Web給与明細システムのおすすめ16選|給与明細電子化を推進しよう

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  • Web給与明細システムは、自社に適したタイプか、従業員が使いやすいかを確認して選ぶ
  • 過去明細の保存期間や多言語対応の可否、ベンダーのセキュリティ対策もチェックする
  • 給与明細を電子化する際は従業員の承諾が必要なため、導入前に確認する

給与明細の紙での発行は、多くの時間と手間を要します。Web給与明細システムを使って電子化すれば、担当者の負担を軽減できるだけでなく、従業員の利便性も高まります。この記事では、おすすめのWeb給与明細システムや選ぶ際のポイント、導入時の注意点などを解説します。

目次

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  1. Web給与明細システムの始め方
  2. Web給与明細システムのおすすめ16選
  3. Web給与明細システムのおすすめ比較一覧表
  4. Web給与明細システムとは│給与明細電子化を進めよう
  5. Web給与明細システムはタイプ・対応書類・使いやすさで選ぶ
  6. Web給与明細システムの導入フローと注意点
  7. まとめ

Web給与明細システムの始め方

給与管理を行う担当者の方にとって、最適な給与明細システムを判断するのは容易ではありません。Web給与明細システムは人事労務や企業運営において極めて重要な業務であり、正確かつ効率的に行うことが求められます。

Web給与明細システムの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求することができます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適なWeb給与明細システムを選びましょう。

Web給与明細システムのおすすめ16選

専用型のWeb給与明細システムおすすめ6選

株式会社クリックス

Pay-Look

Pay-Look
出典:www.clicks.ne.jp

株式会社クリックス

Pay-Look

導入実績多数のサービスで安心して始めたい方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 有名企業に多数導入実績がある安定したサービス
  • スマホでも明細が確認でき便利
  • 導入デモや明細WEB化周知などのサポート体制も抜群
MORE

ここが少し気になる…

  • 詳しい料金などに関しては問い合わせが必要

株式会社ビジネスブレイン太田昭和(BBS)

Bulas Payslip Mobile

Bulas Payslip Mobile
出典:www.bbs.co.jp

株式会社ビジネスブレイン太田昭和(BBS)

Bulas Payslip Mobile

現在の給与システムをそのまま使用できるシステムを探している方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 現在の給与システムをそのまま使用できて便利
  • 携帯電話・スマートフォン・パソコンでそれぞれ使いやすい画面設計
  • オプションで雇用契約更新などの業務効率を高める機能も導入可能
MORE

ここが少し気になる…

  • 詳しい料金などに関しては問い合わせが必要

株式会社インターコム

Web給金帳クラウド

Web給金帳クラウド
出典:www.intercom.co.jp

株式会社インターコム

Web給金帳クラウド

簡単・便利・シンプルなWeb給与明細システムを探している方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 簡単、便利、シンプルでどの企業でも導入しやすいサービス
  • 20種以上の給与ソフトと連携可能
  • 対応の型番内であれば紙と同じデザインで電子化ができる
MORE

ここが少し気になる…

  • 給与計算まで一括で行いたい場合には不向き

キャップクラウド株式会社

Focus U 給与明細

Focus U 給与明細
出典:www.focus-u.jp

キャップクラウド株式会社

Focus U 給与明細

最大2ヶ月の無料トライアルも◎導入や運用の手軽さ重視の方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 給与計算ソフトとの連携が手早く行え、かつ安めの料金設定のため負担なく導入できる
  • 「給与担当者」「従業員」とそれぞれ使いやすい機能を多数搭載
  • 「メッセージ機能」を搭載しており、従業員とのやり取りもスムーズに
MORE

ここが少し気になる…

  • 最低利用期間は1年間と縛りがあり、途中解約した場合は残月分の一括支払いとなる

DAIKO XTECH株式会社

i-Compass WEB給与明細

i-Compass WEB給与明細
出典:www.daikodenshi.jp

DAIKO XTECH株式会社

i-Compass WEB給与明細

マルチデバイスや柔軟なカスタマイズにも対応!リスクを軽減したい方にもおすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • パソコンはもちろん、スマホやタブレットでどこでも明細の確認ができる
  • 利用中の明細イメージをそのまま使える個別の対応も可能
  • 誤配のリスクを避け、用紙や郵送代のコストも削減
MORE

