Microsoft AIの4カテゴリ整理|Copilot・365 Copilot・Foundry・Copilot+ PCの全体像
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- Microsoft AIは「Copilot」共通ブランドで4カテゴリに整理される(消費者向け/業務向け/開発者向け/PC向け)
- Microsoft 365 Copilotは年契約で月額4,497円(税抜)/月契約で月額4,722円(税抜)。前提ライセンスが必要
- Copilot+ PCは40 TOPS以上のNPU搭載PC。Recall等のローカル機能はこのカテゴリ専用
Microsoftが提供するAIサービスは「Copilot」という共通ブランドで展開される一方、提供形態は大きく4カテゴリに分かれています。個人で無料で使える「Microsoft Copilot」、業務に組み込む「Microsoft 365 Copilot」、開発者向けの「Microsoft Foundry/GitHub Copilot」、PC側でローカル処理する「Copilot+ PC」の4つです。本記事ではこの4カテゴリを軸に、個人事業主・中小企業・中堅大企業の規模別にどれを選ぶべきか、料金と機能をMicrosoft公式情報に基づいて整理します。AIの基礎はAIとは|中小企業が知るべき基礎と安全な始め方を、Google AIとの対比はGoogleが提供するAIサービス全体像を参照してください。
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Microsoft AIとは|4カテゴリで整理する全体像
Microsoftは「Copilot」というブランド名で複数のAIサービスを提供しており、内部的には用途と対象で4カテゴリに整理できます。同じ「Copilot」という名前でも、無料で個人が使えるものから法人ライセンスが必要なもの、開発者がAPIで呼び出すもの、PC側でローカル処理されるものまで、提供形態が大きく異なります。まずはこの4カテゴリを押さえることが、自社や個人で何を導入すべきかを判断する起点になります。
Microsoft AIの4カテゴリ(消費者向け/業務向け/開発者向け/PC向け)
4カテゴリの位置づけは次のとおりです。A:消費者向けのMicrosoft Copilot系(無料・個人有料)、B:業務向けのMicrosoft 365 Copilot系(法人ライセンス)、C:開発者・IT管理者向けのMicrosoft Foundry/Azure OpenAI/GitHub Copilot/Copilot Studio、D:PC・ハードウェア向けのCopilot+ PC(NPU搭載PC専用機能)。それぞれ前提となるアカウントの種類・ライセンス・料金が異なり、検討時はまず自分(自社)がどのカテゴリを使いたいのかから整理すると迷いにくくなります。
「Copilot」ブランドの統一と内部の多層構造
Microsoftは2024年から2026年にかけて「Bing Chat」「Bing Chat Enterprise」「Copilot for Microsoft 365」といった製品名を整理し、「Copilot」「Microsoft 365 Copilot」「Copilot Pro」などの呼称に統一しました。表示される名称は揃っていても、サインインするアカウント(個人のMicrosoftアカウント/法人のEntra ID)によって挙動・データの取扱い・利用可能機能が切り替わる多層構造である点に注意が必要です。
2026年の主な変更点(Foundryへのリブランド/Copilot Cowork/値上げ予定)
2026年に入って大きな動きが続いています。Azure AI Studioは「Azure AI Foundry」を経て「Microsoft Foundry」へとリブランドされ、AI開発の統合プラットフォームとして再編されました。また2026年3月にはマルチステップの長時間タスクを実行する「Copilot Cowork」が登場し、5月には大企業向けのE7(Frontier Suite)バンドルがGA予定とされています。一方で7月にベースライセンスの値上げが予定されているとの情報もあり、導入検討中の組織は2026年内の早めの判断が現実的です。Microsoftが提供するAI全体の流れを掴むうえでは、対比軸としてGoogleが提供するAIサービス全体像もあわせて確認することをおすすめします。
消費者向け|Microsoft CopilotとCopilot Proの違い
