おすすめの文字起こしアプリ18選|選ぶ際のポイントや注意点も解説

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- 文字起こしアプリは、対象ユーザー・対応デバイスやOS・機能に注目して選ぶ
- 必要に応じて、Web会議ツールと連携できるものや多言語対応のものも検討すると良い
- 無料プランもあるが、データがAI学習に利用されることもあるため注意が必要
文字起こしアプリとは、会議などの会話内容を自動でテキスト化できるツールです。音声を自動で文字に起こせることで、効率的な議事録作成などにつながります。この記事では、文字起こしアプリを選ぶ際のポイントを交えておすすめアプリを紹介し、導入時の注意点なども解説します。
目次
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文字起こしアプリで記録の作成を効率化

文字起こしアプリとは、音声認識機能を活用して、音声を自動でテキスト化するものです。会議の議事録の作成や、商談・取材時の会話内容の記録などに利用されることが多いです。
最近はAI技術の活用によって精度の高い文字起こしができるようになっており、より幅広い場面での活用が期待されています。なお、文字起こしアプリごとに特徴や強みが異なるため、用途に合わせた使い分けが必要です。
本記事では、文字起こしアプリの選び方のポイントやおすすめのアプリについて解説します。
文字起こしアプリは対象ユーザー・対応OS・機能で選ぶ

文字起こしアプリを選ぶ際に注目すべきポイントは、「誰向けのアプリであるか」「どのOSに対応しているか」「求める機能があるか」の3点です。利便性を大きく左右するポイントであるため、ニーズに合ったものを選びましょう。
あわせて、料金プランや文字起こしの精度などにも注目すると、導入効果をさらに高められます。文字起こしアプリの選び方のポイントについて、次の章から詳しく解説していきます。
【重要なポイント3つ】
- 企業向けか個人向けか
- 対応デバイス・OSを確認
- 求める機能があるか
【その他の比較ポイント】
- 料金プランを確認
- 文字起こしの精度は十分か
- Web会議ツールと連携できるか
- 多言語に対応しているか
文字起こしアプリの選び方で重要な3つのポイント

文字起こしアプリを選ぶ際に特に重要なのが、対象ユーザー・対応OS・機能性です。それぞれのポイントについて解説します。
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文字起こしアプリの選び方で重要な3つのポイント
企業向けか個人向けか
企業向けの文字起こしアプリは、音声認識の精度が高く、ファイルの共有や複数人での同時編集など、組織での利用に適した機能が充実しているものが多いです。例えば、会議の内容をそのままドキュメント化して、チームで共有したい場合などに向いています。
また、セキュリティにも一定の信頼が置けるため、議事録の作成や個人情報に関わるテキストの作成にも利用できます。一方、個人向けのアプリは文字起こしやドキュメント作成といった必要最低限の機能性ですが、取材や会議の文字起こしには十分といえるでしょう。
また、機能が簡略である分操作がしやすく、料金も安価な傾向にあります。それぞれの特徴や強みを理解したうえで、予算・用途にあわせて使い分けましょう。
対応デバイス・OSを確認
文字起こしアプリによって、PC・スマートフォン・タブレットと対応しているデバイスが異なります。例えば、取引先との商談など外出先で利用したい場合は、モバイル端末に対応したアプリを選ぶ必要があるでしょう。
また、アプリによって利用環境が限られる可能性にも留意が必要です。AndroidやiPhoneなど、自社で運用している端末のOSとの相性を確認しましょう。
求める機能があるか
文字起こしアプリによっては、録音や文字起こし以外にもさまざまな機能を標準搭載しています。例えば、意味のない言葉を除去する「フィラー除去」や、誰が発言したのかをAIが認識する「話者識別」機能などは、大人数の会議の議事録作成などに適しています。
利用場面を想定したうえで、自社が求める機能がある文字起こしアプリを選定しましょう。以下に、文字起こしアプリの代表的な機能をまとめました。
機能 | 概要 |
---|---|
フィラー除去 | 「あのー」など意味を持たない言葉を除去 |
話者識別 | 複数話者の中から特定の発言者を可視化 |
辞書登録 | 専門用語や固有名詞を正確に文字起こし |
テキスト編集 | 文字起こしされたたテキストの誤字脱字の 修正・不要な部分の削除 |
要約・要点整理 | 文字起こしされたテキストの要約・要点の箇条書き |
データ共有 | 文字起こしされたテキストを他のアプリや サービスに共有 |
文字起こしアプリのその他の比較ポイント

