1on1ツールとは？メリット・デメリットや選ぶポイントを解説

1on1ツールとは、上司と部下が1対1で行うミーティングを効率的に実施するためのツールです。1on1ツールでミーティングの管理を行うことで、確実かつ適切に1on1を実施できる仕組みが整います。この記事では1on1ツールのメリット・デメリットや選び方を解説します。

目次

開く

閉じる

1. 1on1ツールとは
2. 1on1ツールを利用するメリット
3. 1on1ツール導入の注意点・デメリット
4. 1on1ツールを選ぶ際の比較ポイント
5. まとめ

1on1ツールとは

1on1ツールとは、1対1のミーティングを定期的に行うのをサポートするツールです。ミーティングのスケジュール設定や実施記録などができ、1on1の仕組み作りに役立ちます。

1on1ミーティングは継続的な取り組みが必要な上に時間や手間もかかることから、ツールを利用して効率化を図るのがおすすめです。

そもそも1on1とは

1人の上司と1人の部下で1対1の個別の面談（ミーティング）を定期的に行うのが1on1です。30分から1時間程度の面談を週に1回、月に1回といった頻度で行います。

1on1では、日々の業務の進捗状況はもちろん、悩みや不安、キャリアビジョン、目標設定についてなど、幅広い対話を行うのが特徴です。継続して1対1のコミュニケーションを続けることで、相互理解と信頼関係を深めることができます。

1on1の重要性と効果

従業員が安心して働き、組織として結束力を高めるためには、コミュニケーションが重要です。1on1を行うことで、より深いコミュニケーションを取ることができ、部下の心理的安全性やモチベーションの向上、業務における成長と、組織力の向上を図れます。

オンライン化などで人との個別で直接的なコミュニケーションが希薄になりやすい現代だからこそ、こうした対話の機会を作ることは重要です。上司と部下がお互いに信頼し合っていれば、個人にとっても組織にとってもプラスになります。

1on1ツールの機能

1on1ツールには、以下のような機能が備わっています。ツールによって機能の詳細は異なるものの、ミーティングの実施計画から記録の活用までサポートする機能がそろっています。

機能	概要
日程調整	メンバーごとのミーティング日程を設定、 カレンダーなどで可視化
事前アンケート	アンケートで部下が話したい内容や意見、 近況などを事前に整理
面談項目のテンプレート	面談で話す項目についてテンプレートを設定・活用
ミーティングの記録	あらかじめ設定された記録フォーマットで ミーティングの議事録を記録、共有も可能
フィードバックの送信	ミーティング後のフィードバックを部下に送信・共有
目標管理	メンバーごとの目標を設定して進捗を管理し、 成果を可視化
実施状況の分析	1on1の実施状況を分析し、参加率や成果などを可視化

1on1ツールを利用するメリット

1on1ツールの導入には多くのメリットがあります。組織として1on1に取り組みたい場合、ツールを利用することが成功への近道です。

＼気になる項目をクリックで詳細へジャンプ／

1on1の仕組み化がしやすい

1on1ツールでスケジュール管理を行うことで、実施の漏れやスケジュールミスを防ぎやすくなります。また、事前のアンケートやテンプレートの活用でミーティンの準備にかかる負担も軽減されるので、実施ハードルが下がるでしょう。

さらに、ミーティングの記録も活用しやすいため、1on1がより有意義なものになります。Excel（エクセル）などを使う方法もありますが、専用のツールを使ったほうが1on1が組織文化として根付き、仕組み化が実現しやすくなるのです。

ミーティングの質を担保できる

1on1ツールはミーティングの進め方や話すべき内容をサポートする機能を搭載しているため、コミュニケーションの得手不得手に問わず一定の質を保ってミーティングを行え、効果のバラつきを防げます。

基本的にミーティングは上司主体で進行することから、上司が1on1に不慣れな場合やコミュニケーションが苦手なケースでは、特に効果が大きいといえるでしょう。

部下の心理状態を把握しやすい

1on1ツールのアンケート機能や分析機能を活用することで、部下の心理状態を把握しやすくなります。アンケートや面談の結果をグラフやレポートとして可視化できるため、部下の意見や感情をデータとして把握でき、傾向や課題を素早く見つけられます。

そうすることで、上司は適切なアドバイスや目標設定のサポートがしやすくなり、1on1の効果を最大限に引き上げることができるでしょう。

急な心理状態の変化にも気づきやすいツール

Wevoxは、使いやすい機能と操作性でサーベイにかかる負担が少なく、Wevoxに蓄積された2億件以上の回答データを解析して組織の状態把握が可能です。

重要な変動ポイントを察知してアラートを出す機能が備わっており、チーム内の急な変化にも迅速に気づいて対処できます。

また、個人特性診断で個人の特性を理解したり、個人フォローAIサポートによってフォローの優先順位を把握できたりもします。コミュニケーションの活性化を行いながら、一人ひとりの心理状態を個別に把握するなら、Wevoxの導入がおすすめです。

社員のエンゲージメントを高められる

1on1の仕組み化によってコミュニケーションが活性化すれば、社員のエンゲージメントも高まります。日頃の業務では話しづらい悩みや意見を共有し、それに対するフィードバックを受けられることで、社員は安心感や信頼感を得られるでしょう。

また、業務に対するフィードバックを行うことで、社員の成長意欲を高めることもでき、組織全体の生産性向上にも繋がります。

上司と部下の認識のずれを防げる

1on1は、上司と部下の間での業務に対する認識のずれや本人の希望・適性と配属の不一致などを防止するためにも効果的な手段です。ツールによってミーティングの内容を可視化することで、その効果はさらに高まります。