ここが少し気になる…

  • 詳細な機能・導入方法やプランは問い合わせで確認

株式会社エフアンドエム

オフィスステーション 給与明細

オフィスステーション 給与明細
出典:www.officestation.jp

株式会社エフアンドエム

オフィスステーション 給与明細

マルチデバイス対応!セキュリティも重視したい方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 2段階認証設定や不正ログイン対策を完備し、セキュリティを強化できる
  • 社員区分や支払日などにあわせて配信設定でき、配信漏れを防止
  • 過去3年分の明細と7年分の源泉徴収をクラウド上で保管
MORE

ここが少し気になる…

  • 従業員数により月額費用が変わり、導入時には登録料が必要

給与計算一体型のWeb給与明細システムおすすめ5選

株式会社DONUTS

ジョブカン 給与計算

ジョブカン 給与計算
出典:payroll.jobcan.ne.jp

株式会社DONUTS

ジョブカン 給与計算

1ユーザー月400円から使用できる!安価なシステムを探している方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 月400円/1ユーザーから使用でき少人数でも安価で導入可能
  • ジョブカン勤怠管理との連携で給与計算をより効率化できる
  • 給与規定を設定し自動計算可能
MORE

ここが少し気になる…

  • ジョブカン勤怠管理と連携しない場合十分な活用ができない

jinjer株式会社

ジンジャー給与

ジンジャー給与
出典:hcm-jinjer.com

jinjer株式会社

ジンジャー給与

給与計算システムごと導入し業務を効率化したい方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 給与計算ソフトのため給与周りの業務をまとめて効率化
  • ジンジャーシリーズ連携するとより便利に使用可能
  • 複雑な雇用区分等も個別にパターン作成し計算できる
MORE

ここが少し気になる…

  • 給与明細電子化のみを進めたい場合には不向き

株式会社マネーフォワード

マネーフォワード クラウド給与

マネーフォワード クラウド給与
出典:biz.moneyforward.com

株式会社マネーフォワード

マネーフォワード クラウド給与

今のシステムに合わせて使用できる連携豊富なサービスを探している方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 連携サービスが豊富で現在使用しているソフト等を変えずに使用できる可能性が高い
  • 銀行との振込連携により給与振込がワンクリックで可能
  • 支給額や控除額の計算も自動で計算でき業務効率が改善
MORE

ここが少し気になる…

  • 51名以上の法人向けの料金はお問い合わせが必要

株式会社カオナビ

ロウムメイト by カオナビ

ロウムメイト by カオナビ
出典:www.roummate.jp

株式会社カオナビ

ロウムメイト by カオナビ

労務関連に他サービスを使用しつつ必要機能のみ利用したい方にもおすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 在籍中から退職時まで必要な明細を各個人で確認できる
  • PCのほかスマホにも対応しどこでも確認可能
  • 用途に合わせて料金体系も選択可能
MORE

ここが少し気になる…

  • 詳しい料金などに関しては問い合わせが必要

弥生株式会社

弥生給与 Next

弥生給与 Next
出典:www.yayoi-kk.co.jp

弥生株式会社

弥生給与 Next

給与・勤怠・労務をまとめてデジタル管理したい方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 給与計算、年末調整、勤怠管理、労務管理をこれ一つでまとめて管理
  • メインで使用したい業務に合わせてプランを選択可能
  • サポートが手厚く初めての導入でも安心
MORE

ここが少し気になる…

  • 利用したい機能によっては月額が高くなる可能性も

三菱総研DCS株式会社

PROSRV

PROSRV
出典:www.dcs.co.jp

三菱総研DCS株式会社

PROSRV

利用したい部分や予算に合わせて段階的に導入できるサービスを探している方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 予算や検討ステージに合わせて必要なサービスを段階的に導入可能
  • サポートが充実しており初めての導入でも安心
  • 金融機関レベルの高いセキュリティ水準を完備
MORE

