請求代行サービスおすすめ11選|選ぶ際のポイントや注意点も解説

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- 請求代行サービスは、自社が求めるニーズとサービス範囲が合っているかが重要
- 定額の自動請求サービスを提供しているサービスなら、自動化による業務効率化を図れる
- 請求代行サービスを利用する際には、混乱を防ぐために取引先への事前周知が必要となる
請求代行サービスの利用により、取引先への請求業務における一部または全部を専門業者が代わりに行ってくれます。請求件数が多い企業ほど、業務効率化と負担軽減を図ることが可能です。本記事では、請求代行サービスのおすすめや選ぶ際のポイント、注意点などを解説します。
目次
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請求代行サービスを利用して請求業務の負担を減らそう

請求業務の負担を減らすなら、請求代行サービスの利用がおすすめです。請求代行サービスでは、請求書の作成や発送はもちろん、与信審査や代金回収、入金の確認、消込(消し込み)まで、請求に関するさまざまな作業を専門の会社が代わりに行ってくれます。
最近では、オンラインで完結できるサービスもあり、費用を抑えて運用することも可能です。この記事では、そんな請求代行サービスの具体的なメリットや選び方のポイント、導入時の注意点などをわかりやすく解説していきます。
請求代行サービスは業務範囲・サービス・連携性で選ぶ

請求代行サービスを選ぶときは、「自社のニーズに合っているか」「どんな決済手段に対応しているか」「自社のシステムと連携できるか」の3つが特に重要です。
これらを確認しないまま導入してしまうと、期待した業務効率化が実現できなかったり、かえって手間が増えてしまう可能性もあります。次の章では、これらのポイントについてさらに詳しく解説していきます。
【重要なポイント3つ】
- 自社ニーズとサービス範囲が合っているか
- 対応可能な決済手段の種類
- 既存のシステムとの連携が可能か
【その他の比較ポイント】
- 手数料・料金体系を確認
- 取引可能額の上限を確認
- 定額の自動請求サービスを提供しているか
- 未回収リスクに対する入金保証
請求代行サービスの選び方で重要な3つのポイント

請求業務を効率化してくれる便利な請求代行サービスですが、すべてのサービスが同じ内容というわけではありません。サービスごとに対応範囲や機能、連携できるシステムなどが異なるため、導入前に自社のニーズと合っているかどうかを丁寧に確認することが必要です。
以下では、請求代行サービスを選ぶ際に押さえておきたいポイントを詳しく解説していきます。
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請求代行サービスの選び方で重要な3つのポイント
自社ニーズとサービス範囲が合っているか
まず大切なのは、自社がどの作業を代行してほしいのかとサービス提供会社がどこまで対応してくれるかをしっかり確認することです。請求代行サービスには、対応できる業務の範囲に違いがあります。
たとえば、請求書の作成・発行を代行、発送まで対応、与信管理・入金確認など、種類はさまざまです。もし請求から入金管理まで全部お願いしたいのに、発送までしか対応していないサービスを選んでしまうと、思ったほど業務が楽になりません。
導入前には、以下のような業務のうちどこを依頼したいのかを事前に確かめておきましょう。
- 請求書の作成・発行
- 請求書の発送(郵送・メールなど)
- 与信審査
- 入金確認・催促連絡
対応可能な決済手段の種類
請求代行サービスを選ぶときは、どのような決済手段に対応しているかを必ず確認しましょう。取引先によって支払い方法の希望は異なります。
大企業では、口座振替で自動引き落としを希望することもあるほか、個人事業主の場合は、銀行振込やクレジットカード払いを好むこともあります。決済手段が限られていると、請求された側が不便に感じて支払いが遅れたり、関係性に悪影響を与えることも考えられます。
導入前には、「銀行振込・口座振替・クレジットカード・コンビニ払いなど、どこまで対応しているか」「支払い時の手数料はどうなるか」も含めて確認すると安心です。
既存のシステムとの連携が可能か
請求代行サービスを導入する際は、すでに利用している基幹システムや会計ソフトとデータ連携できるかが大切なポイントです。連携ができないと、毎回請求情報を手で入力する必要があり、手間がかかるうえに入力ミスも起きやすくなります。
すでに利用している基幹システムや会計ソフトとデータ連携するために、CSVファイルで請求データをやり取りできるか、APIという仕組みを使って自動で連携できるかなど、対応状況を確認しましょう。
特に請求件数が多い企業では、こうした連携機能があるかどうかで、作業時間と正確性に大きな差が出ます。効率化のためにも必ず確認しましょう。
請求代行サービスのその他の比較ポイント

