アフィリエイトの成果に繋がるLP(ランディングページ)の作り方は?記事構成の秘訣も解説

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アフィリエイトで成果を得るためにLP(ランディングページ)を導入してみたものの、いまいち結果に繋がっていないという方はいないでしょうか。

LPは成果(コンバージョン)の追求に特化したページですが、それだけに通常のブログやサイトとは違った独自のノウハウが必要になります。

今回は、LPの導入方法や重視すべき考え方、具体的なノウハウについて考えます。

LPとは?ウェブサイト・ブログとの違いは?

LP(ランディングページ)は、商品やサービスを購入・契約してもらうことを目的に作られたページです。

一般的なサイトやブログは、複数のページによって構成され、媒体の内部をユーザーが巡回することが想定されていますが、LPはページ単体で完結したコンテンツで、そのページ単独で目的(商品の購入やサービスの契約)を達成するために作られています。
LPは外部からユーザーが最初に訪れるページで、ウェブ広告やSNS、検索エンジンからユーザーが流入する前提で作られているため、アクセスしたユーザーを離脱させないための、さまざまな工夫が凝らされています。

サイトやブログと比較したときのLPの特徴は、次の通りです。

役割の違い

  • 商品の特徴やメリットをページ単体でしっかり理解してもらう

    LPでは、商品やサービスの説明をそのページだけで終わらせます

    ブログやサイトが関連ページや外部リンクで情報を補足するのに対して、LPは基本的に外部へのリンクは設置せず、全ての説明や解説をページ内部だけで完結させます。
    ページの内容だけでユーザーを説得し、成果(購買や契約)を生み出すのがLPの役割です。

  • そのページからの直接の『成果』に特化している

    LPの役割は、そのページから成果(コンバージョン)を生み出すことです。

    ここでいう成果とは、商品の購入サービスの契約といった最終的な目標を指します。
    ブログやサイトでは、ユーザーを啓蒙したり、知識を提供したり楽しませるといった副次的な目的もありますが、LPは成果の実現のみに特化したメディアです。
    そのため成果に結びつかない要素は削ぎ落とし、パフォーマンスを最大限発揮できるようにチューニングされています。

構成の違い

  • 縦に長いページ構成

    LPでは、縦方向に長いページが一般的で、ユーザーはページをスクロールしながら読み進めます。
    ページの途中には購買や契約などの成果に繋がるボタン(CTA)が配置されていて、ユーザーはLPを読み進めるうちに説得され、視界に入ってくるボタンを自然にクリックする構造になっています。

  • 外部ページへの誘導がない

  • LPでは、ページ外部へのリンクは基本的に排除されています。
    LP内にあるリンクは、全て成果に繋がる購買あるいは契約のためのもので、それ以外は存在しない構造になっています。
    ユーザーの離脱を塞ぎ、選択肢を限定することで、成約を促す環境となっています。
  • 起承転結がハッキリしている

    LPでは、ページ構成の起承転結がはっきりしています。
    これはLPにストーリー性のある展開を盛り込むことで、ユーザーの気持ちを盛り上げ、成果へとつなげるためです。

    具体的な要素は後半で詳しく解説しますが、ユーザーの興味を惹きつけた上で、「価値」「権威」といった要素を提示し、競合との「比較」や利用者の「感想」でダメ押しする、といった、ユーザーの心理に沿った起承転結が用意されています。

アフィリエイト向けLPを作る方法

LPは企業による商品やサービスの宣伝だけでなく、アフィリエイト目的で開設されるケースもあります。
アフィリエイト目的のLPを作る場合、外部のウェブ制作位会社に発注する方法もありますが、WordPressやLP用ウェブサービスを利用すれば、自分の手で思い通りのページを作ることが可能です。

ここでは個人でも可能なLP制作の3つの方法を紹介しましょう。

1:LP用ウェブサービスを利用

「ペライチ」「ジンドゥー」といったLPの制作に特化したウェブサービスを利用する方法です。
あらかじめ用意されているテンプレートとパーツを組み合わせるだけなので、ウェブ制作の素養がない方でも短期間でLPを構築できます。
サービスは有料で、2000円前後の月額料金がかかります。

2:WordPressで作成する

ブログ用のCMSであるWordPressをベースにLPを作る方法です。

WordPressのテーマの中にはランディングページ向きのものがあり、「Lightning」「Xeory」「Base」「THE THOR」などがおすすめです。
上述のLP用ウェブサービスよりも自由度が高く、他サイトとは重複しないデザインを作れる点が魅力です。

WordPressの運用には月額1500円程度のサーバー維持費が必要ですが、ブログとサーバーを併用することも可能です。

3:外部の業者に発注する

外部のウェブ制作会社にLPの制作を発注する方法です。

LPはほとんどの制作会社が制作できますが、中には高い効果を売りにしているLP特化型の会社もあり、その場合は費用が高くなります。
相場としては、デザインだけなら30万円〜70万円ですが、LP制作を専門にしている業者の場合、高いパフォーマンスと引き換えに100万円以上の制作費になることもあります。

