持続化補助金 災害支援枠とは|一般型・創業型など全枠の違いを整理

小規模事業者持続化補助金には、一般型(通常枠)・創業型・共同・協業型・ビジネスコミュニティ型という4つの申請枠があります。さらに一般型の中には災害支援枠や賃金引上げ枠・インボイス特例といった特例が組み合わされており、名前が似ているため状況に合う枠が分かりにくい制度です。
本記事では、持続化補助金 災害支援枠を中心に、一般型(通常枠)・賃金引上げ枠・インボイス特例・創業型・共同・協業型・ビジネスコミュニティ型まで、それぞれの対象条件と補助上限額の違いを比較表で整理します。
- 災害支援枠は直接被害200万円・間接被害100万円が上限 — 令和6年能登半島地震等の被災事業者が対象
- 一般型(通常枠)の基本上限は50万円 — 特例併用で最大250万円まで引き上げ可能
- 賃金引上げ枠(賃金引上げ特例)は+150万円 — 事業場内最低賃金50円以上アップ等が要件
- 共同・協業型は最大3,000万円 — 申請者は商工会・商工会議所等の地域振興等機関
- ビジネスコミュニティ型は青年部・女性部が対象 — 単独50万円・複数連携で100万円
持続化補助金にはどんな申請枠がある?
小規模事業者持続化補助金の申請枠は、一般型(通常枠)・創業型・共同・協業型・ビジネスコミュニティ型の4類型が基本で、一般型の中に災害支援枠などの特別枠が設けられています。
| 申請枠 | 概要・補助上限額の目安 |
|---|---|
| 一般型(通常枠) | 販路開拓等の取組全般が対象。基本上限50万円、特例併用で最大250万円 |
| 創業型 | 創業後一定期間内の事業者が対象。上限200万円(インボイス特例併用で250万円) |
| 共同・協業型 | 複数事業者の共同事業が対象。申請者は地域振興等機関。上限2,000万〜3,000万円 |
| ビジネスコミュニティ型 | 商工会・商工会議所の青年部・女性部等が対象。単独50万円/共同事業100万円 |
| 災害支援枠(一般型の特別枠) | 特定の災害で被災した事業者が対象。上限は被害区分により100万〜200万円 |
小規模事業者持続化補助金 枠と一言で表現される場合、上記のどの枠を指しているかによって対象条件・必要書類が大きく異なります。まず自分の事業がどの枠に当てはまるかを、この一覧で確認してから公募要領を読み進めるとスムーズです。
特に一般型(通常枠)は毎年複数回公募が行われる基本の枠であるのに対し、創業型・共同・協業型・ビジネスコミュニティ型・災害支援枠は、対象者や公募回が限定される枠という位置づけです。まず一般型に当てはまるかを確認し、当てはまらない場合に他の枠を検討するという順序で見ていくと、制度全体が理解しやすくなります。
一般型(通常枠)の補助上限額・補助率はどうなっている?
小規模事業者持続化補助金 一般型 通常枠の補助上限は50万円、補助率は2/3で、これに賃金引上げ枠・インボイス特例を組み合わせることで上限額を引き上げられます。
| 組み合わせ | 補助上限額 |
|---|---|
| 通常枠のみ | 50万円(補助率2/3) |
| 通常枠+インボイス特例 | 150万円 |
| 通常枠+インボイス特例+賃金引上げ特例 | 最大250万円 |
持続化補助金 通常型・持続化補助金 一般枠、小規模事業者持続化補助金 通常枠・持続化補助金 通常枠という呼び方も見られますが、いずれも同じ「一般型(通常枠)」を指しています。
賃金引上げ特例を使う赤字事業者は、補助率が2/3から3/4に引き上げられる点も見落とされがちなポイントです。
賃金引上げ枠(賃金引上げ特例)の要件は何?
小規模事業者持続化補助金 賃金引上げ枠は、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げる事業者向けの特例で、通常枠に+150万円が上乗せされます。
- 事業場内最低賃金を50円以上引き上げ — 地域別最低賃金ではなく事業所内の最低賃金が対象
- 給与支給総額を前年比3.0%以上増加 — 従業員1人あたりの年平均増加率で判定
- 判定期間は補助事業実施期限を終点とした12か月間 — 前年同月比で比較する
- 実績報告時に賃金台帳等の提出が必要 — 採択後の証拠書類の準備が前提になる
-
※ 持続化補助金 賃上げ タイミングを気にする事業者が多いですが、賃金引上げは公募申請前ではなく、採択後の補助事業実施期間中に行い、実績報告時に証明する仕組みです。
小規模事業者持続化補助金 賃上げ枠・小規模事業者持続化補助金 賃上げという略した呼び方や、持続化補助金 賃上げ枠・持続化補助金 賃上げ特例という呼び方も、いずれも本章の賃金引上げ特例と同じ制度を指します。要件は公募回ごとに見直されるため、申請する回の最新の公募要領で必ず確認してください。
インボイス特例で上乗せされる条件は?