ここが少し気になる…

  • 詳しい料金などに関しては問い合わせが必要

労務管理一体型のWeb給与明細システムおすすめ5選

フリー株式会社

freee人事労務

freee人事労務
出典:www.freee.co.jp

フリー株式会社

freee人事労務

給与明細電子化とあわせてあらゆる人事労務をデジタル化したい方におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 人事労務業務をまとめて管理するため業務効率化が可能
  • 従業員はLINEから明細が確認でき手軽
  • 給与明細以外の必要書類も出力・作成できる
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ここが少し気になる…

  • 機能やプラン、従業員人数によっては割高になる可能性も

株式会社SmartHR

SmartHR

SmartHR
出典:smarthr.jp

株式会社SmartHR

SmartHR

労務関連の業務もまとめて管理したい方におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 給与明細の電子化はもちろん、労務管理が一括でおこなえる
  • 給与明細の配付ミスや紛失などのリスクを防止できる
  • 離職証明書も給与明細データから自動で作成し配布可能
MORE

ここが少し気になる…

  • 労務管理サービスのため給与明細電子化だけをおこないたい場合には不向き

株式会社アクティブ アンド カンパニー

sai*reco(サイレコ)

sai*reco(サイレコ)
出典:saireco.jp

株式会社アクティブ アンド カンパニー

sai*reco(サイレコ)

web給与明細のほか人事・組織管理もおこなえるシステムを探している方におすすめ

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ここがおすすめ!

  • WEB給与明細はもちろん、さまざまな人事業務に対応
  • サポートが万全で初めての導入でも安心
  • 管理項目を柔軟にカスタマイズ可能
MORE

ここが少し気になる…

  • 給与明細電子化だけをおこないたい場合には不向き

株式会社ヒューマンテクノロジーズ

KING OF TIME 人事労務

KING OF TIME 人事労務
出典:www.kingoftime.jp

株式会社ヒューマンテクノロジーズ

KING OF TIME 人事労務

勤怠管理や給与と連携し人事データを管理したい方におすすめ

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ここがおすすめ!

  • 給与ソフトからエクスポートした給与明細を取り込むだけの簡単仕様
  • 従業員へのメール通知も可能
  • KING OF TIMEの料金内で追加費用なしで使える
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ここが少し気になる…

  • KING OF TIME自体の利用が必要になる

Web給与明細システムのおすすめ比較一覧表

タイプ

価格

源泉徴収票

年末調整

専用型のWeb給与明細システム

専用型

問い合わせで確認

専用型

問い合わせで確認

専用型

10~99人 1ユーザーあたり220円(月額)2,500円(年額パック1年)12,000円(年額パック5年) ほか

専用型

・初期費用 50,000円
・月額費用 3,000円~

専用型

問い合わせで確認

※オプション

※オプション

専用型

登録料 100,000円
月額費用(1ユーザーあたり)
・~20名 一律1,000円
・21~499名 50円
ほか

給与計算一体型のWeb給与明細システム

専用型(給与計算ソフト)

中・小規模企業向け
・無料プランあり
・有料プラン 1ユーザーあたり1ヶ月400円

大規模企業向け
問い合わせで確認

給与計算一体型

問い合わせで確認

給与計算一体型

月額費用
・ひとり法人プラン
目安:経営者1ユーザー
2,480円(年払い)
・スモールビジネスプラン
目安:利用者3名以下
4,480円(年払い)
・ビジネスプラン
目安:利用者4名以上
6,480円(年払い)
ほか

※連携により可能

給与計算一体型

・エントリー(給与と勤怠管理メイン)月額1,700円
・ベーシック(給与・勤怠・労務の全機能)月額4,600円
ほか

給与計算・労務管理一体型

問い合わせで確認

労務管理一体型のWeb給与明細システム

労務管理一体型

初期費用 0円
詳細は問い合わせで確認

※オプション

労務管理一体型(プランにより)

給与計算機能なし(6名以降1名ごとの料金)
・勤怠管理 月額300円
・労務管理 月額650円
・勤怠・労務管理 月額950円
ほか

労務管理・給与計算一体型

問い合わせで確認

労務管理一体型

問い合わせで確認

労務管理・給与計算一体型(KING OF TIMEほか連携サービスにより)