消費者向けのMicrosoft Copilotは、Webブラウザ・WindowsアプリのCopilot・iOS/AndroidのCopilotアプリ・Edgeブラウザの統合機能として提供されます。無料版でも自然言語チャット・画像生成・画像読み取り・要約・翻訳など主要機能を利用でき、まずは個人が試す入口として有効です。
Microsoft Copilot(無料版)の機能と使い方
無料版のMicrosoft Copilotでは、自然言語のチャット応答、画像生成(Image Creator)、画像のアップロード解析、Web検索を踏まえた回答、簡易の音声対話などが利用できます。サインインは個人のMicrosoftアカウントで行い、Edgeブラウザのサイドバー・windowsキー+Cのショートカット・スマートフォンアプリなど複数の経路でアクセスできます。組織のデータと連携する設計ではないため、業務文書を扱う用途には適しません。Copilotそのものの機能・料金・活用例の詳細はCopilotとは?主な機能や料金・使い方・活用例を解説もあわせて参照してください。
Copilot Pro(個人有料)の追加機能と料金
Copilot Proは個人向けの有料プランで、月額3,200円(税込)で提供されています。Microsoft 365 Personal/Familyの契約者がCopilot Proを追加すると、Word・Excel・PowerPoint・OutlookのデスクトップアプリでCopilot機能を利用できるようになります。最新の高性能モデルへの優先アクセス、Image Creatorの生成上限の引き上げなどが含まれ、個人事業主が自分一人で業務にAIを使うケースで現実的な選択肢になります。一方、組織内データ(メール・チャット・ドキュメント)を横断して扱う場合は法人向けのMicrosoft 365 Copilotが必要です。
消費者向けCopilotを選ぶ判断軸
判断軸は3つあります。第一に「組織のデータを扱うかどうか」。組織データを扱う場合は無料版・Copilot Proでは不十分です。第二に「Microsoft 365のアプリで使いたいか」。WordやExcelで使うならCopilot Proが必要です。第三に「画像生成や音声機能の頻度」。生成上限の制約が強く影響するなら有料化を検討します。Windowsデスクトップとの統合的な使い勝手についてはCopilot in Windowsとは?特徴や活用のコツを解説を参照してください。
業務向け|Microsoft 365 Copilotの料金と機能
Microsoft 365 Copilotは法人向けのアドオンライセンスで、Microsoft 365のアプリ(Word/Excel/PowerPoint/Outlook/Teams)に統合されて動作します。Microsoft Graphを介して組織内のメール・チャット・ドキュメント・予定表を横断的に参照できる点が、無料版や個人版との最大の違いです。
Microsoft 365 Copilotで使える機能(5アプリ連携)
主要な機能は、Wordでの文書ドラフト生成・要約・書き換え、Excelでの自然言語によるデータ分析・関数提案、PowerPointでのスライド自動生成、Outlookでのメール下書き・受信トレイ整理、Teamsでの会議要約・議事録作成、Copilot Chatでの組織横断検索(社内データに対する自然言語検索)です。AIで議事録を作る業務ワークフローの全体像はAIで議事録を作る業務ワークフロー、翻訳ワークフローはAIで翻訳する業務ワークフローで個別に整理しています。
料金体系(年契約4,497円/月契約4,722円・税抜)と前提ライセンス
2026年5月時点のMicrosoft 365 Copilotの通常料金は、年契約で1ユーザー月額4,497円(税抜)、月契約で1ユーザー月額4,722円(税抜)です。前提として、Microsoft 365 E3/E5(大企業向け)またはMicrosoft 365 Business Standard/Business Premium(中小企業向け)のベースライセンスが必要です。2024年のアップデートで最低ユーザー数の制限が撤廃され、中小企業でも数席から導入できるようになりました。料金の最新情報はMicrosoft公式のMicrosoft 365 Copilot プランと価格ページが一次情報です。
Microsoft 365 Copilot Businessと通常版の違い
