看護師の3年目は転職におすすめ?看護師転職サイト10選も紹介

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- 3年目で転職を考える看護師は多く、実際に転職しやすくなるタイミングと言える
- キャリアプランなどを考え本格的に転職活動を始めるなら、転職サイトの活用がおすすめ
- 一般的には丸3年勤めてから転職するのが良いとされているため、時期は慎重に検討する
看護師の3年目は「お礼奉公」が終わる年度でもあり、中途採用では3年以上の経験を求められる場合が多いことから、転職を考え始めるのに良いタイミングと言えます。本記事では、3年目で看護師転職を考える際のポイントやおすすめの看護師転職サイトなどを紹介します。
目次
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3年目で転職を考える看護師は多い

看護師としての3年目は転職を考える人がとても多いです。1年目や2年目の間は、覚えることが多く毎日の業務に追われがちですが、3年目になると基本的な看護技術や対応力が身についてきます。
そのため、「このまま今の職場で働き続けていいのか」「もっと成長できる場所はないか」など、自分のキャリアを見つめ直す看護師が増えてきます。
本記事では、3年目で転職を考える看護師に向けて、準備すべきことや注意点、転職をサポートしてくれるおすすめの看護師転職サイトなどを分かりやすく紹介していきます。
3年目は看護師転職を考え始める良いタイミング

看護師3年目は転職を考え始めるのに良いタイミングです。以下では、なぜ3年目は看護師転職を考え始める良いタイミングなのかを詳しく解説します。
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なぜ3年目は看護師転職を考え始める良いタイミングなのか
応募条件が「臨床経験3年以上」の求人が多い
看護師の転職市場では「臨床経験3年以上」を応募条件にしている求人が非常に多いため、3年目になると転職の選択肢が一気に広がります。多くの医療機関では、新卒や1〜2年目の看護師よりもある程度の実務経験を持ち、即戦力になれる人材を求めています。
そのため、3年間の現場経験があると「基本的な看護業務はできる人」として扱われ、より多くの求人に応募できるようになります。たとえば、急性期病棟や専門性の高い医療施設など、スキルが求められる職場でも選考対象になれるのが大きなメリットです。
1年目や2年目ではまだ対象外となる求人が多いため、3年目は他と比べてチャンスの幅が圧倒的に広がるタイミングだといえるでしょう。
「お礼奉公」の終わりが見えてくる
「お礼奉公」が終わることで働く場所の縛りがなくなり、自由に転職できるようになります。「お礼奉公」とは、奨学金などの支援を受けて看護学校を卒業した場合に、その支援元の病院や施設で一定期間(多くは3年間)働く義務がある制度です。
お礼奉公の期間を終える前に辞めてしまうと、奨学金の返還が必要になるなどの制約があります。しかし、3年目が終わればその義務も果たされるため、経済的にも精神的にも負担なく転職活動ができるようになります。
また、職場によっては「3年勤めれば一人前」と見なされることもあり、キャリアとしての区切りとしても良いタイミングです。
将来性や柔軟性を期待されやすい
3年目の看護師は即戦力として期待されつつも、柔軟性があると判断されやすいため、採用されやすい傾向があります。3年間働くことで、一通りの業務を自立して行えるようになっている人が多く、病院側としてもすぐに現場に馴染んでくれる即戦力として見ています。
一方で5年目や10年目のベテランと違い、仕事のやり方やこだわりがまだ強くない人が多いため、新しい環境にも柔軟に対応できると判断されやすいです。
つまり、経験がある程度あって頼りになる一方で、まだ若くて成長の余地があり、教育しやすいという点で将来性のある人材として高評価を受けやすいです。このバランスが取れているのが3年目の看護師であり、転職を考えるには理想的な時期だと言えます。
看護師転職を考え始めたらするべきこと