文字起こしアプリを選ぶ際は、上記のようなポイントに加えて、次のようなポイントにも注目するのがおすすめです。ここでは、文字起こしアプリのその他の比較ポイントを解説します。
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文字起こしアプリのその他の比較ポイント
料金プランを確認
文字起こしアプリの料金体系には、月額固定制と従量課金制の2種類があります。月額固定制はアプリの利用時間に応じて料金が変動するのに対し、従量課金制は読み込む音声の長さで料金が増減します。
自社でどのくらいの利用時間または利用量が見込まれるかを想定したうえで、1分・1時間あたりで料金を概算し、費用対効果の高いものを選びましょう。また、一般的には高機能なアプリほど料金が高額になるため、機能性の面でも費用対効果の試算が望ましいです。
無料で利用できるものもある
一部の文字起こしアプリには、無料プランが用意されています。ほとんどの無料プランでは、1ヶ月あたりの利用時間や回数に上限がありますが、月に1~2回しか使わない場合などは、無料プラン内で利用することも可能です。
また、まずは試験運用してから有償プランへの加入を検討したいという場合にも、使い勝手を評価できる無料プランの利用がおすすめです。
文字起こしの精度は十分か
文字起こしの精度が低いアプリは、手作業での修正作業が発生し、余計な時間を割く恐れがあります。近年の文字起こしアプリは、AI技術の活用などにより、以前に比べて文字起こしの精度が上がっているものの、100%正確に文字起こしできるとは限りません。
また、アプリによって精度にばらつきがあるため、導入前に試験運用してみて、どの程度の精度が見込まれるのかを比較することが望ましいです。例えば、デモやトライアル、無料プランを活用して、実際にアプリを試験運用してみましょう。
文字起こしの精度は環境によっても左右されるため、雑音が多い場所や複数人で発言するなど、使用場面をリアルに再現したうえでの試験運用がおすすめです。
Web会議ツールと連携できるか
近年はリモートワークなどの普及により、Web会議の回数も増えています。Web会議での会話内容もスムーズに文字起こしできるように、自社で使用しているWeb会議ツールとの連携可否を確かめることも大切です。
Web会議ツールと連携できる文字起こしアプリであれば、全ての参加メンバーの発言を一括でテキスト化できて便利です。オンライン参加者の発言を個別に書き起こす必要がないため、議事録の作成時間も短縮できます。
多言語に対応しているか
海外企業との取引を行う場合や、海外に拠点を持つ企業であれば、多言語対応の可否も重要な選定基準となります。英語・中国語など、自社が必要とする言語の自動書き起こしが可能かを確認しましょう。
あわせて、翻訳機能の有無にも注目するのがおすすめです。テキスト化された言語を日本語に自動翻訳するアプリであれば、国際会議の議事録作成もスムーズになります。
アプリによって翻訳の精度が異なるため、使用頻度が高い言語の翻訳性能を確かめたうえで導入を検討する必要があります。
おすすめの文字起こしアプリ18選
Speechy
Speechy Lite

ここがおすすめ!
- 文字起こしだけでなく録音にも対応し、バックグラウンドも可能
- 日本語認識はもちろん、英語や中国語など88の言語に翻訳
- 時間の制限がなく、タイムアウトせずに録音と文字起こしができる
ここが少し気になる…
- 広告の非表示や優先サポートはプレミアムサブスクリプションのみ
ここがおすすめ!
- 翻訳や議事録だけでなく、関係者のスケジュール管理にも対応
- AIが会議内容のデータを分析し、意思決定に繋がる情報を提供
- 低価格な料金設定とシンプルな操作環境ですぐに利用開始できる
ここが少し気になる…
- 2か国語の文字起こし・翻訳はアドオン機能でプレミアム以上のプランのみ
ここがおすすめ!
- 画像や動画音声の文字起こしにも対応し、動画から音声抽出も可能
- 他のアプリを使用しながら利用でき、iPadでのマルチタスクにも対応
- 書き起こした結果をSlackに自動で投稿できる機能も搭載
ここが少し気になる…
- リアルタイム文字起こしは1ヶ月の利用時間に制限がある
エピックベース株式会社
スマート書記
ここがおすすめ!
- AIに学習させず精度を上げる独自アルゴリズムで、自社に最適な文字起こしが可能
- 最大20名まで発話者を認識し、誰がどの発言をしたか可視化できる機能を搭載
- AIアシスト機能で、会議の概要作成や要点を自動で整理できる
ここが少し気になる…
- 詳しい料金については問い合わせが必要
株式会社ギークフィード
YouWire