中小企業向けにはMicrosoft 365 Copilot Businessがあり、月額3,148円程度のプロモーション価格が2025年12月から2026年6月30日まで提供されています(新規顧客限定・年間契約)。通常版のMicrosoft 365 Copilotと比べて、ベースライセンスがBusiness系(Business Standard/Business Premium)のみに限定される点、機能の一部に差がある点が違いです。詳細な機能の使い方や導入時の検討項目はMicrosoft 365 Copilot(旧Copilot for Microsoft 365)とは?使い方などを解説、AIチャットボットとして社内ヘルプ/FAQ自動化に組み込むパターンはAIチャットボットを業務に導入する実務ガイドを参照してください。
開発者向け|Microsoft Foundry・Azure OpenAI・GitHub Copilot・Copilot Studio
開発者・IT管理者向けのMicrosoft AIは、用途別に4つのプラットフォームが整理されています。エンドユーザーが触る画面ではなく、自社サービスや業務システムにAIを組み込むためのインフラ・ツール群です。
Microsoft Foundry(旧Azure AI Foundry)
Microsoft Foundryは、生成AIアプリ・エージェントを設計・テスト・デプロイするための統合プラットフォームです。2023年に「Azure AI Studio」として登場し、その後「Azure AI Foundry」を経て、2026年に「Microsoft Foundry」へとリブランドされました。1,900以上のAIモデル(OpenAIの最新モデル・オープンソースモデル・小型言語モデルを含む)を一元的に管理し、プロンプトフロー設計・エージェント開発・評価・デプロイまでを単一の画面で行えます。Googleの同種プラットフォームとの対比はGoogle AI Studio|開発者向けGemini APIコンソールを参照してください。
Azure OpenAI Service
Azure OpenAI Serviceは、OpenAIの大規模言語モデル(GPT系・DALL-E系・Whisper系)をAzureのインフラ上でエンタープライズ向けに利用するためのサービスです。一般のOpenAI APIと違い、データのリージョン制御、Microsoft Entraによる認証、Azure側のセキュリティ機能(PII検出・Prompt Shields等)を組み合わせて使える点が特徴です。「自社の情報をOpenAI側に直接渡したくないが、GPTモデルは使いたい」という法人の要件に応える形で位置づけられています。
GitHub Copilot
GitHub Copilotは、Microsoft傘下のGitHubが提供する開発者向けコード補完AIです。Visual Studio Code・JetBrains IDE・Visual Studio・Neovim等の主要エディタに拡張機能として組み込まれ、自然言語コメントからコード生成・関数補完・テストコード生成・PRレビューなどを行います。プランはIndividual/Business/Enterpriseの3階層で構成され、企業導入時は管理機能・監査ログを含むBusiness以上が前提になります。AIプログラミング全般の動向はAIプログラミングとはを、自律実行型のAI全般の整理はAIエージェントとは|自律実行型AIの全体像を参照してください。
Copilot Studio
Copilot Studioはノーコード/ローコードでカスタムCopilot(社内専用のAIエージェント)を構築するためのプラットフォームです。Microsoft Foundryが「開発者がコードでAIアプリを作る」のに対し、Copilot Studioは「業務部門が自社業務に合わせたエージェントをGUIで組む」のが想定用途です。社内ナレッジ・SaaSデータと連携した独自のチャットボット/業務エージェントを、IT部門の支援を最小限にして業務部門が主体的に作る、というシナリオで採用が広がっています。
PC・ハードウェア向け|Copilot+ PCとRecall
Copilot+ PCは、Microsoftが定義する「40 TOPS(1秒あたり40兆回の演算)以上のNPU(Neural Processing Unit)を搭載したWindows 11 PC」のカテゴリです。Snapdragon X/Snapdragon X Elite、AMD Ryzen AI 300シリーズ、Intel Core Ultra 200Vシリーズなどの最新プロセッサを搭載した機種が対象になります。