3年目の看護師は現場経験を積み、次のキャリアステップを意識し始める時期です。転職に成功する人は、「なんとなく辞めたい」と漠然と思うのではなく、自分の希望や不満を整理して、どんな働き方をしたいのかを具体的に考えています。
以下では、看護師転職を考え始めたらするべきことについて詳しく解説します。
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看護師転職を考え始めたらするべきこと
転職したい理由を明確にする
転職活動を始める前になぜ転職したいのかという理由を明確にしておくことが重要です。理由がはっきりしていないまま転職しても、同じような悩みを新しい職場でも抱えることになりかねません。
自分がどんな点に不満を感じ、何を変えたいと思っているのかを見つめ直すことで、転職以外の選択肢が見えることもあります。以下では、よくある転職理由について解説します。
年収アップを目指したい
今よりも年収を上げたいという理由で転職するのは、よくある正当な動機のひとつです。現在の職場で昇給の見込みが少なく、何年働いても給与がほとんど変わらないと感じている人は多くいます。
特に夜勤や残業が多いにも関わらず収入が少ないと、職場や仕事に対して不満が募りやすくなる原因にもなるでしょう。転職を通じて、待遇の良い病院やクリニックに移ることで、年収向上を目指すのは十分可能です。
都市部の大規模病院や訪問看護ステーションでは、基本給が高めに設定されていたり、手当が充実していたりする場合もあります。ただし、給与だけで転職先を選ぶと、労働環境が合わずに長続きしないこともあるので注意が必要です。
スキルアップしたい
スキルアップしたいという思いから転職を考えることは、とても前向きな動機です。今の職場では毎日同じような業務の繰り返しで、新しい知識や技術に触れる機会が少ないと感じることもあるでしょう。
そのような環境に物足りなさを感じる場合、最先端の医療に関われる病院や、専門的な分野で活躍できる職場に転職することで、自分のスキルをさらに伸ばすことができます。
また、大学病院や急性期病院では最新の治療や設備に触れられる機会があると、日々の業務の中で自然と学びの多い経験ができます。看護師としてのキャリアを長く築いていくには、学び続けられる環境を選ぶことが大切です。
ワークライフバランスを重視したい
プライベートの時間を大切にしたいと感じた時は、ワークライフバランスを見直す良い機会です。看護師の仕事はシフト制で夜勤もあり、休日や生活リズムが不規則になりがちです。
特に3年目になると、責任のある仕事を任されるようになる反面、疲れやストレスがたまりやすくなります。「このままでは体力がもたない」「家族や趣味の時間をもっと確保したい」と感じたときは、働き方を変える選択肢として転職を考えるのも有効です。
たとえば、日勤のみのクリニックや健診センター、訪問看護などは、比較的規則正しい生活が送れる職場です。また、残業の少ない病院や、休暇制度が整っている職場に移ることで、無理なく働き続けられる環境を手に入れられるでしょう。
人間関係に悩みがある
人間関係のストレスが続いているなら、転職も1つの選択肢です。看護師の職場では、チームでの連携が必要なため、人間関係が非常に重要です。しかし、上司や同僚との関係がうまくいかずに、毎日が苦痛になっているケースも少なくありません。
職場の雰囲気や指導体制、パワハラの有無などが原因で、精神的に限界を感じる人もいます。まずは信頼できる上司や外部の相談窓口に話をすることも大切ですが、改善が見込めない場合は、職場を変えることも自分を守る手段のひとつです。
転属や異動で環境を変えることが難しいと感じたときは、転職を前向きに検討しましょう。人間関係の悩みは我慢し続けると心身に悪影響を及ぼすため、早めの対応が大切です。
キャリアプランを設計しておく
自分の将来像を明確にしてキャリアプランを設計しておくと、転職活動がよりスムーズに進むでしょう。なんとなく転職するよりも目指す方向が定まっていることで、必要な経験やスキルも自然と見えてきます。
そのためにはまず自己分析をして、自分がどんなことにやりがいや興味を感じるかを考えることが大切です。また、自分の強みや苦手なことを整理しておくと、面接でも自信を持ってアピールできます。
キャリアプランを立てることは、長く安定して働くための基盤にもなります。将来どうなりたいかを今のうちから意識しておくことで、転職先を選ぶ基準も明確になるでしょう。
施設や診療科ごとの特徴を知っておこう
転職を考える際には、施設や診療科ごとの特徴をしっかり調べておくことが重要です。看護師の職場にはさまざまな種類があり、それぞれ仕事内容や働き方、必要なスキルが大きく異なります。
3年目の看護師に人気の転職先としては、以下のようなものがあります。
- 大学病院
- 介護施設
- クリニック
- 訪問看護ステーション
- 美容クリニック
- 健診センター
- 一般企業勤務の産業看護師
- 障害者福祉施設
転職サイト・転職エージェントに登録する
本格的に転職を始めるなら、転職サイトや転職エージェントに登録するのが効果的です。自分ひとりで求人を探すのは大変ですが、転職サイトや転職エージェントを活用すれば、自分の希望に合った求人を見つけやすくなります。
転職エージェントは、担当者が希望条件を聞いたうえでおすすめの求人を紹介してくれるため、どんな職場が合っているか分からないという方にも心強いです。また、履歴書の書き方や面接対策のアドバイスも受けられるため、初めての転職でも安心です。
ひとりで悩まず、専門のサービスをうまく活用しましょう。
看護師特化のサービスがおすすめ
看護師として転職するなら、看護師専門の転職サイトやエージェントを使うのがおすすめです。看護師に特化したサービスは、看護業界の事情に詳しいアドバイザーが在籍しており、病院ごとの雰囲気や実際の働き方、教育体制まで詳しく教えてくれることが多いです。
そのため、自分に合わない職場を選んでしまうリスクを減らすことができます。また、看護師専門サービスなら、一般の転職サイトには載っていない非公開求人も多く取り扱っているため、好条件や人気の職場に出会える可能性も高まります。
特に給与や休みの条件が良い求人は、非公開の中から紹介されるケースが多いです。
3年目の看護師におすすめの転職サイト・エージェント10選
レバレジーズ株式会社
レバウェル看護

