【無料テクニック集付】QRコード作成方法・活用方法

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QRコードはスマホで読み取るだけでなく、自分で作成して利用することもできます。
QRコードに変換できるのはURLのほか、メールアドレス、SNSアカウントなどが対応しているため、広告や宣伝などに幅広く活用できます。

※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です

今回はQRコードの作成と活用の方法について解説します。

QRコードとは何か?

近年、多くの場所で目にするようになったQRコード。
スマートフォンでの電子決済、URLの読み込み、SNSのアドレス送信といった様々な用途で利用されています。

QRコードの開発元は、トヨタ製自動車の車載部品の製造で知られるデンソーです。
当初は工場や倉庫での効率の良い製品管理を目的に開発されましたが、パブリックドメインとして公開されたことでトヨタ系列以外の企業にも広がり、現在その用途は世界的な広がりを見せています。

QR(クイック・レスポンス)という名称からも分かるように、QRコードは高度な読み取り性能を特徴としています。
従来のバーコードと異なり、スキャンの方向に制約がなく、どの角度からでも同じように情報を読めるのが特徴。

また、情報量も最大で7089文字(数字のみの場合)と、数十文字程度しか保存できなかった従来のバーコードを大きく上回ります。
数字や英字以外にも、ひらがな・カタカナ・漢字の格納が行えるほか、制御コードを埋め込むこともできます。

QRコードの3つの特徴

QRコードの様々な機能の中でも、特に押さえておきたい特徴が次の3つです。
どれもQRコードを実際に活用する上で重要なポイントになるので、ここで再確認しておきましょう。

記録できるデータの容量、種類がアップ

QRコードは、そのシンプルな外見からは想像しにくいほど、大容量のデータを保存できる規格です。数字は7089文字、英数字は4296文字、漢字かなは1817文字の格納に対応しています(バージョン40、誤り訂正レベルLの場合)。

この大容量により、英数字で構成されるURLやメールアドレスを余裕を持って記録できるのはもちろん、保存効率の悪い日本語であっても、簡単なレポート程度の文字量なら丸ごと記録できてしまいます。

従来のバーコードでは、商品管理などに利用する際、バーコードから読み取った数字をデバイス側のデータベースと紐付けることで商品情報を参照していましたが、QRコードではコードの内部に商品情報を格納できるため、管理システムをシンプルかつ低コストに運用できるようになっています。

破損や汚れに強い誤り訂正機能

QRコードには、コードの一部分が破損したり汚れていた場合も、情報を正確に読み取る「誤り訂正機能」が搭載されています。

誤り訂正のレベルはL、M、Q、Hと4段階あり、もっとも高いレベルHでは、QRコード全体の30%が欠損した状態でも、本来の情報をすべて復元できます。

誤り訂正レベルは高くなるほどQRコードに格納できる情報量も低下するので、必ずしも高レベルがよいというわけではありませんが、泥が付着したり傷が付いたりが避けられない環境で利用する際には、心強い機能であることは間違いありません。

スマートフォンでのスキャンに対応

業務用として開発されたQRコードが民間に広がった一番の理由は携帯電話・スマートフォンに対応したことです。
初期のQRコードは、書籍や雑誌に掲載された携帯電話用の着信音源(着メロ)をスキャンする用途で普及。

その後スマホの時代になると、LINEのアドレス交換で利用され、現在はPayPayなどのスマホ決済の用途で広く使われています。

現在は、iPhone・Androidの全機種がQRコードのスキャン機能を搭載
パンフレット、ポスター、テレビなどでURLを通知する際はほぼ確実にQRコードが併記されるのも、この圧倒的なデバイスの対応率によるものです。

QRコードに変換できる情報

QRコードといえば、キャッシュレス決済やイベントの入退場管理などでお馴染みですが、一方的にスマホで読み取るばかりが用途ではありません。
必要な情報を記録したQRコードを、利用者自らが生成することもできます。

もともとQRコードはデンソーが開発した技術ですが、権利がオープン化されているため誰でも自由に利用できます。

ウェブにはQRコードを生成する無料のツールがいくつも公開されていて、ボタンひとつで様々な情報をQRコード化することができます。
QRコードに変換できる情報としては、次のようなものが挙げられます。

ウェブサイトのURL

最も普及しているQRコードの利用法で、ウェブサイトのURLをQRコードに変換して、スマホからのアクセスを容易にします。
商品の公式サイト、アプリのダウンロードページのURLを伝達する際に使われることが多く、街頭の看板、ポスター、チラシなど、社会のあらゆる場所で利用されています。