Copilot+ PCとは(40 TOPS以上のNPU搭載)
NPUはAI演算に特化した専用チップで、CPUやGPUに負荷をかけずにAI処理をローカルで高速に実行できます。クラウドへ送信せずPC内部で処理が完結するため、応答が速く、消費電力が小さく、機密データを外部に送らずに済むという3つのメリットを提供します。クラウドAI(API経由でクラウドのモデルに送るタイプ)と対比して考えると違いが整理しやすく、AIクラウドの基本はAIクラウドとはを参照してください。
Copilot+ PC専用機能(Recall/Click to Do/Cocreator)
Copilot+ PC専用の主要機能は次のとおりです。Recall:PC画面の活動を断続的にスクリーンショットしてローカル暗号化保存し、後から自然言語で過去画面を検索できる機能。Click to Do:画面上の任意のテキスト・画像を右クリックして要約・翻訳・消去などのAI処理を呼び出せる機能。Cocreator in Paint:手描きスケッチからリアルタイムにAI画像を生成する機能。Restyle Image/Image Creator:画像生成・編集機能。ライブキャプション:音声をリアルタイムで字幕化+翻訳する機能。いずれもNPUのオンデバイス処理を前提に設計されています。
Recall機能のプライバシー設計
Recallは2024年の発表時にプライバシー懸念が指摘され、提供が一度延期されました。その後、デフォルトでオプトイン方式(ユーザー側で明示的にONにする必要がある設計)、ローカル暗号化、Windows Helloでの認証必須、特定の機密アプリ(パスワード入力欄等)は自動除外、といった改修が加わったうえで段階的に提供されています。導入時はオプトインの説明、機密データの除外設定、退職者対応(スナップショット削除手順)まで含めた運用設計が必要です。
規模別の選び方|個人事業主/中小/中堅大企業
同じMicrosoft AIでも、規模によって現実的な選び方が変わります。3層別の代表的なパターンを整理します。
| 規模 | 主に使う製品 | 料金感(2026年5月時点) | 判断のポイント |
|---|---|---|---|
| 個人事業主 | Microsoft Copilot(無料)+必要時にCopilot Pro | 0円〜月3,200円 | 自分一人で使う/組織データは扱わない |
| 中小企業(数〜100名) | Microsoft 365 Business+Microsoft 365 Copilot Business | ベースライセンス+月3,148円〜/ユーザー | 役員・営業など使う人だけ段階導入 |
| 中堅大企業(100名〜) | Microsoft 365 E3/E5+Microsoft 365 Copilot+Azure OpenAI/Foundry | ベースライセンス+月4,497円〜/ユーザー | 全社導入の前に部門単位パイロットを推奨 |
個人事業主:Microsoft Copilot無料版+必要に応じCopilot Pro
まずは無料のMicrosoft Copilotから始めて、Word/Excel/PowerPointで使いたい段階でCopilot Proを追加するのが現実的です。組織データの横断検索が不要なら、この組み合わせで多くの一人事業の業務は回ります。無料AIの選び方は無料で使えるAIの選び方もあわせて参照してください。
中小企業:Microsoft 365 Business+Microsoft 365 Copilot Business
従業員10〜100名規模の中小企業では、Microsoft 365 Business StandardまたはBusiness Premiumをベースに、Microsoft 365 Copilot Businessを希望者から導入するのが現実的です。全社員に一斉付与せず、まずは経営層と営業数名、議事録・メール下書きで効果が見える業務から始めて段階的に広げる進め方が推奨されます。AIアプリ全般の選び方はAIアプリとはを参照してください。
中堅大企業:Microsoft 365 E3/E5+Microsoft 365 Copilot+Azure OpenAI/Foundry
中堅大企業では、Microsoft 365 E3/E5を基盤に、Microsoft 365 Copilotを部門単位で導入しつつ、自社業務に特化した社内AIエージェントはMicrosoft FoundryやCopilot Studioで内製する、というハイブリッド構成が増えています。ガバナンス・データレジデンシー要件が厳しい場合はAzure OpenAI Service側で運用するパターンも一般的です。AI事業者ガイドラインの観点でのガバナンスはAI事業者ガイドラインとは|組織内ルール策定を参照してください。