ここがおすすめ!
- 表に出にくい「リアルな情報」や「聞きにくい情報」の共有
- 電話だけでなくLINEでも気軽に相談でき、自分のペースで進められる
- 事前に面接の対策が行えるため、安心して面接にのぞめる
ここが少し気になる…
- 登録に必要なメールアドレスがない場合は電話にて問い合わせ
株式会社エス・エム・エス
ナース専科 転職


ここがおすすめ!
- 掲載求人は20万件以上と業界最多かつ、日本全国から探せる
- 「地域担当制」「チーム制」で、地域に根差したリアルな情報を共有
- 「独自のノウハウ」で、理想の働き方を目指せるマッチングを実現
ここが少し気になる…
- 非公開求人の有無は問い合わせで確認
株式会社メディカル・コンシェルジュ
MCナースネット


ここがおすすめ!
- 看護師・保健師・助産師などの非公開求人を多数紹介
- 「常勤」「単発」「パート・派遣」など生活にあった働き方提案が可能
- 働く上での不安を解消するサポート体制が充実で転職後も安心
ここが少し気になる…
- 求人数や連絡方法は問い合わせで確認
株式会社クイック
看護roo!転職
ディップ株式会社
ナースではたらこ

株式会社マイナビ
マイナビ看護師

株式会社トライトキャリア
看護師ワーカー
その他の看護師転職サイト・エージェントの選び方

看護師転職サイトやエージェントを選ぶときは看護師に特化しているかだけでなく、求人数やサポート体制、対応エリアなど複数のポイントを総合的に見て選ぶことが大切です。まず一番大事なのは、求人数が多いかどうかです。
求人数が多ければ、それだけ自分に合った職場を見つけられる可能性も広がります。次に、サポートがどれだけ充実しているかも重要です。面接対策や履歴書の添削、条件交渉まで丁寧にサポートしてくれるかを確認しましょう。
そして、自分が働きたいエリアに対応しているかも忘れずに見ておきましょう。エリアによっては求人が少なかったり、サポートが行き届かないこともあります。以下のようなポイントを総合的に比較して、自分にとって最適な転職サイト・エージェントを選びましょう。
【重要なポイント3つ】
- 求人数は多いか
- サポートは充実しているか
- 転職希望のエリアに対応しているか
【その他の比較ポイント】
- 条件を細かく絞って検索できるか
- 口コミ・評判をチェック
- 担当者との連絡手段を確認
3年目の看護師が転職活動を行う際の注意点