ここがおすすめ!
- 携帯・オフィスの通話を録音でき、顧客との「言った言わない」のトラブルを防げる
- テキストからトレンドワードを抽出し、マーケティングに活用できる機能を搭載
- 利用頻度が高い機能に絞ったシンプルな画面で、必要な情報を一覧で確認できる
ここが少し気になる…
- テキスト化できる音声は、YouWire Office/Meeting/Mobileの利用時のみ
ここがおすすめ!
- ワンクリック操作でAIが全発言を解析し、オンライン・対面会議を文字起こし
- 社内メンバーと顧客の会話をリアルタイムで把握できるマネージャー層向け機能を搭載
- 個人情報部分を自動除去できる設定でセキュリティリスクを低減
ここが少し気になる…
- 1ヶ月に利用できる時間が決まっている
ここがおすすめ!
- 議事録の文字起こしだけでなく、参加者全員で議題や要約を作成できる
- 90以上の国と地域の発話を16の言語に自動翻訳できる機能を搭載
- 録音した音声ファイルをインポートして、議事録の作成も可能
ここが少し気になる…
- 1ヶ月当たりの定額議事録収録時間はUnlimitedのみ無制限
Nishika株式会社
SecureMemoCloud
ここがおすすめ!
- 会議をデータ化することで業務負荷を大幅に削減し「DX」を推進
- 国内高精度の独自AIによって、業界ごとの専門用語や不明瞭な会議音声も認識
- AIが自動的にタイトル・参加者・決定事項を含むほぼ完成された議事録を自動作成
ここが少し気になる…
- 法人向けプランの費用は問い合わせが必要
株式会社アドバンスト・メディア
ScribeAssist
ここがおすすめ!
- インストールしたPC内で動作するスタンドアローン型で、ネット環境がなくても使える
- Chat GPTと連携し、文字起こししたテキストを議事録形式に自動要約
- 音声認識時間に上限がなく、ライセンス数に応じた定額制で使い放題
ここが少し気になる…
- 詳しい費用は問い合わせが必要
LINE WORKS株式会社
LINE WORKS AiNote
ここがおすすめ!
- 世界トップクラスの話者分離機能や法人向け機能を業界屈指のコスパで利用可能
- 長年の研究開発による高い音声認識技術を採用し、議事録作成を効率化
- 日本の企業文化に最適化されたセキュリティ機能が充実
ここが少し気になる…
- 共有文字起こし時間やAI要約回数には制限がある
ここがおすすめ!
- Zoom連携するだけで発言を字幕表示し、通話終了後は議事録を自動保存できる
- AI要約機能だけでなく、清書版の議事録を簡単に作成できるサポート機能搭載
- 99.8%の高精度な音声認識で、正確に発言を記録
ここが少し気になる…
- 翻訳できる文字数や議事録収録時間に制限がある
Hmcomm株式会社
ZMEETING

ここがおすすめ!
- 購入ライセンス数=同時開催会議数のシンプルな料金設計で、課や部門単位で購入しやすい
- 会議中の重要な情報を保護できるセキュリティ対策機能が充実
- 独自の感情認識エンジンで、文字から読み取りにくい感情を分析
ここが少し気になる…
- 料金プランの詳細は問い合わせが必要
Speechnotes
Speechnotes

ここがおすすめ!
- Googleの音声認識エンジンを使用し、無制限で高精度な文字起こしが可能
- ブラウザを開くだけで利用でき、パソコンやスマホを操作しながら音声入力できる
ここが少し気になる…
- 英語の精度は高いものの特定の言語やアクセントは精度が下がる
株式会社ユーザーローカル
ユーザーローカル音声議事録システム

ここがおすすめ!
- 参加者の発言から、ポジティブ・ネガティブや喜び怒り好きなどの感情を認識できる機能を搭載
- 音声データは保存されず、テキストデータも削除できセキュリティリスクを軽減
ここが少し気になる…
- スピーカーの反響音によって誤認識が発生する可能性がある
日本マイクロソフト株式会社
Microsoft Translator

