
FUSEとは|主な機能や特長、導入するメリットを解説
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- FUSEは、専門スタッフとの打ち合わせで必要な機能だけを選択して簡単に導入できる
- 初心者向けパッケージとなっており、パソコンが苦手な人でも直感的に操作性できる
- FUSEは現場で作業者ごとの生産性を可視化でき、個々の適切な評価や人材配置を行える
FUSEとは、予算に合わせて20種類の機能から必要な機能を選択するだけで、簡単に独自の業務に合わせた導入が可能な生産管理システムです。導入後も継続的な運用サポートが提供されます。本記事では、FUSEの特長や主な機能、導入するメリット、料金体系などを解説します。
FUSEとは

FUSEとは、予算感や業務内容に応じて20種類以上の機能から必要なものを選び、自社に合わせた導入ができる生産管理システムです。わかりやすい操作画面で、パソコンが苦手な人にも優しい設計となっています。
本記事では、FUSEの特長や機能、導入するメリットなどについて解説します。業務の生産管理に課題を抱えている場合は、参考にしてください。
FUSEの特長

FUSEは、中小製造業で必要とされる生産管理の一連機能を網羅しており、業態や予算に合わせた自社独自のシステムを構築し、生産管理を効率化できる特長があります。ここでは、FUSEの特長について解説します。
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20種類以上の機能から必要なものだけを選択
FUSEには見積管理や受注管理、作業管理など20種類以上の機能が搭載されており、自社に必要な機能のみを選択して独自のシステム構築ができます。機能を持て余すことがなく、コストパフォーマンスの高い運用ができるでしょう。
導入後は企業の成長に合わせて、システム拡張やインフラ環境強化にも対応しており、予算感に合わせたスモールスタートから、段階的に必要な機能を拡張していくこともできます。専門スタッフから、自社の業務に合わせた最適な機能の提案を受けられる点でも安心です。
長期的な視野で検討した場合でも、費用対効果を高めつつ安心して利用できるでしょう。
業務に合わせた自由なカスタマイズが可能
FUSEは基本パッケージをベースに、既存システムとの連携や見込生産・個別受注生産への対応など、自社独自の業務に合わせた自由なカスタマイズができます。
従来のパッケージソフトでは困難な「業務にシステムを合わせる」という導入方針であっても、専用システムのように開発が可能です。
例えば、製品ごとに前年の受注実績、製造実績を可視化するカスタマイズの実施によって、見込生産へ対応できます。また、作業指示書や現品票など、製造業で使われる多種多様な帳票様式においても、自社の方針に応じた自由なカスタマイズに対応しています。
段階的に機能の追加が可能なため、自社の成長や業務内容の変更に合わせて無理なくシステムを使い続けていけるでしょう。
シンプルでわかりやすく直感的な操作性
FUSEはシンプルでわかりやすく直感的な操作性であり、パソコンに不慣れな人でも安心して利用しやすいです。現場ではタブレット端末を利用したタッチ操作による入力と、バーコードリーダーを活用したデータ入力が簡単にできます。
また、現場の進捗状況がリアルタイムに反映される画面や、ドラック&ドロップでの工程計画作成など、操作が単純明快です。実績情報からは、不良の発生状況や生産効率などをグラフ表示することができます。これらの分析により、品質改善や生産効率の向上を図れます。
複雑になりがちな業務を簡単な操作画面で実施できるため、多くの従業員が現場の改善点の発見やトラブルの解決に役立てることが可能です。
FUSEの主な機能

