SaaSとは|意味・読み方・選び方

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  • SaaSの意味と読み方がわかる
  • 選定の5つの判断基準がわかる
  • セキュリティ確認7ポイントがわかる

「SaaS」という言葉を初めて調べる際、読み方や意味、実際にどう選べばよいのかが分かりにくく感じられることがあります。本記事では、SaaSの意味・読み方・選び方・導入コストを網羅的に解説します。PaaS・IaaS・ASPとの違いを詳しく比較したい場合はSaaSとPaaS・IaaS・ASPの違いを解説した記事も参考にしてください。

目次

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  1. SaaSとは
  2. 読み方
  3. 業務領域別のカテゴリ
  4. 選定の5つの判断基準
  5. セキュリティ確認7ポイント
  6. 導入コストの考え方と小規模から始める進め方
  7. SaaS導入でよくある失敗パターン3つ
  8. 社内での定着を左右する運用体制の作り方
  9. オンプレミス型ソフトウェアとの違い
  10. 部門・業種別に見るSaaS活用の広がり方
  11. SaaSのアップデートと機能追加への向き合い方
  12. よくある質問(FAQ)
  13. まとめ|今日からできる3つのこと

SaaSとは

SaaS(Software as a Service)とは、提供事業者側のサーバーで動くソフトウェアを、インターネット経由でサービスとして利用する形態を指します。NISTの国際標準定義(NIST SP 800-145)に準拠した整理がなされており、業界内でも共通の理解として定着しています。

読み方

SaaSの読み方には公式な発音指定はなく、「サース」がより一般的に使われますが、「サーズ」も誤りではありません。表記自体は「SaaS」に統一されるため、読み方の違いを気にしすぎる必要はありません。

業務領域別のカテゴリ

SaaSは業務領域ごとに多数のカテゴリに分かれており、グループウェア、会計、人事労務、営業支援など幅広い分野で提供されています。初めて導入を検討する場合は、社内のスケジュール共有やファイル管理といった日常業務に近いグループウェアから触れてみると、SaaS全体の使い勝手を体感しやすくなります。

選定の5つの判断基準

業務適合性、セキュリティ、コスト、サポート体制、既存システムとの連携という5つが、SaaS選定における主な判断基準です。導入コストは企業規模や機能範囲によって幅があり、小規模利用から始めて徐々に拡張する進め方も選択肢の一つです。

セキュリティ確認7ポイント

ISO27001等の認証、データ保存地域、多要素認証、バックアップ頻度、暗号化方式、SLA、解約時のデータ返還条件という7点が、契約前に確認すべきセキュリティ項目です。特に解約時のデータ返還条件は見落とされやすいため、契約前に必ず確認しておく必要があります。

導入コストの考え方と小規模から始める進め方

SaaSの導入コストは、初期費用の有無・利用ユーザー数に応じた月額料金・機能プランの3つの要素で決まることが多く、いきなり全社導入するのではなく、まず小規模な部署やチームで試験導入してから範囲を広げる進め方が実務上よく採られています。

多くのSaaSは、無料プランやトライアル期間を用意しており、初期費用をかけずに実際の操作感を確認できます。いきなり有料プランで全社導入すると、現場の運用に合わずに使われなくなってしまうリスクがあるため、まずは特定の部署やプロジェクトチームで試験的に使ってみて、業務にどれだけフィットするかを確認してから本格導入を判断する進め方が安全です。

月額料金は、利用するユーザー数(アカウント数)に比例して増えていく従量的な料金体系が一般的です。試験導入の段階では少人数分のアカウントだけを契約し、実際に定着した段階でアカウント数を増やしていくことで、無駄なコストをかけずに導入を進められます。また、機能プランは基本機能のみの安価なプランから、高度な分析機能や外部システム連携を含む上位プランまで複数用意されていることが多いため、自社が本当に必要とする機能を見極めたうえでプランを選ぶことが、コストを最適化するポイントになります。

小規模から始めて拡張していく進め方は、初期投資を抑えられるだけでなく、現場の声を反映しながら導入を進められるというメリットもあります。試験導入の段階で得られた「使いにくい機能」「もっと欲しい機能」といったフィードバックを、本格導入時のプラン選択や運用ルール作りに反映させることで、全社展開後の定着率を高めやすくなります。