1ユーザーあたり月額300円(KING OF TIMEの全機能・連携サービスを使用可能)

※KING OF TIMEほか連携サービスにより

※KING OF TIMEほか連携サービスにより

Web給与明細システムとは│給与明細電子化を進めよう

給与明細を紙で発行していると、印刷や配布に時間や手間がかかるため、業務の効率が低下します。しかし、Web給与明細システムを導入して給与明細を電子化すれば、経理担当者の負担が軽減されるだけでなく、従業員も手軽に明細を確認できるようになります。

Web給与明細システムでは、給与明細をWeb上で発行し、PCやスマートフォンからいつでも閲覧できるため、紙ベースの管理に比べて大幅に効率化が図れます。この記事では、おすすめのWeb給与明細システムや選ぶ際のポイント、導入時の注意点などを解説します。

給与明細電子化とは?機能やメリット・デメリット、進め方を解説

給与明細電子化とは、給与明細を紙ではなく電子で従業員に交付することです。紙代・印刷代などのコストを削減し、従業員が確認しやすく紛失のリスクを軽減できます。本記事では、給与明細電子化の機能やメリット・デメリット、システムの選び方、導入手順などを解説します。

Web給与明細システムはタイプ・対応書類・使いやすさで選ぶ

Web給与明細システムを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。特に、システムのタイプ、対応可能な書類、そして従業員が使いやすいかどうかの3つが重要です。

これらの点をしっかり比較し、自社に最適なシステムを導入しましょう。次の章では、これら3つのポイントについて詳しく解説し、それぞれの特徴や選定時に注意すべき点について紹介します。

【重要なポイント3つ】

  1. システムのタイプを選ぶ
  2. 電子化できる書類を確認
  3. 従業員が使いやすいか

【その他の比較ポイント】

  1. 利用料金は妥当か
  2. 過去明細の保存期間を確認
  3. 多言語に対応しているか
  4. セキュリティ対策は万全か
  5. サポート体制は十分か

Web給与明細システムの選び方で重要な3つのポイント

Web給与明細システムを選ぶ際には、重要な3つのポイントを考慮する必要があります。以下では、Web給与明細システム選びに重要なポイントについて詳しく解説します。

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Web給与明細システムの選び方で重要な3つのポイント

  1. システムのタイプを選ぶ
  2. 電子化できる書類を確認
  3. 従業員が使いやすいか

システムのタイプを選ぶ

Web給与明細システムには、専用型、給与計算一体型、労務管理一体型の3つのタイプがあります。自社のニーズや業務内容に合わせて、最適なタイプを選びましょう。専用型は給与明細の発行・配布に特化しており、シンプルな操作で使いやすいです。

給与計算一体型は、給与計算と給与明細の発行を一体化させたものです。労務管理一体型は、労務管理システムと連携し、給与明細のほかに労務手続きなども一括で管理できる点が特徴です。以下では、それぞれのタイプについて注目して詳しく解説します。

専用型

専用型のWeb給与明細システムは、給与明細の発行と配布に特化しているため、シンプルな操作性が魅力です。給与計算ソフトからCSV形式などでデータを取り込むと、スムーズに給与明細を発行できます。

このタイプは、比較的シンプルな機能を求める中小企業や、給与明細の発行を単独で行いたい企業に向いています。

ただし、給与計算ソフトとの連携が必要な場合は、事前にその連携方法を確認しておくことが重要です。システムの使い勝手だけでなく、実際の運用における利便性も確認して選びましょう。

給与計算ソフトとは?選び方やおすすめ給与計算システムを比較して紹介

給与計算の自動化や明細書の発行など給与計算システムは経理業務の効率化に欠かせない存在です。本記事では給与計算ソフトの基礎知識や導入するメリット・選び方を解説します。少人数の企業におすすめの無料ソフトや中小企業向けソフトも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

