Google AIモードとAI Overviewsの違い|業務で使いこなす検索活用ガイド

Check!

  • AIによる概要は自動表示、AIモードは自分で選ぶ
  • 短い確認は通常検索、条件の多い調べはAIモード
  • 回答は参照元で確認し、機密は入力しない

AIモードとは、Google検索の中で、長く複雑な質問にAIがまとめて回答し、続けて質問しながら深掘りできる検索機能です。検索結果の上に自動で出る要約であるAIによる概要(AI Overviews)とは違い、利用者が自分で選んで使う点が大きな違いで、Geminiアプリのような汎用の対話型AIとも役割が異なります。日本語では2025年9月9日に提供が始まり、2026年5月には既定のAIモデルがGemini 3.5 Flashに切り替わりました。この記事では、AIモードの基本と各機能との違い、使い方、業務での使い分けと注意点、SEO・LLMO対策への影響と今から取れる対策までを、業務でGoogle検索を使う担当者の目線で整理します。

AIモードで、あなたが読むべき箇所を診断

Q1. AIモードについて、いま知りたいのはどちらですか?

目次

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  1. Google AIモードとは|対話しながら調べものを進める検索機能
  2. AIモードで調べたあとの仕事|社内への共有と社外への発信を支えるサービス
  3. Google AIモードとAI Overviews(AIによる概要)の基本的な違い
  4. 日本での提供状況|2025年9月の日本語提供から現在まで
  5. GeminiアプリとAIモードの違い|検索か、作業のアシスタントか
  6. AIモードの使い方|PC・スマホでの始め方と入力のコツ
  7. AIモードとAI Overviewsの使い分けのコツと業務での活用シーン
  8. AIモードを業務で使うときの注意点
  9. AIモードがSEO・LLMO対策に与える影響
  10. AIモードの普及に備えて今から取れる対策
  11. よくある質問(FAQ)
  12. まとめ
  13. 参考文献

Google AIモードとは|対話しながら調べものを進める検索機能

AIモードとは、Google検索の中で、長く複雑な質問にAIがまとめて回答し、続けて追加の質問をしながら深掘りできる検索機能です。通常の検索のように、キーワードを変えて何度も検索し直す代わりに、条件を含んだ質問を自然な文章で入力し、会話の流れで答えを絞り込んでいきます。

AIモードの特徴的な仕組みは、Googleが「クエリファンアウト」と呼ぶ処理です。ひとつの質問を複数の小さな問いに分解し、それぞれについて並行して検索したうえで、結果をまとめて回答を組み立てます。たとえば「従業員20人規模の会社で、テレワーク時の勤怠管理を始めるときに確認すべき法律上の注意点と、よくある失敗を整理して」という質問なら、労働時間の把握に関するルール、テレワークのガイドライン、失敗事例といった複数の観点を同時に調べて、ひとつの回答にまとめるイメージです。

回答の中には参照したWebページへのリンクが表示され、利用者はそこから元の情報を確認できます。Googleは2026年5月の発表で、AIモードの月間利用者が提供開始から1年で10億人を超えたとしており、検索の使い方そのものが変わりつつあることがうかがえます。同じ発表では、AIモードの既定のモデルをGemini 3.5 Flashに切り替えたことも明らかにされています。

利用にあたって追加料金はかからず、Googleアカウントがあれば、PCのブラウザやスマートフォンのGoogleアプリから使えます。一方で、一部の新しい機能は有料プランの利用者から先に提供される場合があるため、「AIモードでできること」は利用環境によって差がある点も押さえておきましょう。

AIモードの「AI」とは|読み方と意味

AIモードの「AI」は、人工知能(Artificial Intelligence)の略で、「エーアイ」と読みます。人間が行う言葉の理解や判断の一部をコンピューターで再現する技術の総称で、AIモードでは、質問の意図をくみ取って複数の情報を調べ、文章にまとめる部分にこの技術が使われています。

AIモードでできること

  • テキストで質問する:画面下の入力欄に自然な文章で質問し、続けて入力して深掘りできます
  • 音声で質問する:マイクのアイコンから話しかけて質問できます
  • 画像で質問する:写真を撮影したり画像をアップロードしたりして、見ているものについて質問できます
  • 追加の質問で深掘りする:前の質問の文脈を引き継いだまま、関連する質問を重ねられます
  • 前回の続きから再開する:検索の履歴が有効な場合は、前回の検索を呼び出して続きから調べられます