ここがおすすめ!
- 他言語や方言に瞬時にテキスト翻訳でき、メールやソーシャル上で共有可能
- 1対1からグループディスカションまで、リアルタイム翻訳に対応
- ISO、SOCなどのコンプライアンス認証を取得し、厳しいセキュリティ要件を満たしている
ここが少し気になる…
- 機能によって対応する言語は限られている
ここがおすすめ!
- 1時間の音声データを約5分で文字起こしでき、URLで簡単に共有可能
- 漢字やカタカナ、句読点など日本語に最適化されたAIを搭載
- 企業文化や業界特性に合わせて、生成される要約をカスタマイズできる
ここが少し気になる…
- 文字起こしプラン・プロプランの支払い方法はクレジットカードのみ
ここがおすすめ!
- 難しい専門用語が多い医療、IT、介護などの文字起こしにも対応
- 音声ファイルと文字起こししたテキストファイルを一緒に保存でき、テキストの編集も可能
- 音声だけでなく、画像や動画、PDFファイルにも対応可能
ここが少し気になる…
- 銀行振込は年間契約の場合のみ利用できる
TextFromToSpeech
TextFromToSpeech
ここがおすすめ!
- アプリのインストールや会員登録が不要で、すぐに文字起こしが可能
- 「終止符」や「コンマ」など音声コマンドに対応し、句読点を挿入できる
- テキストの音声変換や音声ファイルの文字起こしにも対応
ここが少し気になる…
- 音声ファイルの文字起こしにはソフトの登録が必要
文字起こしアプリを導入する際の注意点

文字起こしアプリにはさまざまなメリットがある一方で、導入にあたって注意すべき点もあります。ここでは、文字起こしアプリをスムーズに運用するために注意すべき点を3つ解説します。
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文字起こしアプリを導入する際の注意点
文字起こしに適した環境を整備する
一般的に、雑音が多い・部屋が広すぎる・参加人数が多いといった状況では、アプリの音声認識精度が低下します。可能な限りアプリにクリアな音を届けるためには、文字起こしに適した環境を調えることが大切です。
原則として、文字起こしアプリは静かな部屋での使用がおすすめです。広い部屋では音が反響してアプリが認識しづらくなるため、イヤホンマイクやヘッドセットを利用したり、マイクを複数設置するのも効果的です。
また、複数人が近い距離で同時に発言すると、アプリが音声を混同してしまい、意味を成さないテキストになる恐れがあります。発言者同士は一定の距離を保ったうえで、順番を守って発言するなど、できる限り正確に音声が認識されるような環境作りに努めましょう。
人による修正作業は必要
文字起こしアプリによるテキスト化は完璧ではないため、最終的には人がテキストを確認し、誤りがあるテキストの修正や不要な言葉を削除する必要があります。議事録作成などの手間がゼロになるわけではない点は、くれぐれも留意しておく必要があるでしょう。
なお、できる限り修正の手間を減らすには、AI技術を活用して高精度な文字起こしを実現するアプリの導入がおすすめです。また、辞書登録が可能なアプリを導入し、文字起こしに失敗しやすい専門用語や固有名詞をあらかじめ登録しておくのも有効な手段です。
機密性の高い情報の扱いは慎重に
文字起こしアプリで個人情報や企業機密などを取り扱う際は、不正アクセスや情報漏洩対策を万全に行う必要があります。特にAIを搭載したアプリは、読み込んだ音声を自動学習に利用することがあり、意図せず情報漏洩につながりかねません。
AIの学習機能をオフにするなどして、アプリに入力された情報を適切に管理しましょう。また、不正アクセスの防止には、通信の暗号化や多段階認証といったセキュリティ性能の高いアプリがおすすめです。
まとめ

文字起こしアプリでは、会話内容を音声認識して自動でテキスト化できます。音声を録音するだけで、取材や商談内容の記録のほか、会議の議事録まで一元的に作成するアプリもあります。
アプリによって、対象ユーザーや対応デバイス・OS、機能の種類が異なるため、自社での運用に適したものを選定しましょう。料金プランや外部サービスとの連携も考慮しながら、費用対効果の高いアプリを選ぶことが大切です。
また、文字起こしアプリでは機密性の高い情報を扱うことも多いため、セキュリティ性能も考慮する必要があります。本記事を参考に、自社に最適な文字起こしアプリを導入してビジネスの効率化につなげましょう。