給与計算一体型

給与計算一体型は、給与計算と給与明細の発行を一体化したシステムで、特に給与計算業務の効率化を図りたい企業に向いています。

給与計算と給与明細発行を一つのシステムで処理するため、複雑なデータの移行が不要で、業務の流れがスムーズに進む点が大きなメリットです。

特に、給与計算ソフトを新たに導入する予定の企業や、給与計算を自社内で完結させたい企業には、給与計算一体型のWeb給与明細システムが適しています。

労務管理一体型

労務管理一体型は、給与明細の発行だけでなく、労務管理の業務全般を一括で管理できるシステムです。入退社手続き、年末調整、マイナンバー管理などの複雑な労務業務もこのシステムで対応できるため、人事労務部門の負担を大幅に軽減できます。

特に従業員数が多く、労務管理業務が複雑な大企業に向いています。また、複数の業務を一元管理できるため、業務フローの効率化を図りたい企業にとっても効果的です。労務業務の自動化や一元化によって、業務の見える化やトラブルの防止にもつながります。

電子化できる書類を確認

給与明細以外にも、賞与明細や源泉徴収票などの書類が電子化できるかを確認することは重要です。これらの書類もWeb給与明細システムで発行・配布できる場合、経理担当者の手作業が大幅に削減され、効率的な書類管理が可能になります。

特に源泉徴収票は年に一度の発行のため、紙で管理していると忘れやすくなることもありますが、電子化するとそのリスクを避けられます。さらに、全ての書類を一元管理することで、担当者の負担軽減と共に業務全体の効率向上が期待できます。

従業員が使いやすいか

Web給与明細システムを導入する際には、従業員が使いやすいかどうかを事前に確認することが重要です。特に、明細の配布方法が簡単であるかどうか、またPCやスマートフォンなど様々なデバイスで給与明細を閲覧できるかを比較する必要があります。

従業員が普段使い慣れているデバイスで簡単に操作でき、いつでもどこでも給与明細を確認できる環境を整えることが理想的です。対応するデバイスの種類も確認し、すべての従業員が快適に利用できるシステムを選ぶと、導入効果を最大限に引き出せるでしょう。

無料トライアルを活用して操作性を確認

給与明細の配布方法の簡便性や、PCやスマートフォンなど多様なデバイスでの閲覧のしやすさは、システムの活用度に大きく影響します。これらの機能や使いやすさを事前に確認するためには、デモ版や無料トライアルを活用することが効果的です。

多くのベンダーはデモ環境や無料トライアル期間を提供しているので、積極的に活用しましょう。また、導入事例やユーザーの声も参考にすることで、実際の運用における課題や利点をより具体的に把握することができます。

Web給与明細システムのその他の比較ポイント

Web給与明細システムを選ぶ際には、基本的な機能だけでなく、その他の比較ポイントにも注目することが重要です。

以下では、利用料金、過去明細の保存期間、多言語対応、セキュリティ対策、サポート体制といった観点から比較ポイントを解説します。これらのポイントを押さえ、自社に最適なシステムを導入しましょう。

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利用料金は妥当か

Web給与明細システムには、月額固定制と従量課金制の2つの料金体系があります。月額固定制は、一定のコストで利用可能ですが、従業員数が少ない場合には費用が割高になる場合があります。

一方で、従量課金制は発行する給与明細の数に応じて費用が発生するため、利用規模に応じた柔軟な選択が可能です。

さらに、少人数向けに無料で利用できるシステムも存在しますが、無料プランでは一部の機能が制限されていることが多く、帳票の単価が高めに設定されているケースもあります。トータルコストを考慮し、自社の規模や発行回数に合ったシステムを選ぶことが大切です。

過去明細の保存期間を確認

Web給与明細システムの選定において、過去の給与明細の保存期間も重要なポイントです。システムによっては、利用期間中はすべてのデータが保管されるものもありますが、過去3年分までしか保存されないシステムも存在します。

従業員が過去の給与明細を必要とすることがあるため、適切な保存期間が設定されているシステムを選ぶことが求められます。また、オプションで保存期間を延長できる場合もあるので、長期的に安心して利用できるかも考慮して選定しましょう。

多言語に対応しているか

給与明細は、従業員にとって自分の給与や労働条件を正しく把握するための重要な情報源です。そのため、言語の壁があると内容を理解できなかったり、誤解が生じたりする可能性があります。