SaaS導入でよくある失敗パターン3つ

読み方や定義の理解だけで終わり実際の選定基準を確認しない、セキュリティ項目を一部しか確認しない、小規模のまま拡張を検討しないという3つが、SaaS導入でよく見られる失敗の典型です。

失敗パターン1:読み方や定義の理解だけで終わり実際の選定基準を確認しない。知識として理解しても、実際の導入判断に活かせないケースです。5つの判断基準に沿って具体的に検討することが回避策になります。

失敗パターン2:セキュリティ項目を一部しか確認しない。認証の有無だけを確認し、データ保存地域や解約時の条件を見落とすケースです。7項目を一つずつ確認することが回避策になります。

失敗パターン3:小規模のまま拡張を検討しない。試験導入のまま定着せず、全社展開の機会を逃すケースです。導入後の利用状況を定期的に見直すことが回避策になります。

社内での定着を左右する運用体制の作り方

SaaSは契約して終わりではなく、社内での使われ方が定着するかどうかで投資対効果が大きく変わるため、導入と同時に運用体制を設計しておくことが重要です。

導入初期にありがちな失敗として、システム管理者は契約・設定を済ませたものの、現場の従業員には使い方の説明が十分に行われず、結局これまで通りExcelやメールでの業務を続けてしまうというケースがあります。これを防ぐには、契約直後に簡単な操作マニュアルや説明会を用意し、日常業務のどの場面でSaaSを使うのかを具体的に示すことが有効です。特に複数の部署をまたいで使うツールの場合は、部署ごとに使い方が微妙に異なってしまうと後々の運用が煩雑になるため、共通のルールを最初に決めておくことをおすすめします。

また、社内に「このSaaSについて質問できる人」を最低1名決めておくと、疑問点をすぐに解消でき、定着のスピードが上がります。ベンダー側のサポート窓口だけに頼ると、簡単な操作方法の質問でも都度問い合わせる手間が発生し、現場が使うことを敬遠しがちになります。社内の担当者が一次窓口となり、ベンダーのサポートは複雑な設定変更やトラブル対応に限定して活用するという役割分担が、日常的な運用をスムーズにするポイントです。

定期的に利用状況を振り返る機会を設けることも欠かせません。導入から数ヶ月経った時点で、実際にどの機能がどれだけ使われているか、想定していた効果が出ているかを確認し、契約プランの見直しや追加機能の検討につなげることで、SaaSを一時的な導入で終わらせず、継続的に業務改善に活かせる状態を維持できます。

オンプレミス型ソフトウェアとの違い

従来のオンプレミス型ソフトウェアは自社でサーバーを購入・管理する必要があるのに対し、SaaSは提供事業者側のサーバーで動くため、自社での保守作業が原則不要という点が最大の違いです。この違いは、導入コストの構造だけでなく、社内の情報システム担当者の役割にも大きく影響します。

オンプレミス型では、サーバー機器の購入費用や設置スペースの確保、OSやミドルウェアのバージョン管理、セキュリティパッチの適用など、導入後も継続的な運用負荷が発生します。障害が起きた場合の一次対応も基本的に自社の担当者が行うことになり、専門知識を持つ人材の確保が課題になりやすい形態です。一方でSaaSは、これらのインフラ管理を提供事業者側が担うため、自社の情報システム担当者は日常的な保守作業から解放され、業務システムの活用方法の検討や社内からの問い合わせ対応といった、より付加価値の高い業務に時間を割けるようになります。

一方で、オンプレミス型には自社の業務フローに合わせて自由にカスタマイズできるという利点もあります。SaaSは多くの企業が共通の基盤を利用する仕組みのため、個社ごとの細かい要望をすべて反映することは難しく、標準機能の範囲内で業務フローを調整する場面が出てくる点は理解しておく必要があります。自社の業務がどの程度標準的なパターンに当てはまるか、あるいは独自性の高い業務フローを持つかによって、SaaSとオンプレミス型のどちらが適しているかは変わってきます。既存の基幹システムとの連携が複雑な場合は、SaaS側が用意している連携機能(API連携やCSV連携など)の範囲を事前に確認しておくことが、導入後のミスマッチを防ぐポイントになります。