小規模事業者持続化補助金 インボイス特例は、免税事業者からインボイス発行事業者に転換する事業者等を対象に、通常枠へ+50万円を上乗せする特例です。
持続化補助金 インボイス特例は、小規模事業者持続化補助金 インボイスと略して呼ばれることもあります。対象になるのは、免税事業者からインボイス発行事業者(適格請求書発行事業者)に転換した事業者、または2023年10月以降に創業した事業者などです。
創業型でもインボイス特例は併用できますが、賃金引上げ特例は創業型では対象外となっている点に注意が必要です。
災害支援枠とはどんな枠?
持続化補助金 災害支援枠(一般型・災害支援枠)は、特定の災害で被害を受けた小規模事業者の事業再建を支援する特別枠で、直接被害と間接被害で補助上限額が異なるのが特徴です。
| 被害区分 | 補助上限額・補助率 |
|---|---|
| 直接被害(事業用資産が直接被災) | 上限200万円/補助率2/3、または一定要件を満たす場合は定額 |
| 間接被害(売上減少等の間接的な影響) | 上限100万円/補助率2/3 |
直近の小規模事業者持続化補助金 災害支援枠 6次(持続化補助金 災害支援枠 6次)は、令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨による被害を受けた事業者が対象です。
持続化補助金 災害支援枠 石川県をはじめ、石川県・富山県・福井県・新潟県の商工会管轄地域の事業者が対象となりました。
持続化補助金 災害枠という短い呼び方をされることもありますが、正式には「小規模事業者持続化補助金<一般型・災害支援枠>」で、公募回(6次・7次…)ごとに対象地域や事前着手の可否が見直されています。
- 災害支援枠は、震災等により直接的な被害を受けた事業者と間接的な被害を受けた事業者で補助上限額が異なる
- 過去数年以内の災害で被災し、事業用資産への被災が証明できる等の要件を満たす場合、補助率が定額(10割相当)となるケースもある
災害支援枠は今も申請できる?
持続化補助金 災害支援枠は、2026年7月27日から受付が始まった第10次公募をもって、この枠自体の公募が終了することが発表されています。
第10次公募は、石川県の能登地域(珠洲市・輪島市・能登町・穴水町・七尾市・志賀町)で令和6年能登半島地震等の直接被害を受け、特別な事由により第9次公募までに補助事業を行えなかった事業者のみが対象という限定的な条件になっています。
持続化補助金 災害支援枠 6次の時点よりも対象がさらに絞られているため、今から新たに災害支援枠での申請を検討する場合は、対象地域・対象事由に自分が当てはまるかを最初に確認する必要があります。
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※ 災害支援枠は特定の災害を対象とした期間限定の枠のため、対象条件・受付期間は公募回ごとに大きく変わります。本記事の情報は執筆時点のものであり、申請前に必ず中小企業庁または商工会・商工会議所地区事務局の最新の公募要領を確認してください。
共同・協業型とはどんな枠?
持続化補助金 共同協業型は、複数の小規模事業者が連携して行う取組を、商工会・商工会議所等の地域振興等機関が申請者となって支援する枠です。
小規模事業者持続化補助金 共同・協業型の申請者(補助対象者)は事業者本人ではなく、商工会法・商工会議所法に基づく法人や都道府県中小企業団体中央会、商店街組織などの地域振興等機関である点が最大の特徴です。
補助上限額は参画事業者数によって変わり、直近の公募では参画事業者5者以上9者以下で2,000万円、10者以上で3,000万円という枠組みです(以前の公募では上限5,000万円だった回もあり、公募回によって変動します)。
ビジネスコミュニティ型とはどんな枠?
小規模事業者持続化補助金 ビジネスコミュニティ型(持続化補助金 ビジネスコミュニティ型)は、商工会・商工会議所の青年部・女性部など、地域の小規模事業者で構成される内部組織が申請者となる枠です。
ビジネスコミュニティ型の主な対象条件
- 地域の相当数の小規模事業者が構成員となっている法人の内部組織であること
- 若手経営者等または女性経営者等で構成され、小規模事業者5者以上が参画していること
- セミナー・研修の実施や、事業承継支援・地域の防災活動等の取組であること
補助対象者が単独の内部組織の場合は1事業あたり上限50万円、複数の内部組織が連携した共同事業の場合は1事業あたり上限100万円となっています。
共同・協業型が「事業者どうしの連携」であるのに対し、ビジネスコミュニティ型は「組織の内部団体」が申請者になる点が、両者を見分ける一番のポイントです。
低感染リスク型ビジネス枠は今も使える?
