ブログで100記事を書いたときのPVや収益は?達成すれば稼げるの?

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ブログを始めるにあたってまずは100本の記事を公開することが目標になると言われています。

ブログは、ある程度まとまった記事本数が公開されていないとパフォーマンスが発揮されないため、100記事程度のボリュームがないと、ポテンシャルや将来性を見極めにくいためです。

しかし、記事を100本執筆するのはかなり大変な作業で、ほとんどのブログは100記事に到達する前に挫折しているのが現実です。

今回は、ブログがまず100記事を目指すべき理由と、どうすれば100記事を書けるようになるのか、100記事に到達しても成果が付いてこない場合の原因について解説します。

ブログでまず100記事を目指す理由

新しいブログを立ち上げたときに最初の目標になるのが100記事、つまり100本の記事の公開です。

ただし、ブログで100記事に到達するのは簡単なことではありません。

2010年に総務省が公開した「ブログの実態に関する調査研究~ ブログコンテンツ量の推計とブログの開設要因等の分析 ~」によると、ブログの開始から1年後の継続率は30%、2年後の継続率は10%、3年後の継続率は3%です。

ブログを1年継続できる人はわずか3割しかおらず、2年後には9割が止めてしまうという調査結果からも、ブログを継続するのがいかに難しいかが推察できると思います。

特にブログを立ち上げた直後の数ヶ月は、収益やアクセス数を期待できず、読者からのコメントやSNSでの拡散もほとんどないため、モチベーションを保ち続けるのが難しい時期です。

その困難を乗り越えて記事数が100本に到達すれば、そのブログは安定運用の段階に入り、ブログの伸びしろや改善点も見えてくるでしょう。

ブログの記事本数100本を目指すべき主な具体的な理由は次の3点です。

継続の習慣が身に付く

100記事を書くことで身につけられるのが、記事執筆を継続する習慣です。

ブログに挫折する大きな要因のひとつが、記事を書き続けられないことですが、100記事を達成できれば、その頃には定期的に原稿に向き合う習慣が身についているので、さらに200本、300本と記事本数を増やしていくことは、そう難しくはありません。

記事執筆の習慣を生活に定着させるためには、100本という具体的な目標が有効です。

アクセス解析から情報収集できる

ブログの戦略を決める上で欠かせないのが、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールの情報です。

しかし、記事本数が少ないブログでは、サンプルとなる訪問者の絶対数が少ないことから、アクセス解析の情報を統計的な判断の材料にするのが難しいという問題があります。

記事が100本を超えた頃には、サイトのアクセス数も数千〜数万に到達しているはずなので、アクセス解析からユーザーのニーズや不満を読み取ることもできるようになります。

検索エンジンからの流入が安定する

記事本数を増やすことの最大のメリットは、検索エンジンからのユーザーの流入が安定することです。

ブログにアクセスをもたらす最大の導線は検索エンジンですが、記事の本数が少ないと検索エンジンで上位に表示される記事数も限られるため、アクセス数が伸びません。

また、少ない記事本数で数本の記事が上位進出に成功しても、Googleの検索順位は定期的なアップデートによって変動するため、その記事の順位が急降下すると、ブログ全体のアクセス数に大きな影響があります。

ブログの記事本数が多いと、多くの記事が検索エンジンから少しずつアクセスを集めるようになるため、一部の記事の検索順位が下落しても、全体への影響を小さく留めることができます。

ブログに100本の記事を確保することは、検索エンジンの順位変動に対するリスクヘッジになるのです。

100記事書いたときに得られるPVと収益

100記事を書くことはブログ運営における最初の目標とされますが、100本の記事から得られるアクセスや収益は、ブログのジャンルや書き方によって大きく異なります。

そのため、ブログの記事を100本書けば、必ず成功できるわけではありません。

それでも、ポテンシャルのあるブログは100記事に到達した時点で、ある程度の成果を生んでいることがほとんどであるため、そこからブログの将来性を測ることは可能です。

100記事に到達したブログの成果の目安としたいのは、月間1万ページビュー月1万円の広告収入です。

この基準を達成できないブログは、その後の成長もあまり期待できないと考えられます。

筆者の経験では100記事を書く前の段階、30本程度の記事を書いた時点で、検索結果の上位進出に成功し、ページビューを集中的に稼ぐ「当たり」の記事が何本かあれば、その方向性を伸ばしていくことで、100記事を書く頃に月間1万ページビューに到達するのはそれほど難しくありません。