SNSのアカウント

SNSのアカウント登録にもQRコードは利用されています。
特にLINEでは、友だち登録をする際に、QRコードを表示させて相手のスマホから読み取る機能がよく使われています。

それ以外にも、Twitter、Facebook、Instagramなどで、QRコードによるアカウント情報の伝達が可能です。

メールアドレス

メールアドレスもQRコードに変換することができます。
スマホのアドレス帳に登録するだけではなく、宛先、件名、本文が入力された状態のメールをQRコードに変換することが可能です。

そのQRコードを読み取ると、設定しておいた情報が入力されたメールが作成されるので入力の手間が省けます。
顧客のサポートや利用者アンケートをメール経由で行いたい場合などに活用されています。

テキスト

テキスト情報をQRコードに変換する使い方です。
外部から見られたくない情報を記載する場合に使われます。

例えば、コンテナやダンボール箱に封入されている物品のリストをQRコードで外側に貼り付けておけば、一見して中に何が入っているのか分かりませんが、スマホでスキャンすれば内容を確認することができます。

完全な情報の隠蔽にはなりませんが、店頭に置かれた箱の中身をお客さんに見せたくない、といった場合に有用です。

Wi-Fiのログイン情報

QRコードはWi-Fiネットワークへのログイン情報も記録できます。
ユーザーIDとパスワードをQRコードに変換すれば、スマホでスキャンするだけで、ユーザーIDとパスワードが自動入力されて、スマホがWi-Fiに接続されます。

会社のゲストルームや飲食店など、Wi-Fiを無料開放しているところでは、ログインの手間を省けるため便利です。

QRコードの5つの販促テクニック

ビジネスシーンでのQRコードの活用法として求められているのは、販売促進のための応用でしょう。

QRコードを販促に利用する手法には、いくつか定石があります。
ここでは5つの定番テクニックを解説していきます。

名刺にQRコードを入れる

近年、営業マンなどの名刺でよく見かける手法です。
サイトのURLやSNSのアカウントは、文字列のまま名刺に記載しても入力が面倒なため、そこから閲覧されることはほとんどありません。

そこで、QRコードに変換した情報を名刺に載せれば、アクセスまでのハードルは大きく下がります。

看板やポスターにQRコードを表示

看板、ポスター、チラシなどにQRコードを表示する方法です。
最近の広告は名称や内容の認知だけではなく、公式サイトやSNSのフォローにまで誘導することが重視されています。

現実の広告からウェブへの導線を考えたときに、両者を結びつけるQRコードは重要な鍵を握ります。
飲食店のチラシからアプリゲームの看板まで、様々な広告で利用されています。

QRコードで読者アンケートを配布

イベントを訪れた人を対象にアンケートを行いたいときは、参加者全員にアンケート用紙を配るのが一般的ですが、人数が多いと紙代・印刷代がかさみます。

そこで、ウェブにアンケートページを作成して、そのURLをQRコード化し、スマホからアンケートに答えてもらう方法があります。

アンケートページはGoogleフォームですぐに作れますし、QRコードはスクリーンに投影したり紙で張り出せば、労力もコストも最小限で済みます。

QRコードでクーポンの配布

飲食店などのビジネスでは、クーポンの発行で集客をはかる戦略が有効です。
オンラインクーポンを利用すれば、最小限のコストで割引を提供できますが、課題はクーポンの周知。

SNSでの拡散に努める店も多いですが、やはり効果的なのはポスターやチラシといったリアル向けの施策でしょう。
その際、ポスターやチラシの紙面にQRコードでオンラインクーポンのURLを記載しておくのが効果的です。

QRコードで動画紹介

動画による商品やサービスの紹介は、販売促進のための強力なツールとなります。
動画をYouTubeに公開したら、動画のQRコードをパンフレットなどにも掲載しましょう。

方法は、YouTubeの動画ページのURLをQRコードに変換して載せるだけ。
YouTubeはウェブサイト以上にアクセスを集めるのが難しいメディアですが、QRコードによる紹介なら多くの関係者に見てもらえるかもしれません。

