管理機能付き勤怠管理システム比較一覧表
そもそもなぜ「有給休暇管理」が必要なのか

有給休暇管理は、従業員の健康や働き方の改善、企業が法的なコンプライアンスを守るために重要な業務です。また、労働基準法の改正により、企業は有給休暇の管理を義務づけられています。ここでは、有給休暇管理の必要性について解説します。
労働基準法で定められている有給休暇
労働基準法では、従業員に対して一定の勤務期間を経た後に有給休暇を与えることが定められています。勤務期間が6か月以上の場合、全労働日の8割以上出勤した労働者には、最初の年度に10日間の有給休暇が与えられます。
その後、従業員が継続して勤務し続けることで、1年ごとに有給休暇の日数が増加していきます。最高で20日間まで有給休暇を取得することができます。
この制度は、労働者に適切な休息を与え、健康な労働環境を促進するためのものです。従業員は有給休暇を利用する権利があり、雇用主は労働基準法に従って有給休暇を適切に付与する責任があります。
義務化された年次有給休暇管理簿
年次有給休暇管理簿は、労働者の有給休暇の管理と記録を目的とする帳簿です。労働基準法の改正により、企業は従業員の有給休暇を適切に管理しなければなりません。管理簿には時季、日数、基準日の3つの項目が必須で、雇用主はこれを作成し保管する義務があります。
適切な管理簿の作成と保管は、従業員の有給休暇の取得状況を把握し、法令を遵守するために重要です。労働者の権利保護と働き方改革の一環として、管理簿の適切な管理は、企業にとって欠かせない業務となっています。
年次有給休暇管理簿のフォーマットについて
年次有給休暇管理簿にはフォーマットの指定はないため、自社にとって最も管理しやすい形式を採用できます。一般的には通常業務にて使い馴染みのあるエクセルで作成することが多いですが、業務効率を考えるなら勤怠管理システムでの作成がおすすめです。
システム内に蓄積されているデータから簡単に作成できる上にお好みのファイル形式で出力できるため、管理しやすい形式を採用しつつ作成時間を短縮できます。
有給管理機能付きの勤怠管理システムとは

有給管理機能付きの勤怠管理システムは、従業員の有給休暇を効率的に管理するためのツールです。この機能では、従業員の有給休暇の申請、承認、付与日や残日数の自動計算などを行えます。
システムは、付与日や取得日、取得時期などの重要な情報を自動的に記録し、従業員や管理者が簡単に有給休暇の状況を把握できます。また、労働基準法により義務化されている、年次有給休暇管理簿の3年間の保存にも対応しています。
有給管理ソフト・残数アプリとの違い
有給管理ソフトは有給に特化したソフトなため、勤怠管理システムとの連携により導入効果が増します。有給と勤怠の関係は深いため、連携することで勤怠管理も楽になります。有給休暇に特化している分、使い方が簡単なものが多いです。
残数アプリは有給の残り日数を確認できるもので、従業員の有給を管理するよりも従業員本人が自身の有給取得状況を確認するのに適しています。中には有給取得の申請までできるものもありますが、基本的には確認するだけのアプリが多いです。
有給管理機能付き勤怠管理システム11選有給管理機能付きの勤怠管理システムのメリット

有給管理機能付きの勤怠管理システムの導入には、多くのメリットがあります。従業員のバランスの取れた休暇の取得や適切な管理ができ、義務化された年次有給休暇管理簿の作成、保存にも対応しています。ここでは、システムのメリットについて解説します。
\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/
有給管理機能付きの勤怠管理システムのメリット
年次有給休暇管理簿を簡単に作成できる
有給管理機能が付いた勤怠管理システムのメリットは、年次有給休暇管理簿を簡単に作成できることです。従来の手作業に比べて、効率的で正確な管理が可能であり、煩雑な手続きを省くことができます。
システム上で従業員の有給休暇の申請や承認、使用状況の把握ができるため、管理者が全体の有給休暇の取得状況を、迅速に把握することができます。
さらに、システムは有給休暇の残日数や、使用期限などの情報をリアルタイムで提供するため、従業員は自身の有給休暇の状況をいつでも確認できます。
有給休暇付与・管理を効率よくできる
有給管理機能付きの勤怠管理システムでは、有給休暇の付与や管理を効率的に行うことができます。従業員の勤務期間や出勤日数を自動的に計算し、適切な有給休暇の付与を行います。
また、従業員が有給休暇を申請すると、管理者に自動通知されるため、承認プロセスもスムーズに進行します。これにより、有給休暇の付与・管理に関する手作業の手間やミスが減り、効率的な業務運営が可能となります。
有給休暇取得を促進できる
有給管理機能付きの勤怠管理システムを導入することで、有給休暇の取得が促進されます。システム上で有給休暇の残日数や取得状況が可視化されるため、従業員自身が有給休暇の利用状況を把握しやすくなります。
また、システムが有給休暇の申請・承認プロセスをスムーズにするため、煩雑な手続きや確認作業を省くことができます。これにより、従業員は、有給休暇を取得しやすくなり、働き方の健全性やワークライフバランスの向上が期待できます。
法令遵守を徹底できる
有給管理機能付きの勤怠管理システムでは、法令遵守を徹底するための機能が備わっています。システムは、労働基準法で定められた有給休暇の付与条件や、取得時期を自動的に計算し、従業員の有給休暇の取得状況が確認できるようになります。
また、年次有給休暇管理簿の作成においては、必須項目の時季・日数・基準日の情報を記録し、さらに労働基準法による3年間の保管義務にも対応しています。法令に基づいた有給休暇の管理が円滑に行われ、法令遵守を徹底することができます。
有給管理機能付き勤怠管理システム11選有給管理機能付きの勤怠管理システムを導入する際の注意点