成果を出すLPを作成する方法を要素ごとに解説

成果の追求が目的のLPでは、ページの構成要素もブログやサイトとは大きく異なります。
ページを訪れたユーザーの購買意欲を高め、購入・契約に至るように、各要素を適切に配置する必要があるからです。

ここではLPを構成する要素と、その役割について解説します。

1:キャッチコピー

キャッチコピーはもっともユーザーに強く訴えかけたい要素を端的に記述した、LP全体を象徴する文言です。

ターゲットとなるユーザーの関心を惹きつけ、外部からLPへのアクセスを促す目的で付けられます。
ページのタイトルと共通の場合もありますが、伝えたい情報量が多い場合は、タイトルとは別のキャッチコピーを設定してアイキャッチに掲載したり、SNSの発信に使ったりといったケースもあります。
キャッチコピーはSNSのタイムラインや検索結果の画面に表示されることを想定して、文字数は表示上限である32文字前後で付けるのが基本です。

2:アイキャッチ

LPに設定する画像で、ページのトップに表示される画像やSNSで引用された際に表示される画像のことを指します。

LPのビジュアル要素の中でも最も重要度が高く、ユーザーに強く訴求するイメージが求められます。
見た人の関心を惹き付けるインパクトのある画像が選ばれることが多く、画像の中に印象的なフォントのキャッチコピーを加えてページの内容を伝える手法もあります。

3:CTA(Call To Action)

CTAは「Call to Action」(行動喚起)の略称で、LPを訪れたユーザーを実際の行動に誘導するための要素を指します。

具体的には、商品やサービスの購買・契約のリンクやボタンが該当し、CTAを適切な位置に置くことで、LPの成約率は大きく向上します。
後述の「価値」や「権威付け」といった要素に説得されたユーザーが、購買・契約にスムーズに移れるように、それらの後に続けて設置するのが基本です。

ただし、あまり頻繁に配置すると、誘導しようとする意図が透けて見えて逆効果になるため、使いすぎには注意が必要です。

4:興味関心

訪れたユーザーの興味や関心を掻き立てるための記述で、インタレストとも呼ばれます。

LPの導入部分に配置されるのが通例で、その先の内容を読み進める意欲を喚起するために、ユーザーの心理や感情に刺さる説得力のある内容が求められます。
LP冒頭のキャッチコピーをより具体的に展開した文章で展開されることもあります。
ユーザーに内容を読んでもらう上で、非常に重要な役割を果たす部分です。

5:価値

LPが紹介する商品やサービスの価値(ベネフィット)を記述します。

その商品やサービスを利用することで、ユーザーにどのような利得があるのかを明示します。
LPの核心かつもっとも基本となる要素であり、ここが曖昧だと、LP全体の訴求力が格段に低下します。
商品やサービスの本質となる価値を、シンプルかつストレートに説明しましょう。

6:権威付け

LPで紹介する商品やサービスの価値に、説得力を持たせるための権威(オーソリティ)を付加する箇所です。

他社の商品やサービスよりもなぜ優れているのか、その根拠について説明します。
専門家や研究者からの推薦文、現在に至るまでの歴史や経緯、過去の採用実績などを掲載することで、紹介する商材のブランドと信頼感を醸成するのが目的です。

7:証拠

証拠(エビデンス)は、LPで紹介する商品やサービスが優れている根拠を明示的に示す箇所です。

もっとも説得力があるのが数字による根拠で、効果や効能についてデータを取って使用前後の違いを明らかにしたり、写真や動画を利用してどのような変化があったかを実証的に伝えたりします。
商品やサービスの購買を動機付ける重要なポイントで、この部分だけを切り取ってSNSで発信しても効果を期待できるでしょう。

8:比較

LPが紹介する商品やサービスが優れていることを、同業の複数の事業者を比較することで提示する箇所です。

事業者のおすすめランキングを掲載する、機能比較の一覧表を掲載するといった方法があり、比較する他社の商品やサービスは、名称を明らかにしない(A社の人気商品B、有名サービスCといった表記)ケースもあります。
他社の商材とどちらを利用するか迷っているユーザーを説得して取り込む効果を期待できます。

9:感想

商品やサービスを利用したユーザーの感想を掲載する箇所です。

「口コミ」や「レビュー」「利用者の声」としてユーザーから寄せられた感想を掲載することでLPの内容に説得力を持たせます、
LPは成果の獲得に特化したページなので、ネガティブな反応や中立的な意見は載せる必要はありません。
購入や契約の後押しに直接的に繋がる、ポジティブなものだけを掲載しましょう。

10:全体像

商品やサービスの利用を開始するまでの流れの全体像です。

商品やサービスが実際に使えるようになるまでのプロセスが不透明だと、その手続きに面倒さを感じて購入や契約に踏み切れないユーザーが現れます。

その対処として、購入、契約、到着、ユーザー登録、利用開始までをロードマップとして提示し、利用開始までのプロセスの全体を先に見せることで不安感を取り払うのが有効です。
特に登録や契約の過程で身分証などのやり取りが発生したり、商品到着後に設定や設置が必要だったりするケースでは、必要な手順や作業を初めにしっかり明示することが重要です。