3年目の看護師が転職活動を行う際には、いくつか注意しておくべきポイントがあります。ここでは、3年目の看護師が転職活動をする際に意識しておきたい重要な注意点について、分かりやすく解説していきます。
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3年目の看護師が転職活動を行う際の注意点
転職時期は慎重に検討する
3年目の看護師が転職するなら丸3年しっかり働いてから活動するのがベストです。一般的に「とりあえず3年」と言われるのは、単なる根性論ではなく、実際に丸3年働くことで得られるメリットが多いためです。
前述の応募条件やお礼奉行以外に以下のような理由があります。
丸3年で退職金がもらえることが多い
退職金を確実にもらいたいなら丸3年は働くべきです。多くの医療機関では、退職金(一時金)が支給される条件として「3年以上の勤務」が設定されており、たとえば2年11カ月で辞めてしまうと一切もらえないというケースも少なくありません。
金額は勤続年数によって変わりますが、たとえ数万円〜数十万円でも次の生活や転職活動に使える大事なお金です。転職のタイミングをほんの少し先延ばしにするだけで、退職金が支給される場合は、それを受け取ってから転職することがおすすめなこともあります。
特に初めての転職では、金銭的にも不安を感じやすいケースも少なくありません。そのため、退職金(一時金)を活用することが精神的な余裕にもつながります。
3年で教育プログラムが完了することが多い
新人看護師向けの教育プログラムは3年で完了することが多いため、その区切りで転職するのが理にかなっています。
多くの病院では、1年目から段階的にスキルを身につけていく教育体制が整っており、3年間をかけて基本的な看護業務を一通り習得するカリキュラムになっています。
教育プログラムを完了したタイミングであれば、転職先でも基本ができている看護師として評価されやすいです。特に急性期病棟など専門性の高い職場では、教育を受け終えたことを重視されるケースも多いため、きちんと教育課程を修了してからの転職が安心です。
後輩指導の経験があったほうが有利
転職では後輩指導の経験があると非常に有利です。病院によっては、3〜4年目になると後輩指導を任されることが多くなります。後輩指導の経験は、単に知識や技術があるというだけでなく、コミュニケーション能力や責任感、教育力があることの証明となります。
特に中途採用では、即戦力としてだけでなく、将来的にチームを引っ張る存在になれるかも重視されるため、指導経験は大きなアピールポイントになります。
もし既に後輩を指導したことがあるなら、どんな場面でどんな関わりをしたかを具体的に振り返り、面接でしっかり伝えられるよう準備しておきましょう。
昇給後のほうが年収アップを目指しやすい
転職によって年収アップを目指すなら、昇給してからのほうがスタート地点が高くなり、条件交渉もしやすくなります。多くの病院では、臨床経験3年を一区切りとして基本給の昇給が行われます。
そのため、あと数カ月で昇給するタイミングで転職を考えている場合は、少し待ってからの転職が得策です。例えば、今の病院で昇給した後に転職すると、転職先でもその給与を基準に条件を提示される可能性が高くなり、結果として年収全体の底上げにつながります。
また、昇給の直後であれば、職務評価が高まっている時期でもあるため、自己PRの際にも説得力を持たせやすくなります。このように、転職活動はタイミングが重要です。
賞与をもらってから退職する
賞与(ボーナス)はもらってから退職するのが賢明です。賞与は、これまで働いてきた成果や勤務態度に対して支払われる報酬であり、れっきとした労働の対価です。しかし多くの病院では、賞与の支給条件として支給日まで在籍していることが明記されています。
つまり、支給日前に退職してしまうと、対象期間中しっかり働いていたとしても、賞与がもらえないということになりかねません。特に夏と冬のボーナスがある場合は、そのタイミングを確認し、どちらかを受け取ってから退職するのが一般的です。
数十万円単位の差が出ることもあるため、退職の時期を数週間ずらすだけで経済的に大きな違いが生まれます。
希望条件をあらかじめ洗い出しておく
転職先を選ぶ前に、自分の希望条件をリストアップし、優先順位をつけておくことが大切です。看護師の転職では、職場の数も種類も多いため、条件があいまいなままだと求人選びで迷ったり、実際に働き始めてから「思っていたのと違う」と感じてしまうことがあります。
「夜勤なしが良い」「年間休日が多い方がいい」「急性期ではなく回復期病棟で働きたい」など、自分が重視する点を具体的に書き出し、それぞれの優先度を考えましょう。
すべての条件を満たす求人を見つけるのは難しいこともありますが、何を最も大事にするかが明確なら、妥協すべき点と譲れない点を判断しやすくなります。
前向きな転職理由や志望動機を伝える
面接では、転職理由や志望動機を前向きに伝えることが大切です。たとえ本音が「人間関係に疲れた」「残業がつらい」といったネガティブな理由だったとしても、そのまま口にすると「また同じ理由ですぐ辞めるのでは?」という不安を与えてしまいかねません。
そのため、たとえば「新しい環境で専門性を高めたい」「患者さんとじっくり関われる職場を探している」など、ポジティブな言葉に置き換えて伝える工夫が必要です。
また、志望動機も「貴院の〇〇な取り組みに共感し、自分の経験を活かしたいと感じました」と具体的に話すと説得力が増します。
面接は自分を売り込む場であるため、悪い印象を与えないよう、あらかじめ伝え方を準備しておくと安心です。前向きで前進する気持ちが伝わると、採用にもつながりやすくなります。
まとめ

看護師の3年目は、転職を考え始めるのにとても良いタイミングです。多くの医療機関では中途採用の応募条件として臨床経験3年以上が求められることが多く、この条件を満たすことで転職先の選択肢が一気に広がります。
また、3年間勤務することで「お礼奉公」が終わり、職場の縛りがなくなるため、自分の希望に合った働き方を自由に選べるようになります。
キャリアプランを設計しながら、診療科や施設の特徴を調べ、看護師向けの転職サイトやエージェントに登録することで、自分に合った職場と出会いやすくなります。本記事の内容を参考にして、後悔のない転職活動を始めてみましょう。