定期的な対話を通じて、部下の業務に対する理解や意向をリアルタイムで把握できます。1on1ミーティングを繰り返すことで上司と部下の信頼関係が構築されれば、部下が自身の希望を伝えやすくなることにも期待できるでしょう。

業務の評価や改善につなげやすい

1on1ツールに蓄積されたデータは、業務の評価や改善に活用することも可能です。分析機能などによって定量的なデータを得ることもできるので、客観的で公平な評価につなげられます。

データの可視化によって改善点や継続すべき点を見つけやすくなり、より効果的な目標設定や改善策の考案にもつながるでしょう。こうした結果の振り返りやすさは、個人の成長のみならず組織のパフォーマンス向上にも直結します。き、組織全体の生産性向上にも繋がります。

1on1ツール導入の注意点・デメリット

1on1ツールは便利なツールですが、一方で導入にあたっては注意点やデメリットも存在します。特に覚えておきたい注意点・デメリットについて解説します。

＼気になる項目をクリックで詳細へジャンプ／

少なからず業務は増える

1on1を実施するためには、準備も含め、特に上司側の業務が増えることになります。ツールで効率化を図ったとしても、少なからず業務が増えるという点は変わらないでしょう。ミーティングの頻度や時間の長さによっては上司の業務スケジュールに影響を与えることもあります。

しかし、1on1が個人や組織にもたらす効果は大きいです。だからこそ、ツールを活用して実施しやすい環境を整えるべきだともいえます。

効果が出るまでに時間がかかる

1on1ミーティングはすぐに効果が現れるものではなく、効果を得るには継続して取り組む必要があります。そのため、ツールの導入効果を得るまでの時間も長くなります。

ツールの導入には基本的に費用がかかりますが、最初のうちは導入効果よりも支出が目立ってしまうかもしれません。導入前から長期的な視点を持って検討することが重要です。

コーチングスキルの習得も重要

1on1ツールはミーティングの質を上げてくれますが、ツールの利用だけでは限界があります。そのため、ミーティングの効果を十分に得るにはコーチングのスキルを持った上司の存在が必要です。

コーチングやフィードバックを適切にできなければ、ミーティングを実施することで得られる効果は小さくなってしまいます。1on1やフィードバックの経験が少ない上司には研修が必要でしょう。

1on1ツールを選ぶ際の比較ポイント

1on1ツールは数多くあり、それぞれが異なる機能や特徴を持っています。企業や組織のニーズに合った最適なツールを選ぶためには、慎重な比較検討が必要です。以下で比較ポイントを解説します。

＼気になる項目をクリックで詳細へジャンプ／

目的に合った機能を備えているか

1on1ツールを選ぶ際のポイントとしてまず挙げられるのは、機能です。自社の課題解決に必要な機能を備えたツールを選ぶことで、1on1ミーティングの効率化と成果の向上が期待できます。

例えば、フィードバックの質を向上させたい場合には事前アンケートやフィードバック送信機能が有用で、目標管理と進捗確認の強化では目標管理機能と実施状況の分析機能が役立ちます。

自社が抱えている課題を明確にした上で、その課題解決に適した機能を搭載しているツールを選択しましょう。

簡単に操作できるか

1on1ツールは上司・部下ともに頻繁に使用するものになるため、操作性が優れているツールを導入しましょう。使いやすいツールなら捜査につまずくことなく、ミーティングのスケジュール調整や内容の記録などが効率的に行えます。

複雑なツールは時間をかけてのトレーニングや研修が必要ですが、操作が簡単なものであればトレーニングの手間も削減できます。

他のツールと連携できるか

1on1ツールがビデオ通話アプリや人事評価システムなど他のツールと連携できれば、それぞれを個別に管理する手間が省けます。例えば、Microsoft Teamsなどとの連携により、ミーティングのスケジュール調整や参加者への通知が一元化され、手間と時間を節約できます。

また、人事評価システムとの連携で、1on1ミーティングのフィードバックや目標設定が評価プロセスに反映され、従業員の成果や成長を総合的に評価しやすくなります。

データの一元管理によりフィードバックや目標の記録が他のツールと連携されれば、データの整合性が保たれ、管理が容易になるでしょう。

費用対効果を確認する

1on1ツールを導入する際には、費用対効果を慎重に考慮する必要があります。価格帯は1ユーザー当たり月額数百円〜数千円程度と幅広いため、自社の予算に合わせて検討することが重要です。

機能によって価格も変わってくるため、ツールを利用してまで管理する必要があるか、事前に考えることも大切です。

なお、無料の1on1ツールも存在しますが、機能が限定的であることや広告が表示される可能性があることを考慮する必要があります。

低コストで利用しやすい料金体系のエンゲージメント解析ツール

Wevoxのサーベイは1人当たり300円（税抜）/月〜始められ、最低利用人数・最低利用年数なし、初期費用なしに加え、無料トライアル1ヶ月が用意されています。利用しやすい料金体系であり、必要に応じて機能や活用支援の追加も可能です。

自社に合った柔軟なカスタマイズやコストパフォーマンスを重視するなら、Wevoxの導入がおすすめです。

まとめ

1on1ツールは組織内の個別面談を効果的に実施するためのツールです。1on1ミーティングを効率的に行えるようになり、継続しやすい環境が整うことで組織の文化として根付かせることができます。

ただし、導入効果を感じるまでには時間がかかるため、長期的な取り組みになることを把握した上で導入しなければなりません。ツール選びの際は、目的に合った機能を搭載しているか、予算に見合っているかなど多角的に比較検討しましょう。

自社に合ったツールを活用することで、1on1の効果を最大化できます。ニーズに合わせたツール選びを行い、1on1の効果的な運用を目指しましょう。