AIモードで調べたあとの仕事|社内への共有と社外への発信を支えるサービス

AIモードは調べものの入口であり、調べたあとには、結果を社内に伝える作業と、自社の情報を社外に届ける作業が続きます。下調べにかかる時間が短くなるほど、そのあとの「伝える」工程の手間が相対的に目立つようになります。

社内に伝える作業とは、調べた内容をもとにした勉強会、研修、使い方のマニュアルづくりです。AIモードの使い分けや、入力してはいけない情報のような社内ルールも、文書で配るだけでは伝わりにくい場面があります。社外に届ける作業とは、自社の取り組みやサービスの情報を、見込み客に向けて発信することです。回答の中で疑問が解決されると、検索結果からWebサイトに訪問する人が減る可能性もあるため(後述)、検索だけに頼らない接点を持つ考え方もあります。

この2つの作業に使えるサービスの一例として、商品ページで確認できる内容を、役割の違いとして次の表に整理しました。順位や優劣をつけるものではなく、自社の状況に合うかどうかを見るための表です。

AIモードで調べたあとの「伝える」作業を支えるサービスの役割の違い

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

自社の状況:

この状況に合う一例:Video Craft。資料をもとに、撮影なしで研修やマニュアルの動画を作れます。

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この状況に合う一例:トリドリライクス。Instagramの投稿作成から分析までを外部に任せられます。

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サービス Video Craft トリドリライクス
向いている会社 研修・マニュアル・説明資料を、撮影なしで動画にしたい会社 Instagramでの発信を、投稿の作成から分析まで外部に任せたい会社
特徴 AIアバターとAI音声を使い、PowerPointなどの資料から動画を作成。字幕の自動作成や、ワンクリックでの50ヶ国語への変換に対応 Instagram投稿の作成・運用・分析月次レポートをまとめて代行し、週3回以上の投稿を実施
注意したい点 PowerPointのデータを変換する際に、一部反映されない要素がある。共有できる人数はプランによって異なる Instagram・TikTokが中心で、他のSNSは非対応。ヒアリングシートの提出と審査があり、申し込み日から料金が発生する
資料・詳細

2サービスの資料をまとめて請求(入力は1回・無料)

まとめて資料をダウンロード

表は横にスクロールできます。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

調べた内容を社内に伝える場面の一例が、株式会社Stand Technologiesが提供するVideo Craftです。商品ページでは、AI音声とアバターを活用し、撮影なしでも動画を作れるサービスとして紹介されています。AIモードの使い分けや入力してはいけない情報のような社内ルールは、文書だけでは伝わりにくい場面がありますが、画面を見せながら説明する動画にしておけば、新しい担当者にも同じ内容を繰り返し見てもらえます。商品ページによると、PowerPointと同じ操作感覚で研修やeラーニングなどに向いた動画を作れること、AI音声は16種類から選べて専門用語を登録できる辞書機能があること、作った動画をワンクリックで50ヶ国語に変換できることが特徴です。権限は管理者・編集者・閲覧者の3種類で設定でき、IP制限、二要素認証、監査ログといったセキュリティ機能も備えています。一方で、PowerPointのデータを変換する際に一部の要素が反映されない場合があること、グループで共有できる人数がプランによって異なることは、導入前に確認したい点です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

株式会社Stand Technologies

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  • グループ共有できる人数はプランによって異なる

導入事例(要約):製造業の株式会社メンテックは、新人研修の座学講義にかかる講師の工数が課題で、社内研修・eラーニングの教材づくりにVideo Craftを導入しました。PowerPoint資料から比較的短時間で動画を作成でき、書き出した動画を既存の学習管理システムで運用できたと評価しています。

出典:PR TIMES「Video Craft活用事例紹介」(2026年7月6日)

