オンプレミス型のおすすめSFA3選|特徴やメリットを解説
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- オンプレミス型SFAは、クラウド型よりもセキュリティが優れている
- オンプレミス型SFAは、自社に合わせたカスタマイズができるメリットがある
- オンプレミス型SFAを導入する際は、導入時のコストなどに気を付ける必要がある
SFAにはオンプレミス型とクラウド型があります。クラウド型が主流ではありますが、オンプレミス型が適している企業もあります。本記事では、オンプレミス型SFAの特徴や導入のメリットの他、オンプレミス型SFAがおすすめの企業を解説し、おすすめの製品を紹介します。
目次
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そもそもSFAとは
SFAとは営業支援システムのことで、名称の通り営業活動全般を支援するためのツールです。見込み客への営業や商談を役割とし、それらを支援する機能が備わっています。今回はその中でも、オンプレミス型のSFAを主軸に解説していきます。
\SFAのおさらいはこちらの記事をチェック/
SFAとは?CRM・MAとの違いや導入成功へ導く4つのポイントを解説
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オンプレミス型SFAとクラウド型SFAの違い
SFAには、オンプレミス型とクラウド型の2種類があります。オンプレミス型は、サーバーを自社で保有管理する方法で、クラウド型はネットを経由してベンダーが提供するサービスを利用する方法です。
その他にもオンプレミス型SFAとクラウド型SFAには違いがあり、どちらにもメリット・デメリットがあります。オンプレミス型SFAとクラウド型SFAの違いを、以下の表にまとめました。
オンプレミス型SFA | クラウド型SFA | |
---|---|---|
・自社のみの利用に適した運用形態 ・販売業者からSFAを購入して、サーバを自社で保有・管理する ・自社運用型とも呼ばれ、自社の管理施設内にハードウェアを設置してSFAを運用する ・独自運用のため、カスタマイズ性やセキュリティに優れる | 特徴 | ・幅広いユーザーの利用に適した運用形態 ・サービス側のサーバーからインターネット経由で利用する ・ネット環境があればどこでも利用できる ・サーバーやハードウェアなどの事前準備なしで導入可能 |
・ライセンスやサーバ、ハードウェアなどの取得が必要なため導入コストは高め ・基本的にライセンスの数で料金が変動しないため、従業員が多い企業の場合は割安になる可能性もある | 導入コスト | ・インフラ機器やサーバなどの管理をサービス提供側が行なうため、導入コストは低め ・事業規模や従業員数によって料金が変動することがあるため、プランによっては高額になるケースもある |
・一度導入すれば販売業者に支払う月額利用料などは不要なため、ランニングコストは低め ・インフラ機器のリース費用やシステム運用費、人件費などが必要 | ランニングコスト | ・月額制や従量課金制を採用していることが多いため、ランニングコストは高め ・ランニングコストを抑えるには、事業規模や従業員数に合ったプランを選ぶ必要がある |
自社で対応する | インフラの調達・構築 | サービス提供側が対応する |
・自社で対応する ・障害発生時でも一部の責任はユーザー企業が請う | 保守・運用 | トラブルも含めて サービス提供側が対応する |
・独自運用のため、カスタマイズ性は高め ・活動内容や事業規模に合わせて制限なく自由にカスタマイズできる | カスタマイズ性 | ・サービス提供側が管理するため制限があり、カスタマイズ性は低め ・全てのユーザーにほぼ同じサービスが提供される |
・サーバやストレージの交換、システム再開発などが必要 ・追加のリソースやコスト、時間がかかる | 容量拡張 | 設定や契約内容の変更で拡張できる |
・データが社外に出ないためセキュリティは高め ・自社に合ったセキュリティレベルに柔軟に調整が可能 | セキュリティ | サービス側が提供する汎用的なセキュリティレベル |
オンプレミス型SFAの導入メリット
SFAには、サービスをネット経由で利用できるクラウド型と、自社でサーバを保有するオンプレミス型があります。全てのSFA機能がネット経由で利用できるクラウド型に対して、オンプレミス型は自社にインフラ機器を導入してSFAを利用します。
手軽さやコスト面ではクラウド型が好まれますが、オンプレミス型だからこそのメリットもあります。ここでは、オンプレミス型SFAを導入するメリットについて解説します。
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オンプレミス型SFAの導入メリット
セキュリティに優れている
オンプレミス型は、クラウド型と比較してセキュリティに優れている特徴があります。クラウド型が幅広いユーザーに向けた汎用性重視であるのに対して、オンプレミス型は独自運用に特化していることから、セキュリティ対策に関しても、柔軟な対応が可能です。
オンプレミス型は自社で運用する独自運用のため、自社に合ったセキュリティレベルに調整して安全性を高めるだけでなく、あらゆるデータを社外に出す必要がなく、情報漏えいの心配もありません。
そのため、金融機関や政府機関など、高度なセキュリティ環境を必要とする場合にオンプレミス型が採用される傾向にあります。
カスタマイズができる
オンプレミス型SFAは、自社の活動内容や規模に合わせて自由にカスタマイズできます。クラウド型SFAはあらゆるユーザーに対して、ほぼ同一の汎用的なサービスが提供される一方で、汎用性維持のためにカスタマイズが制限されていることが多いです。