月間1万PVと月収1万円を達成できれば、ブログの構築や記事の作成にかかった労力の回収の目処は立つので、あとはその成果をベースにして、類似のキーワード狙いに切り替えたり、より深く話題を掘り下げた記事を作ったりすることで、サイト全体のPVの底上げをはかることができます。

逆に、100記事を書いたにも関わらず月間1万ページビュー・月収1万円に届きそうもない場合は、ブログの戦略そのものが失敗している可能性が高く、それ以上続けても改善の見込みは薄いため、傷が浅いうちに撤退や仕切り直しを考えるべきでしょう。

100記事を書くためのテクニック

ここまで100記事を書くことの利点について解説してきましたが、個人が独力で100記事を書くのは簡単なことではありません。

ブログの経験がない方が見切り発車で書き始めても、挫折する可能性が少なからずあります。

そこで、ブログの記事更新を習慣化し、100記事に到達するためのテクニックを紹介します。

ジャンルを念入りに選ぶ

ブログが行き詰まる大きな要因のひとつが、記事のネタ切れです。

ブログを始めた頃には書きたいことがたくさんあったのに、更新を続けるうちにアイディアが枯渇し、やがて何を書けばいいのか全く思いつかない……という事態に陥ります。

これを避けるためには、ブログのジャンル選びの段階でネタに困らずに更新を続けられそうなテーマを選ぶことです。

また、仕事や趣味に関連した、日常生活で新しいアイディアに触れる機会の多いジャンルを選ぶと、更新のネタに困ることは比較的少なくなります。

収益以外の動機を確保する

ブログを始める動機は様々あると思いますが、ブログで有名になりたい、副業として収益を稼ぎたいといった目標だけだと、なかなか続かないことが多いようです。

というのも、ブログでは目に見える成果が現れるまで時間がかかり、軌道に乗るまでに半年や一年かかることも珍しくないため、結果のみを動機にしていると、その期間に耐えながら更新を続けるのが難しくなります。

結果だけでなく記事の執筆や更新作業そのものを楽しむことが、長い雌伏の期間を耐え忍ぶコツで、そのためには仕事に役立つ、趣味を兼ねる、人間関係を育めるなど成果とは別のメリットを確保する必要があります。

ペルソナを設定する

ブログをある程度続けていると、誰に向けて記事を書いているのか分からなくなることがあります。

ブログ立ち上げの当初は具体的だったターゲットの読者像も、執筆経験が長くなるとブレが生じ、実際のニーズとかけ離れてくるのは珍しくありません。

特に多いのが、記事がマニアックになりすぎるケースで、自分の感覚を頼りに書いていると、その分野に詳しくなるに従って、自分は興味があるが読者は少ない方向に進みがちです。

これを防ぐには、読者のペルソナを明確に設定して常にそこに立ち返りながら、どんな記事が求められているのかを逆算して考える習慣が求められます。

ネタの提供元を確保する

どんなに得意なジャンルでも、執筆する記事の本数が増えてくると、書くことが思いつかずに頭を抱えるときがやってきます。

そんなときのために、新しいアイディアを得るためのルートを複数、確保しておくことをおすすめします。

例えば、同ジャンルの雑誌・業界紙・書籍、ニュースサイトやブログ、有益な情報を発信しているSNSアカウントなどです。

これらの情報源から、新しい話題を常にインプットできる環境を作っておくと、ブログのネタ切れを予防できますし、アイディアに困ったときも情報収集の方法が明確なので、ネタ探しで時間を浪費せずに済みます。

作業時間をあらかじめ決める

凝り性の人が陥りやすいのが、記事を完成させることができない問題です。

丁寧に時間をかけて記事を作ることは大切ですが、それによって更新が止まってしまっては元も子もありません。

ブログの記事に満足がいかなくても、どこかで切断線を引いて作業を終わりにし、記事を公開する決断が必要になります。

記事を完成させる自信がない人は、一本の記事にかける時間をあらかじめ決めておいて、それを過ぎたら、納得がいかなくても公開するといったルールを設けましょう。

最初に構成案から作る

ブログでいきなり記事を書き始めるというスタイルの方もいると思いますが、記事の全体像が見えていないまま書き出すと、途中で話題が脱線しやすい、全体のバランスを欠きやすいという難点があります。

