プロジェクトマネージャーとは?仕事内容や求められるスキルを解説

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  • プロジェクトマネージャー(PM・プロマネ)とは、プロジェクトを統括する責任者
  • プロジェクトの計画から進捗や品質、コストの管理、終了後の評価まで仕事内容は幅広い
  • マネジメントスキルやコミュニケーション能力のほかに、現場での技術力も必要とされる

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトの責任者として計画から実行、完了までを統括する管理職です。QCD(品質・コスト納期)の管理など、仕事内容は多岐にわたります。本記事では、プロジェクトマネージャーについて、その仕事や必要なスキルなどを解説します。

目次

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  1. プロジェクトマネージャー(PM・プロマネ)とは
  2. プロジェクトマネージャーの仕事内容
  3. プロジェクトマネージャーと似た職種との違い
  4. プロジェクトマネージャーに求められるスキル
  5. プロジェクトマネージャーの需要は増加傾向
  6. まとめ

プロジェクトマネージャー(PM・プロマネ)とは

プロジェクトマネージャー(PM・プロマネ)とは、プロジェクト全体を統括し、目標達成に向けて進行管理を行う責任者のことです。主な役割は、スケジュールや予算管理、品質管理、人員配置などを総合的にコントロールし、プロジェクトを成功に導くことです。

単に作業を管理するだけでなく、関係者との調整や課題解決も重要な業務に含まれます。クライアントや経営層との折衝、チームメンバーへの指示・サポートなど、コミュニケーション力も求められます。

技術的な理解に加え、リーダーシップや判断力が必要とされるポジションです。本記事では、プロジェクトマネージャーについて、その仕事や必要なスキルなどを解説します。

プロジェクトマネージャーが求められる業界

プロジェクトマネージャーは、さまざまな業界で必要とされる職種です。たとえば、建設業界では大型建築物の工期や予算を管理する役割として、製造業では新製品開発プロジェクトを統括する立場として活躍しています。

また、広告業界やイベント業界でも、複数の関係者をまとめながら進行を管理する役割が求められます。その中でも特に注目されているのがIT業界です。IT業界では、システム開発やアプリ開発、DX推進など、ITプロジェクトは高度化・大規模化が進んでいます。

また、技術者やデザイナー、クライアントなど多くの関係者が関わるため、IT業界におけるプロジェクトマネージャーの重要性は近年高まっています。

プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーの役割は、単にチームをまとめることではありません。プロジェクトの立ち上げから完了まで、全体を俯瞰しながら計画・実行・管理・評価を行い、目標達成へ導くことが求められます。

スケジュールや予算、品質など複数の要素をバランスよく管理する必要があり、判断力や調整力が重要です。ここでは、プロジェクトマネージャーの主な仕事内容を項目ごとに解説します。

プロジェクトの計画

プロジェクトの計画では、まず目的やゴールを明確にし、達成までの道筋を設計します。具体的には、スケジュールの策定やタスクの洗い出し、マイルストーンの設定、必要な人員や予算の見積もりなどを行いましょう。

また、関係者の役割分担を整理し、どの工程で何を実施するのかを明確にすることも重要です。ITプロジェクトであれば、要件定義・設計・開発・テスト・リリースまでの工程を具体的に計画します。

最初の計画が曖昧だと後の工程で問題が発生しやすいため、実現可能性を考慮した現実的な計画づくりが求められます。

チームの編成

チーム編成では、プロジェクトの内容や規模に応じて最適なメンバーを選定します。必要なスキルや経験を整理し、役割ごとに適切な人材を配置することが重要です。

編成においてはスキルが高い人を集めるだけでなく、チーム内のバランスやコミュニケーションの取りやすさも考慮しましょう。

リーダー役や実装担当、テスト担当など、責任範囲を明確にすることで、業務の重複や抜け漏れを防げます。メンバーが能力を最大限発揮できる体制を整えることが、PMの重要な役割です。

進捗管理

進捗管理では、計画通りにプロジェクトが進んでいるかを確認し、必要に応じて調整を行います。具体的には、定例ミーティングの実施、タスクの進行状況の把握、遅延の原因分析などが含まれます。

スケジュールに遅れが生じた場合は、優先順位の見直しやリソースの再配分などの対策を講じます。また、関係者へ適切に状況を共有することも重要です。問題を早期に発見し、迅速に対応することで、プロジェクト全体への影響を最小限に抑えます。