多言語対応のシステムでは、給与明細を英語や中国語、スペイン語など、異なる言語で表示できるため、外国人従業員も簡単に内容を確認できるようになります。

多国籍な環境で働く企業において、給与明細の内容を理解しやすくするために、多言語対応は大きなメリットとなります。この点を考慮し、外国語対応の有無を必ず確認するようにしましょう。

セキュリティ対策は万全か

給与明細には個人情報や機密情報が含まれるため、セキュリティ対策が十分に整ったWeb給与明細システムを選ぶことが求められます。

例えば、暗号化通信を用いたデータ保護や、Firewallによるアクセス制限、IPアドレスによるアクセス制限などのセキュリティ機能が搭載されているシステムは、外部からの不正アクセスを防ぐ効果があります。

さらに、多要素認証やパスワードポリシーの厳格化などの認証機能も備わっているシステムであれば、従業員のアカウントが第三者によって不正に使用されるリスクも抑えられます

このようなセキュリティによって、企業の機密情報を安全に保護でき、安心してシステムを利用できます。

サポート体制は十分か

Web給与明細システムを導入する際、業務フローの変更が発生するため、システムの導入サポートやトラブル時の対応が十分かどうかを確認しましょう。

特に、初期設定やレイアウトの調整でつまずくことが多いため、サポート体制が充実していれば、トラブルが発生した場合にも迅速に対応でき、システムの導入がスムーズに進みます。

合わせて、電話やメール、チャットサポートの対応時間や利用可能なサービスも重要です。サポート体制が不十分だと、導入後の運用が難しくなる可能性があるため、システム選定時にはサポートの有無を必ず確認すると良いでしょう。

Web給与明細システムの導入フローと注意点

Web給与明細システムを導入する際には、いくつかの重要なステップを踏む必要があります。また、導入前に確認しておくべき注意点もあります。特に、従業員からの承諾や現状の課題の明確化、従業員への周知など、事前準備が欠かせません。

以下では、Web給与明細システムの導入フローと注意点について詳しく解説します。

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Web給与明細システムの導入フローと注意点

  1. 従業員から承諾を得る
  2. 現状の課題・目的を洗い出す
  3. 従業員に周知する

1. 従業員から承諾を得る

給与明細の電子化においては、従業員からの承諾を得ることが法的に求められます。所得税法では、従業員の同意なしに給与明細を電子化することは禁じられているため、システム導入前に全従業員の同意を得る必要があります。

一部のWeb給与明細システムには、従業員が同意するためのチェック欄が設けられている製品もあるため、この機能を利用すると手続きがスムーズに進みます。同意を得ないままの導入は避け、法令を遵守することが大切です。

参考:第3章 働くときのルール|厚生労働省

2. 現状の課題・目的を洗い出す

Web給与明細システムを導入する前に、自社が抱える課題や目的を明確にしましょう。

上記のようにシステムによって効率化できる範囲や機能が異なるため、何を解決したいのか、どの業務を改善したいのかをはっきりさせ、それに基づいてシステムを選定する必要があります。

例えば、コスト削減や業務の効率化を目指すのか、セキュリティ強化が必要なのか、目的に合わせたシステムを選びましょう。

3. 従業員に周知する

給与明細を紙から電子化する場合、従業員に対して新しいシステムの使い方や見方の周知を行いましょう。

特に、紙の給与明細に慣れている従業員にとっては、電子化に戸惑うことも考えられるため、事前に説明会を開いたり、利用マニュアルを配布したりすることで、スムーズな移行をサポートします。

また、Web給与明細システムの操作が簡単であれば、従業員も早期に慣れて効率的な運用が可能となります。

まとめ

給与明細を紙で発行するのは時間と手間がかかり、担当者の負担も大きくなります。Web給与明細システムを導入することで、業務の効率化が図れるだけでなく、従業員の利便性も向上します。

システムを選ぶ際は、利用料金や保存期間、多言語対応、セキュリティ対策、サポート体制などを比較し、自社に最適なシステムを導入することが重要です。また、従業員の同意を得て、現在の課題を明確にしながら導入を進めましょう。

給与管理業務の効率的な運用のため、Web給与明細システムの導入を検討してみてください。

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