LPを成功させ売り上げをだすための6つのポイント

成果に特化したLPは、通常のブログやサイトとは目的が根本から異なるため、制作時には特に気を付けたい、いくつかのポイントが存在します。

ここではLPを成功させるための要点を6つ紹介しましょう。

ポイント①:ユーザーの導線を設計する

LPでもっとも重要なのが、LPに流入するユーザーの導線の確保です。

単一のページで構成されるLPは、SEO(検索エンジン最適化)によるユーザーの流入は難易度が高いため、他の手段でユーザーを集めなければなりません。
もっとも確実なのがウェブ広告を経由する方法で、検索結果に表示されるリスティング広告や、タイムラインに挿入されるSNS広告などに費用を投じ、検索エンジンやSNS経由でユーザーを集める方法です。
その場合はウェブ広告に設定するキーワードやバナーのデザインに気を配り、LPが想定しているユーザー層に適切に届くように配慮しましょう。

アクセス数の多いウェブメディアやSNSを保有している場合は、そこでの露出を増やすことでLPに誘導するといったやり方もあります。

ポイント②:ユーザーの視線誘導を意識する

LPでは、訪れたユーザーが成果に結びつく割合(コンバージョン率)を高めるために、ユーザーの視線誘導を意識しましょう。

成果への入り口となるCTA(Call to Action)、つまり購入や契約のボタンやリンクを、ユーザーの視界に入りやすい場所に配置します。
前章の要素でいうと「証拠」「比較」「感想」などの後に置くと、各要素に影響された直後のユーザーにクリックを強く訴求できます。
また、WordPressプラグインなどで提供されているヒートマップを使って、ユーザーがクリックやタップを行いやすい箇所を調べ、その近辺にCTAを配置するのも効果的です。

ポイント③:重要なメッセージを強調する

LPでは、購買や契約に繋がるメッセージをいかにユーザーに強く印象付けるかが鍵となります。
起伏のない文章は、ユーザーの印象に残りにくく、スクロールの過程で読み飛ばされることがよくあります。
文章内の強く訴えかけたいメッセージは、太字、色分け、アンダーラインなどの手法を駆使して、ユーザーの目に留まるようにしましょう。

また、要所で目的に沿った印象的な画像を挟むことで、テキストだけでなくイメージの面からも、ユーザーの購買や成約の意欲を刺激するように心がけましょう。

ポイント④:直帰率の低下を心がける

LPのパフォーマンスの測定に役立つのが、アクセス解析の直帰率です。

直帰率とはページを訪れたユーザーがリンク先へと移動せずに閲覧を終えた割合で、LPを訪れたものの、そのまま成果に至らずに離脱する確率です。
LPの一般的な直帰率は平均で70%〜90%で、この数字が小さいほど訪れたユーザーが高確率で成果に結びつく、つまり優秀なLPと言えます。

直帰率は、流入するユーザーとの相性、LPのデザイン、構成、メッセージなどにより変化するので、数値を参考に改善を図りましょう。

ポイント⑤:公開後も改善を繰り返す

LPにおいて完成度の高いページを作るのは一筋縄では行きません。

ベストな内容は、その時々の環境や相性に左右されるので、実際のパフォーマンスを見ながらの改善の繰り返しが重要になります。
LPにおけるユーザー心理は複雑で、キャッチコピーの長さや、ボタンの色を変えるだけでも結果が変わることがあります。

実際に運用してみないと分からないことが多いので、LPは公開したら終わりではなく、絶えず内容を更新をしてブラッシュアップを続けましょう。

ポイント⑥:メルマガなど他の媒体にも展開する

LPではユーザー流入の導線が重要なことは既に触れましたが、その導線を増やすために、様々なメディアへと展開することも重要です。
LPはそれ単体で商品やサービスの魅力をユーザーに訴求し成果に結びつけるため、展開先との相性をそれほど問わないという特徴があります。
LPの露出を少しでも増やすことで成果に結びつけましょう。

まとめ

今回はLPの作り方と、成功のノウハウについて解説しました。

LPはペラ1枚のウェブページであるため、一見、簡単に作れるように見えますが、実は高度なノウハウが詰まっており、コンバージョン率の高いLPを作るにはかなりの技術力を要します。
LPへのユーザーの誘導は、リスティング広告やSNS広告などで解決できますが、そこから先の成果を獲得する割合、コンバージョン率の向上はLPの完成度にかかっているため、ディテールの作り込みが成果を左右する要因となります。

今回の記事を参考に、LPに関する知見をしっかり深めて取り組みましょう。

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このサイトのライター
逢坂 秀範

ウェブメディアやメールマガジンのコンテンツ制作のプロ。
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