品質管理

品質管理とは、プロジェクトの成果物があらかじめ定めた品質基準を満たしているかを確認し、安定した水準を維持するための業務です。単に不具合を減らすだけでなく、顧客の期待や要件に合致した成果物を提供することが目的となります。

業務としては、品質基準や評価指標の設定、テスト計画の策定、設計書やコードのレビュー実施、受入テストの管理などが含まれます。IT分野では、単体テスト・結合テスト・総合テストの進行管理や、不具合の記録・分析・再発防止策の検討も重要な業務です。

また、品質を確保するためには、開発プロセスの各段階でチェックを行うことが欠かせません。納期を守ることと同時に、期待される品質を安定的に実現することが、品質管理の大きな役割です。

コスト・資源管理

コスト・資源管理とは、限られた予算や人材、時間などの資源を適切に配分し、プロジェクトを計画通りに完遂させるための管理業務です。単に費用を抑えることが目的ではなく、投入するコストに対して最大限の成果を生み出すことが求められます。

具体的には、人件費や外注費、システム利用料、ツール導入費などの見積もりを行い、実績との比較を定期的に確認します。予算との差異が発生した場合は、作業範囲の見直しやスケジュール調整、リソースの再配分などの対策を検討します。

適切な人材配置と効率的な資源活用を行うことで、コストを抑えながら品質と納期を維持することが可能になります。

リスク管理

リスク管理とは、プロジェクトの進行に悪影響を及ぼす可能性のある要因を事前に特定し、影響を最小限に抑えるための対策を講じる業務です。問題が起きてから対応するのではなく、起こり得る事態を想定して備えることが重要なポイントです。

具体的には、技術的な課題や要件変更、スケジュール遅延、メンバーの離脱、外部ベンダーのトラブルなど、想定されるリスクを洗い出します。そのうえで、発生確率や影響度を評価し、優先順位をつけて管理します。

リスク一覧を作成し、定期的に見直すことも一般的な業務です。万が一問題が発生した場合でも、迅速に意思決定を行い、関係者へ適切に共有できる体制を整えておくことが大切です。

プロジェクトの評価・報告書作成

プロジェクト終了後は、成果や課題を振り返って評価を行いましょう。目標がどの程度達成できたのか、予算やスケジュールは適切だったかなどを検証し、結果は報告書としてまとめて関係者に共有します。

成功要因や改善点を整理することで、次のプロジェクトに活かせる知見が蓄積されます。プロジェクトの完了はゴールであると同時に、新たな改善へのスタートでもあります。評価と振り返りを丁寧に行うことで、継続的な成長につながります。

プロジェクトマネージャーと似た職種との違い

プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクト全体を統括する重要なポジションですが、似た名称の職種も多く、役割の違いが分かりにくいことがあります。代表的なものにプロジェクトリーダーやプロダクトマネージャーがあります。

いずれもマネジメントに関わる役割ですが、責任範囲や業務の目的が異なります。ここでは、それぞれの職種の概要と、プロジェクトマネージャーとの違いを解説します。

プロジェクトリーダーとの違い

プロジェクトリーダー(PL)は、主に現場レベルでチームをまとめる役割を担います。開発メンバーの作業指示や技術的なサポート、進行状況の確認など、日々の業務を円滑に進めることが主な仕事です。

特にIT業界では、設計や実装の中心となりながらチームを牽引するポジションとして位置づけられることが多いです。一方でプロジェクトマネージャーは、より上位の立場からプロジェクト全体を統括します。

スケジュールや予算、品質、リスクなどを総合的に管理し、経営層やクライアントとの調整も行います。プロジェクトリーダーが現場の責任者であるのに対し、プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体の最終責任者という位置づけになります。

プロダクトマネージャーとの違い

プロダクトマネージャーは、特定の製品やサービスの企画・開発・改善を統括する役割です。市場調査やユーザー分析を行い、どのような機能を実装すべきか、どの方向に成長させるべきかを決定します。

ビジネス視点を重視し、プロダクトの価値を最大化することが主な目的です。これに対し、プロジェクトマネージャーは、決められた目標や要件に基づき、プロジェクトを計画通りに完遂させることが役割です。

そのため、プロダクトの何を作るかを考えるのがプロダクトマネージャーであり、どうやって期限内に作り上げるかを管理するのがプロジェクトマネージャーといえます。両者は連携することが多いものの、視点や責任範囲には明確な違いがあります。

プロジェクトマネージャーに求められるスキル

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の成功に責任を持つポジションです。そのため、単にスケジュールを管理するだけでなく、人・モノ・お金・情報を総合的にコントロールする力が求められます。