社外に届ける場面の一例が、株式会社トリドリが運営するトリドリライクスです。商品ページでは、Instagram投稿の作成・運用・計測をトータルでサポートするSNS運用代行サービスとして紹介されています。アカウントの設計から分析までを支援し、文字入れ画像・ハッシュタグ・キャプションつきの投稿を週3回以上行うこと、分析月次レポートをもとにデザインや投稿時間、ハッシュタグを見直す運用設計の改善を行うことが特徴とされています。一方で、対応するSNSはInstagramとTikTokが中心で他のSNSには対応していないこと、申し込み後にヒアリングシートの提出と審査があり、申し込み日から料金が発生すること、撮影などのオプションは別途費用がかかることは、事前に確認したい点です。なお、トリドリライクスはSNSでの発信を支えるサービスであり、Googleでの検索順位やAIモードでの表示を直接改善するものではありません。あくまで、検索以外の接点を持つという観点での一例です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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Google AIモードとAI Overviews(AIによる概要)の基本的な違い

AIによる概要は通常の検索結果の上部に自動で表示される要約、AIモードは利用者が自分で切り替えて使う対話型の検索です。どちらもGoogleの生成AIが複数のWebページの情報をまとめて回答する点は同じですが、表示される場所、回答の深さ、続けて質問できるかどうかが異なります。通常の検索を含めた3つの違いは次のとおりです。

比較項目 通常の検索 AIによる概要(AI Overviews) AIモード
表示のされ方 キーワードに合うWebページの一覧が表示される 検索内容によって、通常の検索結果の上部に自動で表示される 利用者が「AIモード」を選んだときに、専用の画面で表示される
画面の構成 タイトルと説明文の一覧から、自分でページを開いて確認する 要約の下に従来どおりの検索結果の一覧が並ぶ 画面の中心がAIとのやり取りになり、回答の中に参照元のリンクが示される
回答の深さ 答えは各ページの中にあり、複数ページを見比べて自分でまとめる 質問の要点を短くまとめた概要 複数の観点を調べて組み立てた、より詳しい回答
追加の質問 検索語を変えて、改めて検索する 続けて質問すると、AIモードの対話に移って深掘りできる 前の質問の文脈を引き継いだまま、何度でも追加で質問できる
向いている質問 公式サイトや特定のページを探したい、答えが1つに決まる確認 「〇〇とは」のような概要をつかみたい質問 条件が多い質問、比較や手順の整理が必要な質問

かつては「AIによる概要は通常検索の一部、AIモードは別のタブ」とはっきり分かれていましたが、2026年1月にはモバイルで、同年5月にはPCとモバイルの両方で、AIによる概要から続けて質問するとそのままAIモードの対話に移れるようになりました。現在は「まず概要を見て、気になった点をAIモードで深掘りする」という流れで、ひと続きの機能として使うのが自然になっています。

もうひとつの違いは、利用者の意図です。AIによる概要は利用者が求めていなくても表示されることがあり、検索結果の一覧をすぐに見たい人にとっては読み飛ばす対象にもなります。AIモードは利用者が自分で選んで使うため、最初から「AIにまとめてほしい」という意図で使われます。業務で使うときも、この違いを意識して、短い確認は通常の検索とAIによる概要、時間をかけた調べものはAIモードと分けると混乱しにくくなります。

AIモードとAI Overviewsの違いがSEOにどう影響するかを詳しく知りたい場合は、AI ModeとAI Overviewsの違いとSEOへの影響の記事もあわせてご覧ください。

日本での提供状況|2025年9月の日本語提供から現在まで

AIモードは2025年9月9日に日本語での提供が始まり、その後もAIモデルの更新や機能追加が続いています。インターネット上には提供開始当初の情報も多く残っているため、使われているモデルや利用できる機能は、時期を確認しながら読むことが大切です。主な経緯を整理すると次のとおりです。

時期 主な出来事
2025年9月9日 GoogleがAIモードの日本語での提供開始を発表(当時の基盤はGemini 2.5のカスタムバージョン)
2025年11月 Gemini 3がAIモードに導入され、より複雑な推論が必要な質問に対応
2026年1月 AIによる概要の既定のモデルがGemini 3になり、モバイルではAIによる概要からAIモードの対話へ移れるように
2026年5月 AIモードの既定のモデルがGemini 3.5 Flashに。AIを使った新しい検索ボックスの提供開始や、GmailやGoogleフォトと連携するPersonal Intelligenceの対象地域拡大などが発表

2026年5月に発表された新しい検索ボックスは、入力欄が質問の長さに合わせて広がり、テキストだけでなく画像やファイルなども入力として使えるものです。AIモードが提供されている国と言語で順次展開するとされており、日本語の環境でも画面の見た目や操作が変わっていく可能性があります。また、一部の機能は米国や有料プランの利用者から先行して提供されると案内されています。記事や社内マニュアルで操作手順を説明する場合は、「いつ時点の画面か」を明記しておくと、後から読んだ人が混乱しにくくなります。