請求代行サービスを選ぶ際には、基本的な機能だけでなく、料金体系や取引可能額の上限、定額の自動請求サービスの有無、未回収リスクに対する入金保証など、さまざまな比較ポイントをしっかり確認することが重要です。
以下では、請求代行サービスのその他の重要な比較ポイントについて詳しく解説していきます。
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請求代行サービスのその他の比較ポイント
手数料・料金体系を確認
請求代行サービスを利用する際には、どれだけの費用がかかるのかをしっかり把握することが重要です。主な費用には、初期費用・月額費用・1件あたりの請求手数料・決済手数料・事務手数料などがあります。
料金体系が複雑な場合もあるため、表面上の金額だけでなく、取引件数や売上額に応じた費用の総額を確認しましょう。低コストに見えても1件あたりの手数料が高ければ、請求件数が多い企業にとっては負担になります。
また、月〇件までは定額、それ以上は追加料金などの条件があるサービスも多いため、自社の運用に合っているかを見極めましょう。費用対効果を判断するには、サービス内容と料金のバランスがポイントです。
取引可能額の上限を確認
多くの請求代行サービスでは、1件あたりや月間の取引額に上限が設けられています。これは、サービス提供側のリスク管理のためで、例えば「1件100万円まで」など制限があることが一般的です。
もし自社の取引金額が大きい場合、上限を超えるとサービスを利用できなかったり、別料金が発生する可能性があります。特に高額商品の取引やBtoBの請求業務を扱う企業は、取引金額の平均や最大額をもとに、サービスの対応範囲と照らし合わせることが重要です。
また、上限を柔軟に変更できるかどうかも比較ポイントになります。スムーズな運用のために、こうした制限にも注目しましょう。
定額の自動請求サービスを提供しているか
毎月決まった金額を継続的に請求するサブスクリプションサービスを展開している企業では、定額の自動請求ができるかが非常に重要なポイントです。自動請求があれば、毎月の請求書作成や送付の手間が省けます。
請求ミスも減らせるので、顧客との信頼関係を保つ上でもメリットがあります。また、一定期間ごとに自動で請求処理を行ってくれる仕組みは、少人数で業務を回している企業にも向いています。
導入を検討する際には、「定額設定が可能か」「期間ごとの繰り返し設定が柔軟にできるか」なども確認しましょう。
未回収リスクに対する入金保証
請求業務で大きな不安となるのが未払いや入金遅れです。取引先からの入金が滞ると、会社の資金繰りが苦しくなる可能性もあるため、リスクに備えて、入金保証がある請求代行サービスを選ぶのが安心です。
入金保証とは、取引先が支払わなかった場合でも、代行業者が一定期間内に代金を立て替えてくれる仕組みです。入金保証により、企業側は確実に売上を確保することができ、経営の安定につながります。
特に新規取引や不安のある取引先が多い企業では、この保証の有無がサービス選びの大きなポイントになります。保証範囲や条件などを確認し、自社に合ったサービスを選びましょう。
請求代行サービスおすすめ11選
GMOペイメントサービス株式会社
GMO掛け払い

ここがおすすめ!
- システム連携によるリアルタイム与信で、顧客を待たせることなく決済完了できる
- 早期入金や定期請求など豊富なオプションサービスを自社に合わせてカスタマイズ可能
- 請求書は封書と圧着ハガキの2種類があり、顧客のさまざまな要望に対応しやすい
ここが少し気になる…
- 請求書に記載できるショップ情報は1アカウントにつき1種類まで
株式会社マネーフォワード
マネーフォワード 掛け払い
ここがおすすめ!
- 機械学習を用いた独自の審査モデルによって、高精度な自動審査を実現
- BtoBの主要な支払い方法を網羅し、カード払いは業界最安水準の手数料率
- 支払い状況の確認や、請求書のオンライン受け取りができる買い手向け管理画面を提供
ここが少し気になる…
- 100%入金保証は所定の条件を満たした場合のみ利用できる
株式会社ネットプロテクションズ
NP掛け払い
ここがおすすめ!
- 累計2,600万件以上の取引量を元に構築した独自システムで、個人事業主も取引可能
- 初期導入費用無料、手数料の目安も業界最安水準の料金設定で利用できる
- 取引状況や買い手企業の都合に合わせて、請求書発行タイミングを自由に変更
ここが少し気になる…
- 機能を詳しく知るには資料請求が必要
株式会社インフォマート
掛売決済
ここがおすすめ!
- 債権管理業務で発生する請求・決済業務を代行し、督促・入金確認にも対応
- 基本情報だけで審査ができ、最短数秒で完了するため迅速に取引開始しやすい
- 取引先ごとに与信額を設定できるため、新規取引先や個人事業主とも取引が可能
ここが少し気になる…
- 「BtoBプラットフォーム 請求書」の利用が必須になる
ヤマトクレジットファイナンス株式会社
クロネコ掛け払い

ここがおすすめ!
- クロネコマークのついた封筒や、自社名・ロゴを記載できる請求書で不信感を軽減
- 買い手の支払いサイクルはそのままで、売上を素早く回収できる
- ヤマトグループの各種サービスと連携でき、BtoBビジネス全般をサポート
ここが少し気になる…
- 取扱予定額が少額の場合は利用できない可能性がある
株式会社キャッチボール
掛払い.com