勤怠管理システムを導入する際には、有給管理機能以外にもいくつかの要点をチェックする必要があります。まず、導入するシステムが、企業のニーズに合致しているかが重要です。導入時に注意したいポイントを以下にまとめました。
- 業務のニーズに適した機能が搭載されているか
- クラウド版やモバイルアプリの提供など、システムが扱いやすいか
- 個人情報や勤怠データを保護するセキュリティ対策がされているか
これらのポイントをチェックすることで、勤怠管理システムの導入において、より効果的な選択ができます。
勤怠管理システムの選び方

勤怠管理システムを選ぶ際には、まず勤怠システム導入に対する効果や解決したい自社の課題を明確にしてから、システムを選びましょう。
勤怠管理システムを選ぶポイント
前提|勤怠管理に関する自社の課題を整理する
勤怠管理システムを比較する際に、まずは勤怠管理に関する自社の課題を整理しましょう。
一口に勤怠管理システムと言っても「対応している打刻方法」や「機能の柔軟性」「連携できるシステム」などが各社の製品で異なります。そのため自社の勤怠管理に関する課題を整理することで、必然的に必要な勤怠管理システムの特徴が見えてきます。
提供形態
勤怠管理システムの提供形態は「クラウド(SaaS)型」と「オンプレミス型」の2種類に分けられます。
クラウド型は、インターネット経由でシステムにログインできる勤怠管理システムです。インターネット接続があればどこからでもアクセス可能なため、テレワークにも対応しやすいです。導入コストが低く手軽に始めやすいので、近年主流の勤怠管理システムになっています。
オンプレミス型は自社のサーバーにソフトウェアをインストールして管理する勤怠管理システムです。初期費用や導入コストがかかるものの、セキュリティが高く機能性にも優れているので、長期的に見てコストが安い勤怠管理システムとも言えます。
クラウド型とオンプレミス型がどちらに適しているかは、企業規模や就業形態・予算・セキュリティ対策などによって異なります。基本的に初めて勤怠管理システムを導入するという企業はクラウド型からの運用をおすすめします。
打刻の方法やツール
従業員の勤怠状況に適した打刻方法を採用している対応しているシステムを選ぶことも重要です。例えば、店舗での接客業や工場などは決まった時刻に出社するため、入退室方式の打刻が適しています。
一方、現場への直行直帰が多い場合やリモートワークを導入している場合は、社外での打刻にも対応していることが必須条件となります。スマホなどでログインして出退勤打刻を行うものや、GPS機能を備えたものなどさまざまな打刻方法の中から自社に適したものを選ばなければなりません。
打刻方法が合っていないと正確な勤務状況を記録できず、確認作業や個別対応が発生し労務管理の負担が増えてしまいます。また、打刻の不正にも繋がるため、よく確認してから導入しましょう。
モバイルGPS打刻
モバイルGPS打刻とは、従業員がスマートフォンなどの端末を使って出退勤打刻を行う際、GPSの位置情報を同時に取得できる機能です。出退勤の情報だけでなく、打刻した時点でどこにいたかの情報を記録できるのが特徴です。
外回りなど社外での勤務を行う機会が多いと、実際に何時から勤務を開始しているか把握しにくい場合があります。モバイルGPS打刻機能のあるシステムを使うと、打刻の時点で取引先に到着しているかなどの情報を把握できます。
モバイルGPS打刻は、直行直帰型のサービスや長距離ドライバーなどの勤怠管理が難しいとされてきた業種にも対応できる新たな勤怠管理方法として注目を集めています。一方で、従業員が心理的な負担を感じやすい面もあり、配慮が必要となる場合もあります。
生体認証打刻
生体認証打刻とは、スマートフォンの顔認証や指紋認証と同様に、体の一部を認証に使用して勤怠打刻を行うことです。IDカードやタイムカードのような紛失リスクがなく、他人が代わって打刻を行うなどの不正を防止できます。
瞳の虹彩や網膜に加え、指や掌の静脈で認証を行うものなどさまざまな種類があります。パスワードの入力などに比べて高い認証効果を得られる一方で、従業員側が生体情報を取得されることに抵抗を感じる場合もあります。
ICカード打刻
ICカード打刻とは、専用のカードリーダーとICカードを用いて勤怠打刻を行うシステムです。ICカードをかざすだけで打刻が完了する非接触タイプのものが多く、スムーズに出退勤打刻を行えます。