GeminiアプリとAIモードの違い|検索か、作業のアシスタントか

AIモードはWebの情報を調べてまとめる「検索」の機能、GeminiアプリはGoogleの対話型AIを使って文章作成や要約などの作業を手伝う「アシスタント」です。どちらも同じGeminiのモデルを土台にしているため混同されやすいのですが、得意な作業が異なります。

比較項目 AIモード Geminiアプリ
位置づけ Google検索に組み込まれた検索体験 単独で使う汎用の対話型AIアプリ
得意なこと Webの最新情報を調べ、参照元のリンクとあわせて整理する 文章の下書き、要約、アイデア出し、手元の資料をもとにした作業
回答の根拠 回答の中に参照したWebページへのリンクが示される 内容によって検索結果を使うが、Webを使わずに回答することもある
検討を進めるときの使い方 比較の観点や確認項目を並べて整理してもらう 自社の状況を伝えながら、相談する形で考えを整理する
業務での使いどころ 市場や制度の下調べ、サービスの比較の出発点 調べた内容をもとにした資料やメールの作成

実務では、「AIモードで調べて参照元を確認し、確認した内容をGeminiアプリなどで資料の形に整える」という分担にすると役割がはっきりします。反対に、Geminiアプリで最新の制度や料金などを調べようとすると、回答の根拠が分かりにくい場合があります。調べものと成果物づくりを同じ画面で済ませようとせず、段階ごとに道具を分けることが、確認漏れを防ぐうえでも有効です。

「GoogleのAIモードはGeminiですか」への答え

AIモードは、GeminiのAIモデルを使って回答を作る検索機能であり、Geminiアプリそのものではありません。Googleは2026年5月の発表で、AIモードの既定のモデルをGemini 3.5 Flashに切り替えたとしています。同じ系統のモデルを土台にしていても、AIモードは検索結果とWebの情報を調べてまとめる画面、Geminiアプリは単独で使う対話型のアシスタントという、別の入口です。GoogleのAI全体の関係を整理したい場合は、Google AIとは?個人向けとWorkspace版の違い、Gemini・Agent Platformを規模別に使い分ける方法の記事もご覧ください。

2サービスの役割を比較表で見る

AIモードの使い方|PC・スマホでの始め方と入力のコツ

AIモードは、PCではGoogleの検索結果ページで「AIモード」を選び、スマートフォンではGoogleアプリのAIモードのボタンから始められます。画面の表示は時期や環境によって変わることがあるため、ここでは基本的な流れを整理します。

利用環境 始め方の基本
PCのブラウザ Googleで検索し、検索結果ページの上部にある「AIモード」を選ぶ。AIによる概要が表示された場合は、そこから続けて質問して移ることもできる。アドレスにgoogle.com/aiを直接入力する方法もある
スマートフォンのGoogleアプリ Googleアプリを開き、ホーム画面や検索欄の近くにあるAIモードのアイコンをタップする
スマートフォンのブラウザ PCと同じく、検索結果ページで「AIモード」を選ぶ

入力はテキストのほか、音声や画像にも対応しています。外出先ではマイクから話しかけ、現場で見た製品や書類について調べたいときはカメラで撮影して質問する、といった使い方ができます。

AIモードが表示されない・使えないときの確認ポイント

「AIモード」の表示が見当たらない、選んでも使えないという場合は、次の点を順に確認します。業務で使う場合は、会社のアカウントの設定が関係していることも少なくありません。

  • 地域と言語の設定:AIモードの提供対象には日本と日本語が含まれていますが、新しい機能は国や言語、利用者ごとに順次提供されます
  • Googleアカウントにログインしているか:一部の機能は、自分で管理する個人のGoogleアカウントでログインした状態での利用が前提です
  • 会社のGoogle Workspaceのアカウントか:「検索とアシスタント」の設定がオフだと検索履歴を使えず、前回の続きから再開できません。有効にするには、管理者が管理コンソールで設定します
  • アカウントの年齢設定:一部の機能は18歳以上の利用者が対象で、年齢の設定によっては利用が制限されます
  • アプリとブラウザが最新か:GoogleアプリやChromeなどのブラウザを最新版に更新すると表示される場合があります
  • 提供の時期:同じ社内でも、利用者によって画面や機能に差が出ることがあります