ここがおすすめ!
- 請求書タイプは封書・PDFがあり、状況に合わせて請求方法を選べる
- 営業時間内に登録した新規取引先は、当日中に枠審査結果が届く
- 独自のノウハウによる審査で、各調査機関に登録されていない事業者も取り込める
ここが少し気になる…
- システム連携はオプションサービスで、完全自動登録には費用がかかる
株式会社Biz Forward
SEIKYU+
ここがおすすめ!
- 売掛金の早期振り込みに対応しているため、キャッシュフローの安定化に繋がる
- 営業予定先へ掛け売りが可能か判断する事前審査にも対応し、新規顧客開拓を効率化
- 買い手企業には、受け取った請求書を管理できるツールを無償で提供
ここが少し気になる…
- 早期振込を利用する際は別途手数料が発生する
ここがおすすめ!
- 請求書の発行から回収だけでなく、審査のプロが与信審査を代行
- 対面や店頭などの取引形態に対応し、個人事業主・中小企業が取引先でも利用
- 支払い遅延・未回収時も100%の代金保証で、後払いのリスクを軽減
ここが少し気になる…
- 取り扱い商品・サービス内容によっては利用できない可能性がある
株式会社ROBOT PAYMENT
請求まるなげロボ
請求まるなげロボ
ここがおすすめ!
- 与信審査に通過した請求だけでなく、与信落ちの請求も一元管理できる
- 取引先の滞納・未収金状況、メール開封履歴などを確認できるダッシュボード搭載
- キックオフミーティングや推進体制の構築など事前準備から導入をサポート
ここが少し気になる…
- 詳しい費用を知るには問い合わせが必要
SGシステム株式会社
SAGAWA B2B決済サービス
SAGAWA B2B決済サービス
ここがおすすめ!
- 業界初のJIIMA認証を取得し、請求書のペーパーレス化や保証付き電⼦請求化を実現
- 個人事業主や信用調査会社に掲載されていない企業も最短数秒で与信審査できる
- BtoB-EC受発注との連携で、通販サイトへ請求書払いの導入やオンライン運用が可能
ここが少し気になる…
- サービスや費用の詳細を知るには問い合わせが必要
NTTファイナンス株式会社
セゾンインボイス
セゾンインボイス
ここがおすすめ!
- 顧客情報・取引内容を入力するだけで、審査から督促まで請求業務を全て代行
- 早期の資金ニーズがある場合は最短翌日入金に対応し、運転資金を迅速に確保
- 他社サービスと同じ機能を月額料金0円・業界最低水準の手数料で利用できる
ここが少し気になる…
- サービスの詳細や手数料については問い合わせが必要
請求代行サービスを利用する際の注意点

請求代行サービスを利用することで業務の効率化が期待できますが、導入にあたってはいくつか注意すべきポイントがあります。
サービスに任せすぎると社内にノウハウが蓄積されにくくなることや、取引先への周知、代行会社とのコミュニケーションなど、スムーズな運用のために気をつけるべきことがあります。以下では、請求書代行サービスを利用する際の注意点について詳しく解説します。
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請求代行サービスを利用する際の注意点
外注範囲は慎重に決める
請求代行サービスを利用すると、請求書の発行や入金確認などの手間が減るため、とても便利です。しかし、すべてを外注してしまうと、自社に業務の知識やノウハウが残らないというデメリットもあります。
また、将来的にシステムを変更したいときや、社内でトラブルが起きた際に対応できなくなる恐れもあるため、どの部分を外注し、どこを社内で管理するのかを慎重に決めることが重要です。
請求書の発行は代行会社に任せるけれど、入金確認や消込は社内で行うなど、業務を分担しておくと安心です。便利な反面、任せすぎには注意しましょう。
取引先への事前周知が必要になる
請求代行サービスを利用すると、請求書の送付元が代行会社になることや、入金先の口座が変更されることがあります。これを取引先に伝えないまま進めてしまうと、不審な請求書が届いたり、振込先が異なることで、取引先に不信感を与えてしまう可能性があります。
そのため、サービスの導入前には、取引先に今後は代行会社を通して請求することや、請求書の形式や振込先が変わる旨ををしっかり伝えることが大切です。安心して取引を続けてもらうためにも、事前の説明は欠かせません。
代行会社とのコミュニケーションを重視する
請求代行サービスは、他社と一緒に請求業務を進める形になるため、代行会社とのコミュニケーションがとても重要です。もし、請求内容の更新が伝わっていなかったなどのミスがあると、自社の信用にも関わってしまいます。
また、万が一トラブルが起きた場合に、迅速に相談できる関係性がないと対応が遅れてしまいます。そのため、普段から「いつ・何を・誰が対応するか」を明確にしておき、定期的にやりとりを行うことが大切です。
まとめ

請求代行サービスは、請求業務の負担を大きく減らし、業務の効率化に役立つ便利なサービスです。特に請求件数が多い企業では、時間や人手を節約できるためメリットが大きくなります。
しかし、どこまで委託するか、取引先への事前の説明、代行会社とのスムーズな連携など、導入前にしっかり考えておくべきポイントもあります。安易に任せるのではなく、社内の担当者や取引先と十分に情報共有し、問題が起きないように準備することが重要です。
サービスを正しく活用すれば、業務の効率アップだけでなく、社員の働き方改善にもつながります。この記事を参考に、自社に合った請求代行サービスを選び、上手に活用してください。