OpenAIとの関係・他社AIとの違い
Microsoft AIを語るうえでOpenAIとの関係は避けて通れません。また、Google AIやAnthropic Claudeとの違いも、選定時の重要な判断材料になります。
MicrosoftとOpenAIの関係(Azure OpenAIで提供)
MicrosoftはOpenAIに対して大規模な投資を行っており、戦略的パートナーシップを結んでいます。OpenAIのモデル(GPT-5系・DALL-E系・Whisper系等)はAzure OpenAI Serviceを通じて法人向けに提供されており、Microsoft 365 CopilotやCopilot Proなどの実装でも、これらのモデルが基盤として使われています。一方で、Microsoftは2026年に入ってからAnthropicモデルなど他社モデルもCopilotのオーケストレーション層で扱えるよう、マルチモデル戦略を進めています。Microsoft Copilot=GPTという1対1の関係から、複数モデルを使い分ける構造へと変化しつつあるのが現状です。
Google AI(Gemini)との違い
Microsoft AIとGoogle AIの最大の違いは「業務インフラとの統合の方向性」です。Microsoftは自社のMicrosoft 365(Word/Excel/PowerPoint/Outlook/Teams)にCopilotを統合する形をとり、Googleは自社のGoogle Workspace(Docs/Sheets/Slides/Gmail/Meet)にGeminiを統合する形をとっています。既存で使っているオフィススイートに合わせて選ぶのが基本になりますが、開発者向けのプラットフォーム比較はGoogle AI Studioと本記事のFoundry/Azure OpenAIを並べて見ると違いが整理できます。
Anthropic Claude/その他のAIとの選び分け
対話型AIとして比較される製品としては、Anthropic社のClaudeがあります。長文の読解・要約・コード生成・複雑な指示への応答に強みがあるとされ、企業向けには独自のセキュリティ設計を持っています。Claudeの詳細はClaude(クロード)とは|Anthropic製AIの3モデル・料金・他社AIとの違いで個別に解説しています。AIチャット全般の整理はAIチャット(会話型AI全般)の入門を参照してください。
ガバナンスとセキュリティ|AI事業者ガイドラインの観点から
Microsoft AIを業務で本格導入するうえでは、経済産業省・総務省が公表する「AI事業者ガイドライン」を踏まえた組織内ルールの整備が前提になります。
AI事業者ガイドラインに照らした導入時の確認事項
AI事業者ガイドラインでは、AIを「開発する事業者」「提供する事業者」「利用する事業者」の3類型に分けて、それぞれが守るべき指針が整理されています。Microsoft AIを利用する組織は「AI利用事業者」に該当し、入力データの取扱い・出力結果の確認体制・人による最終判断の確保・利用者への説明・苦情対応窓口などを組織内ルールとして整備することが求められます。
データの取り扱い(Microsoft Graphとの連携時の権限設計)
Microsoft 365 CopilotはMicrosoft Graphを通じて組織内のメール・チャット・ドキュメント・予定表にアクセスします。このため、Copilot導入の前提として「ユーザーがそもそもアクセスできるデータの範囲」が適切に設定されている必要があります。広く共有されすぎたフォルダ・グループの権限を見直さないままCopilotを導入すると、本来見えるべきでないデータが横断検索で発掘されるリスクがあります。導入前のアクセス権棚卸しが実務上の重要ステップです。
著作権・個人情報保護の観点
AIで生成した文章・画像・コードの著作権の扱いは、業務利用時に必ず確認すべきポイントです。文化庁の整理に基づく実務的な論点はAIと著作権|生成物の権利帰属で個別に解説しています。個人情報を扱う場合は、個人情報保護法上の利用目的の特定、第三者提供の同意、要配慮個人情報の取扱いに留意が必要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. Microsoft CopilotとMicrosoft 365 Copilotは何が違いますか?