社内でAIモードの利用を案内する場合は、会社のアカウントで使えるかどうかを情報システムの担当者に先に確認しておくと、問い合わせの対応が減らせます。

業務の調べもので回答の質を上げる質問の組み立て方

AIモードは長い質問を受け付けられるのが強みです。キーワードを並べるより、次の4つの要素を入れて文章で質問すると、業務で使いやすい回答が返ってきやすくなります。

  • 前提:自社の業種・規模・状況(例:従業員30人の製造業で、紙の日報を使っている)
  • 目的:何のために調べるのか(例:日報をデジタル化するかどうかを社内で検討したい)
  • 条件:外せない条件や比較の観点(例:現場のスマートフォンから入力できること、費用の考え方)
  • 出力の形:どんな形でまとめてほしいか(例:選択肢ごとの長所と注意点を表にして)

最初の回答で足りない点があれば、「中小企業向けに絞って」「公的機関の資料を中心に」などと追加で質問すると、前の文脈を引き継いだまま絞り込めます。ただし、前提として入力する情報は、会社名や顧客名などを出さずに一般化しておくのが基本です。この点は後の「業務利用の注意点」で詳しく触れます。

AIモードを消す・使わないようにする方法

Googleの検索ヘルプには、AIモードを非表示にしたりオフにしたりする設定は案内されていません(2026年10月時点)。ただしAIモードは、利用者が「AIモード」を選んだときに使う機能のため、選ばなければ通常の検索のまま使えます。検索結果の上部に自動で表示されるAIによる概要は、検索内容によって出る仕組みで、ユーザー側で完全に表示を止める方法は公式には示されていません。Webページの一覧を中心に確認したいときは、検索結果ページ上部のタブや表示の切り替えを使う方法があります。タブの名称や配置は変わることがあるため、社内で案内する場合は実際の画面で確認してから伝えましょう。

AIモードとAI Overviewsの使い分けのコツと業務での活用シーン

使い分けの基本は、「短い確認は通常の検索とAIによる概要、条件が多い調べものはAIモード、成果物づくりはGeminiアプリ」です。どの道具が一番優れているかではなく、作業の種類に合わせて選ぶと、調べる時間と確認の手間の両方を減らせます。

業務の作業 向いている道具 理由と注意点
取引先の所在地や公式サイトを確認する 通常の検索 答えが1つに決まる確認は、公式サイトを直接開く方が早く確実
知らない用語や制度の概要をつかむ AIによる概要 要点をすばやく把握できる。正式な定義は参照元の公的資料で確認する
業務ツールの選び方や比較の観点を洗い出す AIモード 条件を入れて質問すると、比較の観点をまとめて整理できる。料金や機能は各社の公式情報で確かめる
競合の打ち出し方や市場の動きを下調べする AIモード 複数の情報源を横断した全体像をつかみやすい。数値は必ず元の資料までさかのぼる
調べた内容をもとに提案資料やメールを作る Geminiアプリなどの生成AI 確認済みの情報を材料に渡して、文章の形に整える作業に向いている

活用シーンとしては、次のような場面が考えられます。個人事業主であれば、提案前に顧客の業界の基本的な論点を短時間で押さえる。中小企業であれば、営業企画や総務の担当者が新しいツールの比較観点を洗い出す、社内勉強会の資料に使う公的データを探す。規模の大きな企業であれば、経営企画や広報が、制度改正や市場の動向を複数の論点で横断して概観する、といった使い方です。いずれの場合も、AIモードの回答は「調べものの入口」であり、そのまま結論として資料に転記しない点が共通しています。

総務省の令和8年版情報通信白書によると、国内の生成AIサービスの利用経験は58.8%に広がり、企業でも何らかの業務で生成AIを使っていると答えた割合は86.4%に達しています。その一方で、生成AI活用による業務変革について「組織的な取組はない」と答えた日本企業は27.0%で、調査対象国の中で最も高い割合でした。個人の利用が先に広がり、会社としての使い方のルールが追いついていない状況がうかがえます。AIモードのような身近な検索機能こそ、使い分けの目安を社内で共有しておく価値があります。