QRコードの作成方法

QRコードはオープン化されている規格のため、多くのサービスやツールが作成機能を提供しています。

中でもよく知られているのは、LINEに標準で搭載されているアカウントのQRコード化機能でしょう。

目の前の相手に自分のアカウントを伝えたいときに、QRコードをスキャンしてもらえば簡単かつ確実に行えることから、日常的に使われている機能で、同様の機能はTwitterやFacebook、InstagramといったSNSにも搭載されています。

またウェブには、入力した文字列をQRコードに変換するオンラインサービスがいくつも公開されていて、URLメールアドレスGPS情報など様々なデータの変換に利用されています。

これらの中にはアクセス解析を追加したり、複数の情報をひとつのQRコードに盛り込むといった、特殊な機能を提供しているサービスもあります。

QRコードの用途を大きく拡張してくれるので、ぜひともチェックしておきましょう。

「お名前.com」でQRコード作成

「お名前.com」では無料でQRコードの生成ツールを提供しています。
「QRコードを作成したいURLを入力」に、URL入力し「QRコードを作成する」をクリックしましょう。
オプションで画像ファイルのサイズや拡張子、カラーを変更することができます。

QRコード作成 | お名前.com

TwitterのアカウントをQRコード化する

Twitterのスマホアプリを開き、プロフィールアイコンをタップすると、右下にQRコードのアイコンが表示されるので、そこをタップするとQRコードが表示されます。

FacebookのアカウントをQRコード化する

Facebookのスマホアプリを開き、検索窓に「qr」と入力して検索すると、検索結果にFacebookのQRコードの機能が表示されるので、タップしましょう。
「スキャナー」と「マイコード」があり、前者はQRコードのスキャン、後者はアカウントのQRコードを表示します。

LINEのアカウントをQRコード化する

LINEのスマホアプリを開き、画面上部の「友だち追加」のアイコンをタップ。「QRコード」をタップするとスキャン画面が表示されます。
中央の「マイQRコード」をタップすると、そのアカウントのQRコードが表示されます。

InstagramのアカウントをQRコード化する

Instagramのスマホアプリを開き、プロフィールページから右上のメニューを開くと「QRコード」の項目があるのでタップ。アカウントのQRコードが表示されます。
画面下のQRコードをスキャン」をタップすると、QRコードのスキャン画面になります。

「QRのススメ」で高度なQRコード作成

「QRのススメ」では、より高度なQRコードの変換機能を提供しています。「おまとめQR」は複数のURLをひとつのQRコードにまとめる機能。
QRコードを読み取ると、複数のURLの選択画面が表示され、どれをブラウザで開くか選ぶことができます。

「メール作成用QRコード」では、メールアドレスや件名、本文まで含めたQRコードの作成が可能です。
「アドレス帳に登録」では、メールアドレスをスマホのアドレス帳に登録するためのQRコードが作れます。名前、電話番号、URL、住所の情報もセットで登録が可能です。

「クルクルマネージャー」でアクセス解析を追加する

「クルクルマネージャー」はQRコードにアクセス解析機能を追加するサービスです。
同サービスにログインしてQRコードを作成すると、そのQRコードを経由した訪問者の情報を、独自のアクセス解析機能で調べることができます。

「スマホでも簡単 QRコード作成」でスマホからQRコード生成

「スマホでも簡単 QRコード作成」はスマホ対応が特徴のQRコード作成サービスで、スマホのブラウザから使いやすいインタフェースとなっていて、ページを開いてすぐQRコードの作成が始められます。

URLやメールアドレスなどの「一行の文字」、もしくは長文の「複数行の文章」を、それぞれQRコードに変換する機能があるほか、QRコードのサイズも小・中・大・特大と4種類用意されています。

「QRコード&シールビルダー」で大量のQRコードをまとめて生成

3種類の入力方法による、QRコードの大量生成に対応している変換サービスです。

「自由に作成する」では入力したテキスト情報からQRコードを生成する機能で、改行で区切られたリストを貼り付ければ、大量のQRコードを一度に作ることができます。

「CSVファイルから作成する」では、CSV形式のファイルを登録することで、QRコードの一括生成が可能。

CSVファイルにはURLと重ね文字(QRコード上に表示される文字)を指定でき、「連番指定して作成する」では、テキストの一部が連番となっている文字列から、QRコードを自動的に生成。連番は1から100まで対応しています。

また、QRコードの一括生成のほかにも、カラーの変更や誤り訂正レベルの指定に対応していますので、QRコードを使って大量の在庫を管理するといった用途に活躍しそうなサービスです。