部門・業種別に見るSaaS活用の広がり方

SaaSは特定の業種に限らず、営業、経理、人事、製造、小売など幅広い部門・業種で活用が進んでおり、部門ごとに優先すべき機能や確認すべき観点が異なります。自社のどの部門から導入を始めるかを検討する際は、業務量が多く効果を実感しやすい部門を優先すると、社内での理解が得やすくなります。

例えば営業部門では、顧客情報や商談進捗を一元管理できるSaaSを導入することで、担当者の異動や退職時の引き継ぎがスムーズになり、属人化していた営業ノウハウを組織の資産として蓄積しやすくなります。経理部門では、請求書発行や経費精算を効率化するSaaSが、月末月初の集中する事務作業の負荷を軽減する効果を期待できます。人事労務部門では、勤怠管理や給与計算に関わるSaaSを導入することで、法改正への対応(税制や社会保険関連の制度変更など)を提供事業者側が反映してくれるため、担当者が自ら制度変更を追いかけて社内システムを改修する手間を減らせる場合があります。

製造業や小売業など、現場作業を伴う業種では、在庫管理や生産管理に特化したSaaSが活用されるケースも増えています。こうした業種特化型のSaaSは、汎用的なグループウェアと比べて機能が絞り込まれている分、現場の業務フローに近い形で使えることが多く、導入時の教育コストを抑えやすいという特徴があります。ただし、業種特化型のSaaSは提供事業者の数が汎用型に比べて少ないこともあるため、選定時にはサポート体制の充実度や、自社と同業種での導入実績があるかどうかを確認しておくと安心です。

SaaSのアップデートと機能追加への向き合い方

SaaSは提供事業者側が随時アップデートを行う仕組みのため、利用者側で個別にバージョンアップ作業を行う必要がない一方、画面レイアウトや操作手順が予告なく変わることがある点は、あらかじめ理解しておく必要があります。

オンプレミス型のソフトウェアでは、バージョンアップのタイミングを自社の都合に合わせて選べることが多いのに対し、SaaSは提供事業者が全利用者に対して一斉にアップデートを適用する運用が一般的です。これにより、新機能やセキュリティ強化を自動的に享受できるという利点がある反面、社内の業務手順書やマニュアルを都度更新する手間が発生することもあります。定期的なアップデート情報は、提供事業者からのメール通知やお知らせページで確認できることが多いため、担当者を決めて定期的にチェックする体制を整えておくと、変更への対応漏れを防ぎやすくなります。

また、アップデートによって機能が拡張された際には、それまで別のツールで代替していた作業をSaaS側に統合できる場合があります。導入時点では使っていなかった機能でも、半年から1年ほど経って見直してみると、業務に活かせる新機能が追加されていることは珍しくありません。契約後も定期的にサービスの機能一覧を見直し、自社の業務に活用できる部分がないかを確認する習慣を持つことが、SaaS投資の効果を最大化するうえで役立ちます。

よくある質問(FAQ)

Q1. SaaSとは何ですか?

A. 提供事業者側のサーバーで動くソフトウェアを、インターネット経由でサービスとして利用する形態です。

Q2. 読み方はサースとサーズのどちらが正しいですか?

A. 公式な発音指定はなく、「サース」がより一般的ですが「サーズ」も誤りではありません。

Q3. PaaS・IaaSとの違いは何ですか?

A. 提供範囲が異なり、SaaSはアプリケーションを完全な形で提供する点が特徴です。

Q4. 選定時に優先すべきことは何ですか?

A. 業務適合性、セキュリティ、コスト、サポート体制、既存システムとの連携の5点です。

Q5. セキュリティで確認すべき項目は何ですか?

A. 認証、データ保存地域、多要素認証、バックアップ頻度、暗号化方式、SLA、解約時のデータ返還条件の7点です。

Q6. 個人事業主でもSaaSは利用できますか?

A. 利用できます。小規模なプランから始められるサービスも多くあります。

まとめ|今日からできる3つのこと

  1. 5つの判断基準で具体的に検討する:知識だけで終わりません。
  2. セキュリティ7項目を一つずつ確認する:認証の有無だけで判断しません。
  3. 導入後の利用状況を見直す:小規模のまま放置しません。

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