ただ、AIモードでの下調べが速くなっても、調べた内容を社内に伝える工程が手作業のままでは、全体の時間は思ったほど短くなりません。調べた内容を毎回ゼロから資料にまとめ直し、勉強会のたびに同じ説明を口頭で繰り返している職場もあります。自分の職場の状況に近いものがないか、次のセルフチェックで確認してみてください。

AIモードで調べたあとの「伝え方」、今のやり方で大丈夫?セルフチェック

当てはまるものを選んでください(登録不要)

AIモードを業務で使うときの注意点

業務でAIモードを使うときは、回答の内容を参照元で確かめること、入力する情報を選ぶこと、社内で使い方のルールを決めることの3点が欠かせません。経済産業省と総務省のAI事業者ガイドラインでも、AIを業務で利用する人に対して、出力の正確さを確認することや、個人情報や機密情報の扱いに配慮することが求められています。

回答は参照元のページで確かめる

Googleの検索ヘルプでも、AIモードの回答に間違いが含まれている場合があることが案内され、重要な情報は複数の情報源で確認するよう呼びかけられています。複数の情報をまとめる過程で、古い情報が混ざったり、別の条件の話が組み合わさったりすることがあります。数値、日付、法令や制度の名称、会社名やサービス名など、間違えると業務に影響する情報は、回答の中のリンクを開いて発行元と発行日を確認してから使いましょう。参照元が個人のブログや広告の多いまとめサイトの場合は、公的機関や公式サイトで裏付けを取ることが大切です。

顧客情報や社内の機密は入力しない

AIモードの質問欄は、通常の検索と同じ感覚で長い文章を入力できるため、つい社内の事情をそのまま書き込みがちです。顧客の氏名や連絡先、契約の内容、公表前の事業計画などは入力せず、「製造業の中小企業で」のように一般化して質問するのが基本です。個人情報保護委員会は、生成AIサービスに個人情報を含む内容を入力する場合、利用目的の範囲内かを十分に確認するよう注意を呼びかけています。2026年5月に対象が広がったPersonal Intelligenceのように、GmailやGoogleフォトと連携できる機能もありますが、業務用のアカウントで連携するかどうかは、会社のルールを確認してから判断しましょう。

使い方のルールを社内で決めておく

AIモードは特別な申し込みなしで誰でも使えるため、会社が把握しないまま業務での利用が広がりやすい機能です。どの業務で使ってよいか、入力してはいけない情報は何か、回答を資料に使うときにどこまで確認するかを簡単な文書にまとめておくと、担当者ごとの判断のばらつきを防げます。ルールは一度作って終わりではなく、機能の追加に合わせて見直しましょう。

決めたルールは、作って終わりではなく、全員が同じ理解で使えるよう周知することも課題です。文書を配るだけでは読み飛ばされることがあるため、画面を見せながら説明する短い動画にしておくと、新しく加わった担当者にも同じ内容を繰り返し伝えられます。海外の拠点にも同じルールを共有する場合は、動画を多言語に変換できるサービスもあります。

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AIの使い方ルールを作っても、社内に伝わりきらず、担当者ごとに使い方がばらついていませんか?

こんな会社に向いています

研修やマニュアルの説明を、毎回担当者が口頭で行っている会社

海外拠点や外国籍の社員にも、同じ内容を伝える必要がある会社

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本章の内容は一般的な情報提供であり、個別の事案についての法的助言ではありません。具体的な判断が必要な場合は、弁護士などの専門家に相談してください。

AIモードがSEO・LLMO対策に与える影響

Googleは、AIモードやAIによる概要に表示されるために特別な最適化は必要なく、これまでのSEOの基本がそのまま有効だとしています。Google検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」では、ページがインデックスされ、検索結果にスニペット付きで表示できる状態であれば、AIの機能で参照される対象になりうると説明されています。

一方で、事業者にとって気になるのはクリックの変化です。AIモードの回答にも参照元のリンクは表示され、Googleは人が作ったWebページへの導線を重視するとしていますが、回答の中で疑問が解決する質問では、Webサイトへの訪問が減る可能性もあります。特に「〇〇とは」のような用語の解説だけで終わるページは、AIの回答と役割が重なりやすくなります。