また、関係者との調整や突発的なトラブルへの対応も日常的に発生するため、幅広いスキルが必要です。ここでは、PMに特に重要とされる代表的なスキルについて解説します。

プロジェクトマネージャーに求められるスキル

  1. マネジメントスキル
  2. コミュニケーション能力
  3. 問題解決能力
  4. テクニカルスキル

マネジメントスキル

マネジメントスキルとは、プロジェクトを計画通りに進めるために、スケジュール・予算・人員・品質などを適切に管理する能力を指します。具体的には、計画立案や進捗管理、リソース配分、目標設定などが含まれます。

プロジェクトは多くの要素が絡み合って進行するため、どれか一つでも管理が不十分だと全体に影響が及びます。PMは全体を俯瞰しながら、優先順位を判断し、最適な意思決定を行う必要があります。

このスキルがあることで、限られた時間や予算の中でも最大限の成果を出すことが可能になります。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、PMにとって不可欠なスキルです。プロジェクトには、経営層やクライアント、エンジニア、デザイナーなど、さまざまな立場の人が関わります。

立場や専門分野が異なる相手に対して、分かりやすく情報を伝え、合意形成を図る力が求められます。また、トラブル発生時の調整や、メンバーのモチベーション管理も重要な役割です。

適切な報告・連絡・相談を徹底し、信頼関係を築くことで、チーム全体のパフォーマンスを高められるでしょう。円滑なコミュニケーションは、プロジェクト成功の土台といえます。

問題解決能力

問題解決能力とは、プロジェクト進行中に発生する課題やトラブルを冷静に分析し、適切な対応策を導き出す力です。たとえば、スケジュール遅延や仕様変更、品質不良など、予期せぬ問題は頻繁に発生します。

PMは原因を特定し、影響範囲を見極めたうえで、迅速に対策を実行する役割があります。その際には、複数の選択肢を比較し、最も効果的な方法を判断する力が重要です。問題を放置せず早期に対応することで、プロジェクトへの影響を最小限に抑えられるでしょう。

テクニカルスキル

テクニカルスキルとは、プロジェクトに関連する技術的な知識や理解力を指します。特にIT分野のPMであれば、システム開発の流れや使用技術、インフラ構成などについて一定の理解が必要です。

すべてを自ら実装できる必要はありませんが、技術的な議論を理解して適切な判断ができるレベルの知識が求められます。

テクニカルスキルを習得することで、見積もりの妥当性を判断したり、リスクを事前に察知したりすることが可能です。このように技術とマネジメントの両面を理解しているPMは、より信頼される存在となるでしょう。

プロジェクトマネージャーの需要は増加傾向

プロジェクトマネージャーは、多様な業界でのプロジェクトを成功に導く重要な役割を担っており、需要が増加しています。特にIT業界ではDXの進展やシステム開発の増加により、プロジェクトを統括できる人材が不足しており、PMの需要が高まっています。

将来的にも高い市場価値が見込まれるため、キャリアの選択肢としておすすめの職種です。ここからは、プロジェクトマネージャーの需要が増加傾向にある理由について詳しく解説します。

プロジェクトマネージャーの需要が高い理由

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を統括し、品質・コスト・納期(QCD)を管理しながら目標達成へ導く重要な存在です。関係者の調整やリスク対応、意思決定などを担うため、プロジェクトの成否を左右するポジションといえます。

この重要性から、建設業や製造業、広告業界など幅広い分野で求人が見られます。中でも需要が特に高まっているのがIT業界です。

AIやクラウド、ビッグデータなどのデジタル技術が急速に進展し、企業がDXを推進する中で、システム開発やサービス刷新といった大規模・複雑なプロジェクトが増えています。

プロジェクトマネージャーになるメリット

プロジェクトマネージャーになることで、専門性の高い技術・管理スキルを身につけられるほか、責任ある立場でプロジェクト成功に貢献することができます。

キャリアの幅が広がり、給与面でも優遇される傾向があります。以下ではそのメリットとして主なポイントを紹介します。

比較的年収が高め

プロジェクトマネージャーは、技術的な知識に加え、プロジェクト全体を統括するマネジメント力や調整力が求められる立場です。そのため、責任の大きさから給与水準が高めに設定されている傾向があります。

実際にIT分野のプロジェクトマネージャーは、プロジェクト実行計画の策定や予算・要員・進捗・品質といったプロジェクト全般の管理を担う重要な役割であるとされています。こうした高度な業務を遂行するスキルが、需要の高さと賃金水準に反映されています。