小規模事業者持続化補助金 低感染リスク型ビジネス枠は、新型コロナウイルス対策として過去に設けられていた特別枠で、現在は新規の公募は行われていません。
感染症対策を取り入れた非対面ビジネスモデルへの転換等を支援する枠として一時期運用されていましたが、既に募集を終了した過去の制度です。
現在検討すべきなのは、本記事で紹介した一般型(通常枠)・創業型・共同・協業型・ビジネスコミュニティ型、および期間限定の災害支援枠のいずれかになります。
どの枠でもホームページ制作費は対象経費になる?
ウェブサイト関連費(ホームページ・ECサイトの制作費等)は、一般型・創業型を含む複数の枠で対象経費に含めることができますが、この費目のみでの単独申請はできません。
対象経費として計上できる範囲・上限枠の考え方や、実際にNGとなった申請例については、 合わせて読みたい 小規模事業者持続化補助金 対象経費とは?HP・EC費用は30万円まで
創業型の対象条件やスケジュールは 合わせて読みたい 持続化補助金 創業型とは|第4回の上限額・対象条件を解説 合わせて読みたい 小規模事業者持続化補助金とは|対象条件と補助額を解説

一般型(通常枠)の申請書類の書き方や業種別の活用事例は 合わせて読みたい 小規模事業者持続化補助金 GビズIDログイン・申請方法ガイド
自分に合う申請枠をどう選べばいい?
持続化補助金の申請枠は、事業の状況(創業したばかりか・被災しているか・単独か共同か)によって当てはまる枠が絞られる仕組みになっています。
| 事業の状況 | 検討すべき枠 |
|---|---|
| 通常の販路開拓の取組をしたい | 一般型(通常枠)。賃上げ実績やインボイス転換があれば特例を追加 |
| 創業して間もない | 創業型(対象期間は回によって異なるため要件確認が必須) |
| 特定の災害で被災した | 災害支援枠(対象地域・対象事由・受付期間を要確認) |
| 複数事業者で連携して取り組みたい | 共同・協業型(申請は地域振興等機関経由) |
| 青年部・女性部としての活動をしたい | ビジネスコミュニティ型(内部組織単位での申請) |
複数の枠に当てはまりそうな場合(例:創業後まもなく被災した等)でも、1つの取組につき申請できる枠は基本的に1つです。
どちらの枠が有利かは補助上限額・補助率・必要書類の準備しやすさで変わります。判断に迷う場合は、事業支援計画書の窓口である商工会議所・商工会に事前相談するのが確実です。
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よくある質問(持続化補助金 申請枠FAQ)
- Q1. 持続化補助金の申請枠はいくつありますか?
A1. 基本となる一般型(通常枠)・創業型・共同・協業型・ビジネスコミュニティ型の4類型に加え、一般型の中に災害支援枠などの特別枠が設けられています。
- Q2. 小規模事業者持続化補助金 災害支援枠の補助上限はいくらですか?
A2. 直接被害を受けた事業者は上限200万円、間接被害を受けた事業者は上限100万円が基本です。要件を満たせば補助率が定額になる場合もあります。
- Q3. 災害支援枠は現在も申請できますか?
A3. 2026年7月27日から受付開始の第10次公募をもって、この枠の公募自体が終了することが発表されています。対象地域・対象事由は回によって絞られています。
- Q4. 賃金引上げ枠とインボイス特例は同時に使えますか?
A4. 併用できます。一般型(通常枠)の上限50万円に、インボイス特例+50万円・賃金引上げ特例+150万円を組み合わせると、最大250万円まで引き上げられます。
- Q5. 共同・協業型とビジネスコミュニティ型の違いは何ですか?
A5. 共同・協業型は事業者どうしの連携事業を地域振興等機関が申請するのに対し、ビジネスコミュニティ型は商工会・商工会議所の青年部・女性部等の内部組織が申請者になります。
- Q6. 低感染リスク型ビジネス枠は今も申請できますか?
A6. 新型コロナウイルス対策として設けられていた過去の特別枠で、現在は新規の公募を行っていません。
- Q7. 創業型でも災害支援枠のような特例は使えますか?
A7. 創業型はインボイス特例(+50万円)を併用でき上限250万円になりますが、賃金引上げ特例は創業型では対象外です。災害支援枠は一般型の枠組みで運用されています。
- Q8. 自分がどの枠に当てはまるか分からない場合はどうすればいいですか?
A8. 事業支援計画書の発行等で窓口となる商工会議所・商工会に相談するのが確実です。公募要領は回ごとに改訂されるため、最新版の確認も併せて行ってください。
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