A. Microsoft Copilotは消費者向け(無料・個人有料)、Microsoft 365 Copilotは法人向けでMicrosoft 365のアプリ(Word/Excel/PowerPoint/Outlook/Teams)と統合される製品です。組織のデータを横断的に扱えるかどうかが大きな違いです。
Q2. Copilotは無料で使えますか?
A. Microsoft Copilot(消費者向け)は無料で利用できます。Webブラウザ・Edge・Windowsアプリ・iOS/Androidアプリ・Microsoftアカウントでサインインすることで使えます。ただし業務でMicrosoft 365のアプリと統合して使う場合は、Copilot ProまたはMicrosoft 365 Copilotの有料ライセンスが必要です。
Q3. Microsoft 365 Copilotを契約するために何が必要ですか?
A. 前提として、Microsoft 365 E3/E5(大企業向け)またはMicrosoft 365 Business Standard/Business Premium(中小企業向け)のベースライセンスが必要です。2024年のアップデートで最低ユーザー数の制限が撤廃されたため、中小企業でも数席から契約できます。
Q4. Azure OpenAI ServiceとMicrosoft 365 Copilotはどう使い分けますか?
A. Microsoft 365 Copilotは「完成品としてのAIアシスタント」(Word/Excel/PowerPointで使う)、Azure OpenAI Serviceは「自社サービスにAIを組み込むための開発基盤」です。社員が日常業務で使うならMicrosoft 365 Copilot、自社製品やシステムにAIを組み込むならAzure OpenAI Service/Microsoft Foundryを選びます。
Q5. Copilot+ PCに買い替える必要はありますか?
A. 必須ではありません。Microsoft Copilot・Microsoft 365 Copilotは従来のPC(NPUなし)でも利用できます。Copilot+ PCはRecall/Click to Do/Cocreatorなどの「PC上のローカル処理に特化した機能」を使う場合に必要なカテゴリで、業務PCのリプレース時期に検討するのが現実的です。
Q6. MicrosoftのAIはどのモデルで動いていますか?
A. 主にOpenAIのGPT系モデルが基盤として使われていますが、2026年に入ってからはAnthropicのClaudeなど他社モデルもCopilotのオーケストレーション層で扱えるよう、マルチモデル戦略が進められています。Microsoft Foundryでは1,900以上のモデルから選択でき、用途に応じて最適なモデルを使い分ける構成が一般的になっています。AIの基礎概念はAIとは|中小企業が知るべき基礎と安全な始め方もあわせて参照してください。
まとめ|今日からできる3つのこと
- 自社の用途を4カテゴリに当てはめる──「個人で使う/業務で使う/開発で組み込む/PC側でローカル処理する」の4軸で必要なカテゴリを特定する。
- 既存のMicrosoft 365契約状況を棚卸しする──Microsoft 365 Copilotは前提ライセンスがあるため、現在のプラン(Business Standard/Premium/E3/E5)と利用人数を確認する。
- 小さく試す──個人版Copilot無料/法人版1〜数席の小規模パイロットで、議事録・メール下書き・要約など効果が見える業務から始める。
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- AIチャットボットを業務に導入する実務ガイド
- AIプログラミングとは
- AI事業者ガイドラインとは|組織内ルール策定
- 無料で使えるAIの選び方
- AIクラウドとは
参考文献
- 経済産業省・総務省「AI事業者ガイドライン第1.2版」(2026年3月31日公表)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_shakai_jisso/20260331_report.html(取得日:2026-05-29) - 総務省「令和7年版 情報通信白書」(2025年)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/nd112220.html(取得日:2026-05-29) - Microsoft Corporation「Microsoft 365 Copilot プランと価格」(2026年)
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot/pricing(取得日:2026-05-29) - Microsoft Corporation「Copilot+ PC 開発者ガイド」(Microsoft Learn・2026年)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/ai/npu-devices/(取得日:2026-05-29) - Microsoft Corporation「Microsoft 365 Copilot機能拡張に関するFAQ」(Microsoft Learn・2026年)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot/extensibility/faq(取得日:2026-05-29)
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