FUSEには、生産管理に役立つ20種類以上の機能や2種類の計画ボードなど、幅広い機能が搭載されています。ここでは、FUSEの主な機能について解説します。
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製造計画ボード
製造計画ボードは、画面上のタイルを使用した簡単な操作で、生産計画の立案・変更ができる機能です。急な特急作業が発生した際も、変更した情報がリアルタイムに更新されるため、事務所や現場を問わず速やかに情報共有できます。
また、タイルは作業状況に応じて色分けされており、「通常作業」「納期遅れの作業」などを一目で判断可能です。作業者ごと・設備ごとの計画、それぞれの負荷状況も表示されるため、視覚的な進捗把握がしやすく、変化に強い生産計画を実現できます。
計画ガントチャート
計画ガントチャートでは、受注番号、製造番号などの単位で線を引き、製造全体と工程ごとに進捗状況が確認できます。
各工程の納期と標準作業時間から、自動的にガントチャートを引き、 受注案件ごとに各工程の開始予定日・終了予定日を、一目で確認することが可能です。ガントチャートの線色によって、全体の流れや設備と社員の稼働状況が容易に把握できます。
また、作業の担当者や設備ごとの負荷状況を把握する「負荷情報表示」や、特定条件で絞り込んでガントチャートを表示したい場合の「条件絞込表示」も可能です。
20種類以上の機能
FUSEには、自社の要望に合わせて自由に導入できる20種類以上の機能があります。以下では、それぞれの機能における概要について詳しく解説します。
生産管理
生産管理の機能には、「作業管理」「生産計画」「工程管理」「作業実績集計」「進捗管理」が含まれています。作業指示機能では、工程ごとの作業納期を登録し、バーコード・図面サムネイル付きの作業指示書を発行できます。
受注データを基にした生産指示書の発行や、受注した製品を生産指示単位の部品へワンクリックで展開することにも対応しています。
生産計画・工程管理機能は、使用機械ごとの負荷状況を確認しつつ、生産計画を立てられる機能です。作業実績の記録分析や、標準作業時間の自動集計、初期計画の自動立案ができます。
作業完了登録/作業実績検索機能では、生産ラインに設置したタブレットから指示書のバーコードを読み取り、作業実績を登録します。製品・工程・担当者それぞれの単位で、作業時間の予実績や良品・不良品数を確認できます。
進捗管理機能では、現場の作業進捗のリアルタイムな可視化が可能です。表示された進捗状況をもとに、生産計画の見直しや納期回答、分納指示などを判断できるため、素早い状況把握に役立ちます。
販売管理
販売管理の機能には「見積管理」「受注管理」「出荷管理」「ピッキング管理」「売掛一覧」が含まれます。見積管理機能では、全社統一様式/通し番号で見積書を一元管理できます。過去の見積りを参考に見積書を作成することで、適切な価格設定が可能です。
見積書の内容はそのまま受注伝票にも複写できるため、作業負担やミスの削減にもつながります。図番や受注時期などで見積情報を検索でき、素早く必要な情報を参照することが可能です。
受注管理機能では、見積書の内容と受注情報を関連付けて台帳に登録し、入力の手間を削減できます。受注残も一覧形式で出力できるため、手配ミスや漏れの防止につながります。
出荷管理機能では、完成品の出荷処理を行い、納品書・受領書の出力や分納、売上情報の作成を行います。出荷数を入力して、出荷済にチェックを入れるだけで出荷処理が完了します。そして、売掛一覧機能では、適切な取引に必要な売掛情報の検索・管理が可能です。
購買管理
購買管理の外注指示および仕入発注機能では、仕入・外注品の発注処理を行います。注文書の出力に対応し、入荷後の入荷登録を行えば在庫に計上されます。受注から直接発注データを作成できるため、発注手配漏れを防ぐことが可能です。
また、受注データはすべて受注・生産指示と連動しており、在庫機能と連動した発注指示に加えて、現場への混乱を生じさせにくいです。
買掛一覧機能では、買掛情報を検索・管理します。外部の会計ソフトに読み込むために、仕入CSVを出力することが可能です。
実績管理
実績管理には、「作業動画管理」「図面管理」「不良管理」「原価管理」の機能が含まれます。作業動画検索機能では、製品/工程/担当者それぞれの単位で、作業時間の予実績や良品/不良品数を確認できます。
作業完了登録機能から撮影した動画が、顧客/工程と紐づいて自動登録されるため、仕分けは必要ありません。作業動画を図番や作業者など、豊富な検索条件で参照が可能です。
図面管理機能では、製品製造に関わる図面をシステムに登録/管理できます。特定の箇所に図面ファイルをドラッグ&ドロップするだけで登録できるため、図面管理の時間短縮やペーパーレス化につながります。
不良管理機能では、作業実績登録時に記録した不良の仕分けや、どの工程で不良が発生したかを分類します。不良特性を分析して次回以降の作業指示に通知することで、再発防止につなげられるでしょう。
原価管理機能では、製品/工程/担当者それぞれの単位で、作業時間の予実績や良品/不良品数をExcel出力できます。自動計算によって手書きの作業を削減し、製品ごとの個別原価を見える化することが可能です。
EDI連携
EDI連携の機能では、見積データや受注データの取り込みを行い、データの一元管理や取引先とのやり取りを効率化できます。見積書の内容と受注情報を関連付けて台帳に登録することで、従来必要だった作業工程の大幅な簡略化につながります。
例えば、見積書の内容を複写によって作成し、手入力の負担を削減できます。さらに、図番や受注時期などで見積情報を検索し、必要情報を素早く参照することも可能です。
EDI連携で、企業と組織の間でやり取りされるデータが電子化すれば、紙ベースの書類で発生する紛失リスクの軽減につながり、ペーパーレスによるコスト削減も実現します。
在庫管理
在庫管理の在庫管理/棚卸機能では、製品や部品ごとの現在庫数を一覧で確認し、そのまま入出庫登録まで進めることが可能です。製品ごとに入出庫履歴が記録されるため、過去の入出庫数を参考に、適切な在庫数を確保できます。
在庫データから棚卸一覧表が作成されるため、すぐに棚卸作業を始められます。棚卸登録はタブレットを使用し、現場での実施が可能です。タブレットを使用しない場合は、帳票を印刷し、棚卸の実施結果をPCからシステムに打ち込んで登録できます。
製品構成管理
製品構成管理の製品構成(展開)/手配機能では、受注情報と部品表(BOM)をもとに製品構成を自動で展開し、部品単位で作業指示や発注を行えます。 試作品や新規製品などのように、製品構成台帳に未登録の製品は、手動で製品構成を追加・削除できます。
手配の状況は色付きのタグで表示されるため、一目で状況を把握しやすく、手配漏れやミスの防止につながります。 事前に製品マスタにBOM(部品表)を登録しておけば、受注した製品をワンクリックで生産指示単位の部品に展開できて便利です。
分析
分析に関わるBIダッシュボードには、主に「不良分析機能」「生産実績分析機能」「売上分析機能」が実装されています。
不良分析機能では、指定期間の工程や、製品ごとの不良数と不良発生率を分析します。分析結果は、再発防止策を立てる際に活用できます。
生産実績分析機能は、日ごとの生産予定数と実績数の差異、年/月/週/日ごとの生産予定と実績の推移を分析する機能です。見やすいダッシュボード画面から、現場の生産性に関わる課題を発見できます。
売上分析機能では、年/月ごとの売上額推移や顧客ごとの売上額を分析し、顧客ニーズの把握や売上向上の施策に役立てられます。
連携
FUSEのRFID連携機能では、製品や部品の在庫管理と連携し、在庫品の一括棚卸を実施できます。棚卸はハンディタイプのRFIDリーダーを使用し、管理棚ごとに複数製品を一気に読み取ることが可能です。
UHFタグを活用した遠隔リードによって、手が届きづらくRFIDタグとの距離が遠い場合でも、棚卸作業を容易に実施できます。また、現品票RFIDタグを所定エリアで検出することにより、端末操作なしで現品通過と連動した生産開始・終了の自動入力も可能です。
実績入力が自動で行われるため、手入力によるミスを防ぎつつ、正確な数値から業務分析・改善を推進できます。RFIDタグは耐油性・耐熱性・金属対応など、製造業務で想定される環境に対応した製品が用意されています。
RFIDリーダーはハンディ・据置式・ゲート式など、自社の方針や設置場所に応じた製品を選択可能です。
FUSEを導入するメリット