厚生労働省が提供する職業情報提供サイトでは、PMの年収は752.6万円という統計データも出ています。これは、経験・スキル・企業規模に応じて幅が出るものの、一般的な事務系職種や経験の浅い技術職よりも高い水準といえます。

参考:プロジェクトマネージャ(IT) – 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)

スキルの幅が広がる

プロジェクトマネージャーとして経験を積むことで、単一の専門スキルにとどまらず、幅広い能力を身に付けられます。PMの業務内容は、プロジェクトの計画立案や進行管理、予算管理、リスク対応、品質確保、社内外のステークホルダーとの調整など多岐にわたります。

そのため、マネジメント力だけでなく、コミュニケーション力や課題解決力、意思決定力なども総合的に磨かれていきます。また、プロジェクト全体を俯瞰する視点が養われることで、経営目線や事業理解も深まるでしょう。

こうした汎用性の高いスキルは、将来的にITコンサルタントやPMO、事業企画、経営企画など上流工程のポジションへとキャリアを広げる際にも強みとなります。

プロジェクトマネージャーへの道のり

プロジェクトマネージャーになるためには、いきなりそのポジションに就くのではなく、現場での経験を積み重ねながらキャリアアップしていくのが一般的です。

多くの場合、エンジニアやプログラマー、企画職などとして実務に携わり、プロジェクトの一部工程を担当するところからスタートします。その中で設計や開発、テスト、運用といった各工程を経験し、プロジェクト全体の流れを理解していきます。

また、進捗管理やメンバー調整といったマネジメントスキルは、チームリーダーやサブリーダーとして小規模なチームをまとめる役割を担いながら身に付けていく方法もあります。

こうした経験を重ねることで、より大規模なプロジェクトや重要度の高い案件を任されるようになり、最終的にプロジェクト全体を統括するPMへとステップアップしていきます。

関連資格を取得するのもおすすめ

プロジェクトマネージャーとしての知識や実務能力を客観的に証明する方法の一つが、関連資格の取得です。実務経験が重視される職種ではありますが、体系的な知識を身に付けていることを示せる資格は、キャリアアップや転職活動において大きな強みになります。

特に「PMP®」や「プロジェクトマネージャ試験」は、代表的な資格として広く知られています。PMとしてのスキルを可視化でき、社内昇進や転職市場での評価向上にもつながります。以下は代表的な資格の概要です。

PMP®・国際的に認知されている
プロジェクトマネジメント資格
・実務経験と知識を証明し、
幅広い業界で評価されやすい
プロジェクトマネージャ試験・IPA実施の国家試験
・IT分野に特化したPMスキルを問われる
ITストラテジスト試験・IT戦略の立案・推進能力を証明する上級資格
・PM後のキャリアパスとして有効

参考:PMP®資格について|一般社団法人 PMI日本支部

参考:プロジェクトマネージャ試験 | 試験情報|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

参考:ITストラテジスト試験|試験情報|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

転職サービスも活用しよう

プロジェクトマネージャーとしてキャリアアップを目指す際は、転職サイトや転職エージェントを活用するのもおすすめです。求人情報の収集や企業の特徴、求められるスキルセットの把握に役立つほか、職務経歴書の書き方や面接対策のサポートを受けられます。

特にエージェントは、非公開求人や企業とのマッチング精度を高めるアドバイスをしてくれるケースが多いです。そのため、転職成功の可能性を高める手段として有効と言えます。

プロジェクトマネージャーは高い専門性と需要のあるキャリアであるため、戦略的にスキルを磨きながら転職サービスを活用してキャリア形成を進めていきましょう。

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まとめ

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトの責任者として計画立案から実行、完了後の評価までを統括する管理職です。QCD(品質・コスト・納期)の管理をはじめ、進捗管理やリスク管理、チーム編成、関係者との調整など、仕事内容は多岐にわたります。

プロジェクト全体を俯瞰し、目標達成へ導く重要なポジションです。また、IT業界を中心に需要は高まっており、多くの業界で必要とされる職種でもあります。

ネジメントスキルやコミュニケーション能力、問題解決力、テクニカルスキルなど幅広い能力が求められますが、その分やりがいも大きく、年収水準も比較的高い傾向にあります。

本記事を参考に、プロジェクトマネージャーの役割や求められるスキル、キャリアパスへの理解を深め、自身のキャリア選択の一つとして検討してみましょう。

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