なお、一度に生成できるQRコードの数は最大で100個まで、それ以上の作成は有料となっています。

「QRコード[二次元バーコード]作成 【無料】」でQRコードにおしゃれな囲み文字

「囲み文字」機能が特徴のQRコード作成サービスです。

囲み文字とは、QRコードの周りをぐるりと文字が取り囲むデザインで、日本語やアルファベットを指定できるので、「ここからスキャン」といった指示を提示してもいいし、QRコードに内蔵されたURLを表示してもいいでしょう。

QRコードの四角形のデザインを活かしたポップな外見になるのでおすすめです。

ほかにも「URL用QR」「メールQR」などの機能がありますが、特に便利なのがGoogleマップを利用した「地図QR」でしょう。

住所を入力すると、その住所のGoogleマップ上の座標をQRコード化し、スマホなどで読み取ると、Googleマップを開いて指定の住所を提示します。

他のユーザーと目的地を共有する場合などに活用したいツールです。

「Qrafter」でスマホ内の情報をQRコード化する

iOS対応のスマホ向けQRコードリーダー/作成アプリです。

多彩な要素のQRコード化に対応しているのが特徴で、URLやメールアドレスのほか、位置情報、イベント、Wifiネットワーク、クリップボード内のデータなど、様々な情報をQRコードに変換可能です。

特に便利なのが、クリップボード内のデータの変換機能で、通常はQRコード化したい情報をコピーし、ツールにペーストした上で変換を実行しなければなりませんが、このツールでは、ペーストの手間を省くことで、より短い手順で変換が行えるようになっています。

「アイコニット」でスマホの連絡先をまとめて変換

iOS/Android対応のスマホ向けQRコードリーダー/作成アプリで、スマートフォン内の電話帳の情報を元にQRコードを作成することが可能。

登録されている電話番号やメールアドレスを呼び出し、まとめてQRコード化することができます。

また、「名刺QR」では名刺に掲載するQRコード作成に対応、名前のほかに会社名、部署名、役職、電話番号、住所といった情報を加えることができます。

QRコードをビジネス利用する際の注意点

ビジネス用途でQRコードを利用する際に抑えておきたい注意点を確認します。
QRコードは格納された情報を視認できないため、ユーザーがどんな情報なのかを事前に確認できない怖さがあります。

ビジネスとして顧客のために運用する場合は、下記のトラブルには充分に注意しましょう。

QRコードの偽装や情報漏えいに注意

スマートフォンから読み取れるのはQRコードのメリットですが、逆にいえばスマホさえあれば誰でもデータを取得できます。

QRコードに変換しただけでは、情報の安全性は全く確保されていません
公開できない情報はQRコードとして見える場所に置かないようにしましょう。

また、企業や店舗が公開しているQRコードに、シールなどで上から別のQRコードを貼り付け、顧客に別の情報にアクセスさせるという手口のトラブルも発生しています。

QRコードを使ったフィッシング詐欺の被害も報告されているので、QRコードは部外者が勝手に触ったりできないように、管理には充分注意しましょう。

背景や文字によってはQRコードが読み取り不能に

QRコードは読み取り精度の高い規格ですが、それでも環境によっては正確なスキャンが行えないことがあります。
特に注意したいのが印刷物に配置する場合です。

QRコードの背景に模様があったり、すぐ近くに文字や画像があると、QRコード本体の認識が上手くいきません

特にQRコード内部にある正方形は「切り出しシンボル」と呼ばれ、スキャンの機能上、重要な役割を果たしているのでここが隠れないようにします。
QRコードを作成したら、運用前に正しく読み取れるかを必ず確認するようにしましょう。

まとめ

今回は、QRコードを自分で生成し、活用する方法について解説しました。

QRコードを「読み取り」の用途でしか使ったことのない人も多いと思いますが、QRコードを自分で作成できるようになると、活用の幅が大きく広がります。
特に、飲食店や小売といった広告や宣伝が重要になるビジネスに携わっているなら、QRコードを利用したウェブマーケティングは、成果を大きく左右するポイントになるはずです。

名刺、ポスター、チラシなどで、サイトのURLやSNSのアカウントを掲載する機会があったら、常にQRコードをセットにするのがオススメです。

QRコードをフルに活用して、大事な情報を広く知ってもらうためのノウハウを身につけましょう。

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逢坂 秀範

ウェブメディアやメールマガジンのコンテンツ制作のプロ。
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