対してオンプレミス型SFAは、ユーザー企業からの部分的な注文にもカスタマイズ可能なサービスが多いため、独自の営業スタイルや運用ルールなどを持つ企業に適しています。
割安になる場合がある
オンプレミス型SFAはコストが高めですが、従業員数や事業規模によってはクラウド型SFAより割安になる場合があります。クラウド型SFAは導入コストが低い一方で、ライセンスの必要数によって追加料金が必要な従量課金制を採用していることが多いです。
そのため、従業員数が多い企業の場合、利用料と合わせると運用コストが高くなることがあります。一方で、ライセンス・サーバー・ハードウェアなど、導入コストが高めなオンプレミス型SFAは、従量課金制を採用している製品は少ないため、運用コストは低めです。
よって、従業員規模が大きい企業は、オンプレミス型SFAの方が結果的に低コストで運用できる場合があります。
オンプレミス型SFAがおすすめな企業
業種や企業形態によっては、クラウド型SFAよりオンプレミス型SFAの方が適している場合があります。ここでは、オンプレミス型SFAがおすすめの企業を解説します。
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オンプレミス型SFAがおすすめな企業
高いセキュリティが必要な企業
高度なセキュリティレベルに調整できるオンプレミス型SFAは、高いセキュリティが必要な企業におすすめです。例えば、防衛産業・金融機関・政府機関などが挙げられます。
これらのような非常に機密性が高い情報を管理する企業は、クラウド型SFAの汎用的なセキュリティでは安全性を満たせない場合があります。
データを社外に出さず、独自の高度なセキュリティシステムを構築できるオンプレミスSFAは、安全性を重視する企業に最適です。
自社に合わせたシステムを構築したい企業
オンプレミスSFAはカスタマイズ性に優れているため、自社に合わせたシステムを構築したい企業におすすめです。幅広いユーザーに向けたクラウド型は、汎用的な機能な上、カスタマイズに制限があり、自社の事業内容に合わない可能性があります。
対してオンプレミス型は、カスタマイズの自由度が高く、特殊な営業スタイルや運用ルールなどを持つ企業に最適です。
従業員が多い企業
オンプレミス型SFAは従業員が多い企業におすすめです。ユーザーライセンスの必要数によって料金が変動することが多いクラウド型SFAは、従業員が一定数を超えるとトータルコストが高くなる場合が多いです。
一方で、オンプレミス型SFAの多くはライセンスの必要数による料金変動がないため、従業員が多い企業との相性が良く、クラウド型SFAより数年運用したときのトータルコストが低くなるケースがあります。
オンプレミス型SFAを導入する際の注意点
さまざまなメリットがあるオンプレミス型SFAですが、導入する際の注意点があります。ここでは、オンプレミス型SFAのデメリット・注意点について解説します。
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導入時のコスト
オンプレミス型SFAは、クラウド型SFAと比較して、導入時のコストが高額になる場合が多いです。クラウド型SFAの場合、サーバやインフラ機器を自社で購入する必要がないため、初期費用を抑えることができます。
一方で、オンプレミス型SFAの場合、サーバーの確認や準備・カスタマイズ・機器の導入・検証・テストなど、事前にさまざまな行程が必要になり、導入コストが高額になりやすいです。
オンプレミス型SFAは、ランニングコストは低いですが、導入コストは高めであることに注意しましょう。
構築までの時間
オンプレミス型SFAはシステムの構築に時間を要するため、利用できるまでに日数がかかります。時間がかかる主な理由は、導入時にサーバーの準備やカスタマイズなど、多くのプロセスを踏む必要があるためです。
そのような理由から、依頼した翌日からすぐにオンプレミス型SFAを利用するといったことは基本的にできません。カスタマイズの規模が大きい場合、数ヶ月要する場合もある点に注意しましょう。
障害発生時の対応
オンプレミス型SFAは、ネットワークやサーバー関連の障害が発生した場合、自社で対応する必要がある点に注意しましょう。クラウド型は、サーバー関連の障害が発生した場合には、トラブル発生時の対応を提供側が全て行ないます。
しかし、オンプレミス型SFAの場合は、運用上の責任の一部はユーザー企業が請け負う必要があります。そのため、サービス提供元が関知しないトラブルの復旧作業は、自社での対応もしくは、ベンダーに復旧を依頼するのが基本です。
ただし、障害発生時の対応全てを自社で担うわけではなく、ある程度ベンダーにサポートしてもらえる場合もあります。
オンプレミス型おすすめのSFAツール3選
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その他のSFAツールの選び方
SFAツールは様々な製品があり、自社に合ったツールを選ぶ必要があります。以下のようなポイントに注目して、最適なSFAツールを選びましょう。
【重要な3つのポイント】
- コストパフォーマンスが見合っているか
- 自社に必要な機能が搭載されているか
- 外部サービスと連携できるか
【他の比較ポイント】
- スマホやタブレットで利用できるか
- 担当者が使いやすく工数削減できるか
- 他部署と連携できるか
- 導入実績が豊富か
- サポートは充実しているか
- セキュリティ対策は万全か
- 無料トライアルがあるか
まとめ
オンプレミス型SFAは、自社のみの利用に適した運用形態で、従業員数が多い企業の場合、トータルコストを抑えることが期待できます。また、カスタマイズ性やセキュリティに優れているため、高度なセキュリティが必要な企業にもおすすめです。
SFAツールによって、メリット・デメリットはさまざまなため、用途や選び方をしっかり抑えて自社に最適なSFAツールを導入しましょう。