影響を受けやすいページと、価値が残りやすいページ

AIの回答との重なり方は、ページの種類によって異なると考えられます。次の整理は、Googleの公式な分類ではなく、一般的な考え方をまとめたものです。

ページの種類 AIの回答との重なり 考え方
用語の定義や一般論だけを説明するページ 重なりやすい 定義のあとに、判断基準や自社ならではの手順、比較表を加える
比較や選び方を、根拠つきで整理したページ AIの回答を読んだあとの再検索で読まれる場合がある 比較の軸と、その軸で判断する理由まで書く
自社の事例、具体的な手順、公的データの読み解き 要約だけでは伝わりにくく、価値が残りやすい 出典と更新日を明記し、一次情報へのリンクを示す

AIに参照されやすい書き方は、読み手にも読みやすい書き方

LLMO(大規模言語モデル向けの最適化)という言葉も使われていますが、その中身の多くは、従来から評価されてきた要素と重なっています。具体的には、1つの見出しで1つの論点を扱う、見出しの直後に結論を書く、用語の定義を1文で言い切る、比較表には判断の基準を添える、質問と回答を対応させたFAQを置くといった基本です。これらは、AIが内容を理解しやすくなるだけでなく、読み手が必要な情報を見つけやすくなる工夫でもあります。

そのため、AIの回答に取り込まれやすい情報を増やすこと以上に、「AIの回答を読んだ後でも、あえて訪問したくなるページ」を作る考え方が重要になります。自社だけが持つ事例や数値、具体的な手順、比較表、問い合わせの判断材料などは、要約だけでは伝えきれない価値を持ちます。

検索行動の変化|AIで概要をつかんだあとの再検索

AIモードで概要をつかんだ利用者が、そのあとで会社名やサービス名、具体的な条件を入れて検索し直す行動も指摘されています。一般的な情報はAIの回答で足りるため、そのあとの比較・選定の段階で参照されるページの役割が相対的に大きくなる、という見方です。AIモードだけの影響を切り分けて見るのは難しいため、次の章で触れる指標を組み合わせて、自社への影響を確認するのが現実的です。

なお、Search Consoleでは、AIの機能を経由した表示やクリックも通常の「ウェブ」の検索結果の数値に含めて集計されるとGoogleは説明しています。業種別の対応方針やSEOへの影響をさらに詳しく知りたい場合は、AI ModeとAI Overviewsの違いとSEOへの影響の記事もあわせてご覧ください。

2サービスの役割を比較表で見る

AIモードの普及に備えて今から取れる対策

今から取れる対策は、「社内での使い方を整える」ことと「自社サイトの見え方を把握して改善する」ことの2つに分けて考えると整理しやすくなります。前者は業務の効率とリスク管理、後者は集客のための取り組みです。

社内での使い方を整える

  • 通常の検索、AIによる概要、AIモード、生成AIアプリの使い分けの目安を共有している
  • 入力してはいけない情報(顧客情報、未公表の計画など)を決めている
  • AIモードの回答を資料に使うときは、参照元まで確認するルールにしている
  • Gmailなどとの連携機能を業務アカウントで使ってよいかを決めている

自社サイトの見え方を把握して改善する

  • 自社の主要なキーワードで実際にAIモードとAIによる概要を試し、どんな回答や参照元が出るかを確認している
  • 主要キーワードの順位と、主要ページの表示回数・クリック数の推移を定期的に記録している
  • 用語の解説だけで終わっているページに、自社の事例、具体的な手順、比較表などを加えている
  • ページの作成者や運営者の情報を明示し、内容の根拠となる情報源を示している

効果の測り方|順位だけで判断しない

AIの回答が表示される検索では、順位が同じでもクリックされ方が変わることがあります。順位だけで良し悪しを判断せず、次のような指標を組み合わせて見ると、変化の原因を切り分けやすくなります。

  • Search Consoleの表示回数、クリック数、クリック率の推移(ページ別・クエリ別)
  • 主要キーワードの検索結果で、AIによる概要が出ているかどうかと、自社ページが参照されているか
  • 会社名やサービス名で検索される回数(指名検索)の推移
  • 問い合わせや商談のときに「どこで知ったか」を聞き取った結果