FUSEを導入することで、現場での生産性を可視化し、作業工数を削減したヒューマンエラーの軽減など、さまざまなメリットを享受できます。ここでは、FUSEの導入で得られるメリットについて解説します。
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現場で作業者ごとの生産性を可視化できる
FUSEの導入により、現場で作業者ごとの生産性を可視化できます。そのため、作業者自身の判断で、生産計画の段取り改善をはじめ、計画に基づいた効率的な作業の実施につなげることが可能です。
また、生産性の可視化によって個々のスキルレベルが把握でき、適切な評価や人材配置にも役立ちます。従業員がそれぞれの強みを活かせる現場にすることで、生産性の向上にも期待できるでしょう。
作業工数の削減でヒューマンエラーを減らせる
オールインワン生産管理システムのFUSEでは、自由な機能の選択によって生産管理における見積、受注から生産、出荷までの一連の業務を管理できます。データを探し出すなどの単純作業を簡略化できるため、従業員の負担削減につながります。
また、Excelなどを使った手入力の作業工数を削減しながら、ヒューマンエラーを減らすことも可能です。例えば、取引先からの受注データを取り込むことで受注伝票が自動で登録されるため、2重打ちなどのリスクを低減できます。
継続的な運用サポートでシステムを最大限に活用できる
FUSEでは、生産管理システムの開発プロジェクトに携わったスタッフや担当者が、メールと電話でサポートします。オンラインでのトレーニングや各種操作ガイドなど、自社で解決できるサポート体制が整えられている点も魅力です。
また、運用後の使用感や現場の声をもとにしたシステムの拡張にも柔軟に対応しているため、システムを最大限に活用した運用が実現できます。
導入後も継続的な運用サポートが受けられることから、困りごとが発生した際も速やかな解決ができて安心です。
FUSEの口コミ・評価