まずは構成案を作り、全体の見通しを持った上で記事を書き始めると、無駄な労力をかけることもないので、執筆を継続しやすくなります。

完全なものを目指さない

記事を書く以上は、100%の完成度を追求したいという気持ちは分かりますが、完璧を追求すると記事制作は終わらなくなります。

作業全体の7割〜8割までは順調に進んでも、そこからのブラッシュアップは精度を追求すればするほど、それまで以上に時間と労力がかかるようになります。

ウェブの記事は後から修正や加筆ができるので、公開後にどうしても不満が残る場合は、後から変更することもできます。

ブログの更新を長く継続するなら、完璧さを追求しすぎずに8割程度の完成度で公開する割り切りも重要です。

同じ目標を持った仲間を作る

ブログのモチベーションを維持する方法として有効なのが、同じ目標を持った仲間を作ることです。

同じジャンルのブログや同じ職業や年頃のブロガーを探して交流してみましょう。

またSNSではブログについて情報発信しているユーザーも多いので、自分と共通点のある人をフォローして、その活動を心の励みにするのもひとつの手です。

頑張っているのが自分だけではないことが分かると、モチベーションに繋がりますし勉強にもなります。

100記事を書いても稼げないケースとは?

100記事を達成したのに成果がついてこないというケースもあります。

100本の記事を公開しているのに、広告収益が得られていない場合、戦略的なミスを放置したまま更新を続けた可能性が高いと考えられます。

次の3つのポイントについて見直してみましょう。

収益化できるほどアクセス数がない

100記事を書いても、そこから得られるアクセスがわずかな場合は当然、広告収益は発生しません。

記事が充分あるにも関わらずユーザーの流入がないということは、検索エンジンである程度検索ボリュームの大きなキーワードで上位表示できている記事がないということです。

これは記事制作の際に、検索結果で上位表示可能なキーワードの選定を行っていないケースがほとんどで、単に100記事を目指すのではなく、上位表示の可能性のある記事での100記事を目指すべきです。

検索ボリュームを調べていない

検索結果で上位表示されている記事があるにも関わらず、アクセス数が得られていない場合、そのキーワードの検索ボリューム(検索数の規模)が小さすぎる可能性があります。

たとえ検索結果のトップに表示されても、そのキーワードがほとんど検索される機会がなかったら、アクセス数は雀の涙です。

キーワードの検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーなどで事前に調査することができるので、アクセス数を期待できる検索ボリュームの大きなキーワードを狙うようにしましょう。

他サイトやアクセス解析を参考にしていない

ブログ運営において我が道をゆくというスタイルは珍しくありませんが、他のサイトやアクセス解析で得た情報からのフィードバックがないと、成果には繋がりません。

同じテーマやジャンルのサイトが、どのような手法でアクセスや収益を得ているのかを知ることで、自分のブログで行う試行錯誤の手間を減らすことができます。

またアクセス解析ツールは、ブログを訪れたユーザーの行動を明らかにするため、人気の記事だけでなく、離脱の原因となっている記事を特定することもできます。

アクセス解析で過去記事の振り返りを行い、そのフィードバックを新しい記事に反映する、その繰り返しがないと、課題はいつまでも課題として残ったままです。

そもそもジャンル選びに失敗している

ブログのジャンルの中には、収益化が非常に難しいものがあります。

例えば、ユーザーの検索需要がほとんどなかったり、検索順位での上位進出が実質的に不可能だったり、テーマに見合った広告が存在しないといったケースです。

こういったジャンルを選ぶのは根本的な戦略ミスで、間違ったジャンルでどんなに努力を重ねても、それが実を結ぶことはありません。

ジャンル選びに失敗したと気付いたら、速やかに撤退して別のジャンルで仕切り直しましょう。

まとめ

今回は、ブログで100記事を目安にする理由と書くためのコツについて解説しました。

ブログが成功するかどうかを見極めるポイントは様々ですが、100記事を達成した時点での成果をもとにその後の伸びしろを測るのは、有効な方法のひとつです。

100記事が書けた段階で、まだまだ書き続けられる余力があり、収益やアクセス数も右肩上がりであれば、そのブログにはさらなるポテンシャルがありますし、100記事に届きそうもない、到達したが成果は低調なまま……という場合は、戦略の切り替えを検討すべきです。

2日に1本のペースで記事を書き続ければ、100記事は7ヶ月程度で達成できる計算なので、ウェブ広告やSEOの効果も安定し、ブログの将来性を見極めるにはちょうどいい頃合いとなります。

これからブログを始める方は、まずは100記事を目指して執筆をスタートしましょう。

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このサイトのライター
逢坂 秀範

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