アフィリエイトとアドセンス、稼げるのはどっち?

アフィリエイトとアドセンス、どちらもウェブサイトに掲載する広告ですが、両者の仕組みには大きな違いがあり、適性のあるサイトも異なっています。
どのようなサイトならそれぞれの収益を最大化できるのか。
今回は、アフィリエイトとアドセンスの使い分けについて解説します。
この記事で分かること
- アフィリエイトとアドセンスの違い
- アフィリエイトとアドセンスの使い分け
記事の目次
アフィリエイトとアドセンスの違いとは?

ウェブでお金を稼ぐ方法として、最もよく知られているのはアフィリエイトでしょう。
その一方で、アドセンスの方が成果を上げやすいという声もあり、いったいどっちを選ぶべきなのか。
そもそもアフィリエイトとアドセンスってどう違うの……?といった疑問を抱いている方もいるかと思います。
両者共にサイトに委託される広告の仕組みという点では共通していますが、その中身には明確な違いがあり、その違いは当然、収益にも大きく関係してきます。
アフィリエイトは、ECサイトなどで販売されている商品を、自分のサイトで紹介することによって、売り上げの一部を紹介料として得られるサービスです。
アフィリエイトの対象となる商品は多岐にわたり、書籍や衣料といった日用品から、クレジットカード、保険、果ては不動産に至るまで、市場で取引されているほとんどのものが扱われています。
また、その中から商品を選び、どのように紹介するかについては、サイトの管理者に一任されています。
自分がオススメしたい商品を選び出して、サイトの訪問者に魅力を伝え、いかに購買に繋げるかが、アフィリエイトの醍醐味といえるでしょう。
一方、アドセンスは、自分のサイトに広告を掲載し、その広告が訪問者にクリックされることによって収益が発生する仕組みです。
どのような広告が表示されるかはシステム側の判断で、管理者はコントロールすることができません。
広告の内容は、掲載されるページの内容や、訪問者の履歴をもとに、自動的に決定されます。
アドセンスで管理者がやるべきことは、広告を掲載する場所を指定することです。いかに訪問者の目に触れ、かつクリックされやすい位置に広告を配置するかが、アドセンスの成功の鍵となります。
なお、アドセンスと類似した広告サービスはいくつかありますが、通常アドセンスといえばGoogle AdSenseのことを指すため、本稿ではアドセンス=Google AdSenseとして解説しています。
アフィリエイトとアドセンス、それぞれの適性

アフィリエイトとアドセンスの違いを説明してきましたが、それぞれどのようなサイトに適性がある広告なのでしょうか。
アフィリエイトで重視すべきは、商品が購買された時点で初めて収益が発生する点です。
もちろんサイトのPV(ページビュー)が多い方が、購買する可能性のある人数が増えるため有利になるのは確かです。
しかしその一方で、ただ闇雲にPVを増やすことだけに注力しても、商品に興味を持つ人が多く含まれていないと、サイトを素通りされるだけで効率が上がらない(コンバージョン率が低い)ことになります。
扱っている商品に強い関心を抱いている人が多く訪れるサイトでは、PVは少なくても大きな収益を上げているケースがよくあります。
特に高額な商品の場合、購買する人の数は少なくなりますが、その分、アフィリエイトの利率が高く設定されているため、必ずしも数を重視する必要はなく、ターゲットを絞って確実に買ってもらえるようなサイト作りを心がけた方が、効率が良くなります。
このようにアフィリエイトでは、選んだ商品によって有効な戦略が、大きく変わります。PVを多く集めればそれだけたくさん売れる、という単純な方程式が成り立たないのです。
一方、アドセンスではPVが収益の決定的な要因となります。
アドセンスで表示される広告はサイトの内容にも影響されるため、クリック単価の高い広告が出やすい記事内容にするというやり方もありますが、最終的な決定権はシステム側にあるので、確実な方法ではありません。
また、広告の配置を工夫するにしても、クリック率の変化は数%程度で、短期的に収益上の大きな変化を望めるわけではありません。
それよりも、少しでも広告がクリックされるよう、とにかく多くの人をサイトに集めることが、アドセンスにおける最上の戦略となります。
収益の基準をサイトのPVという単一の指標に収束させる、そのシンプルさがアドセンスの特徴と言えます。
以上の違いから、アフィリエイトとアドセンス、それぞれに適性のあるサイトについては次のことが言えます
アフィリエイト向きのサイト
アフィリエイトが向いているのは、取り扱うテーマや読者のターゲットが明確に設定されているサイトです。
訪問者の属性や指向がはっきりしていれば、好みの商品も明らかになり、アフィリエイトのプランも立てやすくなります。
PVは必ずしも重要な要因ではなく、ニッチなジャンルであっても、商品の利率が高く、訪問者の購買意欲が旺盛であれば高収益を期待できます。
逆にいえば、想定した顧客層と商品から逆算してサイトを設計する戦略性が求められるため、感覚的にサイトを運営しているタイプの人は成功が難しいでしょう。
アドセンス向きのサイト
アドセンスが向いているのは、PVが多いサイトです。
広告は訪問者やページ内容に合わせて自動的に調整されるため、訪問者の属性や指向について細かく考える必要はありません。
どこから流入したどんな種類の人間であるかは問われず、とにかく多くの人に閲覧されるサイトであることが何よりも重要になります。
SNSからの爆発的な流入(いわゆる「バズり」)が中心のサイトや、インフルエンサー目当てのファンの流入が多いサイトは、訪問者の属性が分散する傾向にあるので、アドセンスを選択した方が効率が良くなるでしょう。
アフィリエイトとアドセンスの使い分け方