FUSEを実際に使用した人は、「高齢な方でも簡単に操作が可能である」という評価をしています。直感的に操作しやすい画面であることから、複雑な操作や技術が必要なく、パソコン作業の苦手な従業員にも定着させやすいといえるでしょう。
また、業務の生産性に課題を抱えていた現場の担当者からは「生産効率も向上することができた」という声が上がっています。紙ベースでやり取りが発生していた業務をシステム上で管理できるようになったことで、業務の効率化につながっているようです。
従業員が使用しやすい生産管理システムを求めている企業や、業務効率に課題を抱えている企業は、FUSEの導入を検討してみましょう。
FUSEの料金体系

FUSEは、「パッケージプラン」または「一部機能のみを選択したい場合」など、要望に合わせてプランを選択できます。
パッケージプランは「プラン別初期費用(イニシャル費用)+プラン別維持費用(ランニング費用)」で構成されているプランです。
オンプレミスとクラウドのどちらで環境構築するか、またはカスタマイズによっても料金に違いが発生します。自社の業務形態に合った機能を選んでシステムを構築できるため、さまざまな課題や目的に合わせた導入につながります。
なお、一部機能のみを導入したい場合も、個別機能ごとに異なる金額が設定されています。それぞれのプランや必要な機能、費用対効果などを慎重に比較検討することが大切です。
パッケージプラン =プラン別初期費用(イニシャル費用)+プラン別維持費用(ランニング費用) |
プラン別初期費用(イニシャル費用)
プラン1 | パッケージ料金+要件定義費用+環境構築(オンプレミス)費用 | |
プラン2 | パッケージ料金+要件定義費用+環境構築(クラウド)費用 | |
プラン3 | パッケージ料金+要件定義費用+環境構築(オンプレミス)費用 または 環境構築(クラウド)費用+機能カスタマイズ費用 |
プラン別維持費用(ランニング費用)
プラン1 | アプリケーション保守 | |
プラン2 | アプリケーション保守+環境構築(クラウド)利用料 | |
プラン3 | アプリケーション保守+環境構築(オンプレミス)費用 または 環境構築(クラウド)費用 |
アプリケーション保守費用 | ¥42,000/月額 年間費用:¥504,000 |
※価格はすべて税抜
FUSEの導入の流れ

FUSEの導入の流れとしては、はじめに問い合わせを行い、ヒアリングによる方針の共有が行われます。デモを体験したい場合は、任意での実施が可能です。その後、約1ケ月〜2ケ月かけて要件定義やパッケージ適合分析を行い、契約まで進みます。
契約後は、約1ケ月〜2ケ月かけて基本設計や移行準備を実施し、カスタマイズやテストを行う開発の段階に入ります。開発には約1ケ月〜3ケ月必要です。業務テストや操作指導などの導入支援が実施されたのち、本番稼働へとつながります。
問い合わせから導入までには数ケ月かかるため、運用開始したい時期のスケジュールに余裕を持って問い合わせしましょう。
FUSEを導入する際の注意点

FUSEを導入する際には、注意点が2点あります。1点目に、サポートサービスの中には別途契約が必要なプランがあることです。
例えば、導入・運用に対して専門スタッフによるアドバイスを受けたい場合は、「プレ要件定義サービス」の契約が必要となります。導入前から導入後まで、さまざまなサポートサービスが提供されていますが、自社の現状や課題から必要なプランを検討しましょう。
2点目に、無料デモを利用する場合は、まず担当者との打ち合わせが必要であることです。事前準備は必要ないものの、自社の関心に合わせてデモをカスタマイズするため、事前に質問や要望を洗い出しておく必要があります。
まとめ

FUSEとは、予算感や業務内容など、自社のニーズに合わせて20種類以上の機能から必要な機能を選択して導入できる生産管理システムです。カスタマイズや導入後の機能追加にも対応しているため、必要な機能を網羅しながら自社独自のシステムを構築できます。
進捗状況の色分け表示やドラッグ&ドロップでの操作など、PCの苦手な人も直感的に使用できることで、従業員の定着も図りやすいです。メールや電話のサポートをはじめ、契約が必要なサポートプランも充実しており、導入後も安心して利用を続けられるでしょう。
生産管理の非効率性にお悩みの場合や、ペーパーレス化を実現したい場合には、FUSEの導入がおすすめです。