これらの対策の多くは、検索での見え方を前提にしたものです。ただ、AIの回答で疑問が解決される場面が増えるほど、検索結果からの訪問だけに頼る集客は不安定になりえます。自社の取り組みを継続して発信するSNSなど、検索以外の接点を持っておくと、検索の見え方が変わっても、情報が届く入口が残ります。一方で、SNSの発信は、本業の合間に担当者1人で続けようとすると、忙しい時期に更新が途絶えがちです。Instagramでの発信を外部に任せる選択肢の一つが、前に紹介したトリドリライクスです。投稿の作成から分析月次レポートまでをまとめて任せられるため、発信を続ける仕組みを作りたい会社は、資料で対応範囲と注意点を確認してみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q1. GoogleのAIモードとは何ですか?「AI」の意味も教えてください

A. Google検索の中で、長く複雑な質問にAIがまとめて回答し、続けて追加の質問をしながら深掘りできる検索機能です。質問を複数の小さな問いに分けて並行して調べ、回答の中に参照したWebページへのリンクを示します。「AI」は人工知能(Artificial Intelligence)の略で、「エーアイ」と読みます。

Q2. AIモードとAI Overviews(AIによる概要)は何が違いますか?

A. AIによる概要は、通常の検索結果の上部に自動で表示される要約で、その下に従来の検索結果の一覧が並びます。AIモードは利用者が自分で選んで使う対話型の検索で、より詳しい回答を返し、文脈を引き継いだまま何度でも追加で質問できます。現在は、AIによる概要から続けて質問するとAIモードの対話に移れるようになっています。

Q3. AIモードはGeminiですか?Geminiアプリとはどう使い分ければよいですか?

A. AIモードはGeminiのモデルを使って回答を作る検索機能で、Geminiアプリそのものではありません。Webの最新情報を調べて参照元とあわせて整理したいときはAIモード、文章の下書きや要約など成果物を作りたいときはGeminiアプリが向いています。AIモードで調べて参照元を確認し、確認した内容をもとにGeminiアプリで資料を整える、という分担にすると役割がはっきりします。

Q4. AIモードはいつから日本で使えますか?無料で使えますか?

A. 日本語では2025年9月9日から提供が始まりました。Googleアカウントがあれば、追加料金なしで使えます。PCのブラウザでは検索結果ページの「AIモード」から、スマートフォンではGoogleアプリのAIモードのアイコンから始められます。ただし、一部の新しい機能は有料プランの利用者から先に提供される場合があります。

Q5. GoogleのAIモードを消す方法はありますか?

A. Googleの検索ヘルプには、AIモードを非表示にしたりオフにしたりする設定は案内されていません(2026年10月時点)。AIモードは利用者が「AIモード」を選んだときに使う機能のため、選ばなければ通常の検索のまま使えます。検索結果の上部に自動で表示されるAIによる概要については、公式に表示を止める方法は示されておらず、検索結果ページ上部のタブなどで表示を切り替えて、Webページの一覧を中心に確認できます。

Q6. AIモードを業務で使うときに気をつけることは何ですか?

A. 回答の数値や日付、制度の名称などは参照元のページで確かめること、顧客情報や社内の機密を入力しないこと、使ってよい業務や入力してはいけない情報を社内のルールとして決めておくことの3点が基本です。Gmailなどと連携する機能を業務アカウントで使うかどうかも、会社のルールを確認してから判断しましょう。

まとめ

GoogleのAIモードは、条件の多い質問に対話でこたえる検索機能で、自動で表示される要約であるAIによる概要とは、表示のされ方と深掘りのしやすさが異なります。2025年9月9日の日本語提供から機能の更新が続き、2026年には両者がひと続きの機能として使えるようになりました。業務では、作業の種類に合わせて道具を使い分け、回答を参照元で確かめることが基本です。今日から取り組めることは次の4つです。

  1. 普段の調べものの中で、条件の多い質問を1つAIモードで試し、参照元のリンクまで確認する
  2. 入力してはいけない情報と、回答を資料に使うときの確認手順を社内で決めて共有する
  3. 自社の主要キーワードでAIモードの回答を確認し、順位とクリックの推移をSearch Consoleなどで記録し始める
  4. 調べた内容を社内に伝える手段(資料の動画化など)や、検索以外の発信手段(SNS運用など)を見直し、必要に応じてVideo Craftやトリドリライクスのようなサービスの資料で内容を比べる

本記事は2026年10月時点の公開情報に基づく一般的な情報提供です。AIモードの機能や画面は更新されることがあるため、最新の情報はGoogleの公式発表や検索ヘルプで確認してください。

参考文献

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