アフィリエイトとアドセンス、どちらが稼げるかといえば、それはアフィリエイトです。
なぜなら、アドセンスではPVの伸びが止まった時点で、収益も頭打ちになるからです。
アドセンスの収益を試算すると、月に100万PVのサイトでも、得られる月収は25万円~50万円程度。
合わせて読みたい
アドセンス(Google AdSense)とは
月100万PVに到達する困難と、その先の成長の鈍化を考えると、アドセンスで月の収益を100万円の大台に乗せるのは、極めて難しいと言わざるをえません。
一方、アフィリエイトでは商品と訪れる人の質によって収益は大きく変わります。
商品と訪問者が上手くマッチすれば、月100万PVのサイトで50万円〜100万円の収益が期待できると言われています。
さらに、取り扱う商品の幅を広げたり、顧客層を新たに発掘するなどして、収益の上積みを目指せるのもアフィリエイトの利点です。
ただし、その領域に到達するまでの難易度は高めです。
目算が狂ってほとんど収益を産まないままで終わったり、上手く行った場合でも、最初の収益を得るまでに半年〜1年前後の時間がかかることも珍しくありません。
難易度 | 収益性 | 収益化までの時間 | |
---|---|---|---|
アドセンス | 低 | 中 | 1週間〜1ヶ月 |
アフィリエイト | 高 | 低〜高※ | 半年〜1年 |
※商品によって大きく異なる
難易度は低いが頭打ちになるのも早いアドセンスと、難易度は高いが伸びしろも大きいアフィリエイト。
この2種類の広告は、どのように活かすのが正解なのでしょうか。
ここでは2つの手法を例にあげてみましょう。
アドセンスからアフィリエイトへ移行
新たに立ち上げたばかりのサイトはPVも少ないため、アフィリエイトからの収益はほとんど期待できません。
そこで、サイトの開始直後はアドセンスを中心にし、サイトの成長に合わせてアフィリエイトに軸足を移していく方法があります。
アドセンスではPVが少ない場合でも、少ないなりに利益が発生します。
月に数百円程度であっても、収益があるとないとではモチベーションに大きな違いが生まれるでしょう。
序盤の苦しい時期はアドセンスで乗り切り、半年〜1年が経過して、サイト運営が軌道に乗ってきたら、伸びしろの大きいアフィリエイトに乗り換えるというやり方です。
アドセンスを主力、アフィリエイトを補助に
アドセンスとアフィリエイトを併用し、アドセンスを主力、アフィリエイトを補助として運用する方法です。
アフィリエイトの成否は、蓋を開けてみなければ分からないところがあります。
サイトのPVは記事の数に応じて増えてくものの、肝心のアフィリエイトの成果はサッパリ……というケースは珍しくありません。
その場合は、アドセンスを主力にして最低限の収益を確保し、アフィリエイトの規模は縮小してリスクヘッジしましょう。
なお、この逆のパターン、アフィリエイトを主力、アドセンスを補助にする組み合わせはオススメできません。
アフィリエイトで高効率に収益化できたはずのクリックが、単価の安いアドセンスに奪われるからです。
サイト上の広告の掲載面積は有限です。
状況にもよりますが、基本的にアフィリエイトで一定の成果が見込めるようなら、アドセンスは切り捨てて、アフィリエイトに注力すべきでしょう。
まとめ
今回はアフィリエイトとアドセンスの違いと、両者を効率よく使い分けるための方法について解説しました。
アフィリエイトとアドセンスは、同じウェブ広告でも、その特性がかなり違います。
両者は互いの欠点を補うような性質を持っているので、サイトの成長過程において、その強みが最大限に発揮されるよう、上手に組み合わせて活用することが大事です。
アフィリエイトとアドセンスのどちらが稼げるか、ということよりも、両方を使うことを前提に、サイトの現状において、どちらを優先した方が利益を最大化できるか、という視点で考えることが重要になるでしょう。
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