ICカード打刻はカードを配布するだけで手軽に導入できますが、カードの紛失には注意が必要です。
入退室管理システム連動打刻
入退室管理システム連動打刻とは、入退室の記録と出退勤の打刻を連携できる打刻方法です。出退勤の打刻を行う前後にサービス残業を行うなど、実労働時間と申告内容の乖離を防ぐ効果があります。
入退室管理システムはオフィスの扉などに設置されるものや、扉の施錠・解錠で記録が行われるものなど種類が豊富です。建物や設備の状況によっては取り付けが難しい場合もあるので、事前の確認をおすすめします。
必要な機能とカスタマイズ性
勤怠管理システムによって搭載されている機能は大きく異なります。勤怠管理に関する自社の課題を解決してくれる機能があるか、またその機能が就業規則に沿って細かく設定できるのか、必要な機能とカスタマイズ性を確認しましょう。
勤怠管理システムの主な機能一覧法改正への対応
勤怠管理システムを導入するには、労働関連の法改正に対応していることも必須の条件となります。常に最新の法改正にアップデートしてくれるシステムなら、超過勤務のルールや残業単価の計算方法などに変更があった場合も自動で対応してくれます。
働き方改革によって勤怠管理に求められる条件が厳しくなり、残業時間の超過によって罰則が課される場合もあります。残業時間超過アラートなどの機能を備えたシステムを選ぶことで、リスクを事前に回避できます。
操作性とサポート体制
勤怠管理システムは使用頻度が高いため、従業員や担当者にとって使いやすいかどうかも重要なポイントです。全く同じ機能を備えていても、表示がわかりにくく打刻を間違えてしまっては管理に負担がかかってしまいます。
出退勤時刻の打刻だけでなく、勤怠データの取り込みやシステム連携などの複雑な操作が簡単にできるかどうかも確認しておきましょう。休暇の申請や残業時間などの確認をスムーズに行えるかどうかもチェックするべき項目です。
また、通常と異なる操作や対応が必要になったとき、サポート体制が充実しているシステムならスムーズに問い合わせできます。万が一の故障や不具合があったとき、どのようなサポートが受けられるのかを事前に確認しておくと安心です。
給与計算など他システムとの連携
勤怠管理システムは給与計算や労務管理システムと連携させることで、更なる効率化に繋がります。現在利用している他サービスがある場合は、それらのサービスとなるべく加工をせずに連携できるものを選びましょう。
システムのセキュリティ
勤怠管理システムは従業員の個人情報を管理します。安全で安定した稼働をするためにも、データ通信の暗号化や自動バックアップの有無など、セキュリティ対策を確認しておきましょう。
無料トライアルがあると操作性を確認しやすい
一度導入した勤怠管理システムを変更する場合、従業員への周知や業務フローの変更など多くの労力がかかります。慎重に導入を進めたいなら、実際のシステムをお試しで利用できる無料トライアルがおすすめです。
無料トライアルの期間はシステムによって異なりますが、1ヶ月や2ヶ月などのものを選ぶと月次の処理を一通り体験できます。トライアル期間の長さにも注目して選んでみましょう。
有給管理機能付き勤怠管理システム11選まとめ

労働者の権利保護や労働環境改善に貢献する制度として、有給休暇の適切な管理が求められています。また、有給管理は、労働基準法により義務付けられています。
有給管理機能付きの勤怠管理システムの導入によるメリットは、年次有給休暇管理簿を簡単に作成でき、有給管理を効率よく行える点です。有給管理は、労働基準法により有給休暇の適切な管理が求められており、システムの導入により法令に準じて管理が行えます。
また、システムを使用することで、有給休暇の付与や消化状況を一元的に管理することができます。手作業に比べてミスが減り、従業員が適切に有給休暇を取得することが促進されます。
適切な有給管理は、労働者の健康とワークライフバランスの向上に貢献します。また、組織は法的要件を遵守でき、労働環境改善と労働者満足度の向上を図ることができます。有給管理機能付き勤怠管理システムの導入は、労働者と組織の双方にとってメリットとなります。
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